
冬枯れの横浜 舞岡公園 ここは庭園部です。
横浜市は一人当たり温室効果ガス排出量を2025年度までに30%以上削減するという目標を設定しました。
日本政府より積極的姿勢を示したと思います。
ごみリサイクルを増やし、ごみ焼却量を減らしたことは大きな進歩であったと思います。
しかし、私は昨年省エネルギー住宅を建設しましたが、横浜市には省エネルギー住宅建設奨励策はありませんでした。
市の省エネルギーの取り組みはまだ口先と思っています。
市に残っている貴重な森林の保全を訴えた市民運動は明るい希望を持つことができないまま新年を迎えました。
森林は切られ、巨大な集合住宅が建設され続けました。
丘陵の斜面まで住宅地と化しつつあります。
市は150万本植樹行動という運動をやっています。
150万本の木を切る森林破壊を許可するから、代わりに市民は150万本植樹してほしいと言っているように聞こえます。
庭木や並木を植えることは町の美観を改善するし、木を愛する心を養成するからいいことです。
しかし庭木や並木の炭酸ガス吸収効果は微々たるものです。
森林に較べれば知れたものです。
庭木や並木は大きくしないため剪定するからです。
枝葉を処分するからです。
私が住んでいる町の近くに舞岡公園という森林がきれいな公園があります。
ところが、困ったことに、市も、公園ボランティアも公園の庭園化が大好きです。
彼らは自然動物や自然植物を大切にと言っていますが、やっていることは反対です。
じわりと森林を破壊し、建物の建設、草木のない空間づくり、散歩道網の拡大、庭木の植樹、自然の沼の人口的な遊水地化、水田化(農業公園という考えがあります)、森林の間伐、下草刈りなどを行いますから、自然動物も自然植物もたまりません。
やがて舞岡公園はすけすけの自然のない普通の庭園公園になるでしょう。
残念です。
省エネルギーについては、市民が採用できる技術や方法を具体的に市民に提示することが効果的です。
さらに奨励策を持つべきです。
森林については、都市条例を強化し、森林の住宅地化、庭園化を止めて残っている森林を保全するだけでなく、さらには庭木の植樹ではなく森林をつくる行政に転換するべきです。