goo blog サービス終了のお知らせ 

EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

復元坊ちゃん列車 1号車

2012年09月09日 | 伊予松山歴史散策
今年創立125年を迎える伊豫鉄道株式会社は、明治21年、「伊予鉄道会社」として、松山~三津間の営業を開始し、狭軌(762mm)の軽便鉄道としては日本初、民営鉄道としては日本で2番目の歴史を誇る会社である。

当時運行していた車両は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の中で“マッチ箱のような汽車”と書かれ、松山の中学校に赴任する主人公「坊っちゃん」がこれに乗ったことから、後に「坊っちゃん列車」と呼ばれるようになった車両。

営業開始時のレール幅は762mmだったが、昭和6年5月1日から現在のような電化になり電車が走るようになりレールの幅も1067mmと広くなった。
夏目漱石は、松山中学に赴任以前から時々来松しており軽便鉄道に乗ったので
有名・また日露戦争で捕虜となったロシア兵も松山22連隊の凱旋軍も乗った。

画像で紹介する坊ちゃん列車は、
1号機関車は、明治21年ドイツ国ミュンヘンのクラウ社製(甲1形)から伊予鉄道が最初に輸入、14号車は、明治41年ドイツ国クラウ社製最後に輸入した機関車である。

復活した坊っちゃん列車 

平成13年10月12日 市民の要望で復活した坊ちゃん列車が松山市内市電車の軌道を1号機関車と14号機関車が路面電車軌道を走っている。

乗務員は、伊予鉄道創業時の制服を着用した機関士と車掌が乗務していて松山市駅で坊ちゃん列車の機関車を油圧ジャッキで持ち上げ乗務員が機関車を手動で方向転換している。

ディーゼル方式を採用した坊っちゃん列車は、往時の坊っちゃん列車をモデルにディーゼル動力方式を採用、汽笛は同社OBの協力を得、制服も当時のものを復元するなど、できるだけ本格的なものにしようとした。
蒸気機関車ならではのドラフト音は車外スピーカーによって鳴らす方式を採用し、煙突からは水蒸気を使用したダミーの煙を出す発煙装置を採用する等の工夫がなされている。

1号車編成車両:ディーゼル機関車D1形 1 + 客車ハ1形 1・2
14号車編成車両:ディーゼル機関車D2形 14 + ハ31形 31
製 作 所 :新潟鐵工所 (新潟市)
エンジン  :日野ディーゼルエンジン 6,014cc搭載
なお現在、現存する最古の軽便機関車として、梅津寺公園内に展示しています。
そして松山にはもう一つ「復元された坊ちゃん列車」が保存展示されている。
この機関車は石炭を焚いて蒸気で走行出来る機関車で、次のブログで紹介しま


平成24年9月9日(日)の坊ちゃん列車運行時刻表・・道後温泉駅に掲示されている・・平日には機関車の点検等で運行が縮小される時がある


道後温泉駅展示場に停車し、観光者の記念写真用に寄与している、後方は道後温泉駅舎


道後温泉駅展示場に停車中の1号車・・ここで記念写真を撮る観光者の為に


1号機関車の運転内部


1号車の後方・・14号機関車とは少し異なる


プストンシリンダーも忠実に復元されている


動輪も忠実に復元・・今日動輪の大きさを計測する予定であったが、巻尺の持参を忘れた


動輪とクランク


ブレーキ装置


後方から見た動輪とクランク


連結装置


1号車客車内部、もう一両後方にある・・当時そのもの、木製の椅子


出発発車準備も出来、お客さんが乗り込んでいる


道後温泉駅を出発する「坊ちゃん列車1号」・・夏休みも終今日の乗客は少なかった
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第6回 松山能面の会 新作... | トップ | 復元坊ちゃん列車 14車 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

伊予松山歴史散策」カテゴリの最新記事