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算額・伊予松山「伊佐爾波神社」

2013年06月27日 | 伊予松山歴史散策
伊佐爾波神社は、道後温泉本館北東に徒歩4分(270m)の所に位置する延喜式内社で、ご祭神は、仲哀天皇・神宮皇后・応神天皇、三柱姫大神である。また神社は伊予の守護、河野氏が湯築城の守護神として崇拝していた。湯築城、築城の際、今の地に移し、その後、加藤嘉明が松山城の固めとして八社八幡を定めた時、一番社として武運の祈願所となり、現在の社殿は、伊予松山藩松平第三代、松平定長が、徳川将軍からの命じられた流鏑馬の必中祈願のお礼として建替えたもので、京都の石清水八幡宮を模して建造、大分の宇佐八幡宮と並び全国に三例しかない整った八幡造りで、国指定の重要文化財に指定されている。

算額(さんがく)は、和算の問題・図・解答、それを導く最終計算方式等を記録した額である。この神社の算額は、関孝和(?~1708年)が考案した関流数学で享和3年(1803)を最古に江戸後期から明治時代のものが多く、数学の問題が解けたことを人の集まる神仏に感謝し、益々勉学に励むことを祈願して奉納されたと言われる。
伊能 忠敬が寛政12年から文化13年まで、17年をかけて日本全図を完成させるが、この時和算を使い測量の値地を早く出すことが出来たそうだ。
ここに紹介する「算額」はこの神社の宝物として回廊に22面が展示されていて、22面が一社に残されているのは全国でも非常に珍しい貴重なものである。残念ながら算額は写真に撮りそれをラミネート処理されているため反射して巧く撮れない。


国指定重要文化財「伊佐爾波神社・社楼門」昭和42年6月12日指定。


伊佐爾波神社・社楼門にある社号額。


伊佐爾波神社に掲示されている国指定重要文化財標示板。


拝殿。


回廊で、ここに算額が展示されている。


回廊に展示されている算額で、写真に撮って展示されている。


算額の一部で、ラミネート処理されているため反射して巧く撮れない。


算額展示で最後から。


平成19年8月に愛媛和算研究会が復元した、関谷喜多次の算額。


関谷喜多次の算額の説明板。


現在の社殿は、伊予松山藩松平第三代、松平定長が、徳川将軍からの命じられた流鏑馬の必中祈願のお礼として建替えたもので、そのためか流鏑馬姿の武将の像が奉納されている。


北側回廊から後ろから見た本殿。本殿は、昭和31年6月28日指定。


右側回廊から見た奥が本殿、手前は、末社常盤社新田霊社本殿で、昭和42年6月15日重文に指定。
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