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もう一つの復元坊ちゃん列車 1

2012年09月11日 | 伊予松山歴史散策
昭和52年松山市の機械メーカー・米山工業が「坊ちゃん列車」の復元に近いものを製作(ハ1形相当の2軸客車2両を含む)、松山市歩行町一丁目(秋山兄弟生誕地の東の通り)に保存されている。
動力は石炭を焚いて蒸気で走るよう造られていて、実際に運行した経緯がある。・・それは下記の通り。

米山工業製「坊ちゃん列車」運行歴

1、昭和63年5月 映画『ダウンタウン・ヒーローズ』撮影のために内子線旧線五十崎駅付近で運転。同年7月31日に映画の宣伝  のため東京の越中島貨物駅で展示。
2、平成元年8月17日 「みなと鉄道まつり北九州100」記念で北九州市の門司港で運転。
3、平成元年10月8日 四国統一観光キャンペーン「しあわせランド四国」の一環として、旧内子駅付近で運転。
4、平成6年4月9日 道後温泉で運転(道後温泉本館百周年の記念行事の一環としてイベント運行。道後の愛媛県県民文化会館西  の空き地(県有地)で、短区間の折り返し運行)。
5、平成12年5月3日~5日 宇和島駅構内で運転。
6、平成13年3月30日~4月1日 正岡子規生誕100周年記念イベントの一環として松山駅構内で運転。
7、平成13年9月14日には 北海道穂別町(現、むかわ町)主催のイベントにも貸し出され、旧国鉄富内線富内駅構内を走行し  た。 ・・社長曰く、運送は陸路で輸送した・・大変だったと。

現在は、松山市歩行町一丁目7番地2に保存されている。
先日、米山工業会社会長にお逢いする事があり「坊ちゃん列車」の事を伺うと欲しい方が居れば譲渡しますと言われた。

参考事項:元あった古い物を複製する場合、復元・復興・模擬の造り方がある。
復元・復原:古いものを製作当時の資料、設計図等に基づき忠実に元の形に造り上げること。
復   興:製作当時の資料、設計図はないがそれに近い形に再建したもの。
模   擬:実在したことは確実でも、史実に基づかないものを造り上げたもの。

現在走行している「坊ちゃん列車」は厳密に表現すると、外観復元で米山工業が製作した「坊ちゃん列車」これこそ復元に近い「坊ちゃん列車」と呼べるものと、私は判断する。・・それは蒸気で走行できる・・


歩行町の展示場に掲示されている表示板


一号車の表示


エンブレム


保存には手入れが大変・・


一時期は各所で活躍した


この機関車の動輪は直径750mm


運転室内部・・石炭を焚き蒸気を作ると何時でも稼働可能との事


連結装置


客車内には、坊ちゃん、マドンナの人形が置かれている


客車の車輪、板ばねも忠実に造られている ・・
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