22日の東京株式市場の午前の終値は104円高の2万6492円と反発しましたが、ダウが
526ドルの上昇だったことを考えると日本株の反発の弱さが目立ちました。やはり
突然の黒田ショックでシナリオの書き換えが必要なことで投資家の姿勢が腰を引いて
いることがあるのでしょうか。
21日のニューヨーク市場では決算が市場予想を上回ったナイキが12%高と急騰しまし
た。景気敏感株の物流大手フェデックスの決算も利益が予想を上回り5%高で終えまし
た。この二銘柄が牽引する形でダウは前日比526ドル(1.6%)高の3万3376ドルで終
わりました。
米調査会社ヤルデニ・リサーチによれば「23日発表の米個人消費支出(PCE)物価指
数で鈍化が確認できれば、サンタラリーが起きる可能性もある」という見方があるよ
うです。機関投資家がすでに冬休みモードに入るなか、買い手になりそうなのが個人
投資家が牽引するというシナリオです。
来年はインフレやFRBによる利上げのピークアウト期待がある一方、景気後退に伴う
企業収益の悪化といった逆風が想定されている。プロの投資家の多くは後者を重視し
て来年の株価を慎重に予想しています。
もっともロシアのウクライナ侵攻で資源価格や穀物価格の急騰から米国や欧州などで
想定以上のインフレが高くなり中央銀行が急激な引き締めを余儀なくされるなど想定
外の出来事が重なったとはいえ21年末にプロが想定した22年の株高シナリオは年明け
から大きく外れたのも事実です。
もし悲観シナリオの反対の状況が生まれれば強気で買いを入れた投資家は大きな果実
を手に入れることが出来ます。投資の世界でリスクを取らなければ大きな成果は得ら
れません。機関投資家のように顧客の資産を運用している投資主体は安全策を取り冒
険は出来にくいですが、自己資金を運用している個人投資家はリスクを取りやすいの
も事実です。
ただし米国株にサンタラリーが来ても日本株が追随できるかどうかは分かりません。
これまで日本株の支えとなっていた日銀の大規模緩和が修正されたため、日本の金融
政策の不透明感がくすぶり、株価の重荷となっているという見方があります。
今週は日銀ショックの余韻が残る日経平均はダウに比べて明らかに劣後しています。
日銀の大規模緩和はこれまで日本株が底堅く推移していたバックボーンでしたから市
場が消化するには時間が必要です。
明日の更新は急用のためお休みします。
526ドルの上昇だったことを考えると日本株の反発の弱さが目立ちました。やはり
突然の黒田ショックでシナリオの書き換えが必要なことで投資家の姿勢が腰を引いて
いることがあるのでしょうか。
21日のニューヨーク市場では決算が市場予想を上回ったナイキが12%高と急騰しまし
た。景気敏感株の物流大手フェデックスの決算も利益が予想を上回り5%高で終えまし
た。この二銘柄が牽引する形でダウは前日比526ドル(1.6%)高の3万3376ドルで終
わりました。
米調査会社ヤルデニ・リサーチによれば「23日発表の米個人消費支出(PCE)物価指
数で鈍化が確認できれば、サンタラリーが起きる可能性もある」という見方があるよ
うです。機関投資家がすでに冬休みモードに入るなか、買い手になりそうなのが個人
投資家が牽引するというシナリオです。
来年はインフレやFRBによる利上げのピークアウト期待がある一方、景気後退に伴う
企業収益の悪化といった逆風が想定されている。プロの投資家の多くは後者を重視し
て来年の株価を慎重に予想しています。
もっともロシアのウクライナ侵攻で資源価格や穀物価格の急騰から米国や欧州などで
想定以上のインフレが高くなり中央銀行が急激な引き締めを余儀なくされるなど想定
外の出来事が重なったとはいえ21年末にプロが想定した22年の株高シナリオは年明け
から大きく外れたのも事実です。
もし悲観シナリオの反対の状況が生まれれば強気で買いを入れた投資家は大きな果実
を手に入れることが出来ます。投資の世界でリスクを取らなければ大きな成果は得ら
れません。機関投資家のように顧客の資産を運用している投資主体は安全策を取り冒
険は出来にくいですが、自己資金を運用している個人投資家はリスクを取りやすいの
も事実です。
ただし米国株にサンタラリーが来ても日本株が追随できるかどうかは分かりません。
これまで日本株の支えとなっていた日銀の大規模緩和が修正されたため、日本の金融
政策の不透明感がくすぶり、株価の重荷となっているという見方があります。
今週は日銀ショックの余韻が残る日経平均はダウに比べて明らかに劣後しています。
日銀の大規模緩和はこれまで日本株が底堅く推移していたバックボーンでしたから市
場が消化するには時間が必要です。
明日の更新は急用のためお休みします。