kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

アノマリーだけでは

2022-12-09 05:17:39 | 日記
まだ大納会まで3週間近くありますが、市場が期待したような年末高はかなり厳しい状況に
追い込まれたようです。11月発表のCPIが前月から低下したことでFRBによる引き締め緩和
期待からグロース銘柄中心に上昇しました。

しかし東京市場でグロース銘柄の代表格であるエムスリーやリクルートはCPI発表前の水準
まで下落してしまいました。もう一方のグロースである半導体セクターの東京エレクやアド
バンテストそれにスクリーン株はまだ高値圏で踏み止まっていますが、既に上値は重くなっ
てきました。

FRBは12月の利上げで75ベイシスから50ベイシスへ上げ幅を縮小するようです。この点では
市場の期待通りの結果ですが、ターミナルレートの一段の上昇で市場では景気後退がより深
刻になるという懸念に関心は移っているようです。

グロース銘柄の業績悪化が第二半期決算で表面化しましたが、更なる景気悪化で一段と業績へ
の不透明感が高まるとバリエーションが現状のままで推移してもEPSの低下で株価には下押し
圧力が高まります。

経済指標の結果からヘッジファンドファンド主導で10月から11月までは上昇しましたが、どう
やらガス欠ぎみのようです。悪材料を織り込む形で少なくとももう一度下値を試さないと再上
昇トレンドには切り替わらないのではないかもしれません。

市場関係者は過去のアノマリーから暢気に年末高なんて予想を出す人もいますが、考えてみれ
ば100%のアノマリーなら無条件で乗ってみる価値はありますが、過去には年末高の確率が高
いという理由だけでは買いに賭けるのはギャンブルに近い判断です。

来週発表になるCPIやFOMC後の米国市場の行方が気になります。もし年末高のアノマリーが
今年も実現出来るにはウルトラCを期待したいところです。その確率は現状では限りなく小さ
いようですが。


コメント
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