kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

帯に短し襷に長し

2017-05-26 08:05:07 | 日記
現状の日経平均の水準は「帯に短し襷に長し」という諺のように2万円
には手が届かないが、1万9000円を割り込むほど現状では悲観する悪
材料も見当たらないことから何とも消化不良の相場です。米国株が先
週のロシアゲート不安で大幅安しました。日本株も含めて調整入りか言
う懸念が高まりましたが、翌日からの6日続伸で急落前の水準を回復し
高値更新も期待できるところまで戻したことから「sell in May」という指摘
は今回は勇み足に終わりました。

米国市場ではトランプ大統領の政策期待は大きく後退し関連銘柄もすっ
かりお化粧がはがれました。しかしアップルやアマゾンそれにアルファベ
ットといったハイテク銘柄の業績好調が株高を促進し政策関連銘柄の下
げを補いました。PERが高止まりして米国株のバブル懸念を指摘する見
方もありますが大型ハイテク企業の高成長が続いていることからバブル
という指摘はなく地に足が着いた相場になっているのかもしれません。

日本株が崩れるとしたら米国株に調整が入り為替も円高に進むといった
展開でしょうか。現状では米国株の好調は続いていますから日本株の上
値は重くとも下値不安は高まっていません。日本株の行方もまた米国株
次第です。もし米国株の調整があるとしたらキッカケはトランプ大統領が
らみなのか、それとも米国経済の変調によるもので起こるのか、予想外
のことで相場が崩れるケースが多いことからそのいずれにでもない何か
別の材料出調整は訪れるのでしょうか。

海外投資家は7週連続買い越しましたが買い越し幅は前の週の二十分
の一の額の301億円と激減しました。一方個人投資家は現物と信用の合
計で5100億円の売り越しから167億円の買い越しに転じました。年金等
の売買を反映する信託銀行も1287億円の売り越しから17億円と小幅で
すが買い越しに転じました。

個人も信託銀行も基本は逆張り投資ですから18日に大幅安時に買いを
入れたようです。今週は反発する局面が続いていることから海外投資家
の買い越しが増加し個人と信託銀行は買い越し額が減少したか売り越し
に転じたかもしれません。自社株買いが期待できる事業法人以外日銀を
除けば大きな買いは期待できません。

日本株が上昇を続けるためには海外投資家の大幅な買い越しが必要で
す。2万円を越えて一段高出来るかどうかは海外投資家次第です。まず
は今週の海外投資家が買い越し額がどのくらい増加したかどうか注目さ
れます。宙ぶらりんな相場から脱出するためには必要なのは海外勢の力
です。

27、28日の更新はお休みします。
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