113円高と好調なスターと切った5月相場のポイントは好業績銘柄を
素直に買い上げる展開です。今期純利益が過去最高になる見通し
だと伝わった富士通が8%弱上昇して年初来高値を更新し村田製作
やソニーも決算を好感してそれぞれ6%と3%上昇しました。
今期純利益が41%増加する決算を発表した東京エレクトロンには買
い注文が途切れることなく流入し13%も上昇してリーマンショック前の
高値を更新しました。今期も増益予想を発表した電機銘柄の多くが想
定為替レートを105円から108円に設定していることも先々上方修正が
期待できると先高感を高めています。
4月中旬には日経平均が1万8000円台前半まで下落した時には地政
学リスクの高まりやトランプ政策の行き詰まりで円相場が110円を割
れて輸出産業の先行き不安が高まりました。多くの企業が想定為替
レートを円高方向に据え業績予想も慎重な見通しになると懸念されま
した。
その後円相場が110円を回復し主要企業の業績見通しも現状の為替
水準よりも円高方向に設定したにも拘わらず堅調な業績予想を出し
て来る企業が多かったようです。決算発表前半戦の結果を見る限り
では市場予想以上に円高への耐性が高まっているようです。
もっとも決算発表前半戦では日本企業が競争力を持っている機械や
電子部品それに半導体製造装置などの企業や市況高に恵まれた化
学株などの発表が相次ぎました。しかし後半では円高感応度が高い
トヨタや個人投資家の関心の高いメガバンクなどの発表も予定されて
います。このまま終盤まで好調な決算発表が続くとは限りません。
また4月中旬の安値から急激な戻りだっただけに上値が重くなれば次
第に売り物が増えることも考えられます。米国の雇用統計などの経済
指標で米国経済の好調が確認できるのか。FOMCで6月利上げに繋
がる発言があるのかなど確認すべきことは多いようです。過去2週間
に限れば米国株よりも日本株に勢いはありました。
米国株の行方次第では連休明けには一旦調整するケースもあるかも
しれません。この2週間の上昇は海外投資家の買いによるものです。
買い越し基調が5月以降も続くのか。海外投資家の買いがこれが出遅
れ訂正なのかそれとも日本株再評価の流れなのか。前者の場合だっ
たら息切れも早いでしょう。後者の場合だったらまだまだ続く可能性が
高いと思われます。
3日から所用のため8日まで更新はお休みします。
素直に買い上げる展開です。今期純利益が過去最高になる見通し
だと伝わった富士通が8%弱上昇して年初来高値を更新し村田製作
やソニーも決算を好感してそれぞれ6%と3%上昇しました。
今期純利益が41%増加する決算を発表した東京エレクトロンには買
い注文が途切れることなく流入し13%も上昇してリーマンショック前の
高値を更新しました。今期も増益予想を発表した電機銘柄の多くが想
定為替レートを105円から108円に設定していることも先々上方修正が
期待できると先高感を高めています。
4月中旬には日経平均が1万8000円台前半まで下落した時には地政
学リスクの高まりやトランプ政策の行き詰まりで円相場が110円を割
れて輸出産業の先行き不安が高まりました。多くの企業が想定為替
レートを円高方向に据え業績予想も慎重な見通しになると懸念されま
した。
その後円相場が110円を回復し主要企業の業績見通しも現状の為替
水準よりも円高方向に設定したにも拘わらず堅調な業績予想を出し
て来る企業が多かったようです。決算発表前半戦の結果を見る限り
では市場予想以上に円高への耐性が高まっているようです。
もっとも決算発表前半戦では日本企業が競争力を持っている機械や
電子部品それに半導体製造装置などの企業や市況高に恵まれた化
学株などの発表が相次ぎました。しかし後半では円高感応度が高い
トヨタや個人投資家の関心の高いメガバンクなどの発表も予定されて
います。このまま終盤まで好調な決算発表が続くとは限りません。
また4月中旬の安値から急激な戻りだっただけに上値が重くなれば次
第に売り物が増えることも考えられます。米国の雇用統計などの経済
指標で米国経済の好調が確認できるのか。FOMCで6月利上げに繋
がる発言があるのかなど確認すべきことは多いようです。過去2週間
に限れば米国株よりも日本株に勢いはありました。
米国株の行方次第では連休明けには一旦調整するケースもあるかも
しれません。この2週間の上昇は海外投資家の買いによるものです。
買い越し基調が5月以降も続くのか。海外投資家の買いがこれが出遅
れ訂正なのかそれとも日本株再評価の流れなのか。前者の場合だっ
たら息切れも早いでしょう。後者の場合だったらまだまだ続く可能性が
高いと思われます。
3日から所用のため8日まで更新はお休みします。