kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

流れはグロースからバリューへ?

2017-11-28 07:20:49 | 日記
週明け27日の東京市場は米国株高を支えに上昇して始まり2万2600円
半ばまで上値を追う場面もありましたが、次第に上値が重くなり10時半
にはマイナス圏に突入しました。米国ネット通販で任天堂やソニーのゲ
ーム機販売が好調だと言う見方から人気でしたが、半導体製造装置の
東エレクやディスコや半導体ウエハの信越化学やSUMCOの下げが立
ちました。

やはり11月第3週に海外投資家が現物株を3211億円売り越ししたことが
影響したのでしょうか。海外投資家に代わって下げた局面で逆張り志向
の強い個人投資家が現物株を1342億円、信用取引で1011億円買い越
し海外投資家の売りを吸収した格好です。個人投資家が買い越しになる
ことじたいは悪いことではありません。

しかし海外投資家のように順張りで上値を追いかけるような投資主体で
はありません。日銀ETFと同様下落局面では一定程度の下支えになりま
すが上値追いは期待できません。海外投資家は例年12月中旬以降クリ
スマス休暇で取引が減少します。特に今年は9月以降、日本株は大きな
上昇を演じましたから運用成績は良好です。ここでリスクを取って買いに
動くよりも利益確定を優先させることも考えられます。

外部環境に特段の大きな変化がなければクリスマス明けまで余りポジシ
ョンを膨らまさないことも考えられます。メジャーSQの8日まではまだ大型
株物色が続く可能性はあるでしょうが、物色銘柄は大型株から新興市場
などの小型株に例年のように移るかもしれません。

また市場の一部には今後物色銘柄に変化が出てくると言う見方もあるよ
うです。27日の取引でも111円台前半で円高に推移していたにも拘わらず
自動車各社の株価は比較的落ち着いていました。メガバンクも同様にほ
ぼ前日比変わらず近辺で終わりました。一方半導体関連銘柄などはここ
まで大きく上昇してきただけに利益確定で下げが比較的大きくなりました。

27日の動きはこれまで市場をリードしてきたグロース株からバリュー株の
代表であるメガバンクや自動車に人気が移るサインかもしれません。これ
までグロース株とバリュー株は交互に物色されてきました。自動車銘柄に
は更なる円高懸念、メガバンクには米国の長期金利の低迷と言った株価
の足を引っ張る懸念があります。この不安を抱えながらも流れが代わるの
かどうかポイントです。


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