kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

FANG銘柄にも雲が広がる

2018-03-22 06:53:04 | 日記
徐々に下値が固まってきたようにも見える東京市場ですが、まだ予
断は許せないかもしれません。今度の心配の種は米国市場にありそ
うです。週明け19日にはフェイスブック株が急落し、内外の市場関
係者の間に警戒感が広がりました。

同社の会員情報が外部の情報分析会社に不正利用されていことが発
覚したのがきっかけでした。騒動の事態の深刻さによっては、個人
情報の取り扱いについて規制が厳しくなることが考えられます。そ
うなればクラウドやビッグデータビジネスの事業拡大に向けた期待
後退も考えられます。

フェイスブックを含めた「FANG(フェイスブック、ネットフリ
ックス、アマゾン、アルファベット)はリーマンショック後旧来の
エネルギー関連や金融株に代わって市場を一貫してリードしてきた
企業です。一部を除きFANG銘柄が人気を集めたのは膨大なデータ
を分析しビジネスに活かすプラットフォーマーの地位を固めたから
です。

個人情報の取り扱いについて規制が強化されれば影響は避けられな
いと言う見方もあります。特に欧州では大型IT銘柄に対する風当た
りは強くこれまでもグーグルやフェイスブックを独禁法違反などに
問い制裁金をかけています。

情報量の増大からデータセンタ需要の高まりで半導体銘柄は恩恵を
受けると期待され多くの銘柄が上昇しました。規制強化は期待に水
を差すものです。その影響は日本企業にも及び半導体製造装置や材
料のシリコンウエハ企業やセラミックパッケージなどを手がける企
業にも及ぶかもしれません。これらの分野では日本企業の競争力が
強く高収益企業が多いだけに東京市場も無関係とはいきません。

結局は大きな影響が出ないかもしれませんが、AI全盛期の市場では
関連ワードに素早く反応してシステムが作動します。ですから短期
的には無視できません。投資は連想ゲームです。一見何の繋がりも
ない事柄も実は目立たないところで繋がっているという
ケースもあります。

身近なケースでは楽天の通信事業参入報道でドコモや親会社のNTT
KDDI、ソフトバンクの既存の通信キャリアが昨年12月大きく売り
込まれました。楽天がどこまで契約者を増やせるのか確認できない
状況でも株価には大きなインパクトがありました。3ヶ月経過した
現在も移動通信事業の売り上げの大きなKDDIは2年半ぶりの安値圏
です。

一旦需給が崩れた相場はなかなか元の状態に戻らないものです。この
低迷から抜け出すキッカケは何があるのでしょうか。場合によっては
新年度になってもしばらく不安定な相場が続く可能性もありそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする