kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

始まったサバイバル

2018-03-02 06:49:58 | 日記
2月まで20ヶ月連続で「第1営業日は上昇する」というアノマリー
は続いていたのでしたが、ついに今月記録は途切れました。順調に
リバウンドを続けていた米国株の二日続けての大幅安には流石に打
ち勝てなかったようです。

オプションの動きから投資家の間でも二番底への警戒心が強いよう
ですが、2月14日のザラバ安値2万950円手前で下げ止まるのかそれ
とも安値を割り込んでしまうのか、結局米国株次第です。3月9日の
メジャーSQにかけて安値を割り込むかどうかは別にしても短期筋の
思惑も手伝い少なくともボラティリティの高い状態は続きそうです。

外部環境が不透明なときには業績が安定していて為替などに影響を
受け難い内需銘柄が人気を集めるのがこれまでの定番でしたが今回
ばかりは少々違うようです。1日に年初来安値を更新した銘柄は40
銘柄ありました。

マイナス金利などで収益環境の厳しい地銀銘柄が4割近い14銘柄出
ていました。まあこれはある程度納得がいきます。そんな中で明治
HGやJTと言った食品銘柄も名を連ねました。明治HGは機能性ヨー
グルトや高価格チョコレートのヒットでここ前期まで二桁増益を続
けていました。今期も二桁近い増益予想です。PERは17倍台と食品
銘柄平均の20倍前半よりは低い水準です。

JTの2018年12月期は3期ぶりに最終増益予想です。10円増配も発
表しています。PERは13.6倍と市場平均と同じです。両銘柄とも
日足チャートは2月上旬の暴落以降ほとんど戻すことも無く見切売
りが止まらない状況です。下げ止まらないヒントは外国人投資家の
持ち株比率にもあるようです。

JTは30%、明治HGは25%です。年初来安値を更新したと言っても
安倍トレードが始まった2012年末に比べたらJTは2倍、明治HGは
4倍近い水準です。海外の長期投資家がリスク資産を減らす動きの
一環で利益の乗っている両銘柄を売り続けている可能性は否定でき
ません。

両銘柄以上に海外投資家の持ち株比率が高く株価水準の高い銘柄は
沢山あります。明暗を分けたのは来期以降の業績期待の低下なのか
それとも別に理由があるのか。適温相場の終焉で少なくとも円高下
でもディフェンシブ銘柄に単純に資金を非難する投資は通用しなく
なったことだけは確かなようです。生き残る銘柄と取り残される銘
柄の非情な選別が水面下で始まっているようです。

3、4日の更新はお休みします。
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