ランプとタイプ

2018-03-08 14:34:04 | 塾あれこれ
この30年で日本は変わった。
・・・たぶん

スマホもPCも必須の現代社会から見ると
あの頃は逆に夢のような世界であったようです。

古い世界が多く残っていたというべきでしょうか。


たとえば
映画館はもうもうたる紫煙で映写効果も薄れ
場末のそれでは足元に鼠が出没しました。(流川の東劇)

時たま出入り口ドアが乱暴にひらき(←光が差し込むじゃないか)
「○○さーん、会社に御電話下さい」
ポケベルが普及する前でしたかね。

映写技師という方が映写機の不調も直しておられました。
映写中のフィルムが焼けたりして映画中断なんてね。

『ニューシネマ・パラダイス』・・あの世界です。


手に職をつける、とよく言われていました。

私がサラリーマンになったころ、小さなフロアですが
電話交換士、洋文タイピスト、和文タイピスト、テレックス・・
会計士、トレーサー・・様々な技術者がおられました。

あっという間にそんな方の仕事が消えて行くなど
誰も想像していませんでした。

新美南吉が『おぢいさんのランプ』を発表したのは
戦中のことでした。

新しい物が登場して古い物(ランプ)が淘汰される、
古今の厳然たる事実は知っていても
自分たちの身の回りに革命が起きようとはつゆ
想像していませんでしたね。

現代の仕事場からでも多くのものが消えて行くに
違いありません。
AIの世界は恐ろしい。。

すでに接客業に省人化が進み始めているとか
今の子供たちにはどんな世界が待ち受けているでしょう。

何を勉強しておくべきか?