本の話も大分書きましたね。
ただ、ブログをお読みいただく方には
あまり(受け)が宜しくないような気がします。
私としては「こんなに素晴らしい本がある」と思えば
何か、書きたくて書きたくて、
著者の方への感謝と尊敬もキリがありません。
「素晴らしい方がおられるなあ」
山中博士がノーベル賞をとると、何だかこちらまで
嬉しくなっちゃうのと似ていますね。
また個人的なメリットとして、読後の再確認ができる
ということがあります。
幾冊も並行して読むとさすがに全体像の把握が
弱くなりがちになりますから。
趣味に余りに偏っているかと最近は本の話を控えてきました。
○
TVなどでもよくお見かけした国語学者、柴田武先生の
角川新書版『ホンモノの敬語』
面白かったですね。
ナルホドと勉強になります。
あとがきには
『世の常識とも、学会の定説とも違う、新しい目・・』
とあり、面白い話がテンコモリになっています。
時折は再読すべき本ですね。
○
最後の方にオマケみたいに俳句の話が出ていました。
かの有名な芭蕉の『古池や蛙とびこむ水の音』
この蛙は一匹か複数か。
あまりに有名な話題ですが、柴田先生も勿論、一匹派。
俳人の金子兜太センセ(嫌いじゃ。ただ珍奇であればよい
という安物の現代美術家みたいなイメージ)は
複数派と書いておられます。
一匹なら平凡なんだそうです。
ふ~ん。安物政治家のレッテル貼りだね。
柴田先生は金子氏の悪口なんか書いておられません、為念。
○
次いで芭蕉の『かれ朶に烏のとまりけり秋の暮』
このカラスは一羽か複数か?
この句の(前身)『枯枝に烏のとまりたるや秋の暮』
こちらのカラスは単数か複数か?
この二つの句には幸い画がついていて
単数・複数の答えが分かるのです。
もちろん芭蕉がそうイメージしたというだけで
それに縛られる必要も特にないのではありますが
普通、俳句を親しむ者なら答えは決まっていますね。
ピンとこないようでは、俳句を楽しむに欠ける処が
あるように私には思えますね。
国語の先生方、如何ですか?
リクツではないところが日本文化なのですが。
さて答えですが
『・・とまりけり・・』は一羽です。
『・・とまりたるや・・』はもちろん複数
画には二十七羽いるそうです。
(総合的なイメージで答えは決まってきます。
この二句でいうと動きのあるなしが一番違いますね)
さすがの金子センセも画があれば何も言えないでしょう。
○
日本語における単数と複数にはもっと奥深い面があり
「日本語に単複の区別はない」という常識がいかに
浅薄か、この本を読めば分かります。
◎
敬語の話に触れないでエピソード程度のボリュームの
単複の話で紹介するのは失礼でした。
ただ敬語の話は短い文では難しくて。
スミマセン。
ただ、ブログをお読みいただく方には
あまり(受け)が宜しくないような気がします。
私としては「こんなに素晴らしい本がある」と思えば
何か、書きたくて書きたくて、
著者の方への感謝と尊敬もキリがありません。
「素晴らしい方がおられるなあ」
山中博士がノーベル賞をとると、何だかこちらまで
嬉しくなっちゃうのと似ていますね。
また個人的なメリットとして、読後の再確認ができる
ということがあります。
幾冊も並行して読むとさすがに全体像の把握が
弱くなりがちになりますから。
趣味に余りに偏っているかと最近は本の話を控えてきました。
○
TVなどでもよくお見かけした国語学者、柴田武先生の
角川新書版『ホンモノの敬語』
面白かったですね。
ナルホドと勉強になります。
あとがきには
『世の常識とも、学会の定説とも違う、新しい目・・』
とあり、面白い話がテンコモリになっています。
時折は再読すべき本ですね。
○
最後の方にオマケみたいに俳句の話が出ていました。
かの有名な芭蕉の『古池や蛙とびこむ水の音』
この蛙は一匹か複数か。
あまりに有名な話題ですが、柴田先生も勿論、一匹派。
俳人の金子兜太センセ(嫌いじゃ。ただ珍奇であればよい
という安物の現代美術家みたいなイメージ)は
複数派と書いておられます。
一匹なら平凡なんだそうです。
ふ~ん。安物政治家のレッテル貼りだね。
柴田先生は金子氏の悪口なんか書いておられません、為念。
○
次いで芭蕉の『かれ朶に烏のとまりけり秋の暮』
このカラスは一羽か複数か?
この句の(前身)『枯枝に烏のとまりたるや秋の暮』
こちらのカラスは単数か複数か?
この二つの句には幸い画がついていて
単数・複数の答えが分かるのです。
もちろん芭蕉がそうイメージしたというだけで
それに縛られる必要も特にないのではありますが
普通、俳句を親しむ者なら答えは決まっていますね。
ピンとこないようでは、俳句を楽しむに欠ける処が
あるように私には思えますね。
国語の先生方、如何ですか?
リクツではないところが日本文化なのですが。
さて答えですが
『・・とまりけり・・』は一羽です。
『・・とまりたるや・・』はもちろん複数
画には二十七羽いるそうです。
(総合的なイメージで答えは決まってきます。
この二句でいうと動きのあるなしが一番違いますね)
さすがの金子センセも画があれば何も言えないでしょう。
○
日本語における単数と複数にはもっと奥深い面があり
「日本語に単複の区別はない」という常識がいかに
浅薄か、この本を読めば分かります。
◎
敬語の話に触れないでエピソード程度のボリュームの
単複の話で紹介するのは失礼でした。
ただ敬語の話は短い文では難しくて。
スミマセン。