選挙区割り法案

2012-11-02 10:14:46 | 塾あれこれ
一票の格差是正です。
本当は最高裁に言われる前に政治家が自ら
何とかしなければならないことです。

自らは民主的選挙制度のおかげで議員になりながら
国民中心という基本をないがしろにし続けてきた政治家共。

票の重みに5倍以上の違いが出ていても積極的には
動こうとしません。
政治の取引材料に使い回すとは、まったく。
小手先の修正で誤魔化し、なるべく現状維持、というのが
本音であろうことは誰でも分かる話ですね。

なぜか?

議員になる事が政治家自身の利益になるからです。
目は国民の方に、ではなく、自分たちの方へ。
議員になれた今のやり方が良いに決まっていますね。


政治の仕組みが長期間固定化すると、こうなります。

財界には官僚主義がはびこり、
官僚は腐敗(発展途上国のように露骨でないだけ)
政界は利権の複雑な固まりと化します。

例えば、このたびの復興予算がどうであるか、
国民は、千年に一度の災害、と真剣に考えたのに
復興国債を買う国会議員はおらず、それどころか
予算自体をシロアリが喰いつくしにかかります。

間接民主制は特権階級の固定化に結びつきやすいのですね。
民主主義の最大の矛盾でしょう。
それならば別に民主主義でなくとも同じになるのですから。

技術の発達した現代こそ直接民主制を大きく導入しなければ
ならないし、またそれが可能になってきました。
実際、欧州では増えてきていますね。


けれども直接民主制は少数者を切り捨てるおそれがあります。

日本国全体を一区とし、完璧な多数決制にしますと、
東京とその周辺の意見だけで全てが決まりそうですね。

「基地は国境付近へ、原発は貧乏な地方へ。」

それが拙ければ、一票の格差問題も単純には解決しない筈で
従って、基本的な論議が必要なのですが、日本のエライかたは
それにフタをしたいようです。
既得権の温存のため。

民主主義は多数決、で全てが決まるとなれば、地球規模の問題は
13億を超える人口の中国が言う通りになっちゃいます。

それに似たことをしたいのが関東の人間でしょうね(たぶん)


よって、地方分権や間接民主制ということが大切になるのですが
しかし、そのほうが腐敗が早いので、困ったものです。


写真は三次・尾関山公園、紅葉はこれからですかね。