映画『シルク・ド゛ウ・ソレイユ』

2012-11-14 09:16:05 | 映画
映画は芸術であるか?・・yes

では、サーカスは芸術であるか・・・ん~

私が小学生のころのサーカスやフェリーニ映画などで知る
サーカスは芸術と言いづらい面がありました。
見世物ですからね。

けれども歌舞伎ならばどうか?
エンタテイメントでありながらアートですね。

映画『シルクドウソレイユ』は、ごく上出来のアート
そしてファンタジックなエンタテインメントでした。
楽しいねえ。


シルク・ドウ・ソレイユはそれまでの場末の見世物から
一気にブレイクスルーして、立派な現代アートです。

ムツカシイ方からはお叱りを受けそうですが
一流のモダンバレーをすら凌駕するかもしれませんね。


・・なんて生意気を言っても私は見たことがありません。
ときおりTVで見るだけでした。

記憶が定かではないのですが私が結婚してしばらくの頃に
つまり、もう20年ほど前、TVで初めて見ました。
驚いた、驚いた。
NHKで夜放映したのではなかったですかね。

それから随分たって「日本でも公演」と知りましたが、
それが最初の来日だったのかなあ。

今ではあちこちでやっていますね。
残念ながら広島には来ない。
福岡や大阪に行くには電車賃がもったいない。
ピカソや雪舟とか、有名なオペラ公演なら考えますけれど。


極限かと思われる運動能力とアーティスティックな演出
ノスタルジックに昔のサーカスの香りをさせながら
ファンタジーあふれるストーリーを展開します。

衣装も照明も音楽も、どれも一流ですね。

現代アートにない分かり易さがあり
それでいて感動が新鮮です。
現代アートも見習ったらいかが?


映画『シルク・ドウ・ソレイユ』は(美味しいとこ取り)
魅力がぎっしりつまった作品です。

もちろんドキュメンタリーにするなんて野暮はしません。
本物の公演に行きたくなるような
誘いとしての松花堂BENTO

映画としての出来もよろしくて、それも新しいアートでした。

昼に松花堂を頂いて堪能すれば「いつか夜のコースも」と
思いますね。
もっと違う世界が待っているでしょうから。


3Dで少し疲れましたがセリフがほぼ無いので画面を十分に
楽しめました。
これも良い映画の証拠です。

ただ2Dでも十分ではないかと思いますが、どうでしょうか。
現在の3Dはまだまだ発展途上ですね。

カット繋ぎも少し粗いのではというところもありました。

しかしまあ傷が少ない映画です。
メイキングは結構大変だったのではないでしょうか。

単純に楽しめます。
未見の方にはお薦め!!!