もう一人いたら

2012-07-24 15:47:16 | 塾あれこれ
現在、塾の仕事は私一人でやっています。
生徒は一度に3人までですが、それがたとえ1人になっても
労働は3分の1にはなりません。

なんやかやありますからねえ。
一人の仕事は効率が上がりません。


バイトは雇いません。

十数年前、塾を始めたとき1年間だけ大学生に
手伝ってもらいました。
むこうから押しかけてきたのです。
(安い給料で、こき使っちゃった)

優秀な大学生でしたが私とピッタリというわけにはいきません。
もちろん、彼が悪いとか、システムの問題等ではありません。

仕事で自分の意思を通そうと思えば(一人でやるしかない)
のです。

「自分がもう一人いれば」なんて思う時もありましたが
それが出来たとしてもきっと上手くいきません。
ふたりの自分が、大ゲンカしそうですね。

塾の規模を大きくできない、つまり多少なりとも老後の
蓄えなどという考えは持ちえない状況ですから
良い子のみなさんはバイトくらいは雇いましょう・・


自分の考えがゆれますから、その幅で二人の自分がケンカに
なるおそれが強いですね。

また、空想が大きいわりに実行能力が伴わない自分も問題。

更には、状況に合わせた仕事ですから
一日でスタンスが大きく変わる事だってあります。
よって・・
A君を前にした自分Ⅰがその場で判断した仕事を
B君を前にしている自分Ⅱが正確に判断できるか?

どうも、一人でしか仕事ができない私であり、
そういう類の仕事である、ようです。


こんな奴が組織の中で、上から目線の仕事をすると
どんなことになるか・・・
♪はい、さんざんとこの身に堪え・・

下が全く付いてこず、私はただのヒステリー。

結局、3Aを一人で教えるのが効率的でした。
生徒も良く分かっていて「塾内塾やっとる~」


ま、私の名誉のために言うのですが、ど~んと組織でやるか
一人でやるか、両極端の仕事であるようです。

塾でなくとも個性を要求される仕事はそうではないでしょうか。

組織でやるといってもSジョブズみたいにワンマンでしょうね。

アメリカでは夫婦の起業は危ぶむほうが普通だとか。
たとえ夫婦でもケンカになってしまうのです。
(日本は現代でも、まだ奥さまが我慢しますが)

ワンマン組織てのは失敗の危険も大きいですしね。
結局、一人が気が楽です。


組織を作り、維持すると言うのは大変なことです。
失敗した人間が言うのですから「でしょう」というほうが
正解ですがね。

人物の大きさが必要です。

頭では分かっていても、自分も頑張れば何とかなる、ような
錯覚がありますよね。

『失敗し初めて分かるわが器量』