ラタトゥイユ蕎麦、お勧め

2012-07-28 17:03:35 | 食べる
前の晩の残り物が翌日の昼食に。

家でご飯を作ればそういうことはよくありますね。

私は同じ食べ方をするのが嫌いです。
嫌いでは強すぎるか。できれば避けたい。

カレーなら翌日はカレーうどん、とかね。

スキヤキを牛丼にするようなものです。

食費の軽減になるし、最後まで食べきれます。


揚げものはバリエーションが多いですね。

ま、手抜きで麺類に残りをトッピングが多いですが
焼き飯でもよいし、寒い時は雑炊、味噌汁の具にもなります。

もちろんチーズなど加えてイタリアンもグ~
「油が濃いでしょ」とカミサンの許可がおり難いけれど。

・・こんな話は女性陣が強いでしょ?


先日はラタトゥイユを多めに作ってもらいました。

次の日にやってみたいことがあった。

蕎麦(寒河江蕎麦・乾麺です)を茹でて冷水にとり
水気を切って、かえし(めんつゆで良いか)でうすく
下味をつけておきます。

液体分を切って器に盛り、オリーブオイルを適量かけ
冷た~~~いラタトゥイユをたっぷりと乗せます。
軽くまぜまぜして頂きました。


パンなどで食べるよりも沢山食べられます。

お勧め。

小林信彦の最高作品

2012-07-28 10:09:28 | 本の話
文春文庫『侵入者』所収
6話ある中の最後「みずすましの街」は面白い。

とてもよい出来です。
文庫本で60頁ほどなので、すぐに読めます。
読みやすい文体ですしね。

小林信彦はフィクションもノンフィクションもある程度は
読んでいるつもりです。(多少ヌケがあります)

この「みずすましの街」は彼の小説としては最高作では
なかろうか、という気がします。

読みやすさを求め、また、文を粋に削り込む矜持がある作家ゆえ
中身の濃さと表現の簡潔さがマッチしています。
直木賞候補になっただけのことはありますね。

トリッキーな、場合によれば作り過ぎた感がする作品が多い中
これは「いかにも小説風」
コアなファンからは「物足りない」「センチメンタルすぎる」と
言われるかもしれませんね。

とてもよく練られていると思われるのですが、筆者の想いが
強く反映しているので、統一感がよく出ているのです。

多少古風な印象になるのはやむをえませんし、実験作なるものを
嫌う人間には、受け入れやすい物ができたということでしょう。

「健さん、寅さん」の世界でもありますねえ。


人間を強烈に狂わせる戦争、というものが初めはいかに簡単に
身の回りに迫ってくるか、一つの家族、街、から見た物語です。

創作でありながら「真実」

小説とは、かくあるべし。