「大連立」の前に「日本をどうする」ではないのか

2011-08-14 08:56:36 | 塾あれこれ
政治が大きく動き始めました。
首相が変わるという以上に、ね。

そもそも去年の参議院選挙で菅首相が大失敗し
それ以来の政治の混乱です。
責任の大半は菅総理にありジゴージトクかな。

結果、二大政党政治を定着させる希望が激減し
国家のあるべき姿を考えるという事が遠くなりました。

菅政治は、消費税10%と口走ったりすぐ引っ込めたり
無責任、結局は官僚支配への微調整にすぎなかった、と
権力への執念だけ=我欲が目立ち、国民が不在であると。

評判が悪いとすぐに言を引っ込めます。
で、また持ち出す。
私の近くに居るとある女性は「あれ、マダラボケ?」

政治家としてあるまじき姿勢でしたね。
説明しないで良いという考えですからバカにしています。

自民・公明も同罪です。
昨今の政治的こう着を長年かかって築いた犯人ですから。

官僚の引いた線の上を乗っかって福島原発のような事故を
まねいたのは自民公明とも言えるはずです。
民主党も同じく、実は原発やりたい、が主流。

ことは原発推進か反対かだけではなく、現在の利権構造に
イエスかノーかなので、つまるところ従来の土建屋政治から
余り変わっていないようですね。


国会で法案を通すために民主党はマニフェストを撤回、
もしくは大転回させました。

現実的な対応だと言っているようですが、前の総選挙では
民主党の公約を国民が支持したのです。
(私は支持できなかった・・)

その国民の意思表示を政治家が勝手にひっくり返すの?
国民にきちんと説明していますか?

新聞や評論家は、財政の問題や政局を解説されます。
そこにやらせておいて直接の説明はしないようですね。

自民・公明もここでも同罪。
政局ばかりでゴネて、アカウンタビリティは無し。

国を導く(つもりの?)上層階級は、国民はバラまかれた
餌に食らいつくだけの存在と見ているようですね。
やつら、腐敗している証拠です。


この間、未曾有の震災、大事故を受けて東日本を
いや日本をどうする、国家の設計をどうする
という最も肝心な話がどこからも出てこない。

言うことといえば「菅が辞めない」こればかりでした。

マスメディアはそれを批判すべきですが
何だかこちらも「菅はいつ辞める」報道・・・

ほんとうに情けない。

各政党も官僚・学者・識者・マスメディア・・みんな
日本をどうするか、何も言いませんでした。
(もしかして何か言ったのは菅総理だけ・・・?)

大風呂敷と言われようとまず理念の提言からでしょう。
それと、足元でまず出来ることの実行。

それが出来ないのは、既存の体制に浸かって甘い汁を
吸う側にいるからです。
やせ我慢がないので何も考えられない!

(いや、共産党だって何も言わない側でしょう。)

せめてスローガンだけでもまず打ち上げて欲しいですね。

みんなが「がんばろう日本」と言っているのなら
政治の目標は?
たとえば「緑と技術力の日本」とかさ。
ちょっと弱いですか?


先頃、与野党で手を打ち「退陣法案」を通し
(国民のためは二の次。ただ政局が熟してきたから)

嫌われる増税は野田にやらせることにして(=中継投手)
その後のことを睨んで動き始めているのです。

与野党連立や政界再編という、前からやりたかったことを
実現させるべく。

野田も負け試合の中継ぎではサエないので大連立構想を
表明したというのが今朝の新聞報道で分かります。


政治家は自らの利益をまず考え、次に国民へ何と
言えばよいかを捻り出すのであります。

世渡りとしては、勝つ側に憑く・・これが大原則
これで失敗すると、あとキツイですからねえ。