十代のころTVで見たカラヤンはカッコよかった。
(見た目から入るのでは怪しい音楽ファンです)
私は変わっていたセイかそれよりも、もっと
フリッツ・ライナーをカッコイイと思ってた。
カラヤンは徹底して「自分をカッコよく」見せよう
としライナーはそれを排除しました。
音楽のみを追求しようと。
かなり長い期間にわたってTVでシカゴ響を振る
晩年のライナーが見られました。
譜面台の前に座り、鷹のような目で指揮します。
ちょっと見るかぎりでは指揮棒を上下に単調に
動かすだけです。
ムラビンスキーよりはるかに小さい動きでした。
いやそのカッコ良さったらない!
完璧にコントロールしているイメージでしたね。
ただ、世の中は暗譜で、しかも目まで閉じて振って
みせるカラヤンの方がかっこよいとなりました。
今、指揮者で譜面を見ながら振る人は絶滅危惧種。
近年は指揮棒を持たないのも流行でしょうか。
ゲルギエフみたいな指揮も確かにかっこよい!
左手のビラビラが印象的ですよね。
○
教壇でも格好は大切です。
どう体を開くか、から始まりクライマックスでは
どんな姿勢を見せるか、ハハ、やったもんです。
(自己満足で、客観的にどうだったかは???)
○
ピアニストもソロでは暗譜ですねえ。
リヒテルはソロでも譜面を置いていたとか。
ところがその昔「広島公会堂」(←なつかしい)
にリヒテルが来たときの舞台がどうだったか
思いだせないのです。
ものすごい音、一番遠い席、これが世界一か
この3つだけの記憶です。
ピアノも伴奏のときは正確を期すためか
譜面を置かれますね。
とはいえ音楽の世界では暗譜が優勢です。
○
お医者さんはその反対。
データを広げ、モニターを前に仕事されます。
「暗譜」でやられるより信頼感が違いますね。
塾も面談のときなどは「暗譜」で話をするより
データを広げ、出来ればPCを前にするほうが
信頼感があります。
お医者さんのマネですね。
私は面倒だから懇談でも「暗譜」です。
多少正確でなくてもすべて頭に入っていないと
普段のときに困りますよね。
・・というカッコつけ・・
ライナーが暗譜で、という風が格好の理想かな。
塾の話です。
現代社会では受けそうもないけど。