未履修の必修科目にニセ単位

2006-11-08 22:30:44 | 塾あれこれ
ホットな話題ですので多少書きたくなりました。
自分のことを棚に上げ、評論家みたいな発言ですが。

以下、浮かぶまま、粗っぽいですが。

学校とは決まりを守ることを教える場ではなかったか?
メディアもまずそれを問題とすべきなのに、もう
諦めてしまったかのように他のことを騒いでいる・・
卒業できるかとかセンター試験がどうとか。

細々とした受験対策勉強とルールを守る人間作りと
どちらが大切なんでしょうか?

教師たるもの自らの行動で教育をすべきなのに
いわゆる確信犯でも「やむをえなかった」と謝れば
すむということを身をもって教えているのです!

日本人の多くが「何を教えるべきか」の優先順位
を間違えているのかもしれません。

現実問題としてはやむをえないのならば、なぜカゲで
こそこそしたんだろう?
問題を提起すればよいではないですか?
クビ覚悟で言うべきをいうのが仕事ですよね。

つまり、皆が渡ってる赤信号だったのですが、守らせる
側が自分の身の保全を先にしてしかも我先につき進んで
しまったのでしょうか。ドコソコへ何名・・

大過なく定年を「無事」迎えれば恩給がついて
楽な暮らしが名誉とともに、ですか?
自分が給料をほしくて不穏当なことをしたのに
「現実」とか「生徒」のせいにして「やむをえ
なかった」と「反省」してみせても猿芝居の
反省ポーズでしょう。

今回も自分は不運だくらいにしか思っていない
校長などがいるかもしれません。

ここにも現代日本人の情けない典型がみえます。

政治、社会、親、本人それぞれにも大いに責任が
あります。
学校の予備校化を招いたのはこの人達だから。
責任の大小はありますけれども。

ニーズがあればどんなことをしてもよい?

塾がエラそうに、ではありますが普段から
受験を中心にした仕事だからこそ問題を真剣に
とらえようとしていた塾も多いはずです。
そうでないところも多そうですけれど。


更には、こういう状況を知りつつ見ぬフリをした
学校の先生、生徒、保護者、それに塾、予備校
みんな罪が大きいですね。

マスメディアも同罪でしょう。

大学もいけない。問題の多い大学入試を小手先で
つつくだけで、経営にことしか頭にないようです。

それにしてもずいぶんと都合のよいタイミングで
「教育の問題」がでてきたものです。
ずっと問題だったのにね。
10.27

毎日きちんと続けていますか?

2006-11-08 20:29:41 | 塾あれこれ
と言いつつブログが2日も空いてしまいました。
世間への悪口、好きなんですがブログに書くとなると
加減が難しいですね。

また、お亡くなくなりになった方もいらっしゃる厳し
い現実もあるので余計に申し上げづらいのですが・・
でも、「必修のがれ」腹立たしいですねえ。

少しこの話をして、あと勉強について書きます。
お付き合いください。

予想していた通り、結局「やったもの勝ち」の
流れになりましたね。
もちろん救済を急ぐわけですから、まず優先させなけ
ればなりません。
ただこれで問題が終了するのでは不正をやり得のまま
になり、相変わらず甘い国になります。
本当は何を教えるべきかを示すよいチャンスだったの
にバタバタと済んでしまいそうです。

受験は手段であるのに、目的になってしまっていて
その間違いが直るどころか悪化しているのです。
今回のマスメディアを見てもその感を強くしますね。

それにしても「地方の公立高は予備校が少ないから」
とはよく言えたものです。
時間外でいくらでも対応すればいいじゃないですか。
都市部より恵まれていない、とは甘すぎます。
予備校に行かない時間、何をしてたのでしょう?

政治的にはこの問題で現場をぎゅうと言わせて基本法
や指導要領の変更等「教育改革」に進むのでしょう。

現在の教育をよしとするわけにはいきません。
ただこの性急な「改革」は何でしょう?
敵は本能寺?


話はいったん横道に入ります。

とあるメンテナンスのプロの話です。
近年、公的機関でのメンテナンスが不充分なところ
が多いそうです。
メンテナンス契約が減っているらしい。
財政状況から予算が削られているのです。
でも故障がおきれば結局高いものについてしまう。
そしてそのお金は税金でまかなわれるのです。
これが「財政改革」

最後は「やむをえないから」というところへ持って
ゆけばナントカなる、何が大切かなど考えることは
必要ないのです。
これが「日本式」
美しい国をついに食いつぶしかけてしまっている
現代人の「現実的」かつ「唯一の」方法論です。

初めからじっくりと考えて納得の行く結論を探す
ということが出来ない国なのですね。

メンテナンスの予算さえ組めないのですから・・

あれこれ屁理屈をつけて正論を潰すのでしょう。
大きな声と根まわしで全てを決めるのです。
議論がなりたたない。
片方が80%の可能性がある話をしていても
そこへ3%の危険性を持ち出して話全体を潰す
こんな会議が多くありませんか?

「長い目で」なんて話「人生イロイロ。何があるか分
かりません」のワンフレーズで片付けられるのです。

まあ、そんな国だから教育もなかなか議論が進まない
はずです。

比喩的に言えば「メンテナンスなど考えない教育」
が進む事は間違いありません。

日々のきちんとした教育、勉強は自分たちで考えて
おかないと結局「高くつく」ことになります。
それも誰も補填できない「個人の実力」の場で
現れてくるのです。

日々、勉強していますか?