「中高六年一貫」その3

2006-11-14 11:42:09 | 塾あれこれ
六年一貫は「教育の効率化が図れる」と言われます。
頭では「まあ効率的なのだろう」と思います。

でも、一貫校だけ効率的ならそれでいいのか、とも
思います。
もし「効率化」が良いとするならば、ですけれども。
一貫校では必要であることを三年で受験する学校は
放置される、というのでは変ですからね。

中3で卒業する人もいるから、などという理由で
効率化が図れないとは思えません。

それとも「効率化」といいつつ、ただ学習の進度を
早め中学のうちに高校の勉強を取り込むだけなのか
なあ?

そもそも「効率的に教える」ことが力を伸ばすのに
良いことかどうか、少なくとも教わる全員にとって
よいとは限らないようです。
与える側の効率化が生徒の個人差に対応しきれて
いるのでしょうか。

たとえば私立の六年一貫校に通いつつ、塾へもお金
を払う生徒がいる、のはナゼでしょうか。
「効率的な授業」をしているからかもしれません。

力が無いから効率的な授業についてゆけない、とい
う考えが教える側にあるならばそれは間違いです。
入試も行っているのに。

また、危険でもあります。
人の能力や将来性を潰す恐れが強いからです。
国の損失でもありますね。

繰り返しますが中高六年一貫が悪いということでは
ありません。課題もあるのでは、ということです。

(あと1回続きを書きます)
11.13