楽して伸びない、苦労して伸びる、どっち?

2006-11-15 11:14:54 | 塾あれこれ
「楽して伸びるのがベスト」でしょうけれどもね。

昨日は大学受験と六年一貫教育の話を書きました。

六年一貫教育の評価は受験だけではありません。
学校生活の充実を望むので「一貫」という考えも
聞きます。
選択理由にしたい気持はよく分かります。

「一貫」の最大のメリットは高校受験がないこと
ですから「充実」させ易いかもしれません。

ただ、一貫校で充実した学生生活を過ごしている人は
もし高校受験をする側に立ってもやはり大丈夫なはず
なのです。受験が無いから充実しているわけではあり
ませんよね。

反対の例が私。自慢じゃないけれど、充実とは程遠い
中高でしたね。ぶお~んやり。自堕落。

充実は、周りの条件に依るのではなく、その人の内側
に左右されるのです。

「充実」は選択の根拠にはなりません。


充実ではなく「楽をしたいから」という理由もありま
す。悪いことではありません。親心にも適います。

高校受験が無いのは楽だ、というのは根拠となります
ね。場合によって私もそう勧めることもあります。

ただ本当に楽かどうかは、これも人によります。
多くの一貫校は、他の学校より履修の速度を速め
6年間の内容を5年で済ませるくらいのスピードに
なっています。また内容も難しいですね。

ですから「楽」の正反対になることもあるのです。

受験勉強を正しくしておかねばなりません。
進学先はどのような生徒に来て欲しいのか、それに
応えられる勉強が必要です。

実は「楽であること」は本当に良いことか、という
問題もあります。

たとえば向上心を育てるには「楽」でよいか。

え?向上心って死語なの?

(この稿続きます)
11.12