かぶれの世界(新)

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冨士山のポンコツジーサン

2020-10-11 11:54:24 | 日記・エッセイ・コラム
1カ月前に記事「一線を越えたポンコツジーサン」で大洲市のシンボル冨士山に登りたく、散歩から一線を越えて車で登山口まで行き、そこから山歩きしようとしたと紹介した。その時は、かつて利用された山道が手入れされず利用不可で、車道を使うしかない所でギブアップした。

昨日、台風が予報より南側のコースに外れほぼ無風状態で曇天下のハイキング日和で、山歩きを再挑戦することにした。ビスケットやキャンディに庭の柿を2個もぎ取ってポシェットに入れ、車に乗った。大洲農業高校の前のコンビニの駐車場に車を停め歩き出したのは1時半過ぎだった。

2車線の余裕のある車道をただ歩くだけになるのは覚悟していた。予想した通り、たまに車とすれ違うだけで誰も歩いていない。だが新しい発見もあった。高度を上げて行くに連れ木々の隙間から市の三方に新しい大洲盆地の景色が見えた。寅さん映画の舞台になった頃とは随分変わったと思う。

城下町の中心だった本町から大洲駅辺りの商店街と新谷地区を結ぶ国道沿いは、かつて穀倉地帯と呼ばれる農地だった。今は国道に並行して高速道路が走り、国道の周りは新谷まで商店街が続き、南北に交差する3桁の国道から徳森・菅田には住宅地が密集していた。

一方それを囲む山々の中腹のあちこちには多分昔からの集落が見えたが、今も人が住んでいるのか気になった。それ以外は300m余りの頂上の駐車場まで舗装道路が続きただ歩くだけ、いわゆる山歩きの楽しさはなかった。頂上近くの駐車場の横の公園で若い親子が遊んでいた。

週末のせいか公園には予想以上に沢山の親子がいた。彼らは例外なく車で来ていたと思う。約1.4万歩、9kmの山歩き、というより誰も歩いていない広い車道歩きだった。正直言うと市のシンボルの山に登るより、無名の山裾を歩き人々の生活ぶりを見る方が楽しかった。■
コメント
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