かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感14夏(3)

2014-06-29 14:14:52 | 日記・エッセイ・コラム

 このところ湿度が高い典型的な梅雨の気候が続き、すっきりした気持ちになれないでいた。気候のせいか異物が湧き出てきた。朝起きると2-3ミリの真っ黒で細長いゴミが台所や居間、書斎に散乱しているのを見かけるようになった。この2-3年気になっていたが、今年は多い。何時どうやって転がっているのか全く分からない。

 動かないので生き物のようには見えないのだが、丁度田舎に来て実家に泊まった妹によると「ホリ」じゃないかと言う。ネットで調べると、ホリはコクゾウムシと同じ意味で解説されていたが、形状が違う。寧ろゴキブリかなんかの虫のフンみたいに小さなラグビーボールの形をしている。臭いは無い。東京の自宅では見たことが無い。

 何であれ原因は私にある。と言うのは私が主に利用する部屋でのみ、しかも朝起きた時この黒ゴミが出て来る。床だけでなく机やテーブルの上にも転がっている。この3つの部屋は私が食事や間食するところで、小さな食べこぼしがそのままにされている、もしくは私の体から出す何かに引き寄せられたのだろう。台所をコロコロしてみたが翌日黒ゴミを見つけてがっかりした。決定的な差は無い。まだ何か分からない。

 上記の様に2週間前に妹夫婦が田舎に来て、妹が実家に泊まった。二人目の孫の写真を見せたが、妹夫婦には孫がおらず何だか可愛そうで長く話題に出来なかった。二人で母を見舞った時もその話題を避け、代わりにご近所でも子供がいない話をした。今や子供がいない話題はオープンに話が出来ないくらい身近で深刻になってきている。

 母の容貌は益々衰え他人から見ると醜悪と思うだろう。認知症になっているはずだが、まだ妹や私だと分かるし、最近のご近所の消息を紹介すると興味のあることにはしっかり反応する。知り合いの酒店を経営するオバサンから「何時か畑を売る時がきたら、私にも教えて欲しい」と頼まれたことを報告すると、母は言下にその畑は売るなと答えた。どうすべきか考えがまとまってなかった私にとって、母の言葉は取り敢えずの方針決定の助けになった。結論先送りだ。

 数日続いた雨で庭の木特に雑草は勢いよく伸び、皐月の花が雨で崩れ無残でみっともない姿になった。生垣のお茶の木は雑草との蔓に巻き付かれて団子状態になっていた。昔は母や祖母がこのお茶の新芽を摘んでセイロで蒸し、「むしろ」に広げて天日干しお茶を作っていた。だが、この団子状態を見たら母は嘆き怒るだろうと思いながら、早く手入れをしなければと思っていた。

 一作日と昨日は梅雨の合間で雨が上がったので、蔵から電気バリカンの親分(正式名は知らない)を取り出して、サツキや茶の木を刈り揃え、それから種々の庭木の枝を剪定バサミで切り落として形を整えた。気温が高い梅雨時は草木が勢いよく伸び放題になり、特に雑草やカズラは強く庭木や花を圧倒する。梅雨時には庭の奥の方から来る濃い緑の香りは、新鮮と言うより微妙に生臭く感じてて私には気持ち悪い。

 今日の午後から日差しが強くなり、昨日刈った庭の緑の地面にまで直射日光が当たり乾燥して生臭さが薄められたように感じる。昨日は一気にやって疲れたけど今日の天気に合わせたようでタイミング的には最高だった。今週初め知人に「大人食いしろ」と頂いたメロンの残りを一気に食べた。食べ時は遅れたが美味しい汁が体に行き渡った。■

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本田の評価が低かった理由

2014-06-27 12:06:43 | スポーツ

 筋金入りのサッカーファンとしてもう一言付け加えたい。W杯が始まる前から日本のスポーツ・メディアは本田の不調を伝えていた。しかし、いざ大会が始まったら私の目には本田のみ合格だった。1得点1アシストと総ての得点に絡み相手ゴールを脅かした。私の目にもコンディションが最高では無かったと思うが、それを乗り越え合格点の活躍をしたのは彼のみだった。

 コートジボアール戦では日本唯一のゴールを豪快に決め、ギリシャ戦ではFIFAは両チームで最高に活躍した選手(MOM)に選び、コロンビア戦では唯一の得点を正確なパスでアシストした。近くで見ていたら分かるようなコンディションに問題があったのかもしれないが、試合を見て「ホンダの不調」と言い募る理由が私には理解できない。

 何か偏見(或いは理解の欠如)があったように感じる。一方で決定的なチャンスを外して勝てるチャンスを逃す原因になった大久保のチームを批判するような発言が好意的に報じられた。私の理解では、絶好のシュートチャンスを外して申し訳なかった、位のコメントがあってもいいはずなのに。大久保は私の好きなタイプの選手なのだが、彼の真意は別にあったのかもしれないと思う。常識的には1点も入れられなかったFWの責任逃れ発言に聞こえる。

 これ等の報道にはメディアが意図して選択的に利用したかもしれないと感じる。私の見方は損得計算などしない海外メディアの選手評価に近いのではないかと思う。FIFAは本田をMOMに選び、イタリアメディアは本田を高く評価する一方で大久保を最低評価した、明らかに日本メディアと違う評価が違う。日本の一般紙にもその傾向がある。日本メディアとの差は何なのだろうか。

 点を取ることが他の何よりも圧倒的に重要だと言う世界の常識が日本のスポーツメディアに理解されていないと思う。私にはいまだに勘違いがあるように感じる。美しいパスでも個人技でもない。点を取ることだ。それと裏返しで点を取られないことでもあるのだが。勿論、全員サッカーとか色々な戦術はある。だが、何しろ点を取ることだ。

 日本サッカーの予選敗退は、現実を見つめた予想ができず、選手の評価すらできなかった、スポーツメディアの敗北でもあったと認識すべきだ。25日のインタビューで本田は最後まで調子が上がらなかったと聞かれてザッケローニ監督は即座に否定した。質問は日本の常識、答えは世界の常識。ここに日本の常識(スポーツメディア)は世界の非常識が典型的に表れた瞬間だった。■

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セクハラヤジの決着のつけ方

2014-06-26 17:51:35 | ニュース

 こんなC級失言に2度もコメントしたくないが、「都議会は昨日自民党など5会派提出の「信頼回復、再発防止に努める」とする決議案を賛成多数で可決し閉会した」と聞いて、このまま終わらせてはいけないと思いもう一度言わせて貰いたい。

 このまま幕引きしたら「正直者が馬鹿を見る」悪しき前例を作ることになる。日本にはそういう「逃げどく」の文化がある。決して鈴木議員の肩を持つわけではないが、彼は名乗り出て非難を一身に受け自民党を離脱に追い込まれた。もっとひどいヤジを飛ばしだんまりを決め込んだ議員は、ある意味鈴木氏よりもっと性質が悪い、都民や議会を欺く行為をした。

 なのに何の咎めを受けることもない。このまま幕引きをすれば悪いことをしても逃げ切ればいいと言う前例を作り、子供たちを含め社会に悪い影響を与える。あれだけ鈴木氏を追い込んだのなら、こっそり舌を出して陰に隠れている連中に絶対に報いを受けさせなければならない。マスコミの責任は極めて大きい。

 みんなの党は都議会で決議案を可決するために妥協したと言う。ここからが私が考える決着のつけ方だ。私の提案を例えていうなら、C級失言にはC級メディアの出番だ。既に週刊誌は周辺情報を報じているが、何だけえげつなくい芸能人の暴露記事のようで筋が違うように感じる。私がC級メディアの記者だったら次のようにやる。

 (1)都議会の座席表に基づき鈴木氏の席に近い順の全議員に、鈴木氏のヤジが聞こえなかったという嘘を何故ついたか聞く、専門医の見解をつける。座席表を拡大して回答を書き込む。

 (2)都の自民党幹事長に全員の聞こえなかったという回答(多分)を見せ、ヤジに笑い声が起こったという事実から、笑い声の人達だけ明らかに嘘をついている、こういう事態を党の責任者としてどう考えるか聞く。

 (3)安倍首相は問題を重視してみんなの党代表に陳謝したと言うが、都の幹事長の回答と明らかに嘘をついた議員達と、逃げどくになった議員についての見解を石破幹事長に聞く。

 (4)一連のインタビューを纏めて記事にする。今後繰り返し選挙や事あるごとに繰り返して野党が利用する。特に女性の会合や団体の集会などにばらまく。彼等の最大の関心は次の選挙に当選するかどうかだ。逃げどくのダメージがどのくらい大きいか理解させてやることだ。

 私の案では効き目が出て来るまでに時間がかかるのが問題だ。何時かもっと人目を引く大事件が起こると皆忘れてしまうかもしれない。私が言わなくとも、誰かもっと頭のいいうまい方法、或いは悪巧みで、何とかして「逃げどく」議員を追い詰めて欲しいものだ。■

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日本サッカー敗退と今後

2014-06-25 13:14:10 | スポーツ

 残念だが順当な結果

 今朝目が覚めると日本サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)挑戦は終わっていた。多分こうなるだろうという通りになったので、正直残念だけどそれほど失望することではないと思った。今大会だけに限れば中継を見て選手の動きにいつものキレが無く、期待したより早くスタミナ切れになっていた。相手チームに比較しての相対的な評価だが、もしかしたらブラジルでのコンディション作りがうまく行かなかったのかもしれない。多分、これから明らかになるだろう。

 予選リーグ段階で目立つのは欧州強豪国の不調で、スペイン・イタリア・英国がいずれも予選落ちだった。だが、残ったドイツ・オランダの強さも目立つ。南欧危機が発端になったユーロ危機と似ていると思うのは考え過ぎだろうか。欧州有力国の敗退は世界を驚かせたと思う。南米大会では欧州勢は活躍できないという歴史はあるが、三ヶ国揃って負けるのはちょっとした異変だった。その原因としてW杯直前まで繰り広げられた欧州リーグの激しい戦いが議論されると私は予測する。放置すればW杯の相対的な弱体化に繋がる恐れもあると思う。

 FIFA順位からいっても日本の予選落ちは順当だった。私に言わせれば日本国内の期待の盛り上がりは、マスコミが視聴率を得たいがために楽観的な予測で気持ちを良くさせるサッカー関係者だけを出演させて作った偽物だ。サッカーファンがそれで楽しめたのなら良いが、実態とはかけ離れた予想と外れたからと言ってそれをもとに敗戦の非難をするとしたら筋違いだと思う。そういう評価をしそうなマスコミが続出するのを見ると嫌な気分になりそうで、先回りして言っておきたい。マスコミは決勝リーグに進む前提でソロバンを弾いているから、既に罰を受けている。

 日本サッカーは進歩している

 ザックジャパンは前回南ア大会からの4年間でどう変わったかを評価すべきだと思う。好き嫌いで言えば、私はザックの攻撃的サッカースタイルが好きだし、日本人に向いており今後もこの方向で強化を続けて欲しいと思う。しかし、もう少し攻守のバランスを取るよう軌道修正が必要だろう。今回の戦いを見て縦のカウンターを受けた時、簡単に突破され決定力のあるFWにやられた印象がある。特に後半スタミナ切れになった時、相手のスピードを止められなかった。今迄曲がりなりにも上手く行っていたコンパクトでプレスをかけるディフェンスが間延びして機能しなかった。

 多分、それはチーム戦略とかコンディションだけではなく個の力が発揮出来なかったという問題もある。頼りになったのは結局のところ大会前まで不調と非難された本田だけだったという印象がある(私はマスコミや関係者の好き嫌いの反映があったと思う)。見ていて対戦国チームの体の強さが日本チームの俊敏さを上回る場面が多かった気がする。だが、これは本当に微妙な差なので場所が欧州になっただけで相対的な関係が変化するかもしれないと思う。私は体の強さの強化は必要だが、「俊敏さに裏付けられた個人技の向上」を追求して行くのが良いと思う。

 サッカーを楽しもう

 次の監督に誰を招へいするかで、ジャパンの強化方針が見えて来ると思う。ニュースによれば日本サッカーのプレゼンスは着実に向上しており、後任監督の選択肢はかなり広がりそうだという。選手が育って来たこと以外に日本協会やJリーグからファンまで含めた日本サッカー全体の環境が魅力的になって来た証左であると私は思う。それが失望することではないと冒頭で言った理由の一つだ。寧ろ素晴らしい誇るべきことだと思う。今大会は南米勢の活躍が目立つが、余りそれに左右されることなく長期的な視野で監督を選んでほしいと思う。

 娘の夫君は大のサッカーファンで友人とブラジルまで行き最初の2ゲームを見てがっかりして帰って来たそうだ。全然勝てなかったので失望の余り怒っているそうだ。気持ちは分かる。だが、W杯後半は思い入れを忘れて純粋に世界最高レベルのサッカーを楽しもう。その価値がある。■

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ISIS オバマの大罪

2014-06-22 14:01:43 | 国際・政治

中東に魔物が誕生

イラクで大変なことが起こっている。イラク北部の都市モスルを今月初め制圧した武装集団が南下し、バイジやティクリートなどの都市を攻略し首都バグダットに迫っている、と1週間前に報じられるまで私はイラク情勢の悪化を認識してなかった。それ以前に欧米メディアの記事にISISという言葉を頻繁に見かけるようになったが、私は最初その意味すら知らなかった。ISISが国家レベルににまで成長した化け物といってよいテロリスト集団だと知って驚いた。

シリアの反政府武装集団が力をつけ国境を越えてイラクに侵入し勢力を拡大、イラク・シリアにまたがるイスラム国(ISIS)と呼ばれるようになったという。もはやアルカイーダ系のテロリストとかのレベルではない。テロの巣窟がスンニ派の住民を巻き込み規模も力も強い集団になった。この集団の起源をイラク戦争における米国統治の問題に辿ったり、マリキ政権に虐げられたスンニ派とシーア派の宗教戦争とする見方もある。

シリアを放置したオバマの責任

だが、私はもっと最近の出来事がこの魔物の誕生を防ぐことが出来たターニング・ポイントだったと思う。アラブの春が齎したシリア内乱へのオバマ大統領の初期の介入失敗が分岐点になった。越えてはならないレッドラインを越えたとアサド大統領を非難しながら、その後ロシアの妨害を受け戦争疲れの国民の支持が少ないのを恐れ、責任を放棄し議会に決断を預け軍事不介入とした。多くの米国民はこの決定を支持したが、今頃になり議会やメディアに弱腰外交と非難されている。

この大統領は国民に人気がある無しに拘らず決断しなければならない意思決定を逡巡し、立派な演説はするが問題を先送りし時機を失してきた。この傾向が歴代大統領の中でも極めて強い。私は以前からオバマ温泉(ゆうだけ)と揶揄してオバマ大統領の優柔不断な姿勢を非難してきたが、この中東情勢は抜き差しならない危機的情勢にある。オバマ大統領は情勢判断はできるが、それに基づく踏み込んだ決断をタイムリーに出来ない。

複雑に重層する情勢

時機を失すると情勢が複雑化し別の要素が生じて適切な決断は極めて難しくなる。先ずは何といっても「大義」がなくなる。アサド大統領の圧政に抗してシリア国民が立ち上がった頃は、欧米の自由と民主主義の価値観があった。だが、今は反政府運動の過激派がテロリスト集団になりイラク侵入すると、対テロの戦いが転じてアサド大統領を支援することになる。ISISを育てたのはシリア情勢を放置した欧米と、欧米と良好な関係のカタール・サウディというのは皮肉な結果だ。

今となってはこの複雑な多次元連立方程式をどう解くか正解が見つからない。「シリア・イラク一体」で解くべきと言うのは正しいが、現実にはイラク国内にはシーア60%、スンニ20%、クルド20%に分かれ、アラブ諸国も宗派の異なる政府が存在してスンニはISIS、シーア派イラク政府を直接・間接に支援している。果たして従来多国間で働いていた中東の安定メカニズムを復元できるのか、今更元には戻せないのか。有力な「近似解」があるだろうか。

迷いの現れが米軍顧問300人の派遣だ、次にどちらの方向に進むか手探りの一手だと想像する。このままで済むはずがないと誰もが思っている。米国政府は宗派を超えイラク挙国一致体制を作って対処せよと言うが、それは今迄のオバマ温泉スタイルと変わらない非現実的な絵に描いた餅だと思う。しかし、シーア国家イランとの連携には部分解として脈があると私は推測する。

日本の関わり方は?

この問題は地球規模で対処すべきだ。欧米ですら国民は戦争疲れし上記のように積極的な介入を躊躇している。だからと言って世界経済の恩恵の中で生きる日本が知らんふりをするのは無責任だ。エネルギー源確保という現実的な利益以上の価値観の問題がある。自分に拘らなければよしとする一国平和主義はテロと同列で非難されるべきだ。先ずは既に貢献をしている難民支援を受け入れ拡大を含めて強化すべきだ。いつもの総論賛成各論反対では困る。

私の知識不足の言訳になるが、日本メディアのISISに対する感性不足は困ったもんだ。今朝のニュース報道番組「サンデーモーニング」等を注目したが、最初に出て来たニュースが都議会のセクハラヤジとは失望した。さすがにNHKの日曜討論は「緊迫イラク情報」と題して質の高い議論を見せてくれた。番組は何を問題にすべきか見識を示した。出演した専門家の発言は広範な知識と洞察力で、民放のニュースバラエティの浅薄で一方的な議論とは一線を画すレベルにあった。■

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