かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

コメ不作の原因

2020-10-07 19:43:11 | 日記・エッセイ・コラム
私の情報源の殆どは散歩途中に出会うご婦人たちだ。可愛い小型犬を連れた方が多い。年配の男性と出会っても立ち止まって井戸端会議をすることは稀だ。つまり情報源にはならない。なので今年の稲作の作柄は散歩途中で聞いた話ではない。

情報源は元地区長だ。私から見れば彼はまだ若く我々のような散歩仲間ではなく現役の農夫だ。と言っても彼は会社勤めでいえば定年前の50代だが、この地区で専業農家の男性としては極めて若いのだ。しかも近隣の高齢化した農家の仕事を請け負って稲作を続けるバリバリの専業農夫だ。

彼によると今年のコメの作柄は良くないそうだ。しかも、2年続けてかなり悪いそうだ。原因は今年の長雨と酷暑のせいかと聞くと、直接の原因は天候ではなく害虫のせいだという。天候が害虫増加を引き起こしたかもと私は思うが。モチロン除虫剤は撒いたらしいが、余り効果がなかったという。

どの位悪いのか聞くと、平年より2割から3割少ない、酷いところは5割少ないという。田んぼの中に丸い形状に稲が倒れ変色している部分が虫食いの痕だという。放置しているとその虫食い痕の円がどんどん大きくなるらしい。見たことないかと聞かれたが、私はそんな風景を見た記憶がない。

田んぼにこの「円」が現れると出来るだけ早く穫り入れるのがいいらしい。彼は大きな農機具を所有して稲作を請負っているので、円を見つけてすぐに対応して被害を最小限の1割減におさめられたという。実は私が農地バンク経由で貸している田んぼはまだ取り入れが終わってない。

私は毎日散歩して堤防の両側の田んぼを見ていたのに何も気づかなかった。馴染みの奥さんたちと馬鹿話をしてへらへら笑っていただけだ。彼女達の中に農家の奥さんもいるはずだが、元地区長のような専業農夫に稲作を頼んで亭主は会社勤めしているのだろう。

因みに彼女達との会話は最近になって猪や鹿に加えて猿が出たというのがもっぱらの話題だ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする