かぶれの世界(新)

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やっぱりぬか喜びの一瞬だった

2024-04-30 17:59:34 | 株式
先週土曜日に私の米ドルベース資産が、円安のおかげで投資を始めて以来最高の儲けを得た。しかしリーマンショックで大損を経験した私は一時の儲けや損に一喜一憂しないと偉そうな記事を投稿した。素人のくせに偉そうに言ったと思った。案の定一旦ドル160円に下落した円は今朝がた156円に急上昇し、ドルベースの資産は円ベースで一気に値下がりしていた。

一喜一憂しないと言いながら内心ではウハウハしていた。喜びの一瞬はあっという間に消え去ってしまった。リーマンショック時は連日の大損が続き参ったけど、こんなに短期間に損得が現れたのは経験がない。寧ろ、偉そうに言ったのが恥ずかしい、だが取り消そうにも消えない。

現実にはリーマンショックに比べて大した損ではない。しかも、変動しているのは為替市場だけで強いドルに対して円は弱い、一方現在は日米ともに株価はトータルでは安定しているので私は心配していない。その意味では今日も一喜一憂した訳ではない、ぬか喜びが一瞬にして消えたのでちょっと恥ずかしく悔しいだけだ。■
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ぬか喜びの一瞬一瞬

2024-04-27 16:34:38 | 株式
帰郷後の5日間はかつてなく目まぐるしく忙しい日が続いた。健康面では「田舎暮らし雑感」に投稿した通り医者通いが通り続いたが、それに劣らず投資したお金が増えたり減ったりして毎日持ち高が乱高下した。原因は毎朝トップで報じられる「円安」だ。

90年代に米国で仕事した私はドルベースの資産が多い。為替がドル70円台まで進んだ円高で日本で生産した商品の競争力が激落ちした対応策として日本企業の海外生産が進んだ。私も否応なく米国に赴任することになった。99年に帰任する時に米国で購入したドル資産を持ち帰り、そのままドルベースで資産を金融機関に預けていたからだ。

帰国当時は持ち帰ったお金は銀行に預けっぱなしだったが、数年後に早期退職し円べースの退職金を徐々に日本企業株に投資していった。素人だったせいもあり結果的に損をした。色々と勉強して海外資金の比率が日本株価に大きな影響を与えていると知り徐々にドル資産に切り替えた。

リーマンショックで大損した試練を乗り越えドル資産の比率を高め現在まで続いている。当時巨額の損失にジタバタした素人投資家が市場から去って行ったと聞く。私の場合は米国の友人の助言と、資産が直ぐには使えないドルベースだったので慌ててアクションをとらず助かった。投資の世界で生き残ったと言っても何もせず、関係するIT関連の資産を持ち続けたからだと思う。

ここに来て進行した円安の為に物価上昇等で大騒ぎしているが、私は何にもしないのにドルベースの所有資産の値打ちが上がった。実は今年になってAI関連の株の値打ちが爆上がりしたが、私が所有するのは1世代前のIT関連株なので値下がりしていた。だが、通貨の変動は物価にも資産にも平等に影響する。ここに来ての円安は私にとっては有り難かった。

私のドル資産がまだ残っているのは、私のケチな性分で何もしないでドル資産を保有出来たからだ。そうすると、今回のように34年ぶりの円安で値打ちが上がる幸運もある。ということはリーマンショックほどではなくとも、値打ちが上がることもあれば下がることもある。このところの市場変化は逆の意味でリーマンショックを思い出させた。しかも空喜びすることもなく冷静に。

流石にこの数日の円下落は半端なく驚いた。ドル150円台で大騒ぎしたのがウソみたいで、更に日銀が様子見の態度をとり、4月の物価上昇が1.6%と予想を大幅に下回り一息ついたかと思った。しかし、一方で米国のCPIが予想以上に高まり利上げが先延ばしになる見込みから、昨夜から今朝方にかけドル158円台まで急落した。

驚いたと言っても私は何もしない。今回は嘘みたいに資産が値上がりしたが、もっと変動した経験は何度もある。時間軸を変えて考えてみれば必ずドル高の次にはドル安が来る。ケチな私には生活費に困ることもない。バタバタ反応する日本人専門家など全く信用できない、器の大きさは全く違うが、バフェットみたいに一瞬一瞬のぬか喜びはないと心掛けている。

一言追加すると、ポン友はリーマンショック時の私は酷いショックを受けて沈んだ顔で慰めようがなかったと今でもいう。この記事は強がり過ぎるかも知れない。■
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ドル高に感謝も金欠

2023-06-01 20:30:52 | 株式
2023年の半年間の私の投資がどうなったかいつもの様に調べた。1999年に米国から帰任した時、現地で購入した株式と家を売却した現金を持ち帰った。日本への送金のやり方が分からず、言葉もままならず酷く苦労した記憶がある。だが、日本よりは融通が利いた記憶がある。

その直後ITバブルが弾けて円安が進行し儲けた記憶があるが、まだ投資が何たるものか理解してなかった。その後、退職金と米国から持ち帰ったドル資産を合わせて資産管理する為に、マイクロソフトの資産管理ソフトMoneyを購入し、リアルタイムで外貨を含めた管理をした。

何事もなく数年が経ったある日、素人投資家にとってリーマンショックの衝撃は余りに大きく、私の資産も半減してしまった。その後、母が管理していた私の相続資産などを繋ぎながら、投資が家族の生活に影響しない範囲で気を付けてやりくりした。家族には大損したと言えなかった。

コロナ禍のもとでウクライナ戦争と欧米の急激な金利上昇は我々の生活に大きく影響した。私の資産は乱高下してリーマンショックの再来かと不安だった。だが、今年の半期5月末を締めてボトムラインを見ると、意外にも今までの損を取り戻していた。

大雑把に言うと米国のIT株高とドル高の同時進行の効き目は助かった。2000年代までに買ったIT株は、会社勤め時代に取引を経験したりどんな経営をしてたか知識があった。逆にリーマンショック以降の新しい会社は投資の判断材料がなかった。それが私には運が良かったようだ。

このところの日本株の急上昇の恩恵は全くないが、昔買った米国のIT株の一部がドル高とダブルで上昇して、今日集計した範囲では長年の損をトータルで取り戻していた。今までの損が頭の片隅に残っており加えて日々の生活を節約する習慣で、結果的に何もしなかったことが運よく貢献した。

ただ、投資の全ては金融機関にあり手元に現金はない。4月から田舎で入院生活を経験して、支払いにカードも使えず生活の不便さに困った。年金だけでは足りなくなり銀行からお金を卸そうとすると、セキュリティ改善の為突然ネットの手続きが変更になった。相談しようにもメガ銀の支店は田舎にはない。これだけ投資資産があるぞと言っても全く通じない不便な生活を過ごしてる。■
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ヘッジファンドに勝った!(続)

2021-02-12 17:06:08 | 株式
先月末に米国株式市場の乱高下のについて、直後の日経新聞の記事を参考に詳細は不明ながら、投資の世界でも富裕層と個人投資家の分断現象が起こっていると投稿した。トランプ元大統領がSNSを通じて支持者に偽情報を流して暴動を起こさせた手口と似ていると私は思ったのだが。

個人投資家がSNS(レディット)を通じて連携し、スマホ証券(ロビンフッド)を利用し空売りされたゲームストップ株を大量に買い入れ、ヘッジファンドに大損させた。ロビンフッドは取引を一時停止してヘッジファンドを守ったとSECが捜査しているト報じられた。

その後の展開を注目しているが、現時点では白黒をつけるような明解な展開にはなっていない。はっきりしているのは1週間も経たないうちに市場は落ち着きを取り戻し、更にリスクマネーが市場に流入し今月に入り過去最高高値を更新したようだ。流れは変わっていない。一方で、ヘッジファンドに勝ったはずの個人投資家の中にも大きな損失を出し自殺に追い込まれたとニュースが流れた。

取引上の規制について具体的な動きは聞かれない。多分、基本に戻ってあるべき姿を明確にしないことには何も進まない。日経の梶原氏はファンダメンタルズの裏付けのない株式市場は危ういと強調する。だが、マネーが溢れる市場の基調は変化しておらず今後も株高現象と分断は続くと見る。

ファイナンシャルタイムズ(FT)のフォルーハー女史は市場の機能と民主主義は違うと、視点を変えて論じている。換言すると少なくとも米国では市場と民主主義は同義語のように扱ってきた。だが、民主主義とは人々の意見を反映することであり、株の売買とは全く違うという。

私のつたない理解力ではどちらの説もかみ合わずあるべき姿が浮かんでこない。ヘッジファンドは投資活動を続けており、負けたとは言えず、単純な勝ち負けではなかった。バイデン新政権の政策の優先順位は低いようで、今後どのような対応をするのか予測がつかない。■
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視野狭窄の日本株式市場

2014-05-27 16:14:27 | 株式

 日経平均株価が一時14700円台をに付けた。市場関係者の中には局面の転換とか潮目が変わったと明るい展望を予測する声が多いと報じられている。だが、目線を上げると日経平均株価は先週半ばに年初来14%も下落、その後今日まで数日間値を戻したがそれでもマイナス10%だ。

 実は私の金融資産は昨日現在で年初来6%余りプラスになった。年頭の記事「2014年大胆占い」の予測に基づいた安全な資産を外貨建てで持つ投資方針で、グローバルな分散投資がここまではプラスに働いたように思う。一方で、正直こんなに調子良くいくはずがない、続かないと思う。これは自慢ではない、この後の議論の前振りに。

 ともあれ好調な要因は世界経済が何とか成長を続けているからだ:
 
①米国経済は順調に回復もイエレン総裁はQE3縮小に慎重
 
②ウクライナ情勢が予想より悪化せず、欧州経済に落ち着き
 
③中国経済減速も踏みとどまり、新興国経済も持ち直し

 だが、今年になってNISAの口座を作り日本株を購入した初心者の人達は、軒並み含み損を抱えていると私は推測する。投資を年単位で長期的に考えればプラスに転ずる時は来ると思うが、今暫くは我慢するしかないと思う。明るい出だしを期待した多くの人達は失望しているはずだ。時間軸に加え教訓は、上記の裏返しで投資を日本株に集中することが危険過ぎるということだ。

 投資を始めるなら、市場参加者がどういう連中で、どんな動機で、どんな時間軸と規模で動いているか知っておくべきだと思う(私もよく分かっている訳ではないが)。世界のプロの市場参加者の多くは四半期ごとにパフォーマンスを評価される。長くとも3か月、実際にはもっと短い時間で儲けたか評価される。そういう時間軸で動いている連中と勝負することを理解しておく必要がある。

 日本の株式売買の7割はこういった外人投資家であり、その多くは超短期に売買するヘッジファンド(しかもコンピューターを使った高速売買がある)と、少し長い目で成長を期待する機関投資家(年金基金や保険会社)だ。残りが日本の企業や機関投資家で、最後に個人投資家が来る。売買高ではなく保有高では個人投資家が2割を占めると言われている。

 私の失敗経験からいうと、どう頑張ってもヘッジファンドや機関投資家とか金融機関のアナリストの方が圧倒的に個別銘柄の情報を知っており、やる前から勝負は決まっている。私のような素人投資家は如何にして連中が激走するレースに逆らわず流れに乗っておこぼれを手にするかと肝に銘じるべきと思う。それに疲れて私は株式投資を止めたと以前投稿した。

安倍首相は株価にとても敏感だそうだ(支持率と連動しているのかも)。日本における株式市場の外人投資家の圧倒的な存在があるからこそ、海外に出かけるたびにアベノミクスを買えと演説しているのだ。だがこの1年外人投資家(特に短期利益を求める)は成長戦略に取り組む安倍政権の姿勢に失望し、日本株は年初来主要国で最悪の下げを記録した。短期の利益を追求する彼等の発想からいえばやむを得ない結果だと思う。しかし、改革の良いプレッシャーになっている。

 ここまで言った上で、投資家のすそ野を広げようという理屈でNISAを勧める政府や金融機関のやり方に不純なものを感じる。初心者の金を使って株価を吊り上げようという魂胆があったとしたら話は逆だ。寧ろ、徹底的に成長戦略を追求して断行して外人投資家を戻ってこさせ、それでもって初心投資家を儲けさせ政治の信頼を得る。それが話の順番だ。だとしても、私は株はやらないが。■

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