かぶれの世界(新)

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転送不要を受け取る

2016-03-29 22:58:50 | 日記
お金や個人情報に関わる重要な郵便物は確実に本人に届くようにする為、転居届をしても「転送不要」のマークが入った郵便物は転送されない。自宅建て替えで団地に仮住い中の私は転居届の手続きをしたのだが、重要な郵便物が「転送不要」扱いで届かないのは知っていた。マイナンバーカードの申請をした時、市役所に出向きカード受け取りの通知を仮住いの住所に届くよう依頼した。

その結果、先月末に市役所から届いたマイナンバーの通知は封筒上に印刷された「転送不要」が赤く塗りつぶされていた。それだけのことだ。受け取ってみて「転送不要」は重要か重要でないとかではなく、送り手の単なる意志表示ということを理解した。少し勘違いしていたようだ。

税金や健康保険・年金保険からクレジットカードまで支払の請求書類は転送不要になると思った。だが、届かなくて困るのは受取人ではない。どこまでも追いかけて請求書が届く方が良いわけで「転送不要」にしない方が理屈にあっている。一方、クレジットカードや免許証などは確実に受取人の手にわたる必要があるから「転送不要」になる。

それ程明確ではなく扱いが分からないものがあった。先日インターネットバンキングのセキュリティ強化のため利用するたびに暗証が変わるパスワードカードを申し込んだ。ネットで手続きの途中で転送されるか分からなくなり、銀行のコールセンターに問い合わせたところたらい回しされたが最終的に「転送不要」と分かった。

「転送不要」になると分かっていれば、郵便物を転送不要にするよう送り主に連絡して依頼できるが、知らないうちに「転送不要」で送られると手の打ちようがない。仮住いの半年間に大事な郵便物が行方不明にならないことを祈りたい。■
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ソフトターゲット

2016-03-28 15:05:39 | ニュース
ベルギーの首都ブリュッセルで22日朝発生した連続爆破事件は世界を震撼させた。狙われたのは大都市の人が集まる場所だが、性格上周辺の警備を徹底出来ないオープンスペース、いわゆる「ソフトターゲット」が狙われたと言われる。報道を見て狙われたところに共通する性格をリストアップしてみた。

ターゲットに共通する特徴
最近の大きなテロ事件は国際都市(ブリュッセル・パリ・イスタンブール)で発生。これらの大都市はベルギー・フランス・トルコで国境管理が緩い一方、テロリストなどの情報連携が十分でなかった。そして、移民・難民に頭を痛めている。これらの共通する性格が特定の場所から国・地域まで最も弱い所だった。

場所: 飛行場・地下鉄 劇場・レストラン 人口集積地  オープンスペース  
都市: ブリュッセル  パリ       イスタンブール  国際都市
国家: ベルギー    フランス     トルコ      国境管理・情報連携
地域: 欧州(EU)    <-       中東       移民・難民

金融危機と同じ構図
テロ対策は特定の場所から国家間・地域レベル(EU)で連動しなければ機能しない。だがベルギーの対応に落ち度があった。テロ事件がこの数年のEU金融危機と極めて酷似していることに気付いているだろうか。通貨を一本化(ユーロ)して中央銀行(ECB)で金融政策を統合しながら、一方で財政政策を各国がバラバラに実行した結果、一国の財政危機(ギリシャ)がユーロ危機に拡大し中々収束しなかった。

私から見るとテロ対策も全く同じだ。域内(EU)の人の移動を自由化しておきながら、セキュリティ情報は各国で共有せずテロの温床(ベルギー)から欧州各地にテロが拡散した。欧州の理想は中途半端に実行された為、信用危機やテロがITやシェンゲン協定で国境をやすやすと乗り越え弱い所(ソフトターゲット)を狙った。もしかしたらこの構図は金融やテロだけではないかもしれない、こういう理解がEUのトップにあるのだろうか。

テロ対策は99%のイスラムとの連携
先日NHKのベルギーテロ事件の特集を見た。番組で専門家はテロ対策の難しさとして、実行犯は難民ではなく難民二世である、セキュリティ情報共有は他国の司法権を侵害することになる、という二つの壁があると指摘していた。これも金融危機と類推するならば、欧州では緩慢に対応されていくことになるだろう。ドイツにもテロが起こったところで情報交換を本気になってやり始めると私は予想する。

最後に、私の持論を紹介する。イスラム過激派のテロは普通のイスラム(99%の普通のイスラム)が立ち上がり、自らの存在の為に過激派テロを絶滅する以外に解決しないと思う。欧州各国の為政者はイスラムのリーダー(多分教会の宗教指導者)を支援し、一緒になって過激派と対峙して行くべきだと考える。■
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エー!!!

2016-03-27 16:10:58 | 日記
2週間前の打合せで建築会社から告げられた時は、水平線に黒い雲が見え不吉な予感がした程度だった。今日の午前中の定例打合せで悪い予感は現実のものになった。7月には新築した自宅に戻れる予定だったのに、どんなに早くとも10月以降にずれ込むことが確定した。

話は1か月以上前に遡る。施工会社が専門会社に依頼して実施した敷地調査の結果、地盤が緩くて建物が沈下する恐れあり改良杭を打つ必要ありと判定された。3m程度のセメント柱杭を4か所に打つ必要があり費用増になった。悪いことに、それだけでは済まなかった。杭を打つとなれば市の条例で埋蔵文化物の発掘調査が必要か調べなければならないのだ。

府中市は江戸時代の宿場町という以上の歴史がある。鎌倉街道と甲州街道という古い街道が交差し、有名な古戦場もある。更に遡れば2500年の式典があった大國魂神社の歴史ある町なので、どこを掘っても埋蔵文化財がゴロゴロしている感じだ。市役所の担当は自宅付近は「考古物銀座」と言うらしい。だが、数年前に建て替えた向かいの3階建ての家は発掘調査をやった気配ははなく、何も見つからない僅かな希望もあった。

先週敷地に3本の溝が掘られて調査され、今日その結果を聞かされた。70cm位掘ったところでローム層が現れ1m位のところから土器のかけらが4つ出て来て一貫の終わりとなった。竹べらを持ったボランティアの顔が浮かんだ。市役所の担当によれば調査に通常2か月位かかる、4月予定の着工が2か月ずれ込むことになった。

ローム層の下側の土は1000年以上前のものだという。私が50年前頃教わった知識では、富士山や浅間山噴火で放出された火山灰が堆積したのが関東ローム層だった。だとすれば、直近の富士山大噴火は300年前の江戸時代だったはずなのだが。正しくは関東地方の山手に積もった火山灰が長い時間をかけて風化した粘土層で、必ずしも1回の大噴火程度で形成されたものではないらしい。我家も少し高まった所にある。

ともあれ、家族揃って「えー!!!」だった。 工期が延びた結果、団地暮らしが長引くことになった。狭い団地での生活を最低でも2か月間余計に強いることになった(私は田舎暮らしで別の不便な生活が待っているのだが)。窮屈な生活なのに費用は余計にかかるというのは忌々しいが、誰にも文句は言えない。■
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ブラジルは投資家心理の縮図

2016-03-26 16:19:39 | 社会・経済
家計の融資残高は昨年29兆円増えて1741兆円になったと、昨日日銀は発表した。そのうち現金・預金は902兆円(1.3%増)、株式169兆円(2.9%増)、投資信託96兆円(4.1%)だという。5年前は国民の金融資産が大よそ1500兆円といっていたから、200兆円以上増加したことになる。一方、企業の金融資産も1117兆円(4.4%増)と過去最高を更新した。押しなべて見るとアベノミクスの期間に国富は順調に増加した。

この凄い金額でも資産が高齢者層に偏り、地方が疲弊し格差拡大が報じられているから中々難しい。かくいう私の金融資産も昨夏の中国ショック頃から大幅に評価額が減った。負け組になった原因は分かっている積りだ。投資は自己責任であり誰にも文句は言えない。殆どの金融商品が値を下げたが、特にブラジル・インド・トルコ等の新興国がらみの投資が不調だった。私の場合は悔しいけどブラジルの比率がかなり高く損が拡大した。

実際、昨年央からブラジル政治経済の悪いニュースが連日入ってきて、その都度ブラジルの通貨レアル安が進行、連動して金融商品の価格が暴落した。最大の要因は中国経済停滞が資源国経済に打撃を与えたこと、加えてブラジル特有の原因としてバラマキによる財政悪化と前政権からの汚職問題があった。ルセフ大統領は政権維持を図って側近の辞職に追い込まれ、更に野党の大統領弾劾審査の動きが報じられた。その間に私が保有していた金融資産は見る間に値を下げて行った。”フリーフォール”状態が続いた。

ところが、最近になってブラジル政局の混乱は更に悪化し最悪の事態になりつつある。ルセフ大統領の保護者である前大統領が汚職問題でいよいよ取り調べを受ける事態となり、議会は大統領弾劾審査を始めることが決まった。弾劾阻止を図って大統領は前大統領を官房長官に任命するという奇策を打ったが、これを最高裁が否認するという考え得る最悪事態になった。支持率は10%程度で国民は大統領を全く支持していない。

ところがところが、これだけ酷い状態になった途端にレアルが値を戻し始めたのだ。最初私は何が起こったのか分からず、何か重要なニュースを見逃したと思った。だが、冷静になって考えるとこの異常現象は状況を先読みする投資家心理の反映だと理解した。つまり、「昨年は何か悪いことが起こりそうだと予測して商品価格に織り込み、それが実際に起こったら今度はこれ以上は悪くならないと予測して買いに出た。」という訳だ。全ては現実ではなく、現実から導き出され予測で決まる。 

相当にへそ曲りだけれどもこれが彼等のやり方だった。私の仮説が正しいかどうか分からないが、保有する金融商品は少しづつ値を戻し始めた。こんな連中が跋扈する市場で投資して利益を得るのは容易ではない。しかし、だからと言って投資を止める積りはない。一時の損を耐えることが出来るなら、長期的に利益を出すチャンスは十分あると今も思っている。昨年同じ頃から私は自宅の建て替えの交渉を開始、一時は建て替え資金が吹き飛ぶ事態にショックだったが現在は損の半分は取り戻した。暫く様子を見守ろう。■
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人生の贈り物

2016-03-25 16:51:41 | 日記
昨日待ちに待った3人目の孫が生まれた。勿論、最も待ち焦がれていたのは娘夫婦とご両親だと思う。何しろ結婚13年目にやっと授かった宝だ。この数年は娘夫婦の前で子供の話をしないよう、家内からきつく言われていた。それでも軽口の私は思わず口が滑り傷つきやすい娘を泣かせたことが何度かある。

昨日夜明け前3時頃に破水したと支援を求めるメールが娘から家内のスマホに入り、家内は私が布団に入っている間に朝食を作り都内の病院に向かった。その後2、3度状況を説明する電話やメールが入り、午後4時過ぎ無事生まれたと電話が入った。赤ちゃんは約2700グラムで、予定日より19日早い誕生だった。出来るなら早生まれを避けて、4月に出産したかったらしい。この時期は出産が少ないのだという。

直ぐに銀行に向かいお祝い金を用意して仙川にある病院に向かった。駅から狭い路地道を10分余り歩くと住宅街の中に突然大きなビルが見え目的の病院に着いた。待合室には家内が所在なく座っており、そのうち夫君が病室から戻って来た。暫くして看護婦さんがやって来て赤ちゃんの所に案内してくれた。

産室の外側から窓越しに見た保育器内の赤ちゃんは濃いピンク色で体重より大きく見えた。うつ伏せになり握った左手を口につけ、時折足をぴくぴくさせていかにも元気そうだった。身体の大きさに比して手足が長い、特に膝下が長かった。赤ちゃんは五体満足の様に見え安心した。

早朝2時過ぎに破水して午後4時過ぎに出産というのは長いと家内は言う。欧米では無痛分娩が普通だが、この病院は和痛分娩をやるという。出産が長引いた娘の出産も和通分娩のお世話になったらしい。娘自身は痛みに弱いと初めから言っていた。欧米では痛みの後遺症、日本では麻酔の後遺症が焦点のようだ。

出産後2時間で病室に移ると言われ、我々は病室に行きそこで待った。個室だった。娘はトイレに行ったところで貧血で失神したらしく遅れて来た。娘は疲労困憊で顔や手は血の気が無く真っ白だった。しかし、顔はスベスベしてどこにもクマやシミはなかった。吹き出物が全て消えたという。用意してあったお握りと病院食を食べて、徐々に顔に赤みが差してきた。

出産が大変で長引いたのは赤ちゃんの頭が大きく手足が長いからかも知れないと家族の間で一致した。看護婦さんによると7分間くらい息をしない状態があったので3日間保育器に入れて呼吸を整えるという。保育器に入れたので赤ちゃんを抱けないと娘は不満げで、どこかに異常があるかもと心配の入り混じった顔をした。

お腹にいる間からずっと心拍を監視していたと聞いたので、血が頭に供給されたはずで心配ないと素人解説をして安心させた。娘はいわゆる「リケ女」で、こうした尤もらしい理屈で説明すると納得して少し落ち着いた。実際には退院時に赤ちゃんのMRI検査をやり異常がないか確認することになっている。心配してもしょうがない。食事が終わると医者や看護婦の対応とか不満を並べてた。文句を言う元気が出て来たみたいだ。

このあと何もなければ6日後に退院し、世田谷区の産後ケア事業の一環で7日間の母子ショートステイに応募し、施設で専門家の支援を受けたいと娘夫婦は言った。娘は手続き等について細々と夫君に指示し始めた。その後、家内が娘の家に泊まりこみで手助けに行く予定になっている。娘は私に頼りきりになる積りだと家内は言い、私ももう若くないんだけどと本音を漏らした。私に介入する余地はない。

この間娘はずっとスマホを身に付けタイムリーに連絡し、それを受けて家内が家族や友人に知らせ助言を受けていたのは驚異的だった。LINEを遡ると破水から出産間で何が起こったかよく分かる。直後に看護婦さんや夫君が撮った赤ちゃんの写真もある。初めてスマホの凄さを実感した。しかし、家内はかなりの時間をスマホに向かって操作しているのを見て、私はついつい中毒じゃないかと嫌味を言った。

ともあれ娘に子供が生まれ、私が死ぬまでにこうありたいと望んでいた殆どが達成された。親孝行は出来なかったがもう手遅れだ。仕事も思い通りにいかなかったが、個人的には色々経験させて貰い満足している。長男と娘は独立して家族を持ち、後は建替え中の自宅を家族に残してやり、末の息子がそこで独立してくれたら私の人生やるべきことは終わりだと思っている。後は好きなように残りの人生を使いたい。その人生の終わりに差し掛かって3人目の孫を授かったのは素晴らしい贈り物だった。■
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