かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

英米の混乱は自業自得、だがEU離脱せずと予測

2019-01-17 18:48:10 | ニュース
混乱する米英
英国のEU離脱案が英議会で大差で否決されたとのニュースが昨日から世界を駆け巡った。日本経済新聞は「出口無き混迷」とか「英議会、機能不全鮮明に」などとトップで伝え、一方の英BBCは信任を得て続投するメイ首相が超党派の協力を呼びかけたと報じた。国民投票の結果を受けて開始した「愚かなEU離脱」が、惨めなほどに英国を混乱させているように私の目に映る。

他方、最大の同盟国だった米国も国民の支持を受けて「愚かな大統領」を選び、国境の壁を巡って予算が成立せず史上最長の政府閉鎖が続き、80万人の政府職員が給与未払いの混乱が続いている。だが、最大の争点は大統領弾劾に繋がる恐れのあるロシア疑惑捜査をあの手この手で止めさせたい大統領の悪あがきだ。それでも大統領支持率が微増して40%以上になったというから驚きだ。

愚かな判断が招いた自業自得
数年前なら第2次世界大戦後の世界をリードして来た米英がこんな惨めな混乱に陥るとは予想も出来なかった。全ては国民の愚かな判断から始まり、自業自得で苦しむだけでなく世界を巻き込み悪影響をバラまいている。私にとって衝撃的だったのは、愚かな判断をした明確な理由(格差拡大)があっても、それがギリシャやベネズエラではなく戦後世界のリーダーの英米だったということだ。

米国の混乱について復元力の強さを既に投稿した。今回は英国の混乱について私の予測を紹介したい。

冷静だった市場
近世以降の世界史の中で英国は常に現実的な判断を下し強国の地位を保ってきた。基本は現実主義だ。なのに何故こんなEU離脱の様などう考えても損な(非現実的な)判断をして突き進んでいくのか。だが混乱と喧噪の中で実は冷静な判断をしている連中がいる、その名は「マーケット」だ。 

言い換えるとお金を持っていて何があっても損しない様に冷酷に状況判断をしている人達の集合知だ。これだけ大騒ぎすれば世界の市場は暴落しても可笑しくないのだが、EU離脱案が否決されても市場は落ち着き静かなものだった。寧ろ前向きな評価をした専門家もいたというから驚く。

現実主義的DNA
即ちこの状況では英国の選択肢は狭まった、EUに離脱延期申し入れをするしかなくなった、と市場は判断した。ホリエモン風に言うならEU離脱案の否決は想定内の出来事だった。だが、労働党はこの状況を利用して政権奪取を図る党利党略を優先しており、市場判断とは異なる動きを見せている。

果して、市場が期待する方向に英国の政治は動いて行くだろうか。私の予測は徐々に英国の現実主義的DNAが働き、「離脱が先送りされ再び国民投票が実施され或いは政権交代で回避される」とみる。但し、それは条件付きの予測だ。離脱先送りや撤回はEUがどう動くかも大きく関係する。

EU首脳の本音
見かけEUは強硬な姿勢を保っているが彼等も「合意無き離脱」のダメージを恐れており、英国が問題なくスムーズに離脱することを望んでいる。その為にはメイ首相が国内を上手くまとめて延期を提案しなければならない。どうすればいいか、彼女はその器かどうか私は分からない。

もう一つ地政学的な食い違いがある。東欧諸国のEU離反を誘発する恐れがあるとし、国内対応に苦慮するフランスは英国の離脱に厳しい対応を求めている。一方ドイツは英国の決定的な離反を避け、EUの一体感を強めてトランプ大統領に対応しようとしている様だ。

英国はこの状況を生かしてEUと話し合う余地が残っている。そして、最終的に英国は現実的な判断をすると私は予測する。予測であり、希望だ。■
コメント

私的CES盛衰記

2019-01-13 16:14:19 | ニュース
ラスベガスで開催中のCES(家電見本市)と並行して、デトロイトで北米国際自動車ショーが14日から開催される。しかし、最近は自動運転やAI・5Gなどの目玉がCESで展示されるため、来年から6月に開催時期を移す予定と報じられた。自動車が家電に乗っ取られるニュースには驚いた。

CESがいつの時代にも話題の中心になるのは、時々の最も注目されるテクノロジーを展示テーマにする融通無限なショーだからだと思う。私の記憶が正しければ70年代はテレビ、80年代はパソコン、90年代は携帯電話、そして今はAI・5Gとそれに連動して動く自動運転だ。

コンピューター技術者だった私は70年代末に初めて米国に行きNCC(全米コンピューター会議だが製品展示会でもあった)に参加した。その頃は大型計算機からミニコンに移行する時で、この直後にアップルがAppel-Ⅱを世に問うてパソコン時代を象徴的にキックオフした。

一般消費者がコンピューターを利用する時代になり、パソコンが文字通りConsumer Electronics(家電)になったことを意味した。コンピューター周辺機器開発担当からパソコン開発担当に異動して、私は幸か不幸か突然世界が注目する商品開発を担当し、後に事業の責任者になった。

私の仕事の環境は激変し、国内外の取引先と交渉し展示会にも参加するようになった。海外に毎月のように出張し、様々なショーに出展し見学もした。ラスベガスのCESにも何度か参加した。ある時は全米の優秀な販売店を招待し、有名な歌手のディナーショーで接待した。華やかな時代だった。

数年でパソコン市場は成熟してCESの主役が変わり、それに伴い会社の経営方針も変更された。だとしても、生の人間が働く現場は生易しくなかった。次に続いたのは生産基地の海外移転、更には開発も含め生産まで台湾や中国に移行、国内組織のリストラと進んだ。

私もその一環として米国の生産工場の責任者としてシアトルに赴任し、その後工場をサクラメントに移転させた。更に日本に戻り今度は日本のオペレーションのリストラに関わった。その度に働く人達の職を守りたかったが(少なくともそう振舞った)、経済原理の前には無力だった。

その時代に一緒に働き親しくした人達から今年も年賀状を頂いた。彼等は会社に残りリストラ支援、早期退職、転職、大学で研究、再入学(凄い!)と様々な道を歩んでいる。CES等で一時は同じ道を歩いた人達も今は一人として同じ道を歩んでいない。当時懇意にさせて頂き、改めて感謝したい。 

CESの目玉テーマの波に乗り一時は華やかな経験をしても、やがて新しい波が来て多くの人達は取り残され夫々の道を歩む。年賀状を見るだけで夫々の人生を感じた。私はITバブル破裂後に会社を辞め後ろめたさを感じていたが、今にして思えば私もその道に転がっていた石ころだったと思う。

蛇足ながら、私の名前で検索すると1件インタビュー記事が残っていただけ。日本よりも米国での不動産取引きとか英文の共著論文で私の名前がネットで検索されるから皮肉だ。こうやって少しずつ世界の片隅から消えていくのだと改めて実感した。■
コメント

新千歳空港が25年前の悪夢を思い出させた

2019-01-09 17:59:48 | ニュース
5日のUターンラッシュを吹雪が直撃し2000人が新千歳空港に足止めされたが、8日には平常運航に戻ったという。6日の朝の空港フロアに毛布にくるまり一夜を明かした乗降客の写真は、私が25年前頃に米国東海岸に出張した時に経験した悪夢を思い出させた。

もう正確には思い出せないくらい前のことだが、海外向けの商品開発計画の責任者になった頃なので90年代前半の冬だったと思う。その日はボストン郊外の現地会社で数日かけて打ち合わせし、現地スタッフと次に出す商品計画を合意したので日本に戻る予定だった。

朝のニュースはローガン空港が大雪で閉鎖し再開したと伝えており、天気予報を見て取り敢えず空港に行くことにした。ホテルから空港までの道路は雪に覆われていたが塩が撒かれており、タクシーは1時間余りで空港に着いた。空港は再閉鎖され予約したフライトはキャンセルされていた。しかし小一時間待つと空港は再開し、次の便の空席に乗りたい人は窓口までという放送があった。

あっという間に窓口に行列が出来、私は次の次の便しか予約できなかった。英語放送が聞き取れず列に並ぶのが遅れた。フライトはニューアーク行きで、そこから乗り継いで成田空港に向かう予定だった。ようやくニューアークに着くと日本行き最終便は出発済み、翌日の便に乗るしかなかった。

後から職場の旅慣れた同僚に聞くと、ニューアーク行きと成田行きの便が同じ航空会社ならフライトが繋がるよう上手く便宜を図ってくれた可能性があるという。その時はコンチネンタルとユナイテッドの乗り継ぎだった。それ以降なるべく同じ系列のエアラインのフライトを選ぶようにした。

その時の記憶を辿ると、フロアに寝転がる乗降客を見た記憶がない。その他にも天候不順やメカニックトラブル等でフライトがキャンセルされ、長い列に並ぶ乗客は幾度か見たがベンチやフロアで寝ている人達の記憶が無いのだ。私は空港で紹介された近くのマリオットホテルに一泊した。

記憶ではホテルのレストランで食事し、ベッドに寝ころびながら日本本社とボストン支社に所在を電話連絡して終わりだった。堅いフロアに寝転がって疲労困憊したという記憶はない。そう言うと旅慣れたビジネスマンがふとしたことで米国の田舎町で一夜を過ごしたみたいに聞こえる。

だが、天候不順のため異国の町のホテルでたった一人で一夜を過ごす羽目になり、言葉がよく分からなくて無事日本に帰れるか不安な一夜を過ごした、というのが正直なところだ。ただ当時は海外担当になったばかりで、やること全てがタフな初経験だった。

責任者になって沢山の部下がいたにも拘らず、米国出張の場合に限ってだが、前日に単身出張を命令される等ということも珍しくなかった。なので、当時はこれも経験の一つ程度に鈍感になっていたのだと思う。それでもこの悪夢は何時まで経っても忘れられない経験だ。■
コメント

参院選の隠れた争点 人出不足

2019-01-06 15:58:32 | ニュース
新年が明けてメディアが報じた主要テーマの一つが、この夏の参院選に備えた各党の動きだった。現状で少数野党が戦える唯一の共通戦略は政策よりも、過去の経験から各党の候補者を一本化することにあり、そうした動きを伝える記事が何度か見られた。

一方、与党自民党は業界団体の票を狙った比例代表の候補者が乱立し競争が激化しているという(日本経済新聞1/6)。別の記事では全体の倒産件数が減る中で、人材不足で事業が続けられなくなる倒産(特に飲食・介護・運送などサービス業)が急増していると報じている。

自民党はこの状況に対処すべく業界と連携して参院選比例区を戦おうというように私には見える。野党やマスコミは「業界ぐるみ」の選挙と言うかもしれないが、我が国の国難ともいえる人出不足に業界と連携して取り組もうとする姿勢は悪くないと思う。

逆に、昨年の外国人材受け入れ法を巡って徹底的に反対した野党はこの分野で厳しい逆風が吹いても可笑しくないと感じる。指摘した問題点を一緒になって解決していく姿勢を見せるだけでも違ったのだが。現状ではかつての社会党の選挙スタイルそのもので、果たして機能するか注目される。

候補者の一本化で戦える選挙区もあるだろうが、選挙はそれほど甘くはない。どちらが「動機付けされ実際に投票する」人達の支持を得るか。私の眼にはただ反対をして人出不足に悩む業界を救う具体策を示さなかった野党はトータルで苦しい戦いを迫られるだろうと予測する。

憲法改正・景気対策と消費税の可否・原発ゼロなどの争点が、マスコミがトップで報じる主要テーマだと見られている。だが、私はこの人出不足への取り組みが参院選の勝敗を左右する隠れた争点になるのではと予測する。

理由は簡単だ。人出不足ほど生活に密着し「動機付けされ実際に投票する」人達に直接訴え、必ず投票所に足を運ばせるテーマは現時点では他にないと考えるからだ。だがまだ先は長い、予期せぬ外交問題など今後も色々なことが起こる。■
コメント

大胆占いー無断休止と今年の予測

2019-01-04 14:44:45 | ニュース
新年明けましておめでとうございます。2年前に年賀状を欠礼させて頂く身勝手宣言をして以来、静かで安らかな年末年始を迎えるようになった。それは悪くないのだが、すっかり気が緩んでしまい緊張感のない生活になった。

そんな所にgooブログから1年前の記事を知らせるメールが届いた。メールの題名は「2017年大胆占い 年末見直し」だった。それではと、2018年はどうだったのか調べると、4月に「2018年大胆占い1Q見直し」を投稿したのが最後で、その後すっかり忘れていた。

第三の人生とか言い放って年賀状の挨拶を止めて気楽になり(実際、すっかり気楽になった)、毎年恒例の世界経済の大胆予測と3ヵ月毎の見直しをすっかり忘れていた。大した予測ではないが、予測を公開したからには言いっ放しとはいかない、多少の責任がある。断りもせず勝手に止めたことについては読者にお詫び申し上げたい。遅れましたが以下に予測結果を総括します。

昨年の大胆予測は「3つのリスクによって深刻な影響が現れる」と予測した。3つのリスクとは
(1)トランプリスクが新段階に、
(2)ポピュリズムが広がる、
(3)米中対立で成長が停滞、を予想する。

一方でリスクを打ち消す動きとして
(1)米国経済が堅調、
(2)中国始め新興国経済の耐力向上、
(3)IT・AIが経済の境界を爆発的に拡げ質を高める、との期待もある。

結果はかなり的を得た予測だったと得意の自画自賛をする。だが、こんな悪い予想が当たってもちっとも嬉しくない。トランプ米大統領はリスクを世界にバラまく害をなすようになった。ポピュリズムは予想通り多くの国に伝染し、その恐ろしさを改めて痛感した。米中貿易戦争は経済領域から安全保障など全分野に広がり、今や「新冷戦」と言われるようになった。

さて、2019年はどう予測するか。冒頭にお詫びしたように私は大胆と‘言訳した予測’の公表を止めた。いい加減な予測でも外に発信するには元にになる材料が必要。だが、事あるごとに関連情報を調べるのは面倒になった。日本マスコミの癖を理解して海外メディアの見方と比べるのは疲れる。

今後は私の特徴をそのままに「印象を漏らす」を試行します。入って来た情報だけで今年はこうなるんじゃないかという程度の受動的な印象だ。なので定期的な印象の見直しなんぞはしない。数値予測もない。ただ、海外の金融資産を多少保有しているので、無責任な印象でも間違うと損失が生じる怖さはある。

そこで、私の2019年の印象は以下の通り。
(1)米国の復元力が働き始めるが、逆にトランプ大統領が暴走し混乱する。
(2)世界は経済・安全保障の両面で米国依存を薄め始め表面化する。
(3)ポピュリズムが世界に広がり、EUの存続が問われる事態になる。
この3つのトレンドが並行して起こると、予測出来ない領域で変化が起こる。

このような状況で日本はどうなるか。世界は明らかに円高が進行する方向に向かっている。日本の海外依存は高く今後も自律的な動きは期待出来ない。日本企業は時間をかけ体質改善し昨年は史上最高の利益を得たが、世界が大きく変わると再び新しい状況に合わせていくしかない。特に米中対立で股裂きになるアジアへの対応は難しい。

だが、私の印象では日本は変化について行ける人材が徐々に枯渇して行き、少しずつ競争に競り負けて行くとみる。特に官民ともにIT・AIの積極的活用の遅れが目立ち、日本全体が無駄な仕事をして生産性に決定的な影響を与える恐れがある。あくまでも印象だが、見たくない初夢だ。■
コメント