かぶれの世界(新)

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熱中症寸前

2018-07-31 16:49:36 | 健康・病気
義弟の誘いで久しぶりに内子町にある馴染みのカフェに行った。お店はいつもと違って閑散としていた。西日本豪雨の後、お客が激減したそうだ。豪雨の為に松山市への観光客の多くがキャンセルし、そこから内子町に足を延ばす人達もいなくなったというのが原因だそうだ。

そこで義弟が気になることを言った。1週間前にコンビニでコーヒーを買ってきてくれ、熱気に包まれた東屋で1時間以上も歓談した。その日は豪雨後でも最も暑い日だったと思う。壁のない東屋は風通しは良いが、風といっても熱風だった。その後、肱川沿いの冷房の効いた喫茶店に出向き昼食代わりにモーニングサービスを頂いた。この日は二人とも食欲が無かった。

彼はその日の夜は体がだるく、頭がボーっとして食欲がなくなった。好きな酒も飲まず早々と寝てしまった。翌日も何もやる気が起こらず家にいたという。東屋で暑さにやられたと彼は言った。これを聞いて私も全く同じ経験をしたことに初めて気付かされた。しかも、私の場合は体調が変だと認識せず翌日も幹線道路沿いを長時間歩いた。

言われてみて初めて体調が優れなかったのに異常だと認識せず、2日目は最後の頃フラフラしながら歩いたことに気付いた。その時はあわや熱中症になる寸前だったとは感じなかった。素人判断というより、自分が危険な領域に近づいていることを全く認識してなかった。

ボーとしていて判断そのものが出来なかった。サインはあった。毎朝チェックしている体重がいつもより1kg減って65kg半ばだった。それだけ体内の水分が減っていたのだろう。毎日のように高齢者の熱中症が報じられているが、自分もその一人になるところだった。

感覚機能の低下だけでなく判断機能も劣化していた。だが、台風12号のコースは外れたが恵みの雨を運んでくれ気温は下がった。今日の室温は27-28度と涼しくなった。体重も3日後に戻った。体調は戻って来たと思う。多分もう大丈夫だ。■
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西日本豪雨後の明暗(続)

2018-07-30 21:04:54 | ニュース
台風12号は関東から九州に向かう異例のコースを辿ったが、恐れていた何とか「往復びんた」は免れた。結果的に農家の方は良いお湿りになったようだ。だが、豪雨の復旧はまだまだ緒に就いたばかりだ。私は個人的にあちこち歩き聞いて回って田舎町が再興成るか情報を収集している。

西日本豪雨が引き起こした洪水の後の復旧状況について噂を聞き、その後毎日のように幹線道路近辺を歩き実際にお店がどうなっているか見て回った。二つのショッピングセンターの大型店は何れも復旧までに相当時間がかかりそうだ。冷蔵庫とか調理部門があるところは例外なく難航している。それ以外のお店も何時オープンするのか外から見えてこない。

先に撤退するとの噂を紹介した電器販売店ヤマダは、ちょうど投稿した日にフロアを限定して販売を再開していたと聞いたので訂正したい。撤退と存続の両方の噂のある店は他にもある。シネコンは撤退の噂が流れファンの惜しむ声を聞いて再考するという噂を今日聞いた。噂の噂だ。

今年オープンしたばかりで人気の「おれのステーキ」は撤退するという。まだ一度も行かないうちに残念だ。一方、理容店と美容店を並べて運営している「プラージュ」は洪水の水が引いた翌日本部から大人数の復旧要員が派遣され、なんとその翌日の7月8日には営業再開したという。凄い。

だが、冒頭に紹介したように調理部門のある食べ物屋や惣菜を作るスーパーなどは一様に苦戦している。田舎ではよく見かける「大介うどん」は9月再開というが、他のお店はチェーン店といえどもまだいつ復旧するか示せないでいる。コンビニは来月早々に再開というのが早い方だ。

もしかしたら最も悲惨なのは警察署かもしれない。この地で最も低地に引っ越したが、今回の洪水で2階も浸水したと聞いた。大洲城下町に市役所等と一緒にあった警察署がどういう経緯か新興商店街近くに引っ越し二度も水浸しになった。この地の治水計画はどうなっているのか、笑えない。■
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西日本豪雨後の明暗

2018-07-26 11:40:18 | 社会・経済
昨日一人暮らしの母君の様子をみに実家に戻った義弟に会った。馴染みのカフェが定休日だったので、かつて通った肱川沿いの喫茶店で昼食を兼ねてモーニングサービスのコーヒーを頂き延々と話を続けた。コーヒーが意外に美味しかった。たまには河岸を変えた方が良さそうだ。名物の鵜飼の船着き場付近の肱川は異常に砂利が積み上がり、再開に向けてショベルカーで掘り返していた。

話題は自然と西日本豪雨災害後の復旧状況に向かった。彼の情報によれば電気機器販売のヤマダが撤退するという。一方、浸水を免れたK′s電気にお客が集中していると聞いている。大型フランチャイズ店のヤマダの撤退はショッキングだったが、近年整理縮小の動きのあった同社にとっては良いきっかけになったと二人の意見が一致した。個人経営のお店などの撤退はやむを得ないとして、大手フランチャイズ店の撤退の動きが続くと田舎町の衰退に繋がる。心配だ。

日常生活に最も影響のある食品スーパーの復旧は難航していると聞いていたが、一方でスーパーフジにお客が集中し受けに入っているという。義弟によると機会に乗じて値段を上げているという。地域の中心的存在のAコープは建て直す計画だという。復旧は長丁場になりそうだ。

一昨日会った隣家の主人によると田んぼの稲は大丈夫だったという。彼は本格的な農業を展開する一方で、新興商店街の地主でもある。彼の別宅は洪水で避難勧告を受け現在は避難生活中、その経緯がNHKニュースで全国に報じられた。会った日はトラクターに乗り引き上げる途中だったが、話に熱が入りエンジンを切って長々と話し込んだ。その間、高速道路沿いの田舎道は誰も通らなかった。

一通り避難生活の話を聞いた後、話題は彼の自慢のお米に移った。彼は独自の稲の育て方をしてどこにも負けない美味しいコメだと強調した。しかし、収量が2-3割減るので安価に仕入れて利益を出そうとする農協とは方向が違う。農家の為ではなく農協が儲ける為にしか動かないと厳しい意見を聞かされた。とはいうものの、彼のやり方に合った販売ルートを知らず苦労していた。収量が少ないので大手と取引も出来ない、私はネット販売を進めたが彼はそういう知識は無かった。

その後東京のIT業界で仕事をしている息子に聞くと、SNS で特徴のあるお米を拡散したらどうか、友人に紹介してもいいと言ってくれた。私はそのお米がどの程度美味しいのか食べたことが無いので、先ずは試食して自信をもって知り合いに勧められるか確かめようということにした。この老農夫は自分が動けるのは後10年、賛同する若手が一人で来たのでこれを広げて行きたいという。新しい米作りがこんな田舎で生まれるなら悪くない、少しでも役に立ちたい。

安倍首相からタレントまで被災地を訪問する有名人が報じられている。災害でもない限り彼等がこんな田舎に来ることもない。ローカルニュースには出てこない大洲市の天候が、全国ニュースでは伝えられるという逆転現象がまだ続いている。まあ、これも「明」ということにしておこう。■
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西日本豪雨後に聞いた市井の声(2)

2018-07-24 11:34:03 | 日記
16日に田舎入りしてから毎日暑く全国ニュースで報じられる日が続く。昨日も異常に暑かったが気分転換に夕方散歩した。普段は歩かない幹線道路の国道56号線で、土色の埃を上げて車が走り散歩には向いていない。しかし、洪水の後の復旧がどの程度進んでいるか見てみたかった。

田んぼ道との交差点にあるオートバックスの車検場は、シャッターが開いていたがジャッキの動力エンジンが動かなくなったという。隣の部品売り場は何も無く薄暗かった。再開は8月中になりそうだと従業員は笑いながら言った。人は一生懸命働くと笑みが出て来るようだ。だが、それもフランチャイズ店だからのようだ。

幹線沿いは車のディーラーが多く、多分全社揃っている。殆ど例外なく建物やウィンドウは綺麗に掃除され、展示されている車も綺麗だったが、店内に人影が見当たらず営業している様子は感じられなかった。その他もユニクロやワークマンから仏壇、コンビニまで全てフランチャイズ店で、シャッターは半開きで再開に向けて作業中の様子だった。

その中でニトリだけは1階の一部だけ急ごしらえで商品を並べ営業していた。歩いたのはほんの1km弱だったが(16日から)営業中の店があったのは救われた気がした。この辺はパチンコ屋が多いがどの広大な駐車場に1台も車が無いのは見たこともない風景だった。私が歩いた範囲では、個人経営のお店は一軒もなかった。個人経営のオーナーは笑って復旧するとはいかないだろう。

国道から離れ農道に戻り橋を渡ると知人が大きなタンクから畑に水をやっていた。洪水が退いてから10日以上雨が降ってないという。豪雨も異常だがその後の干ばつも異常だと彼は言う。いつもは8月に入ってからの給水なのに、今年は20日前倒しで水やりが必要になったという。多分、今回の西日本豪雨はその後の干ばつと合わせてセットで考えるべき事態なのだろう。

3日前から連日自衛隊のトラックやヘリコプターが連なって移動しているのを見た。この地の水道が復旧し避難も一応の落ち着きを見せ緊急事態は終わったと判断し、所属部隊に引き上げているのだろうと思った。全然関係ないのだが通り過ぎるトラックを見て感謝の念で思わず手が動いて敬礼した。ご苦労様。■
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西日本豪雨後に聞いた市井の声

2018-07-22 21:42:06 | 社会・経済
西日本豪雨の後この地に住んでいる人達は具体的に何を経験し何を思ったか、最初に投稿したようにメディアの報道には限界があると感じていたので、機会あるごとに誰彼かまわず聞いて見た。私の知りたがり屋は生まれつきか、或いは仕事で身についたものか分からないが、気になってしょうが無かった。こうなると病気なのかも?

先の投稿で指摘した肱川上流のダムの放流と告知の方法の適否については、予想以上に問題視されその後全国ニュースでも何度か取り上げられた。ここでは批判的な声が多い中、現場で対応した消防団員の意見を聞くとリーダー格は思ったより慎重な意見だった。身内意識があるのだろうか。

ルールに従って放流したこと自体に問題はない、ダムが壊れたら市全体が水に浸る絶対に避ければならない事態になったろう。それはそうだが、状況に応じた弾力的な放流の仕方があったはずだ。その判断には専門家が指摘するように、ダムの目的が「治水」と「利水」によって微妙に異なると思う。

2日前に肱川沿いをジョギングした時、大洲市の新興商店街の洪水の原因になった氾濫をリアルタイムで見た人に会った。予讃線海回りの五郎駅の前で肱川と矢落川が合流するが、そこでダムから放流され肱川の圧倒的な水量に矢落川が押されて逆流したため堤防を越えて氾濫が起こった。大洲盆地は海抜が低く川は曲がりくねって流れ、悪いことに満潮時にダム放流され水位が上がっていたという。

堤防の一部が決壊したのではなく、見かけ上「異状に幅広い堰」を乗り越えて泥水が流れて来て大洲盆地の低地部を水浸しにした。その人は肱川の上流の若宮付近の堤防から見ていたそうだ。その時、若宮付近では階段7段分下方を濁流が流れていたという。

逆流の現場は予讃線の低い橋から上流までの100-200mが一段と低くなっており(上記の消防団員は二段線と呼んだ)、その低い堤防を越えて一気に商店街に流れ込んだらしい。私はその考えはオカシイ、JR線を守るより人の命の方が大事だろうと言った。今後見直されるだろうだと思う。

洪水になったのは主に東大洲・徳の森と呼ばれ、かつて盆地の田畑があった低地で緩やかな傾斜がある。新興商店街は旧市街地よりも低く、その中でも浸水が床下が床上か、或いは玄関までか微妙な違いがあった。家の土台の高さはまちまちで、その微妙な差で浸水したりしなかったりしたそうだ。

それは、車も同じだった。同じ駐車場に止めておいても、車高の低い乗用車は全滅している中で、トラックは無事だったと車を移動中の若者が教えてくれた。洪水の中作業を続けていたら気が付くと後に停めた消防自動車が水に浸かり使い物にならなくなったという。何てドジなと言おうとしたが、それだけ水位の上がり方が早かった、危なかったと聞いて口をつぐんだ。こうなると修理のしようがなくなるという。1台約500万円だそうだ。

大洲駅の近くの遠縁の商店は東京にいる時から無事だと電話で確認していた。2日前にジョギングを兼ねて顔を見に出掛けたが、子供の時訪問した記憶がある程度で道に迷った。駅の近くで3人の女学生に聞くと、スマホで簡単に探し出してくれ親切にも迷路みたいな道を案内してくれた。高2だそうで、私の馬鹿な冗談に一々反応してくれた。

見知らぬ人に口を利かないよう教育を受けたようで、東京府中市の子供達は挨拶をしなくなったので、彼女達の自然な対応は新鮮であり嬉しかった。商店の女主人は同い年だが若々しく元気だった。直ぐ近くまで水が迫ってきたが無事だったらしい。彼女は夫に死なれ商店を続けるか迷っていたが、今は働いてくれる若い子が見つかり当面店を続けることにしたという。

帰りに浸水を免れたというカフェを経営する若い男性と言葉を交わした。浸水しても可笑しくない立地だったが高めの土台だったのが幸いしたという。フランチャイズ店と異なり独立して商店を経営する友人たちは、洪水に懲りて店を畳む人が増えると心配していた。彼等は昔から住んでいた訳ではないので、二度と同じ苦労はしたくないという気持ちはよく分かる。

フランチャイズ店も1階が完全に水没したようなスーパーは復旧に苦戦しており、当初ネットで宣言していた再開日程を延期している。ニトリのように商品を限定して取り敢えず店を開けたところもあるという。やむを得ず、今日も隣町のスーパーまで1週間分の食料の買い出しに出掛けた。5日前と同じく凄い人出だった。だが、馴染みの店より2-3割は高くついた。■
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