かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

衆院選民度テストの結果

2017-10-29 14:44:40 | ニュース
衆院選は政権選択であり自公政権が政権を維持すべきか問う選挙という大方の見方に対し、私は同時に国民がどれだけ賢い選択できるか「民度のテスト」だと偉そうに言った。つまり、問われるのは政治家だけでなく、投票する選挙民やマスコミのクオリティーを問うことになると。

自民圧勝という結果に対して民度テストという観点でどうだったか、選挙のあと新聞テレビやインターネットなどの評価を見て来たが、正直言ってよく分からない。若者世代の声が反映されたのは良かったがそれは別の話。

先ず国民は正しい判断をしたのだろうか。私はしたと思う。選挙翌日に私的総括で投稿したように、国民は北朝鮮核開発等の脅威を最優先と考え自公政権の維持を選んだ。世界に恥じることのない、妥当な判断をしたと思う。北朝鮮よりモリカケ問題を重視するかのようなマスコミの倒錯した批評を冷静に判断した。

選挙の後の希望の党のゴタゴタを見ると国政を預かる政治家にあるまじき恥知らずな醜態を晒しており、こういう連中を大量当選させない国民の目の確かさを示した。立憲民進党は議員数を大幅に伸ばし静かだが、状況が違っていたら彼等の反応も違ったと思う。私の目には一度は希望に行こうとした同じ穴の狢と映る。

ここまでは、何が大切か優先事項をはっきりさせ、ロクでもない候補者のかなりの部分を’排除’した国民の民度は高かったと称賛した。だが、選挙結果は国民の声と真摯に受止めよという一方で、与党の圧勝に条件を付けたマスコミの声にもポイントをついた指摘がある。

与党の圧勝は野党が割れたためであり、選挙制度(一人区)が生んだ大差であった。その裏返しとして死に票が33%もあり、必ずしも国民の声を反映した結果とは言えない、という指摘は事実として無視できない。だが、選挙は本来政策を争うものでなければならない。重要政策が異なるのに一本化して戦えというのは危険だ。

それは選挙に勝てばいいと希望の党に擦り寄った前民進党議員達と同じレベルの考え方だ。それは政治家の劣化であり、即ち政治の劣化になる。正しいアプローチとは思えない。発想を変えもっと違う方法で民度を高め、政治の質を高めていくやり方が必要だと思う。一部のマスコミ報道は与党に注文を付けたいだけで前向きの姿勢に欠け見苦しい。選挙に示された国民の声を素直に聞き報じるべきである。

以上総合すると、衆院選の民度テストはほぼほぼ合格点を取れたのではないだろうか。国にとって何が優先事項で、誰が最も適切に扱えるか判断を示し、一方政策より当選を優先するニセ政治家の多くを排除し政治の劣化を防いだ。一方で、大勝した与党も民意を受け止め仕事に励めとメッセージを残した。こんなところか。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「リベンジしまなみ海道」を空振り

2017-10-28 15:15:25 | スポーツ
昨朝、目を覚ますと6時前だった。いつもの起床時間なのだが昨日だけは特別、予定より大幅に寝過ごした。前夜9時過ぎにベッドに入り翌朝4時台に起きる積りだった。計画では6時前に実家を出て今治市のサイクルセンターに向かい、8時過ぎには尾道に向かって走り始めるはずだった。

しまなみ海道を走り因島から折り返しの復路で、生口島の一般道に接続するT字路で落車して以来4年間長距離サイクリングを避けていた。事故から半年リハビリしてバドミントン練習を再開し徐々に体力を回復、先月は遂に高尾陣馬往復30kmを縦走出来た。ずいぶん時間がかかった。

それでも既に齢70を過ぎて瞬発力・持久力の衰えはどうしても避けられず、再びしまなみ海道を往復は出来ないと弱気になっていた。だが、国体に続き今週と来週は全国障害者スポーツ大会で市の体育館も会場になるため、2週間続けてバドミントン練習が中止になりうずうずしていた。

今週初めにジョギングよりやや強めの10+kmをトライし何とか走れた。エアロバイクでは9割の持久力まで回復していた。一昨日BSTVでタレントが秋空の下で美しいしまなみ海道をサイクリングする番組を見て急に思いついた。リベンジしよう。ウェアやリュックと飲料水やアミノ酸等の食料を準備しいつもより早めにベッドインした訳だ。

いつもなら6時間も寝たら目が覚める。ところが8時間半も寝てしまい、直ぐに準備して出発しても計算ではサイクルセンターに明るいうちに戻って来れる自信はなくギブアップした。疲れて戻り暗く長い距離の自動車運転にも自信が無かった。今は4年前とは違い極力夜間運転を避けている。

何故そんなに長く眠ったのかも不思議だ。年令を重ね近年は朝早く目が覚めるようになった。短い睡眠時間は年齢のせいだと思っていた。なのに昨日に限って目が覚めなかった。少しずつ疲労が蓄積していたのか。特別負荷のかかる仕事や運動をした覚えがない。分からなかった。

何れにしろ昨日がサイクリング出来る唯一のウィンドウだった。台風のせいで今日から数日間サイクリングに適した天候は期待出来ない。来月に入ると更に日が短くなり私の条件では走る時間は8時間以下に制約される。公民館が主催する地元の山登りやバドミントン練習にも参加したい。来春に延期するとしまなみ海道リベンジは5年ぶりになる、体力維持と時間の競争になる。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はぐれ鳥(追加)

2017-10-27 21:27:54 | 日記
日暮れ前に散歩を兼ねて食料調達に向かう途中、別の同級生に会った。聞きかじりの鴨情報を開陳すると、彼は「そりゃー、台風で海が荒れてここまで避難して来たんだよ。」と教えてくれた。

鴨の大群は普段は干潟辺りにいるのだそうだ。海から約20km離れている。私は鴨が海にいるなんて知らなかったというと、渡り鳥だから当然だろうと言われた。成程ね。

だけどそれも来月半ばまでだという。11月15日から来年の2月15日まで鉄砲を使った狩猟が解禁になると鴨はいなくなるらしい。これで台風直後の鴨の大群の全体像が分かった。聞く人によって断片的だったカモ情報もよく分かった。堤防沿いの散歩道は哲学の道ならぬ小ネタの道だ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はぐれ鳥

2017-10-27 11:49:50 | 日記
台風21号が関東地方を直撃した翌日から、こちら四国愛媛県大洲市の小さな川に浮かぶ鴨が爆発的に増えた。堤防沿いの道を散歩するたびにガー、ガーと鴨の鳴き声が聞こえてくる。母の介護のため田舎にしょっちゅう顔を出すようになって10年来見たことのない風景で、何かの前触れかと気になっていた。

今週初めに最初に聞いたのが犬連れの初老の男で、彼は渡り鳥の鴨が冬に備えてもっと暖かい所に飛ぶ準備をしているのだという。私は渡り鳥だということすら知らなかった。

その翌日散歩の途中で高価そうな望遠レンズのついたカメラに一脚で、いかにも自然観察のプロみたいないでたちの中年男性を見かけた。彼だったらもっとよく知っているはずだと思い、強引に近づいてゆき質問をぶつけた。彼は観察を邪魔されたのにカメラから目を離し気持ち良く答えてくれた。

昔はそうだったが、今はもう鴨は「渡り鳥」ではないと。この辺はエサが豊富で1年中ここにいて子を産み繁殖していくのだと。台風の嵐の時に生まれた川に戻って来ただけで、そのうちまた近郊に散らばって行くはずだと。成程と思ったがそれだけでは何故こんなに沢山いるのか今一分からなかった。

一昨日同じ堤防沿いの道を歩いてくる同級生に会った。最初誰だかわからなかったが、少し話すと誰だか分かった。元気そうだった。彼によると、鴨がこの辺に定住し繁殖していると認めた。近年銃による狩猟が禁止され数が増えているのだという。これでやった疑問が解けた。それにしても異常に多い。

その中で一番気になったのは川岸に一匹離れて立つ白サギだった。例の自然観察のプロによるとサギも渡り鳥で、エサを求めて日本各地を移動するのだそうだ。彼等は悪食でエサが無くなると何でも食べるそうだ。カエルかと聞くと、そんなもんじゃない、川魚からムカデまで何でも食うという。

この辺は近年大きい鯉もいるがと聞くと、サギにとって鯉は危険だという。大きい鯉を食べようとして爪が食い込むと抜けなくなり、大きな鯉は川底に潜ってサギを水中に引き込んでしまうのだという。そんな珍しいシーンをお目にかかってみたいものだと思った。

皆から取り残され草むらにたつ白サギの姿は水墨画みたいで美しいがいささか哀愁が漂っていた。田舎で一人暮らしの私に重ね合わせてみた。我ながら情けない自虐的な気分になった。翌日からサギの姿が見えなくなった。相変わらず鴨の泣声が響いていた。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017衆院選の私的総括 

2017-10-24 14:18:01 | ニュース
衆院選は大方の予想通り与党の圧勝で終わった。予想通りだからか、与党の勝利だからか、マスコミの反応は概して静かな印象を受ける。「安倍政権を全面承認したのではない」とか、「野党候補が一本化していたら63選挙区で勝敗逆転」とか、与党大勝に何かと条件をつける報道が目立った。もう一つの特徴はマスコミが揃って小池代表を徹底的にこき下ろす、いささかみっともない負け犬叩きが始まったことだ。

私はその手の結果論報道には興味がない。特にテレビ報道は視聴者に媚びた内容が多い。出口調査として報じられた記事は断片的で参考になる情報は十分でないが、出来るだけ視点を変えて選挙の特徴を捉えてみる。

世代間の戦いで若者世代が勝利
今回の選挙は我が国の「将来像を決める世代間の戦い」であり、結果は「若者世代が勝利した戦い」だった。自民党支持のうち20代が最も高く40-60代が低かったが、逆に立憲民主党や共産党は高齢者ほど支持が高く希望の党も60代が最も支持が多かった(日本経済新聞)。そして若者の支持の高い与党が大勝した。若者世代はリベラルより保守を選んだのだ。

インターネットか、既存メディアか
背景には若者世代の保守化が指摘されている。安倍政権時代に雇用が増えたという現実に加え、若者世代は自民批判の先頭に立ったマスコミ情報より、むしろ既存メディア批判の強いインターネットから情報を得ている。一方で高齢者は与党に批判的な新聞テレビから情報を得ているという状況を反映したものだった。若者世代の勝利ということはマスコミに対する深刻な問題提起とも受け取るべきだと私は思う。

何が決め手だったか
それでは若者世代が勝利したのは何が決め手だったか。これについては多くの海外メディアが指摘するように、「北朝鮮」が最大の理由だと思う。彼等にとってモリカケ問題は政権選択を決める危機ではなかった。選挙前から連日のように北朝鮮問題が報じられ、これを危機として捉えた世代も又若者世代だったと思う。安全保障について曖昧な姿勢を取った野党は若者世代から評価されなかったというのが私の推測だ。当然だと思う。

与党は公約を果たせるか
与党は北朝鮮問題などの安全保障と関連して自衛隊を憲法に書き込むことを公約として選挙を戦った。選挙結果を分析し上記選挙民の危機意識が認められたら、公約通り憲法改正を勧めるべきだと考える。必ずしも安全保障だけではないが議員の8割が憲法改正を認める現実は重い。だが、この圧倒的な結果に対してもメディアは概して慎重な取り組みを求めている。私には今回の選挙結果でその判断はなされたと思う。

最も負けたのは共産党、希望の党にも評価すべき点が
冒頭に負け犬叩きが小池代表に向かっていると書いた。期待が大きかった分ショックが大きかった。だが、負けっぷりでいうと共産党が最大の議席数減で半減した。共産党の代表や幹部の責任を問う声など全く報じられないのは党の体質かメディアの方針なのか? どうも立憲民主党には左右から風が吹いたようだ。希望の党の失敗が指摘されるが、右も左も混在し失政の責任を取らない民進党を整理した成果は大きい。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする