かぶれの世界(新)

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日本バーレーンに勝つ

2005-03-31 12:13:37 | スポーツ
ジーコジャパンはバーレーンに辛勝した。前半から攻めまくったがバーレーンのディフェンスは非常に強かった。長身でヘディングが強く体を寄せてフォワードを自由に動かせない。特に前半ペナルティエリア内で仕事をさせてくれなかった。攻めているのにシュートが打てない。しかし後半になると日本の中盤が機能し始めサイド攻撃から何度も好機を作りバーレーンはたまらずオウンゴールをしてしまった。

私は一番の勝因は日本のトータル・ディフェンスがほぼパーフェクトに機能しバーレーン得意の速攻を完封したことであると思う。非常に負けにくいチームになったといえる。今後の課題は誰もが指摘するようにフォワードの決定力不足である。期待していた高原は力強さと引き換えに切れ味を失ったように見える。再三トラップがきちんとできず、シュートチャンスを逃したこともあった。最初のトラップでシュートチャンスを作れというのは要求しすぎか。運動能力が高く切れ味抜群の久保の回復が待たれる。こんなことがいえるのも昨日勝つことができたから、次もがんばって欲しい。

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アフガン最新情報

2005-03-30 15:03:16 | 国際・政治
イラク選挙後中東に変化が起こりつつあると一昨日書き込みましたが、アフガニスタンではもっと根本的な変化が起こり始めたと28日タイムが報じている。日本では戦争が始まり米軍が苦戦しないとニュースにならない。しかし、今アフガンで起こっている変化は中東で起こりつつある一連の歴史的変化の象徴かもしれないと私は思う。

記事によると昨年10月のアフガニスタン大統領選が流れを変えた。800万人が投票し、その過程で地方軍閥が無力化され、民衆が自由に考えを表現するようになってきた。その間、軍事オペレーションでは勝ち取れなかった民衆の心が、井戸を掘り、学校を建て、辺鄙な山間に灌漑パイプを引くなどの地道な国家再建活動を通じて米軍への信頼が高まっていた。

一方、アルカイーダはイラクに向かい、米国の圧力を受けたアラブ諸国の資金提供は無くなりタリバンは資金源を失った。テロ活動の規模が小さくなり拙劣になってきた。23日タリバンが側道に設置した爆発物を付近の住民が見つけて届け無力化されるという象徴的な事件があった。民衆がタリバンを見捨て始めたのである。カルザイ大統領はタリバンの転向を受け入れる環境が醸成されてきたと判断し近く融和宣言をする見込みという。

日本では散発的に人道支援状況や麻薬生産が急増しているという報道はあっても、こういう前向きで本来戦争の狙いだった理想がどのように実現されていくかについての報道がないのは何故だろうか。そんなものは表面的で嘘っぱちだと思っているか、単に興味がないのだろうか。今中東で起こっていることは非常に重要で多くの教訓が含まれている。日本のNPOも参加している。メディアにいる人達は何を報道するかについて考え直して欲しい。


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ブッシュ再評価(2)

2005-03-28 17:30:20 | 国際・政治
イラクの歴史的な選挙の後、この1ヶ月イラク戦争についてのブッシュ大統領批判が急速に静まってきた。生命をかけて投票したイラク人民の予想をはるかに超えた熱意は世界を驚かせ、その後アラブ世界に瞬く間に波及して行った。エジプトでは長らく実質独裁的な立場にいたムバラク大統領が複数候補の大統領選をすると宣言し、レバノン人民が立ち上がりアサド大統領にシリア占領軍撤退決定をさせ、サウジでは地方議会選挙が史上初めて行われた。パレスチナではアッバス議長の要請を受け武装勢力ハマスが休戦に応じた。更に、イラクでは武装勢力の攻撃による米兵の戦死者が今月最低数に減少したと報じられている。

戦争開始以来いわゆる知識人や中東専門家といわれる人達が「中東の民主化」など傲慢で歴史を知らない者の夢物語だと非難してきた。ところがこのところ彼らはいささか居心地の悪い状況になってきて沈黙し始めた。日本でも同じである。TVや新聞はイラク戦争を忘れたように朝から晩までライブドアのM&Aばかりやっている。レーガン大統領が「悪の枢軸」といった時、外交専門家といわれる人は散々素人呼ばわりしたが、結局ベルリンの壁が崩れ、ソ連崩壊に導いた教訓はどうなったのか。専門家はパラダイムが変化するような歴史の転換点においては予想し得ない展開に驚きその意味を理解しようとするのがベストである。予測は外れるのはしょうがないにしても、最近の変化の重要性を理解し開戦当時の熱意で取材分析して見識を持って報道して欲しいものである。

私は1月中頃、大統領2期目のブッシュを再評価した。しかしイラク選挙後から今日までの進展は予想以上である。欧州はブッシュが2期目の大統領に確定した時から微妙に態度を変え始めていたが、イラク選挙後の変化は予想以上でありアラブ世界での影響力確保のための更なる方針変更が予測される。ブッシュ政権は糠喜びにならないよう本物になるかどうか非常に用心深く事態の進展を見ている。予想もしない事件が一夜にして事態を変化させる可能性がいくらでもあるからである。


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報道と経営

2005-03-27 17:00:52 | 国際・政治
ライブドアのニッポン放送買収は報道のあり方に一石を投じた。マネーゲームの高みの見物から、一部でようやく自省の言葉が聞こえるようになった。今朝NHKBS1で報道のあり方について大変興味深い放送があった。9.11からイラク戦争まで米国の主流メディアである新聞、テレビはその役割を果たせなかったという気の進まないテーマに自ら応えた番組である。虐待事件などの報道がベトナム戦争の終結を早める決定的な役割を果たしたと信じる誇り高き主流メディアが今回報道の責任を果たせなかったと反省している。彼らは報道の仕方で歴史は変わったかもしれないというメディアの力への強烈な自信の裏返しでもある。

NYタイムスやWポストの反省として、記者は調べることは調べ戦争を開始する根拠が無いという材料は提供したが、国全体が右傾化する中で戦争を避ける情報は1面ではなく目立たない17面に編集され世論を喚起しなかった。経営(編集)は国民の知りたい事に迎合してニュースを流すことになってしまったという反省である。塩野さんの「人は聞きたいことのみ聞く」はどこにでも顔を出してくる。今日もっと影響力のあるテレビ放送は3大ネットワーク(リベラル)とFOXテレビ(保守)の分断された見解が世論の分裂を招き、虐待事件の追及の有効な圧力とならず、現場の兵士のみが罰せられて幕引きになった。

米国の驕りや傲慢さばかり指摘される(多くの場合事実である)が、自らの誤りを見直し修正していく健全さは依然として健在である。翻って、あらゆる分野でわが国は自らの誤りをただし自ら修正していくことが非常に苦手な国で、それが何事につけ改革の速度を落とす。わが国が貢献の割に世界からの尊敬が足りないと感じるのはその所為かも知れない。エスタブリッシュメントの潔さが失われたのはいつからだろうか。それを許すのは結局国民であり報道である。日本の報道はある時はポピュリズムになり購読者・視聴者に媚びて貶め、ある時は報道の独立性を都合よく使う。彼らが面白おかしく批判するNHKが今日放送した米国メディアの反省を自分の問題として考えて欲しいものである。


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中田起用は敗因?

2005-03-27 15:31:37 | スポーツ
テヘランで行われたワールドカップアジア地区最終予選の第2戦の課題として多くのメディアはシステム(4バック)と選手起用(中田)の問題を取り上げている。私にはこの評価は若干違和感がある。最初の失点はこぼれ球の出所の運がなかった。2点目はイランの速攻に守備陣が付いて行けず中沢が簡単にセンターリングを上げさせフリーでヘッディングさせてしまった。イランの早い詰めと圧力にセカンドボールを奪われ、特に比較的ボールを持てる中盤の選手中村や中田がボールを奪われた時ピンチになった。日本得意のシステムが機能せず、選手個人の力強さが勝敗の結果に現れた。最初のひどいファールが影響したのかゲームを通じて中村が全く機能しなかった。多分トルシエが嫌った中村のフィジカルの弱さが出て、彼の特徴を出すことができなかったのだろうと思う。サイド攻撃も非常に少なかった。中村だけでなくフォワードも仕事をさせてもらえなかった。

私から見ると中田の動きは決して悪くなかった。ミスもあったがボールを落ち着かせ何度か決定的なパスを出したはずなのに、何故メディアは厳しい評価をしたのだろうか。連携もそれほど悪くはなかったはずだ。練習中にチームメンバーとカバーリングの仕方について意見の食い違いがあったのでゲームにも影響したという。普段から現地のメディアに現地の言葉で対応しジーコとイタリア語で直接コミュニケートする一方で、素人じみた質問を繰り返す一部日本メディアには愛想が良くないからだろうか。中田の口の利き方について良く思わない選手がいてそれをメディアに漏らしたのかもしれない。今回の厳しい評価の背景にはピッチ外の原因でもないと私には理解できない。メディアの評価は別として、日本サッカーにとって心理面の考慮が非常に重要なら、なりふり構わず早々にジーコ監督を替えないと予選は切り抜けられない。サッカー協会はどう考えているのだろうか。

次のバーレーン戦は正念場となる。勝たなければならない。バーレーンは守備が堅く速攻に優れるが、北朝鮮が示したようにワンタッチで球離れよく連続攻撃すれば得点するチャンスは何度もある。3バックか4バックかが話題になっているが、私は中盤のほうが気になる。バーレーンもイラクのように中盤の仕事をさせないよう圧力をかけてくるのは必至で、ボランチの人選が非常に重要になるだろう。その意味で小野の出場停止は非常に痛い。ジーコは中田を下げるか、回復していれば稲本を使って対応するのではないかと予測する。中村はマークされて身動きできなくなるが、フォワードががんばってスペースを作り攻めの形を作ることを期待する。結論、能書きは何でもいいから勝って欲しい。


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