かぶれの世界(新)

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オバマの目指すもの(10) 100日目の大統領

2009-04-29 18:06:07 | 国際・政治

大統領就任後100日が経過し、米国のメディアは一斉に世論調査を行った。結果はどこも同じで、オバマ氏が大統領に相応しい人格・資質を備え信頼に足ると支持する回答が圧倒的に多かった。レーガン大統領以来の高支持率だという。

一方、個々の政策については同じような高い評価を得たわけではなかった。26日のワシントンポスト紙の世論調査結果によると、財政赤字対応や自動車産業救済、テロリスト容疑者の尋問に関する秘密文書公表など個々の政策について、世論は必ずしも大統領支持ではない、賛否が真二つに割れている。

必ずしも個々の政策が支持を得た結果の高い支持率でないことは、どの世論調査でも明らかになった。とすれば、何故米国民はそんなに「温かい目」で大統領を見ているのだろうか。以前に指摘した「クイック・ヒット」(小さな成功を素早くあげて信頼と時間を繋ぎとめる)すらまだ出ていない。

その第一の理由は、米国民の多くが深刻な不況下なのに経済に対して楽観的であることだろう。NHKが流した公共放送(NPR)の番組で、「1年後の経済は良くなる、オバマはもう少し時間が必要」と笑顔でインタビューに答える失業者達が、大統領の高い支持率に貢献している。このところ経済指標の全てが悪化する最悪時期を脱し、株価が上昇し始めたとしてもだ。

二番目の理由は、上記ポスト紙の世論調査で「大統領は選挙公約を守っている」、「ワシントンに変化をもたらした」、「一生懸命やっている」といった、私風に言うと、具体的成果は見えないがいまだに「オバマ氏のスタイル」を好ましく思っている人達が国民の78割もいるということのようだ。端的に言うと、米国民はオバマ大統領がまだ好きなようだ。

オバマ大統領に対する大きな期待は3ヶ月経っても衰えていない。結果として彼の政策が具体的な成果として現れるまでの時間、即ち、依然として上昇する失業率や金融不安などを解決する為の猶予時間、を引き延ばしてくれている。翻って、支持率の低い麻生首相には総選挙までの短時間で成果を見せなければならず、超短期のバラマキ政策をとらざるを得ない辛さを感じる。

最後に蛇足ながら、世論調査するテレビ局が逆に国民からどう思われているかについて。世論調査の専門機関(Pew Research Center)も、オバマ大統領の支持率については全く同じ傾向を示していた。同時にテレビ局によって大統領の見方に差があると感じるか視聴者に聞いた調査結果を報じていた。

それによると3大ネットワークに比べFOXがダントツでオバマ大統領に辛いという。日本の有力なメディアの調査には、時にテーマにより恣意的に誘導された結果と感じる場合がある。報道に対して読者や視聴者の声を伝える信頼できる第三者の調査会社が日本にも是非ほしいものだ。■

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介護録09春

2009-04-27 10:54:01 | 日記・エッセイ・コラム

先週、大阪に住む妹夫婦が実家に帰り母の様子を見てくれているのが、ウェブカメラから見て取れた。早速電話して子供のことなど互いの近況を報告した。同じ町に住む義母が5月連休中に旅行に出るので、連休により少し早く顔を見に帰ったと聞いた。

カメラで見る母の様子は変わらないが、血糖値は相変わらず200台の高い所を行き来している。家内によると、時折冷蔵庫からポットを取り出し、味噌のようなものを人差し指ですくって口に入れている母の姿を見たという。

これを聞いて看護婦の義妹から、味噌はカロリーが高く塩分なども多いから、口が寂しい時には代わりに煮干とか昆布のようなものを身近な場所に置くよう助言を受けた、と家内が思い出した。実家に電話をかけ直し、妹にその旨依頼した。その後も血糖値の変化はないが、気がついたことをやっていくしかない。

介護といえば、先週元タレントの清水由貴子さんの悲しいニュースが流れた。介護はいくら頑張っても先ずよくなることはない。維持が精一杯、悪くなる一方と覚悟して取り組まないと、出口の見えない不安に苛まれ、彼女のような悲劇が生まれるとニュースを見て思った。

幸いなるかな、私には実家の母の介護の他にもケアしなければならない家族が東京にいる。清水さんのように100%介護に注力できない。ヘルパーさんにお願いするしかないが、心の葛藤はない。彼女の自殺のニュースを聞いて、私の場合も母の介護だけだと却って救いが無くなるかもしれないと思った。

母の状態が悪化したら、最後は施設に入れるしかないと覚悟している。先日久し振りに呑み会で会った元会社同僚は私のブログを読んでいてくれ、施設に入った老人が短期間で亡くなると、彼の経験を教えてくれた。そう思うと辛い。言い方は変だが、余裕をなくして自分を見失うことなく、その上で他に選択が無くなるまで精一杯やるしかない。

介護の問題を可哀想だと思うだけでは何も解決しない、と私も思う。かつて介護は100%家族のやることだった。大家族が消滅した現状は、社会と家族が連携してやるシステムにまだ移行中だ。感情的になるよりも、割り切って「経済的に維持可能なやり方」を見出し定着させていくしかない。■

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バラエティ大国

2009-04-25 18:44:03 | ニュース

人気グループのメンバー草なぎ氏が、公然わいせつ罪で逮捕された顛末にはチョット驚いた。一般紙は第1面で報じ、まさかと思ったNHKまでトップニュースで伝えた。たまたま車中で聞いたニュースでは警察は逮捕後、自宅捜査に入ったという。同乗した娘は薬物の疑いがあるのではと。もしそうなら大事になるかもと思った。

しかし、草なぎ氏は薬物反応がなく、自宅から何も押収されなかったという。となると、深夜に酔っ払って公園で裸になっただけ、これだけ大騒ぎになった。夜になりインタビューで鳩山総務相が「最低の人間」と切り捨てたものだから、顰蹙(ひんしゅく)を買った。さすがに、翌日は他の閣僚や知事から大騒ぎするなとコメントが出て総務相も前言訂正、事態は落ち着き始めた。

草なぎ氏の行為は感心できないが馬鹿なことをするな、というだけのものだ。それで日本中が大騒ぎするなんて、全くどうかしている。かつてなら、スポーツ紙が客寄せの馬鹿でかい活字で書くが、メインストリーム・メディアは社会面のベタ記事で扱う程度だったはずだった。最近は、テレビのニュースバラエティ番組は限りなくスポーツ紙のレベルに近づいていたが。

しかし、今回私がショックを受けたのは、政治は大臣・メディアはNHKから全国紙まで、我国の所謂メインストリームが反応したことにより、日本全体がバラエティ番組化したように感じたことだ。草なぎ氏の破廉恥な行為どころか、日本の恥部をさらけ出したような一種の品の無さを感じた。

草なぎ氏の行為と警察の過剰な反応に対して、鳩山大臣の発言は「リアクション芸人」の役割を果たし、これらがニュースまがいの番組で報じられ、国中を出来の悪いバラエティ番組化した。関る人全員が自分を貶めているように感じた。何時も失言を心配されている麻生首相が沈黙したのは大正解、こんなことに首相がコメントすることはない。

週末の報道を注目したが、私の見たテレビ番組は本来ならこの程度だろうという地味な扱いに戻っていた。熱くなって大袈裟な報道をしたのが恥かしくなったのか、トップの指示かなんかで見直したのだろうと推測する。恥かしい事件を報道するからといって、自らを辱しめる事はない。早く気がついてくれて良かった。こんなことで国全体が馬鹿になっては困る。■

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醜い姉妹

2009-04-23 10:03:01 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、以前勤めていた会社の同僚の飲み会に参加させて頂き、楽しい夜を過ごせた。私以外は全員まだ現役だ。久ぶりに見た顔は年輪を刻み、髪の毛は白いものが混じっていたが、皆元気そうだった。出席者全員の顔は覚えているが、名前を間違えたり思い出せない方もいた。

この数年、記憶力が徐々に劣化してきたと気付いていたが、昨夜は身に沁みて感じた。名前だけではない。「舌の根の乾かないうちに前言を翻す」と、サラリーマン時代に腹の据わらない上司を揶揄したことがあるが、今の私は「舌の根の乾かないうちに言ったことを忘れる」ことがある。

忘れには、私の場合いくつかのパターンがある。例えば、バドミントンのゲーム練習の組合せを決めるジャンケン直後1分も経たないうちに、自分が何番目か聞く。しかも何度も。「今ジャンケンしたばかりじゃない、もうボケが出てきたの」と冷やかされる。

中々思い出せないで困る他のパターンは、昨夜のような人の名前や地名などの固有名詞が出てこないことだ。それも、たまにではない、しょっちゅうのことだ。しかし、名前以外の記憶は割りと鮮明なので、記憶喪失になったと言う感じではない。

ショッキングなのはテレビのクイズ番組などで私が思い出せない事を、たまに80歳を過ぎた母が正解を出すことだ。一人で自宅介護を受けている彼女が認知症になったらどうしようか、その時は施設に入れないといけない、等と心配する私の記憶力劣化が進んだらシャレにならない。

物の本によると、固有名詞の記憶が薄れ易いのは人間の脳の構造から言うと自然のことらしい。人の名前はただそれだけではなく、人相や体形から職業、趣味、住所などが脳の異なった場所に格納され、これらの情報を結び付けて記憶されているという。

ところが、名前以外の個別の記憶は鮮明なのに、肝心の名前だけ出てこないことがよく起こる。名前とそれ以外の記憶を結びつける線は、とても細く弱いらしい。例えば、「A会社の営業担当の課長で、カラオケ好きでゴルフがとても上手だった」と覚えていても、名前が出てこない。

私の場合、名前を結び付ける線が細くなるとかブロックされるとかして、固有名詞と普通名詞が辿れなくなり、記憶が薄れているのではないだろうか。でも、線が完全に切れた訳ではないと思う。というのも、似た発音の固有名詞が出て来る。「ほら、誰だっけ、『ミヤ何とか』さん・・・ここまで出てるんだけどな」などといい、いわゆる舌先現象になる。昨夜もそういう間違いをした。

門家は、こういう似た発音の言葉を「醜い姉妹」と言うのだそうだ。昨夜だけではない、最近、この醜い姉妹を連発している。もう喉まで出てきているのに言葉にならず、「XXだろう」と指摘されると、「そう、それそれ」と相槌を打つ。しかし、そう言いながら、又忘れてしまう。情けない。

若い頃、私は記憶力に格別の自信があった(そういう記憶だけはしっかりしている)。期末試験の前日は集中して教科書を一読、その後は漱石など小説を読み、熟睡して翌日の試験に臨むと、記憶は鮮明で成績はまずまずだった。社会人になると半日続いた会議の後でも、漏れなくアジェンダをカバーした議事録を作るのは苦で無かった。

時々私だけ記憶しているのは異常と感じ、わざと忘れた振りをして、ヒントを出して周りの人に思い出させようとした。それでも、その時から人の名前を覚えるのは得意ではなかった。議事録作りでは出席者の名前を確認することがあった。プライベートでも、家内にこっそり名前を確認したことがある。固有名詞のいい加減な記憶は生来備わった能力(?)だったのかもしれない。

米国で仕事した時、普段の会話に相手の名前を入れる習慣があるのに気がついた。職場で会った時の挨拶は「ハロー」と言う代わりに、例えば「ジョン」という様に単に名前だけを呼ぶことが多かった。又、会話の中に何度も相手の名前を挟む。これをやると、自然と相手の名前を覚えると言われた。でも、たまにしか会わない人はどうすればいいんだろうか。■

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天邪鬼・漢検協会問題

2009-04-20 19:44:28 | ニュース

検協会の大久保理事長親子が袋叩き状態にある。報道を見る限り、非難されて当然の事をした報いのように私も思う。だが、私はこの集中豪雨的な袋叩きに違和感がある。例によって、見方を変えて天邪鬼アプローチをしてみる。

1.漢検協会の問題はそんなに時間や紙面を費やすべきことか、もっと大事なことが山ほどあると思う。メディアの何が重要か報道の優先順位には疑問がある。ニュースをどう伝えるか、視聴者が興味を持つことを優先して報じるだけで良いとは思えない。芸能ニュースと混同しては困る。

2.大久保理事長の親族が経営する企業4社に協会の利益を移転するやり方は、何か見慣れたスキームだ。官僚が行政法人を作って役人を天下らせそこに税金を流すスキームと同じじゃないか、文科省は心のどこも痛まないでよく指導できるものだと思う。

3.今日の漢字ブームは大久保氏の貢献度大と思う。正当な評価はすべきだ。憶測だが、彼の目の付け所と長い苦労が実り、利益を生み始めた時から、漢字を普及しようとした志がソロバンに替わったのだろう。しかし、彼がくすねた金額をはるかに上回る成果を国民にもたらしたかも知れない。漢字ブームはテレビ局にもかなりの利益をもたらしたはずだ。

4.叩いても安全な負け犬と思ったら、やたら滅多ら袋叩きにしている「みっともなさ」を私は感じる。こういう時は、謝罪とそれをどう具体的な行動に移すか、少し離れて見守ってはどうだろうか。彼がそういう倫理観を持ち合わせてなく、もう手遅れかもしれないという声は理解できるが。

久保氏が協会を私物化した覚えがないというのは、漢検協会をここまで育てて来たと言う自負からか、単なる言い逃れか私には分からない。しかし、協会を公益法人化した時から、公的責任が生じたことを忘れたと思う。しかるべき処分は必須だ。

大久保氏はまさか官僚のやっていることをお手本にしたと言い訳しないと思うが、我々が胸に手を当てて考えてみるべきだ。明らかにおかしい事が、それが誰かによって摘発されたり、されなかったりする状況が続くと、どういう世の中になるだろうか。この問題を、成功者を妬む気持で大久保叩きをして溜飲を下げて終らせてはならない。■

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