かぶれの世界(新)

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ハリウッド化する極右、しない極左?

2024-07-06 16:23:38 | 国際・政治
イギリスの総選挙で労働党が圧勝し保守党から政権を奪った。米国やフランスの(極)右翼の優勢と事前予測が頻繁に報じられなかったが、英国では逆に保守政党が惨敗し左翼の労働党が勝利した。

米国ではバイデン・トランプ討論会を経て、トランプが大統領に返り咲く可能性が一段と高まったという。フランスでは極右の国民連合(RN)が国民議会選挙が得票率トップだった。少なくとも我が国では民主主義の危機との見方が多かった。

世界の民主主義リーダーの米英仏が右と左に揺れ動いている。だが、私から見ると右だろうと左だろうと関係ない、国民が「インフレと移民問題」について政権に対して不満をぶつけたのだと思う。言い換えると、有権者は右も左もなく民主主義など関係なく意思表示してると言える。

最近の選挙結果を見て、世界政治はハリウッド化していると天邪鬼な私は感じた。有権者の支持を受ければ良いと。フランスは劇的な変化を遂げた。フランスの極右国民連合のベースは移民やEU反対だったが、最近になって穏健化して家計支援策を打ち出し有権者の支持を得たという。

米国でもトランプ元大統領の作戦参謀もかつての勝手放題のアドバイザーたちが内紛やメディアへのリーク、解任騒ぎを繰り返した過去のトランプ陣営とは全く異なるらしい。選挙に勝つには無党派や穏健派の支持をどう取り付けるかという視点で裏側に立って発言している。

極右の候補者達が権力を握ったら何が起こるか、民主主義の危機が訪れるのだろうか。私は以前ほど不安を感じなくなった。1か月足らず前に投稿した「メローニちゃん、頑張ってね!」で指摘したように、右翼とみなされた彼女がイタリア首相に就任後にサッチャー風保守本流の道を歩み、「欧州の影の権力者」になりつつあるという。

一旦、選挙に勝つために穏健派的発言をして選挙に勝つと、トランプもルペンも取り消すことは難しくなると思う。彼らは勝つためには何でも言ってしまう、しかし国民に対して言ったら負けともいえる。政治のハリウッド化と言えないだろうか。英国労働党はその必要はないかも。■
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もしトラ決定!?

2024-06-29 21:06:41 | 国際・政治
昨夜(米国時間27日)の米大統領選テレビ討論会の中継が始まって直ぐに、私はチャンネルを娯楽番組に切り替えた。バイデンはガラガラ声で言葉に詰まることも度々あり、誰もが政策より健康を気にした。個人的にはバイデン支持の私には彼がボロボロになるショーなど見たくなかった。案の定NYタイムズ等民主党支持のメディアは、バイデンを見捨てた様な報道をしたという。

今朝の報道では拮抗していた両候補の支持率は一気にトランプが圧倒的に優勢に傾いたと報じていた。記事を読んで予想通りの米国民の評価にもガッカリした。確かに81歳という高齢者が世界最強国のリーダーに相応しいとは思えない。だが、もしそれが見かけ上の健康問題だけで判断した結果だとしたら、候補者の政策や人間性に対する評価はどうなのか。

特にテレビが報じるトランプ集会で候補者や支持者が、もう選挙に勝ったかのような態度や発言をし、彼らの主張が世界最強国の人達かと思うと失望した。民主党支持のNYタイムズもABC等のメディアや著名な専門家ももうバイデンでは勝てない、別の候補を立てるべきだと報じるのを見るとガッカリだ。アメリカはもう「もしトラ」になってしまったのだろうか。■
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メローニちゃん、頑張ってね!

2024-06-14 16:40:50 | 国際・政治
G7サミットがイタリアで開幕された。世界で最も重要な会議のはずが、今朝の日本経済新聞では第3面に小さく扱われた。ウクライナ、中東戦争に加え中国やグローバルサウスに対して、影響力を半減させた先進国がどう対処するか重要な会議なのに、何という扱いだと思った。

その背景として、米国の軍事経済力が世界を圧した時代が過去のものとなり、11月の大統領選では自国優先を主張するトランプが有力な戦いを進めている。更には先の欧州議会選で反欧州連合や移民反対の極右や右派が票を伸ばし議席の2割を占めるに至った。

欧州の極右の勢力伸長は直ちに右旋回するとは予想されていない。しかし、事態は親ロ派路線をとるハンガリーではなく、EUの主要国の仏独で極右派が勢力を伸ばしているのだ。彼らは反EUの旗を降ろし、経済や移民に重点を置いて国民の支持を獲得し始めた。

もしトランプが大統領選に勝利したら、欧州はどう動き、世界はどうなるか。だが、今日の日本経済新聞の13面に私は小さな希望を見つけた。それは、欧州の最初の極右政権だったはずのメローニ・イタリア首相だ。多くの人はイタリアは極政権だと思ったはずだ。

だが、彼女は首相就任するとサッチャー元英首相のような保守本流路線をとった。新たなEUの移民対策を推進し、ロシアのウクライナ侵略に反対し中国には厳しい姿勢をとった。彼女はフランス極右のルペンと一緒にされることを嫌がるという。お陰でマスコミネタにならなくなった。

彼女が若くしてイタリーの首相になった時、最初は極右路線をとり欧州を揺るがすのではと恐れた。私は娘とほぼ同じ年齢の美人だと思い注目した。だが、政治の第一線に登場して暫くすると、上記の様にマスコミに華々しく登場しなくなった。つまり、極右路線とオサラバした。

だが、欧州議会選挙で極右路線が躍進したのを機会に、元極右派の彼女がEU内で影響力を強め独仏主導の権力構造と極右路線との間を繋げる欧州政界の「陰の権力者」になりつつあるという。トランプとも波長が合うとなれば、欧州と米国をつなぐ役割を果たすかもしれない。

最後に首脳が揃って撮った写真を見ると、彼女の周りにいる世界の首脳のうち何人が選挙に勝って次回参加できるだろうか。バイデン米大統領だけではない、英国、フランス、日本、ドイツ等々選挙を控えている。メローニ首相はそんな心配はない。

可愛いメローニちゃん頑張ってね、イタリアだけでなく欧州や世界の為に!■
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後出しジャンケンの世界

2024-06-13 20:32:07 | 国際・政治
次の都知事選に立憲民主党の蓮舫議員が立候補を表明以来、小池知事がいつ同のような形で立候補を表明するのか連日マスコミ報道を賑やかしていた。有力な対立候補蓮舫氏が出馬表明しても小池知事は音沙汰なしで、話題だけで世間を賑やかしてたが昨日やっと立候補を表明した。

現在は有力候補は夫々に具体的な政策の表明がなく、マスコミが食いついている話題は自民党がどういう形で小池知事を支援するかとか、仮に蓮舫氏が敗れた場合に彼女がとるべき次のステップは何かだ。東京都民から見れば「都政の問題は何で、どんな政策で改革するか」なのだが。

だが、マスコミから見れば本命の話題は最後に出してその間ずっと視聴者を引き付ける、いわゆる「後出しジャンケン」の都知事選バージョンだ。勿論、これは天邪鬼な私の勝手な推測なのだが。私は毎朝ネット検索で国内外のニュース速報を見て次に何が起こるか推測する。

日本は新聞等の日刊紙から週刊誌など夥しい数の情報誌、英米からはNYタイムズ、ワシントンポスト、CNN、PBS、ファイナンシャルタイムズなど有名紙が殆どだ。個人的には時間がないので、私は昔教わった新聞の読み方に従って情報検索する。

それは新聞を読むとき、1)見出し、2)要約、3)詳細の順に読んで行く。先ず見出しに興味があればその先の要約を読む。要約に興味があり詳しく知りたければ詳細欄に進む。ところが、私が言う所の三流誌は、意外に気になる見出しがあっても、全部読まないと何だか分からない。

知りたい情報は最後に出てくるか、或いは真面な内容か分かるまでに時間がかかり過ぎる。コスパが重要な私にとっては情報検索としては最悪な記事の構成だ。まるで、ミステリードラマの筋書の様に1時間か2時間後の番組の終わりに犯人とか犯罪の詳細が分かるとか、だ。

一方、英米の報道からくる情報は昔教わった新聞の読み方に従えば、全部読まなくても内容は理解できる。要約まで読めば知りたい情報は大体わかる。そうでもないと私の英語力では全部読み切るのは大変だ。その趣旨を把握したうえで日本語の記事を読めば全体像が理解できる。

或いは、滅多にない事だが三流誌でも重要と判断して、詳しく掘り下げて調べたい場合もある。しかしそれでは全体像が見えず判断を誤る場合も多い。私が読む欧米からの情報はそれを裏付けるデータがある、私が知る限り日本語では日本経済新聞以外はデータ重視した記事はない。

多分、私は技術者出身で「データは神」と教わり、大した金額ではないが退職後に個人投資家の真似事をして、上記のような習慣が身に着いたのかもしれない。或いは私は毎日見るニュースバラエティの見過ぎかも。思うに彼らが「後出しジャンケン」の演出をしてるかもしれない。

なぜ私がそう思うかというと、番組で素人MCのもと出演者が反論も受けず一方的な見方を述べて終わる。せめてCNNの様に異なる考えを交わして、真実の姿を視聴者が追及する手段を与えて欲しいと思う。というのが天邪鬼な素人の見方だ。■
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陪審員評決は「もしトラ」防波堤になったか(希望)

2024-06-01 20:22:12 | 国際・政治
ニューヨーク州地検の12人の陪審員は全会一致で、トランプ前大統領が不倫の口止め料を不正処理したと有罪評決を下したと報じられた。量刑はマーチャン判事が7月11日に言い渡す予定だという。日本とは異なる裁判のシステムで、私には驚くほどのスピード評決だった。

米国の反応、特にこれで大統領選の見通しが変わったかどうかが一番気になるが、米国の専門家の見方は殆ど変わらず変わったとしても極めて曖昧だ。ましてや日本マスコミに登場する専門家の意見など信頼に値しない。実際のところ、英米マスコミの見方も色々あった。

ただ、改めて関連する記事を読むと参考になることがあった。米国の選挙や裁判のシステムは改めて日本と違うことを実感した。驚いたのは最近の調査では、米国は無党派層が最も多い国だった。若いZ世代や移民の比率が高まり私がいた90年代とはずいぶん変わっていた。

今は民主党支持層が27%、共和党支持層が27%なのに対し、無党派層が43%に増えているという。前回大統領選に比べて無党派層が4ポイント増えたという。換言すると岩盤支持層だけでは勝てないのだ。それどころか、次の2028年の大統領選頃には半分近くが無党派層になっている。大袈裟に言えば違う国になっているかもと思う。

それが、もしトラの防波堤になるかもしれないと期待する。その兆しは見えたと思う。トランプも次の共和党候補も無党派層の取り込みに全力を尽くすと推測する。民主党もそうする。民主世界のリーダだった米国とは違うが、ちょっと調子よすぎるかも知れない。それが、復元力かも。■
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