かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

仏、EU憲法を否決

2005-05-30 21:30:19 | 国際・政治
朝起きるとフランスが国民投票でEU憲法を大差で否決したというビッグニュースが世界中を駆け巡っていた。その衝撃の大きさは欧州にとって見れば大津波並みで、欧米の主要メディアはすべてトップで報じた。私は勉強不足でインターネットや新聞を見てみたが、何故仏国民がNOといったのかイマイチよくわからない。付け焼刃の知識で見た限りEU憲法の中身はEUと各国の役割を定めたもので、私には従来やってきたことの延長程度にしか見えない。通貨はユーロだけに統合されるかもしれないが各国の主権はしっかり保持されている。EU憲法を批准すると失業が増えるとかいう内容のものではない。

反対したのは極右から左翼にわたり、低所得層や移民までいてイデオロギー的な臭いがない。賛成の立場に立つのは共産党を除く政官財、メディア、知識人達だったらしい。何だ、オール主流派ではないか、普通なら大勢が決まり勝負あったというところではなかったのか。しかし、シラク大統領はドイツのように議会の多数決ではなく国民に決めさせようとし躓いた。何故国民の声は別のところにあったのだろうか。民主主義ではこういうことも起こりうるという例が起こったと思う。

EU憲法自体が直接関係なくともグローバリゼーションや構造改革の象徴とみなし、EU統合が自分の生活を脅かしていると思ったらフランス国民はあっさり反対したのである。反対した人達はEU統合で推進したグローバル経済のワケマエを貰っていないどころか悪化したという認識であろう。その認識の下に国民への説明が十分でなく急ぎすぎた結果が招いたと反省が聞こえてきた。シラク大統領は今後どう立て直していくのか大変な重い課題を背負っていくことになった。これを日本の郵政民営化に置き換えたらどうだろう。■


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

痛風再発、その後

2005-05-29 21:08:05 | 健康・病気
1週間前の土曜日に再発した痛風は予想通り沈静化した。木曜日にはジムに行き違和感なくトレーニング出来た。今日、日曜日に市の学校開放クラブのバトミントン大会に参加した。レベル毎にグループ分けし、混合もしくは同性のペアをジャンケンで決め総当りリーグ戦を行うやり方である。私のグループは中クラスの混合ダブルスで5チーム構成で4試合やり1勝3敗とさえなかったがまずまず楽しめた。いつもより気をつけて水分(スポ-ツドリンク)を取り痛風の影響は全くなかった。試合後も今のところなんともない。試合前に嘗て同じ会社にいてバトミントン仲間で50歳過ぎのW氏から「2週間前に15年ぶりに痛風にかかった、バドミントンをしたときの水分補給不足が原因」だと平然と言うのを聞き、同じ経験をしている人がいる偶然に驚き又、安心した。いずれにしてもとりあえず、一件落着(と思う)。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーラン冒涜誤報の波紋

2005-05-29 20:43:55 | ニュース
先々週発行されたニューズウィーク誌にベテラン記者のイシコフ氏が書いた小さな囲み記事が世界を揺るがし未だに収束する気配がない。キューバのグアンタナモ基地の収容所でコーランがトイレに流されたという記事である。この記事を見てパキスタンから抗議の声が上がり、あっという間に他のアラブ諸国に広がった。しかし、その後この記事の根拠に疑いが挙がりニューズウィーク誌のスミス会長兼編集長が読者に謝罪し記事の撤回に追い込まれたが事態は悪化の方向に向かっている。

最初に情報を得たとき裏をとる手段として信頼できる高官に内容を見せ、肯定もしないが否定もされない反応を得て記事にしたのが落とし穴だった。従来からやってきた匿名の情報源を確認するときの手段だが、同じ過ちは例のウォーターゲート事件のときにも起こったもので、もともとリスクがあるスクリーニング・プロセスであった。この事件は巷間で噂されていたことで決して新しいとは言えないが、公式に活字で世界中に流れたのは初めてでそのインパクトは大きかった。ニューズウィーク誌は締め切り時間ぎりぎりで飛び込んできた小さな囲み記事のため本文に比べチェックが甘くなった、今後は匿名からの情報は原則記事にせず編集長が最終的に厳密に判断するとの改善策を記事撤回と同時に発表した。しかし匿名情報は事件を解明していく上で必須の情報であり、それでは報道の機能をもぎ取ることにならないかという疑問も挙がっている。

しかし、これで一件落着とはならなかった。先週、国防省はニューズウィーク誌の記事を補正する形で、グアンタナモ基地でコーランに対する不適切な扱いが5件あったがトイレに流すようなことはなかったと発表した。これが結果的に燃え上がった火に油を注ぐことになってしまい沈静化するどころか抗議が更に激化することになった。識者はコーランの位置付けはキリスト教のバイブルではなくキリストそのものであるとし事の重大さを指摘している。確かに今回の抗議行動は女性や子供まで含む全イスラム信徒の抗議の様相となった。更に服役中のフセイン元大統領の写真がリークされ英国の新聞に掲載され新たにイスラム社会から抗議の声が上がった。抗議運動を利用してビンラディン支持やエジプト政治体制批判へ摩り替える動きも一部報道されている。米国のアラブ世論対策は改善どころか悪化しており、折角イラク選挙以来芽生えかけた民主化の動きに水を注された格好で先行きが悩ましい。■


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老化と脳力

2005-05-27 10:32:36 | 健康・病気
最近必要があって独学で速読の訓練をしている。きっかけは英国系英語検定(IELTS)の受験準備の中で斜め読みが必要な場合がよく出てきて、何とかしなければと思ったことからである。若い頃教わった速読の手法を思い出してやってみた。ページを行方向に4分割し内側の4分の2のみを読み全体の内容を推測するものである。

内心はこの年で能力アップは無理だろうと思っていたがそうでもない。偶然だが先生がくれた教材の記事の一部が、年齢に関係なく脳は使えば老化を防げるというもので勇気付けられた。脳の機能は脳速度、記憶容量、作業容量で決まる。脳速度はたとえば老化すると脳内のニューロンの動き非効率になりスポーツや運転など瞬時の判断が遅れる。又、側頭葉が老化すると記憶容量が減少し日記やメモに頼るようになり新技術や言語などの習得に時間がかかるようになる。前頭葉は考える作業場で老化やストレスで働きが非効率になり一つのことしか考えられなくなる症状を示す。

年齢とともにニューロンの数は減るが、頭を使えば脳内に新しい神経が形成され脳力の低下を防げることが動物実験でも確かめられた。別の調査では知的訓練を受けた老人が若い人と同じようにクイズに答えることが確認されている。つまり運動能力と同じように脳力も訓練で若さを保つことができ、そのメカニズムもある程度わかってきているということらしい。

速読の訓練をやってみてこの方法は英語だけでなく日本語にも効果があることに気がついた。気がつかない間に行の端の余白まで視線が行き無駄な動きをしていた。行の真ん中に視線を固定して列方向に視線を動かすと確かに早く読める。問題はそれで著者の伝えたいことや、自分の知りたいことを読み取れるか、推測するスキルを高める必要がある。キーワードを見つけそこだけ熟読できればよい。強制され動機付けられると独学とはいっても今まで漫然としてやっていたより少しだが効果が感じられるようになった。

この2年間健康回復とその維持に全精力を傾けてきたが、脳力のことは忘れていたかもしれない。やはりいつも新しいことに興味を持ち挑戦して脳内のニューロン・ネットワークを開拓し続けたい。体の健康指標は測定できるように脳の健康指標が測定可能でグラフなどに表示して見られると便利なのだが。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ペルーに敗れる

2005-05-23 16:29:46 | スポーツ
日曜日の対ペルー戦は失望の連続だった。テレビの画面からはチームの戦う気持ちがうかがえなかった。ボール支配率は高かったはずだが、自陣から中盤での横パス・バックパスが非常に多かった。失点には繋がらなかったが危険な横パスもかなりあった。たまに前線にフィードしても足元へのパスが多いものだから相手守備の圧力を感じてダイレクトでバックパスしていた。ダイレクトパスを攻撃にもっと使えなかったのだろうか。見ていてスリルがなくつまらなかった。唯一右に入った三浦は前に行く気持ちが良く出ており、再三右サイドに切り込んでいき、特に切り返さず相手に時間を与えないでそのままセンターリングした時相手に脅威を与えていたように思える。

後半になると大黒、稲本が投入されやっとチームが攻撃モードに入った。それまでペナルティの外から打てるのにパスするケースがかなりありペルーの守備をやりやすくさせていた。点を入れようとする大黒や稲本のアグレッシブな姿勢が他のメンバーには欠けていた。失敗を恐れ大事に行こうとした結果なのだろうか。海外組は概してゴールに対して積極的なのはそうしないと生き残れない厳しい環境にあるからではないだろうか。それと枠に行かないシュートがあまりにも多いのは何とかならないのだろうか。シュート本数、枠に打つ確率等のデータをもっと重視して戦略と選手選考に組み込んだらどうだろう。■


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする