かぶれの世界(新)

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ピント外れの政権離脱報道、それとも私?

2010-05-31 18:31:51 | 国際・政治

朝からニュース(バラエティ)番組を注目して見た。罷免された福島大臣が民放各局をハシゴ出演してヒロイン扱い、鳩山首相が窮地に陥り党内からも退陣の声が出ている、総じて言うなら政局報道に尽きる。私の見方は全くズレていたようだ、少なくとも報道とは。私の考えはそんなにピンと外れか。

社民党連立離脱は明らかに「安全保障」に対する考え方の違いだった。報道を見る限り首相本人以外誰も安全保障を口にしないのが、私には理解できない。メディアは政局、民主党は選挙、野党は首相の退陣を語る。誰も日本国民を守る為のあるべき姿に関心が無いのが不思議に感じる。稚拙なアプローチだと首相決定の内容を議論せず一刀両断してよいのか。

ここで私の天邪鬼的大胆予測をしてみたい。鳩山政権の支持率が今回を機会に下げ止まる可能性が出てきたと予測する。その理由は民主党に300議席を与えた選挙民の多くは、数人しか議席を持たない党の政策に振り回されている政権運営に不満を持っていたはずだからだ。今朝発表された世論調査では支持率がやや低下しており、外れたかもしれない。もう少し見てみよう。

今回が本来の民主党に戻るチャンスかもしれない。だが、鳩山氏が資質に欠ける事が誰の目にも明らかになり、小沢幹事長の政治資金問題を頬被りして参院選を戦えると未だに勘違いしている状況だ。現実には小鳩体制での建て直しはもう手遅れ、民主党は新しい顔で乗り切る道を選択せざるを得ないだろう。次は数合わせ論理に対して厳しい目が向けられると期待したい。■

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「失われた8ヶ月」を評価する

2010-05-29 12:23:39 | 国際・政治

天間飛行場を名護市辺野古周辺に移設すると、日米両政府は共同声明を発表した。この日米合意に反対し閣議署名を拒否した社民党の福島大臣は罷免された。昨晩からの報道は日米合意・大臣罷免及び鳩山首相の迷走の結末を伝えるニュース一色の印象だった。

首相就任後8ヶ月は迷走に迷走を重ね、やっと自民党政権時代に決めた振り出しに戻ったということだ。しかし、その間に日米関係は劣化しその他の懸案事項は先送りになった。正に「失われた8ヶ月」であった。私もアマチア首相と酷評した。

「国外、少なくとも県外」というキャッチフレーズが何故振り出しに戻ったのか、何が鳩山首相の心境を変化させたのか。この8ヶ月の経緯と官邸内外の側近の動きなど裏話を伝える報道を総合すると、北朝鮮が韓国軍哨戒艦を沈没させた事件が日米同盟による安全保障の重さを考え直すきっかけになったことは明らかだ。そこで首相の責任の重さを思い知ったのではないだろうか。

迷走で目茶苦茶になったがそれでも土壇場になって、首相は「国民の安全を守る」という最低限の責任を果たす判断をしたと私は考える。この評価だけはキチンとしなければならない、そうしないとこの先道を誤まるというのが私の考えだ。

蛇足だが、豊田社長が米国議会に赴き証言し、米国内のトヨタ叩きの雰囲気を変えた時、私は最低限社長の仕事をしたと言ったが、それと同じ感覚だった。証言の直後、ケチをつけることに忙しいコメンテーターが少なからずいた。だが、それ以降トヨタは前向きの仕事に取り組めるようになった。

国の運営も同じではないだろうか。経緯は最悪だが、「今何を判断すべきか」より重要な事は無い。この先最善手を打たせることに注力しないと物事は進まない。

民党は今でも自衛隊は違憲・日米安保条約反対が基本政策であり、国民から全く支持を受けていない。そんな政党が数合わせのためだけに連立政権を参加した怖さを私は前から感じていた。少数政党が弱者を守る為の政策を主張するのは理解できる。

だが、国の安全保障となれば話は別だ。ところが、民主党執行部は政策よりも数(選挙)を優先する小沢氏に率いられ、数の為には既得権益団体と結びつき国民の1%の支持しかない政策でもやりかねない。というか、既にやっている。ここに綻びの元があった。

鳩山政権の迷走はこれからも続くし、ある雑誌の見出しはでいまや我が国は「国難」にあるという。経済を見ても欧州不安で最大の打撃を受けた株式市場は、欧州でも米国でも無く、又しても日本だという。私も「国難」と感じることもある。それは否定しようも無い。

許しがたい迷走を繰り返したが、鳩山首相が「国民を守る」という最後の一線で踏みとどまったのは評価したい。もちろん沖縄の人達の思いは配慮すべきだし、他の地域が基地反対を唱えるのも分かるが、それは先ず日本国民を守るという大前提の後に来るものだ。

まだ頂上は見えている、ただ辿るべき道は厳しく訓練を受けた強いリーダーでないと丸ごと遭難しそうだ。小手先の人気取りなど最早効果は無い。少なくとも上を向いて歩き、次の参院選での審判を受けて欲しい。■

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「政府の失敗」が世界を道連れに

2010-05-24 23:30:17 | 社会・経済

欧州不安が引き金となって世界株式市場の時価総額が1ヶ月間で14%減少し、7兆ドル(630兆円)が吹き飛んだと、今朝の日本経済新聞は一面のトップニュースで伝えていた。日経平均は1万円の大台を割り、東証の時価総額は4月の直近ピークから40兆円目減りして300兆円割れ寸前まで縮小したという。

個人的なことだが私のささやかな金融資産は、グローバルマーケットの債券主体で一部株式を含む信託投資なので、欧州だけならそうでも無いが世界市場の変化は相当に反映する。今回の欧州不安のインパクトで約9%減少した。かなり強いと思われた石油など資源価格や新興国・資源国の通貨が軒並み下がっている。今回はいつもと違い金価格も下がり、リスクマネーの逃げ場は米国債と円になっているという新たな状況だ。

それにしても、欧州はギリシャ問題を欧州の中で始末するどころか世界を巻き込み、何故一度ならず二度三度と処理を誤り、世界中を不安に陥れたのだろうか。市場ならぬ政府の失敗だ。問題の根を断ち切れないのは、底流に欧州の金融政策と財政政策が連動しない構造問題がある。多額の融資をしている欧州銀行の信用不安とEU各国の対応の遅れが、ギリシャ一国問題を欧州の問題にしたと指摘されている。

不安の連鎖が米銀経由で世界へ

だが、その後も欧州の打つ手は市場の疑惑を晴らすには至らず、不安に駆られた世界のリスクマネーが株式や資源・新興国の投資先から引き上げられ、米国債など安全な資産への逃避が止まらなかった。低利のドルや円を借りて高利の資源・新興国マネーに投資していた所謂キャリー・マネーがまき戻され、結果的にドル高・円高が進んだ。

欧州は世界のGDPの30%、米国からEUへの輸出は全体の2割程度(日経BP5/13からの孫引き)で、堅調な経済回復途上にある米国にとって欧州経済のスローダウンが直ちに米国株式を暴落させるような事態にならないはずだった。だが、実は底で深く繋がっていた。

上記の記事によれば、米銀が保有する海外債券の約半分の1.2兆ドルが欧州であり、しかも全体の7.7%がPIIGSという。不安の連鎖がしっかり繋がっていたわけだ。となれば、ギリシャの問題は二階級特進して世界の問題になったのも極当然のことであった。ドイツ首相の空売り規制発言が欧州の事態悪化とみて世界の市場が暴落したのは正に不安の世界連鎖を証明した(ワシントンポスト紙5/24)。

先週金曜のNY証券市場は、ドイツ議会の欧州緊急支援資金の拠出法案を可決したのを受け、125ドル上昇して1万ドル割れを回避した。中国が欧州財政危機への影響を和らげる為金融引締めを遅らせる観測が出て、世界経済回復の停滞懸念が薄らぐ期待が報じられている(モーニングスター)。いずれにしろ、欧州のエラーは許す余裕度はもう無くなったという切迫感が以上の引用した記事から感じられる。久しぶりに明日のNY証券市場が大注目だ。今、ダウ平均は大きく下げた後少し戻し、50ドル安で始まっている。■

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抑止力発言が思考停止させた?

2010-05-22 12:58:39 | 国際・政治

普天間基地の移設問題についての今月4日の鳩山首相の抑止力発言以降、メディア各社の報道のトーンが微妙に変わったように私には感じる。この発言直後は、今頃になって海兵隊が沖縄にいることが抑止力を維持していることを学んだという、一国の首相とも思えないアマチア発言に驚き各社厳しい評価を下した。

その後激しい反対運動の報道は続くが、どうも記事の切れ味が悪くなった気がする。アマチア首相が発した「抑止力」という言葉に戸惑い、よって立つべき基本の考え方が各社マチマチだからではないかと私は推測する。即ち、抑止力がどういうもので我が国とって何故必要なのか共通の理解が無いためではないかと私は考える、かく言う私もだが。

抑止力は日本の安全保障をどうするか、基本になる考えだと私は思う。多くの国民の目には現在の日米同盟を軸にした安全保障体制は、かつて絶対反対でまともな議論すらしない野党の存在の前に、議論を深化させること無く歴代の自民党政権が構築維持して来たといってよい。

今回の首相発言で報道各社は抑止力についてどう考えるか見直し掘り下げることを私は期待した。その過程で報道各社のスタンスが明確になり、与野党の考え方もより具体的になるだろうと予測した。首相が何故抑止力の為沖縄に海兵隊基地が必要と考えたか知りたいと。

だが、社民党の福島大臣の反対発言を除き内閣や与党幹部の発言が続かなかった。反対運動する高校生に聞かなくても良いが、反対を後押しする福島氏には安全保障や抑止力をどう考えているのかメディアは聞くべきだ。総論を抜きにして各論で反対意見を伝えるだけでは無責任だし、そこからは何も学ばれず生まれないように私は感じる。

個別問題と総論の間の折り合いをつけ政治決断する勇気が欠けているのは、何もアマチア首相だけではなさそうだ。視聴者や読者を失うことを恐れて避けて通っていると思うと残念だ。それとも、メディアも議論すべき考えが纏まっていないのだろうか。表立って議論し国民の理解を深めるのはこの機会を除いて無い様に感じるが。差し迫った危機時に直面して初めて考え道を誤まるのは歴史の教訓だ。

話は脱線するが今朝方、WHOが海外渡航しての臓器移植するいわゆる「渡航移植」を自粛するよう新指針を発表したニュースが伝えられた。これは国内の基準で臓器移植を難しくさせる一方で、困った日本人が海外に渡り臓器を金で買って移植する身勝手さ、個人や家族ではなく国としての身勝手さに共通する問題のように感じるのは私だけか。■

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田舎暮し雑感10春(3)

2010-05-20 14:48:56 | 日記・エッセイ・コラム

初夏の皮肉

連休後1週間も晴天が続き、湿度が下がり暑くも寒くも無い初夏の爽やかな季節だった。この1年で最高の季節に、外に出て食事を取りお茶を飲みながら新聞や本を読む。東屋を建てたのは正にこの時の為だった。だが、皮肉なことに今年はその間ずっと通風に悩まされ続けた。

自宅介護の母の為に取り付けた階段の手すりや段差を緩和する踏み台が今通風の私の役に立っている。いつかは老後の自分の為にと思っていたが、こんなに早く役に立つとは予想しなかった。コーヒーとか新聞や本、時に洗濯物を持って、手すりが無い階段の上り下りは通風の足では拷問に近い。

振り込め詐欺は全国を駆け巡る

東京都の4月の振り込め詐欺が急増していると伝える自宅のある府中市からのメールが今朝方入った。4月末累計で520件7.7億円、府中市内は同8件、760万円の被害が記録されていると言う。だが、こんな四国の山奥の町でも振り込め詐欺が増えているのだそうだ。

3月に実家に戻って間もない頃、身なりの良いダークスーツの中年男性と若い女性の訪問を受けた。聞けば市役所の職員で、市内の独居老人に振り込め詐欺に注意するよう一戸一戸戸別訪問をし、注意を喚起と情報収集をしているとのこと。といっても田舎のこと、昨年の被害は3件、180万円だったという。その時は女性職員の可愛さに目が行き、ろくに話を聞かなかった。

グレイゾーン

所謂振り込め詐欺よりも、不要な高額商品を売りつける手口が多いようだ。母がこれまで購入したものを見聞きした限りでは、微妙なグレイゾーンのものが多い。不要な高額医療機器など明らかなものもあるが、普通の保険とか健康食品も老人につけ込んで購入させたと感じるものがある。

「近所の人とか世話になっている農協から勧められると微妙だね、母には不要に思えるものもあるのだが」と言うと市役所の人の返事が無かった。狭い土地の人間関係を損なうような非難をする積りも無く、この2-3年でそういうものを黙々とキャンセルし、今夏で全て整理が終る予定だ。

豆づくし

家内が実家にいた連休中に、隣のオバサンから取り立てのスナックエンドウを頂いた。さっと湯通しすると鮮やかな緑色になり、シャキシャキした食感で旨味があり酒のつまみに最高だった。前日家内の実家で頂いた物と同じで、ついついビールを余分に飲み通風のきっかけになったかも。義兄の土産のお裾分けを持って行き、オバサンにお礼を言ったら翌日もスナックエンドウを頂いた。

家庭菜園にもえんどう豆(のような)が育っている。オバサンに聞くと種類が違うと言う。一つはサヤごと食べるもので、早く取り入れて食え、二つ目は豆だけを食べる種類で、もう少し大きくなるのを待てとのこと。早速一つ目の豆を採り入れジャガイモやニンジンと一緒に煮物にして食べた。

見掛けは悪いが取り立てのせいか、行き当たりばったりの調理法でも旨味がよく出てなかなか美味しかった。2度煮物にしたが、半分消化しただけ。これでもう十分、数日たつと新鮮だった豆のサヤがしわくちゃになり料理する気がなくなった。家庭菜園といえども一人で食べるには手に余る。

三種の神器

家庭菜園でも大変なのに、狭いとはいえ本格的な畑は雑草の処理だけでも大変だ。数年前は興味半分で何日もかけ鍬で耕したり、除草剤を撒いたりしていた。今はもう苦しいだけ。なりふり構わず、近所の人に頼んでトラクターで耕し貰っても、この時期は2-3週間で雑草が生えてくる。

思いついて、庭の手入れを兼ねて草刈機とブロワー、鉄製のカマドを買った。草刈機は2m程度の支柱の端の混合ガスエンジンを起動し、もう一端の鋸を回転させて草を刈るもの。先日80歳近い老婦が使っているのを見て私でもやれそうだと思いついた。ブロワーは公園でよく見かける枯葉掃除のアレだ。

分かっちゃいるけど

ブロワーで集めた枯れ草やゴミを燃やす為のカマドは気になることがあった。最近は戸外での焚き火は規制されているからだ。店員に聞くと、野焼きや畑の焚き火は届出が必要だという。普通の焚き火も該当する。続けて誰も届出る人はいない、だが焚き火は続いている。一言も焚き火はOKとは言わなかったが、もちろん私は理解した。買うと一安心、実はまだ試運転しかしてない。

この数日やっと通風の痛みが和らいできたが、それでも頻度は減ったものの夜中に痛みを感じて目が覚める。昨夜は思い切って焼酎の水割りを一杯飲んだ。2週間振りのアルコールで直ぐに酔いが回って眠りについた。今朝目が覚めると7時半過ぎ、心地よい目覚めだった。足の痛みが悪化した様子も無い。■

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