かぶれの世界(新)

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思いやりのない天邪鬼男の考え

2024-09-02 20:22:03 | 社会・経済
台風10号は各地から水害や強風等の被害が連日報じられた。この記事は昔ながらの水害に遭われた方に対して私の思いやりのないコメントだ。申し訳ないけど、思いやりがない記事だけど放置できないと思い投稿させてもらった。

台風10号は移動速度がかつてない程に遅いため広範囲に水害が広がる状況と報じられて驚くばかりだ。長い人生でも聞いたことがない。水害を受けた人達の状況の写真を見て、何でここに家を建てたのかと良く思う。昔田畑だった所に建てた家で何度も水害を受けた歴史があるはずだと。

私が育った田舎(大洲盆地)では70年前の子供の頃、新谷地区から若宮地区まで約4キロは田畑のみで、毎年台風シーズンになると一二度は川の水が溢れ浸水していた。今では、国道沿いに家が立ち並ぶ。その矢落川は一級河川となり堤防が補強されたが、西日本豪雨で越流が起こり数千の家屋が水害を受けた。将来更に厳しい水害が発生する恐れがあると一般論としてマスコミは報じる。

にもかかわらず全国的に何故低地に家を建てるのか私は理解できない。私が子供の頃には農家はほぼ100パーセント山裾に建てられ、平地は農地ばかりだった。宅地はほんの少し高い土地にあった。その結果、水害があると農地は浸水したが宅地は大丈夫だった。だが、今ではかつての農地は商業地・宅地から工場まで立ち並び何年か何十年に一度水没する。多分、昔より多くなった。

それは決して愛媛県の田舎だけではない、岡山県や広島県出身の友人でも同じような水害が起こったが昔からの農家は無事だったと聞く。東京郊外に住む自宅でも同じような状況にある。私が昭和40年代中頃に引っ越した時、河岸段丘沿いに上側(ハケ上)は宅地で下側(ハケ下)は田畑だった。父の友人の不動産屋の調べで私はハケ上に家を建て、ハケ下の道を通り工場に通った。

同じ頃から、ハケ下に競馬場や工場から公園や学校が造られ、更に宅地がドンドン建てられていった。今でもハケ下に建てられたあらゆる公共の建物には多摩川が氾濫した時にどこまで水位が上がるか警告表示がある。例えば競馬場とか交番は1m、体育館だと2m以上の水位表示がある。私はその表示を見る度に、これを見てハケ下に家を建て住む人達はどう思ってるのか気になる。

不動産屋はお客に水害リスクをきちんと説明しているのだろうか、説明責任を法制化すべきではないかと私は思う。私が見る限り田舎でも東京でも事情は変わらないように感じるがどうだろう。今回の前例のない規模の台風の報道を見て法制化が必要だと思った。私の田舎の実家は先祖の知恵、東京郊外の自宅は父の友人が土地の歴史を調べて宅地を決めてくれた。

台風10号で大変な被害を受けてもマスコミ報道等でこんな指摘がないのは何故なのか。被害者からもそういう声が聞こえないのはどういうことなのだろうか。天邪鬼な私の余計なお世話だろうか。■

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