かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感15(9)

2015-08-31 21:51:40 | 日記
タイヤの摩擦音がして前方を見ると目の前に対向車が迫って来た。慌ててハンドルを左に切って危うく衝突を免れた。その瞬間に私の車がセンターラインをオーバーしていた残像が残った。ほんの数秒だと思うが私が居眠りをしてセンターラインを越えて走っていたらしい。危機一髪だった。

いつもの様に週明けに松山の施設に母を見舞い、その後実家に戻るため国道56号線を南下し犬寄せ峠を過ぎて10km位の平坦な道で、いつも眠気が襲ってくる辺りだった。まだ私の強運が残っていたようだ。対向車の方はさぞ驚いたことだろうと思う。申し訳ないことをした。私は何のショックも受けなかった。実はそれが問題なのだ。高齢者の(不注意で起こる)交通事故が問題になっているが、多分こういうことなのだろう。

2週間前に母の脈が30台に下がったので掛かりつけ医に診て貰うと施設から連絡を受けた。先週末にその先生から電話があり徐脈が再発したので市民病院で検査を受けさせるようお願いした。結果は心臓に異常は検出されず今後は甲状腺と認知症の薬を中止して様子見とする連絡があった。担当看護婦に聞くとそれ以降徐脈は再発してなかった。母の部屋に入ると丁度脈をとっているところで平常値の67だった。様子を見るしかない。

先週末に新聞の購読料金を集金にバイクで来たオバサンに来年から廃業すると言われた。夫婦2人で新聞配達をやって来たが、ご主人が74才になりもう体力的に無理だと判断したという。本当は75才までやりたかったが、ご主人が配達の為山間部の狭い道を軽自動車運転中に事故を起こしたという。昨年から3度目の事故でギブアップしたらしい。聞いてて私は身につまされた。もっと続けたらとは言えなかった。

一昨日散歩の途中に班長さんに呼び止められ、猿が出て来たので注意するようにと言われた。今迄イノシシやタヌキの被害は何度か聞いたことがあるが、この辺に猿がいると聞いたのは初めてだ。私自身は近くの堤防でカワウソを見たことがある。里山に人が入らなくなり獣が里に下りて来るようになった。市は猟友会に獣対策のため鉄砲の使用を許可していると聞いたが、猿も対象なのだろうか。田舎生活も刺激的で退屈しない。■
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バドミントン練習再開と鈍感力

2015-08-29 22:10:53 | スポーツ
地元のバドミントンクラブで練習をさせて貰った。市立体育館の奥から中学生の卓球等の球技、ママさんバレー、バドミントンに3分割して利用、バドミントンはコート2面の共同利用だった。バドミントン練習の参加者は思ったより少なく9人、1人休みを入れながら残り8人で2ゲーム出来る丁度良い員数だった。

平日昼間の練習なので参加者は推測するに専業主婦(多分)と退職した男性、言い換えると私みたいに仕事をしていない暇な人達(失礼!)だ。先週練習を見せて貰った時は初級レベルのクラブだと思った。4月に田舎に来て1か月間何も出来ず家にこもり、その後体力回復中の私には軽い調整レベルだろうと思った。

ところが、いざやってみると空振りしたり、ネットに引っかけたりで、ゲームについて行くのが精一杯だった。特に相手の打った様々な強さと軌道のシャトルコックへの反応が遅れて、ついていけなかった。内心困惑したのは一瞬の変化に足が出ない、ドロップショットを落とされると膝がガクガクして一歩も動けないことが何度もあった。他の人達は年相応の反応だと思ったかもしれない。予測出来た時は割とスムーズに対応できたのだが。

ラリーが続いて激しく動き回るような練習ゲームではなかったが、それでもエアコンなしの締め切った体育館で2時間やるとかなりの汗をかいた。一人だけ知っている人がいた。父が市役所に勤めていた頃の部下だった方だ。聞くともう75才になったそうで、地域のバドミントン界では良く知られた存在のようだ。彼は他のクラブと合わせると週3日練習があるので来るといいと勧めてくれた。

昨朝起きると身体のどこにも筋肉痛を感じなかった。年々弱くなった膝にも異常を感じなかった。ということで2日連続でバドミントン練習に参加しようと勇んで体育館に向かうと、コートには誰もいず閑散としていた。受付の職員の方に聞くと窓の工事があって中止になったらしい。私はまだ連絡網に登録されてなく事前連絡はなかった。ついでだからと職員に聞くと、もう一つのクラブは少し若い人達がメンバーだそうで次回が楽しみだ。

帰りに買い物をして実家に戻り昼食後一休みをした。その気になっていたのに運動が出来なかったので、午後から伸び伸びになっている庭の手入れをすることにした。やり始めると草刈機がやけに重く感じ、我ながらノロノロした動きで作業をした。2時間ばかりやると汗まみれになった。何時もより早くまだ外が明るいうちにシャワーを浴びると、身体全体が脱力する疲労を覚えた。

随分前から久し振りにハードな運動をやると2日遅れ或いは3日遅れで筋肉痛が来るようになったが、今の私はその領域を越えて殆ど筋肉痛を感じなくなった。何にも感じないのに足や肩などに張りが出ていると言われたことがある。これも高齢者になったからかもしれない。案の定今朝起きた時も腿や跨関節辺りに軽い疲労と薄い痛みらしきものだけだった。以前みたいな痛みは感じない。これぞ老人の鈍感力だと思う。

このところ朝晩気温が下がり昼間と温度差が大きくなり、温度調整の為に1日の間に2,3度着替えをする。夏でも毛糸の靴下をはいていた母を思い出した。だが、猛暑の中でも私はエアコンを殆ど使わなかった。私は気温に対しては鈍感なのか敏感なのか分からない。■
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夏を乗り切る

2015-08-26 14:45:35 | 健康・病気
台風が去って一気に気温が下がったのか、今朝は随分と凌ぎやすくなった。猛暑はぶり返すことはもうないだろう。これで田舎の独居老人の夏は何とか乗り切れそうな気がする。今夏はエアコンを使ったのは就寝時に温度設定28度、タイマー3時間設定で5回程度だけ。例年より少なかった。これを喜ぶべきかどうか微妙だ。母が自宅介護していた頃、彼女は夏でも毛糸の靴下をはいていた。老人は温度に鈍感になるという。私は?

今年の夏は先に投稿した生爪はがしとその後遺症に打ちのめされ、エアコンを使わなかったが連日の猛暑は辛かった。田舎に来る前の4月初め、掛かりつけ医は暖かくなると血圧は下がると言われた。確かにその後すぐに血圧が下がり、4月半ばに降圧剤の服用を半分に減らした。だが、7月に入り猛暑日が続くようになると血圧が徐々に上がり始めた。今月半ばに薬を元に戻すとどういう理屈なのか直ぐに血圧は下がった。どういう理屈か?

最近頻尿に悩まされ続けて来た。夜中に2-3度トイレに行く。身体の機能低下もさることながら生活習慣に起因することもあるはずと思い、水分の摂り方を工夫してみた。元々私はコーヒー党で、1日5,6杯飲んでいた。コーヒーを薄めで3杯以内にし、他は紅茶や緑茶・ウーロン茶にした。だが、目立った効果は表れなかった。

依然として1回当たりの排尿の量は少なく、若干の痛みと伴に残尿感が残る。どうも夜中の排尿は濃いように感じた。それならばと、1か月前から就寝前にウーロン茶をコップ半分程度飲んで様子を見た。ある種の逆療法だ。そうすると初めて明らかな効果があった。夜中にトイレに行く回数が1-2回に減った。

私の素人診断では、尿が濃くなって膀胱の壁を刺激して頻尿の要因になっていたのではないかと思う。元々の前立腺肥大症に起因する頻尿まで治った訳ではないが、全てをこの病気のせいにしなかったのが良かったと思う。それと利尿効果のある飲料水ばかり飲んでいたのもいけなかったかもしれない。こちらは止められない。

一方、大きい方は繊維質の塊みたいなオールブランをヨーグルトに混ぜて食べると抜群の効果があった。排便がスムーズになり大便の姿形も理想的になった。だが、オールブランの段ボールみたいな味は耐えられず最近フルーツ・グラノーラに切り替えた。味は良くなったが効果は今一。もし便秘に悩む人ならオールブランを勧める。味は保障しないが効き目抜群で薬よりよっぽど効果がある。甘いシリアルと混ぜて食べると良いかも知れない。

今年は例年になく暑い日が続いたのに体重は寧ろ増え気味だった。残念ながら減量だけはうまく行ってない。明日バドミントン練習に参加させて貰い汗を一杯かくつもりだ。肉体健康はいいとして精神面もケアが必要かもしれない。このところの世界金融市場が揺れ動き、保有する金融資産は相当のインパクトを受けた。こういう時、友人の意地悪な表情が浮かぶとなんだか気分が悪い。思い切り気持ちのいい事をして気分転換が必要だ。日本人男性は世界3位の長寿になったそうだが健康寿命は71歳、私には後3年しか残っていない。■
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人生初の生爪はがし(完)

2015-08-24 21:57:31 | 日記
5月半ばに不注意で左足親指の生爪をはがしてちょうど3か月経過後、古い爪がはがれてその下に新しい爪が生えて来た。予想通り古い爪はセミの抜け殻みたいに剥がれ落ちた。その3日前に爪が浮き上がるような感覚があり、ふとしたことで力がかかって無理に剥がれるのが怖くてバンドエイドを巻いた。3日後風呂上がりにバンドエイドが爪と一緒に何の痛みもなく剥がれた。

結局のところ生爪を剥がした3日目に発症した痛風のような原因不明の激痛、医者は痛風でなく傷口からばい菌が入った可能性があると言った、がその後1か月近く痛みが続き田舎暮らしが滅茶苦茶になった。その間殆ど動けなかったので日頃のトレーニングが出来ず筋力を失った。基礎代謝量がかなり減少しているはずだ。

定点観測にやっていたジョギングは走り続けられず、フットワークをやると膝がガクガクして思い切りやるには恐怖感がある。この1か月位続けて少しづつ回復して来たがまだハードにはやれない。私のような高齢者にとって体力回復は厳しい。今週から地元のバドミントンクラブで練習させて貰うので、そこでどこまで回復したかチェックする積りだ。一瞬の生爪はがしのコストを何か月かかけて払っている。■
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ゴシップ大好き人間

2015-08-22 11:42:17 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、会社勤め時代の同僚M氏と久しぶりに会ってブランチを一緒した。彼とは会社勤めを始めてから同じ職場に配属され、そこで初めて知り合い同じ町で生まれた同級生だと分かった。その後はずっと付かず離れずで退職まで互いに関わり合う関係が続いた。

退職後も同郷であることから時々会って食事をし消息を確かめて来た。彼は今も現役でネットビジネスを経営しており前に会った時と変わりなく元気そうだった。食事中も返品処理について相談の電話が入った。バリバリの現役だ。糖尿病を用心して減量に励み痩せたという。減量がうまく行かない私は羨ましかった。

消息を確かめ合った後、話題は東芝のスキャンダルに関して付き合いのあった人達の噂話から始まった。そのうち話題はかつて勤めた会社の社内ゴシップに移った。長い間同じ職場に勤めていた二人には仕事上密接に関わった同僚や上司の噂話は、背景説明の不要な名前を言えば誰かすぐ分かる人達についてだ。

私は今迄口外したことのないプライベートな情報など堰を切った様にべらべら喋った。もう遠慮する年令ではなくなったということか。ここで具体的なことを言うにははばかられるような内容だ。と言っても下半身の話ではなく、どんな出自だとか、人間関係がどうだったか、その時何が起こったのか、等々で部外者には興味がない話だ。

意外なことに長い間同じ職場にいたはずなのに、M氏は私の見聞きした社内ゴシップを殆ど知らなかった。私自身は社内ゴシップの井戸端会議から距離をとっていたと思っていた。ゴシップ好きではなかったはずだ。しかし、結果的には行く先々で色んな人達から入って来た情報に耳を傾けていたということだろう。

又、彼は取引先から接待を受けたり据え膳を食ったりとかもしてないという。そう言う立場になったことがあるはずなのだが。私に比べると彼は考えられない程清廉潔白だったのを知り驚いた。それは自分中心の言い方で、本当は私がだらしなかっただけの「ゴシップ大好き人間」だったかもしれないと思った。今更どうでもよいが。

喋り疲れて5kmの田舎道を歩いて帰った。5kmは遠いが健康の為なるべく車に乗らないようにしている。途中道順を変えて市の総合体育館に立ち寄った。コート10面の2面を使っておばさん達がバドミントンをやっていたので見学させて貰った。私と同じ年恰好の男性も2,3人いたが総じて初心者ぽい技量だった。

市民じゃないけどこちらに実家がある、夏の間滞在するので参加させて欲しいと頼んだ。(わざと)東京からだというとおばさん達から反応があった。田舎で「東京」という言葉が役に立つことがある。責任者が不在だが300円持参して申し込んでくれと言われた。小さなゴシップネタになるかも。来週から楽しみが増えそうだ。■
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