かぶれの世界(新)

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境界線上の天気予報

2019-11-28 18:43:26 | うんちく・小ネタ
東京に戻っても洗濯物干しは私の分担だ。今年は夏の終わりから秋にかけて気候温暖化や台風の影響等で天候不順が続き、洗濯物を1日で乾かすのに苦労した。特にこの地(愛媛県大洲市)特有の地形で朝は霧で太陽光が遮られ、午後は2時前に太陽が西の山の端に沈む。

実家は東西の山に挟まれた谷奥にある。30-40年前に植林したヒノキが伸びて実家の庭に太陽光が注ぐのは3-4時間だけ。朝方、霧があがる9時頃に庭の西側に洗濯物を干し、昼頃には東側の東屋に物干し竿ごと洗濯物を移動し太陽光を確保し、場合によっては家の長い廊下に干す。

加えて天気図と天気予報を見て干し場の選択肢(西・東・廊下)を柔軟に調整した。最近はスパコンの性能が向上し予想精度が上がったと言われる。確かに今年頻発した台風の予想精度は、格段に向上したと実感した。朝目が覚めるとほぼ前日の予想通りの位置に台風がいた。

だが、季節が変わり秋の天候に移り始めると予想はそれ程当たらなくなった。愛媛県南部(南予)にあるこの地(大洲市)の天候は、何度となく洗濯物干しに都合の良い県中部(中予)の天気に変わった。季節的に天候不順になった時、中予と南予の「天候と地域の境」が同じではなかった。

帰京してからも同じような経験をした。数日後NHKは一時雨が降ると予報したが、家内は乾きにくい衣服も含め何時もより多い洗濯をした。困るよと文句を言ったが、彼女はスマホで見た予報は終日雨が降らないという。危うく喧嘩しそうになったが、結果は彼女の言う通りで午後晴天になった。

ところが、翌日は全く反対のことが起こった。dボタンでチェックしたNHK地域天気予報は一時雨だった。一方、スマホの天気予報は終日晴れたり曇ったり。今度はスマホを信じて洗濯物をベランダに干し外出したが、途中から雨が降り始め急ぎ帰宅して居間に干し直ス羽目になった。

そこで私は以下の様に考え。

以前は気象庁の予報のみ報じる規制があったそうだが、現在は地域ごとの天気予報が気象庁とは別のシステムで予測され報じられているようだ。私の推測では季節の変わり目と地形の組み合わせで田舎(大洲市)と同じような予測の難しさを引き起こしているようだ。

現在のこの地(府中市)の天気は北関東と南関東の境目にあり、その時々の気候が気圧のちょっとした力関係の差で左右されて雨が降ったり晴天になったりする。この地はそう言う微妙な位置にあるというのが私の仮説だ。境目など気にせずもっと視野角を拡げれば天気予報は当たっているのかも、というのが私の仮説だ。洗濯物干しには全く役に立たないが、頭の整理にはなる。■
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東京郊外の風景2019冬(1)

2019-11-25 17:01:33 | 日記・エッセイ・コラム
帰京後の7日間に四季が巡った。成田に付いた時は東京に春が戻り、翌日は秋、それから急に寒くなり2日間は真冬、少し寒さが緩んだが秋雨の2日間、今朝は霧雨の後晴天に回復した。最近コンピューターの性能向上で天気予報が正確になったと言われるが、この変わり易い天候に予測が外れ気味、頼りのNHKとネットの予測の不一致が目立った。その私も齢には勝てず、気温の変化に体の調整がついてこれない。

久し振りに駅前の商店街に買い物に行くと駅の南側にあった伊勢丹が遂に閉店、周りの専門店との接続が全てシャッターで閉鎖されていた。ケヤキ並木側のスーパーの店員に聞くと、レジの目の前にシャッターが下りているのは違和感があるという。新たなテナントが決まったか誰も知らなかった。一方、隣の分倍河原駅のショッピングセンターは新しいテナントで埋まっていた。殆どはファーストフード関連の店だった。

近所の様子は余り変わったようには感じない。変わったと言えば燐家に第一子が生まれていた。家の前でバドミントンの素振りをやっていると、奥さんが通りかかり赤ちゃんを見せてくれた。まだ2か月で余り付き合いがない家内を呼び出し、赤ちゃんを抱かせて貰い親交を深めさせた。夫君は早朝に出て夜遅くまで働き昼間顔を見せることもなく、お互いに滅多に顔を合わせることもない。昔からの住人は未婚男性がいて子供がいない、越してきた夫婦に次々と子供が出来る。そこが四国の田舎と東京郊外の違いだと痛感した。

私自身は半年ぶりに東京郊外の自宅に戻り、又もや年齢を感じることになった。WORKMANスタイルは予想通り家内に酷評された。細身のストレッチズボンが駄目だという、暖かくて活動性に富み気に入っているのだが。それは予想通りだったのだが、私のポッコリお腹が目立つという指摘はショックだった。大阪に戻る前の義弟に言われた時は、年寄りの為口くらいにしか思わなかった。だが、家内の指摘はグサッと来た。

金曜日は終日雨が降り、バドミントン練習には参加しなかった。雨の日に自転車に乗って体育館に行く気力が失せた。田舎では車で通ったが、都会の交通手段は自転車だ!トレーニングだけではない、久し振りに友人に会って馬鹿話をする楽しみもあったはずなのにだ。気力だけでなく体力の衰えを仲間に知られたく無いという気持ちもあった。次は12月まで参加できる練習がないが、今のところは必ず参加する積りだ。

週末に家内が大阪に旅行して来た。兄弟が年に一度顔を合わせるお楽しみ会で、いつもは京都だったが今年は大阪に河岸を変えて楽しんだようだ。彼等も平等に年を取って行く。果樹園農業を継いだ義兄が80近くになって急速に足が弱ってきた様子を聞きショックだった。山の急坂での作業を続けてきた結果なのは明らかだ。写真を見ながら話を聞いて、数年先の私を見るような辛い思いだった。■
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GSOMNIA維持は安倍外交の成果

2019-11-23 18:47:50 | 国際・政治
韓国はGSOMNIA終了通告停止を決定したと失効寸前に伝えた。同時に日本の輸出管理厳格化をWTO提訴も停止と報じられた。文大統領の支持率は低下しているもののGSOMNIA破棄は国民の半数以上の支持があり、協定維持に転ずると更に支持率低下を招く恐れがあり、韓国政府の決定は驚きをもって受け止められた。

大方のメディアはGSOMNIA 維持を迫るアメリカの圧力が非常に大きかったのが、土壇場での方針転換の理由と報じているようだ。特に在韓米軍の駐留経費を巡る交渉で、5倍近くの費用請求をされ難航していたのが大きいという。自分のことは棚に上げトランプ大統領なら安全保障と経済交渉をごちゃ混ぜにしかねないと恐れたのだろう。

だが、韓国がGSOMNIA終了通告停止に至った大元の背景は、7年間務めた安倍首相の貢献が極めて大きかったと私は考える。彼は民主党政権時代に不信感を持たれた米国との関係を劇的に改善した。タイプの違うオバマとトランプ両大統領のどちらとも関係修復した。世界のトップは他にいない。

文大統領は世論の高い支持を受けて政権運営をして来たが、それだけで難しい外交関係を舵取出来るほど甘くない。安倍首相は悪化していた中国との関係も改善に向かい、悪化する一方の日韓関係を政治経済共に補強になった。これは安倍首相の長期政権が強化した外交の基礎であり、GSOMNIA騒動に耐えられる強い壁になった。必ずしも壁は物理的な強さだけではないのだ。

この間、直前までマスコミが熱心に報じたのは、観桜会の運営や支持者に果物などを配った大臣夫人を責める野党の追及だった。間違いなく問題だと思う。見直して再発防止に努めて欲しい。だが、余りにも次元の異なる問題指摘を同列に扱うか如き野党や報道には強い違和感がある。

この手の大局観に欠ける政治行動や報道の姿勢は従来から見かけられ、一々指摘する気にはなれない。だが今回のGSOMNIA破棄騒動については見過ごせないと思った。間違えると国の舵取りを誤る恐れがある。改めて目線を上げ大局を間違えて国民をミスリードしないようにすべきだと信じる。■
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密室の快楽

2019-11-21 18:08:26 | 旅行記
こんな怪しい題名にしたのは注目されたい為の姑息な手段、実は飛行機の中で会話を楽しんだというだけのこと。相手が若い女性だったが。2日前に四国での田舎生活を終えて東京の実家に戻った。その時の飛行機内で少し人とは違った経験をした。誰とでも気がるに声をかける性癖が助けてくれた。

いつも利用するLCCに搭乗した時、素早く機内のCAの顔ぶれをチェックした。以前同乗したモデル体型の美人で元コントラバス奏者というCAのことが気になっていた。だが、見当たらなかった。今回のメンバーには彼女ほど魅力的な女性は見当たらなかった(失礼、私の個人的見解です)。

離陸後暫くして巡航速度に落ち着いたところでトイレに行った帰り、休息所とも言うべき後方の座席に休憩中のCAを見かけ声をかけた。時々利用させて貰い馴染みになったはずだが、一度も見覚えのあるCAに出会ったことが無い。CAの定着率はどの程度なのか(暗に、問題はないのかと)聞いてみた。

彼女は定着率云々には答えなかった。頻繁にルートとクルーを変えるので、同じCAに出会う確率は低い為だという。全ルート・全フライトが対象だという。気になったていたCAは癖のある歩き方をしており、腰痛や膝を傷める恐れがあると忠告し、その後どうなったか知りたかったのだ。

私の斜め前方の席に座った女性はヒジャブを被っていた。以前高尾山でインドネシア大使館に勤めるヒジャブの女性に出会い、ヒジャブの女性に興味を持つようになった。成田に着陸して降りる準備中の彼女の荷物を下ろしてあげた。ところが、その荷物は彼女の隣の日本人女性のもので機会を失った。

そのヒジャブの女性の後について歩き始めた時、私の前の席の女性が出ようとして目が合った。私は「ゴーアヘッド(お先にどうぞ)」と言うと、彼女は笑って軽く頷いたので英語が通じる、ヒジャブの女性の連れだと理解した。長い会話が始まった。成田T3からバス乗り場まではメチャ長い。

彼女は薄黒い肌の色から推測通り、聞くとインドネシア人だった。しかし、私の知るインドネシア人に比べると彫りの深い顔立ちだった。色んな血が混じっているのだろう。ヒジャブを被らないのはイスラムじゃないからだという。愛媛大学に短期留学を終えて東京に行く途中だという。

最近行われた大統領選に話題は変わった。彼女はモディ大統領になり大きく変わった、経済成長が続き、高速道路や橋が作られ各地が繋がり一体化が進んだ。都会は分かるが田舎はどうか聞くと、例えばパプアでも橋が建築され近代化されたという。だが、聞くと行ったことはないという。私もパプアニューギニアと混同していた。聞いてて彼女ら若者はモディの支持が多いのだろうと感じた。

彼女は目的の留学が終わりこれから東京で楽しむと嬉しそうに言った。一瞬自宅に招待しようと思ったが、彼女は団体行動しているはずと考え、楽しんでねと言ってサヨナラした。正解だったと思う。大半の国民がイスラム国で誤解を与えるような事をしてはいけない。

自宅に戻りパソコンを開き愛媛大学の短期留学受入れ活動を調べた。飛行機には20人前後の留学生が登場していたようだ。女子学生が3-4割で殆どはヒジャブを被っていた。その日は暖かく息子が東京は春だと言った。だが、2日前実家を出た時の様に昨日今日と寒い。東京観光を楽しめたろうか。

疑い深い友人は私の助平心を怪しんだと思うが、先ずは色んな人と親しく会話を楽しみたいと思って声をかけている。それが何故か狙った様に若くて綺麗な娘ばかり。言い訳すると飛行機の中は座席まで指定された密室だし、誰にとっても美人との会話は楽しい。お蔭であっという間に東京に戻った。■
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仮説:ポピュリズムは「ベルリンの壁」崩壊が原因か(2)

2019-11-18 17:27:09 | 国際・政治
ベルリンの壁が崩壊した時、歴史家Fフクヤマは「歴史の終わり」を著し世界中でベストセラーとなった。多くの人と同じように私もそう思った。だが、それは最初の10年間だけの話だった。歴史は新たな展開を見せた。米国は没落の道を、経済大国となった中国は強国路線を歩み始めた。

哀しいかな結果としてアメリカは経済・軍事両面で没落の30年間だった。その極めつけが民主主義国リーダーとしての米国価値観の劣化を体現したトランプ大統領だ。格差拡大で「病んだ米国民」が選んだ「あり得ない」大統領であり、伝染病の様に世界各地に広がって行った。

壁崩壊後最初の10年でグローバリゼーションもたらした富を更に増やすべく冷戦の勝者(先進国)は新兵器ITプラットフォームを開発した。それを基に、資本主義社会に必須の成功要因である強欲(Greed)が、中国を仲間(WTO)に加えてグローバリゼーションを一挙に拡大させた。

中国の国家資本主義は民主資本主義(冷戦の勝者で先進国)より効率が良く、米国発のリーマンショックで世界恐慌の崖っぷちに立たされた世界を救った。中国は一躍世界経済の救世主になり、WTO加入は成功したかに見えた。だが、それは米国の覇権を揺るがすことになった。

中国は冷戦を生き残り、共産党独裁体制を維持してグローバリゼーションの世界で将来アメリカの覇権を脅かす存在になった。中国の挑戦に対峙するのが歴史観「ゼロ」のトランプ大統領というのが、「ベルリンの壁」崩壊30年目の世界の現実である。我々は今この時代に生きている。

例によって私の天邪鬼な仮説だが、人は価値観と強欲の間を行き来する動物だと改めて思った。戦後民主主義とベルリンの壁崩壊は理想を追い求めて普及し起こったが、一方で人は相対的に貧しくなったと感じると理想などぶっ飛ばすポピュリズムが蔓延った。適当な言葉は何か、貧すれば鈍する?

これから30年後に中国が覇権を握ったら、歴史家は遡って転換点は「ベルリンの壁」崩壊ではなく、その5か月前に起こった1986年6月4日の「天安門事件」勃発というかもしれない。WTOに加盟し中国が豊かになったら民主化が進むという幻想は脆くも崩れた。

昨日の早朝にNYタイムズから403ページの中国政府内文書の要約を伝えるメールが届いた。習主席の指示で100万人にもなるというウィグル人、カザフ人(彼等はイスラム)を職業訓練と称して強制収容し、政府内部からも世界からの批判を心配する声があるというもの。今後の30年でこんな中国が覇権を握た世界になったら最悪だ。

次の30年は民主主義か共産主義の戦いから、大衆迎合民主主義か大衆迎合独裁国かと共産党独裁国の戦いと予想する。基本は「世界は強欲で動く」という前提だ。30年後に誰が覇権を握るのか分からない、余り幸せな世界ではないような気がする。予想の根拠は私自身が強欲なのだ。■
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