かぶれの世界(新)

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実感的・老いの衰え

2017-11-30 18:28:22 | 健康・病気
1週間前から右手の人差指と中指の先端に力を入れると痺れを感じる。素人知恵でもしかしたら脳梗塞の前触れじゃないかと思った。それからしびれを感じると悪い予感が頭をよぎる。向かいのオジサンに話すと「そりゃ年のせいだよ」と軽くあしらわれた。「それを言ったらお終いよ」とオチャラケで返すしかなかった。だが、私が時折感じる「老いの衰え」が又また一つ現れたと思った。

近年、自分自身の食生活や健康に関しての書き込みが増えたと実感している。それに対抗して食生活や運動をして以前と変わらない自分を発見してホッとしたりする。だが、現実には老いの衰えを感じることが日々増えている。特に身体能力の衰えを実感した時は寂しい気分になる。散歩の途中に脚力を強化するトレーニングを交え、効果を感じたら熱中してどんどんハードな内容に変えてしまう。限度を知らない癖が治らない。

そのうち、翌日妙に体がだるくなったり、どことは特定できないが足が重くなり、やり過ぎたと気付く。トーレーニングの量も大したことはないのだが、かつてはどの部位が疲れているのかもっとはっきり症状が現れたと思う。疲れているのはどの部分かさえはっきり分からない。多分これが「老いの衰え」なんだろうと思う。木が枯れていくみたいに筋肉や筋と同時に神経網も劣化していくように感じた。

東京に戻った一昨日と昨日は暖かい日が続いたが、今日は雨が降り急に寒さが戻った。今春建て直した家は何もしなくとも一日中室内温度が20度に保たれており心地よい。サッシは全て2重構造、壁や床・屋根裏は全て断熱効果の大きいウレタン素材が注入されているからだろう。お蔭で血圧が気温に左右されず最適値を維持している。それに家内のお蔭で食事やお酒のバリエーションが増え、「老いの衰え」の速度が少し緩むかも。■
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野取り図から名寄帳へ

2017-11-30 11:08:30 | 社会・経済
東京に戻る前日27日の夕方、不動産屋さんと一緒に司法書士の事務所を訪れた。農業委員会で認可を得られなかった畑の売買契約の対応の為、「仮登記」手続きの依頼をした。司法書士といえば何となく「先生」と言った方が進めやすいと思い、先生を連発した。不動産屋さんは名前で呼ぶが、司法書士は先生と自然体で使い分ける私のあざとさはさておき、先生には色々と教わることが多かった。

取引対象の不動産の地目を畑から山林に変更しないと、実質山林であっても農業委員会の認可の対象になる。今迄ずっと山林だと思っていたが、「柿」とか「栗」が植わっていると「畑」とみなされるので地目変更できないと言われた。事務所のスタッフが既に現地調査し写真を見せられ議論の余地がなかった。つまり、農業委員会では問題にならなかった「実質」山林も加えて仮登記しなければならない事態になった。

その他にも事務所で精査され契約書にいくつかのミスが見つかり訂正された。法務局が実測して作られた図面は、元になった野取り図の地番の転記ミスがわかった。法務局が間違えるはずないという先入観など無い方が良い。更に加えて契約書には別の地番の書き間違いもあり(不動産屋が間違え、私が見逃した)、ダブルの訂正が必要だった。契約書から付記、図面まで全て訂正だ。

私が参考の為に持参した固定資産税納税通知書にある課税地積(面積)も数年前に実測した国調(国土調査)結果を反映してない、国調が全て終わって初めて反映させるのだそうだ。別の不動産の税金が国調の後で大幅に減額したのは反映された結果と思っていたが、それは単純に評価額が下がったからだという。最も信頼できるのは名寄帳で、国調前後の地積と評価額が分かる、それに基づいて相続や売買が実施されるという。

私は全く知らぬことが多く勉強になった。先生は固定資産納税通知書を参考にする人が多いが、誤りが多いので気を付けるよう注意された。実際遠からず家族が相続する時の為に調べておかねばと思った。地目変更には手数がかかり殆ど人件費だが手数料がバカにならないらしい。対象が増え手数料も当初考えていた額が倍増しそうだ。心の声「先生、まけて下さい」の代わりに、笑って「お世話になります、宜しく」といって事務所を出た。■
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旅は道連れ2017

2017-11-28 21:32:29 | 旅行
松山空港から飛び立った朝の11時頃、雲一つない空から見た瀬戸内海は美しかった。上り便は紀伊半島の南端上空を過ぎた頃から太平洋上に移り、徐々に雲海上空に向かって飛んだ。左手に雲海上に頭を出した富士山が見え、その東に僅かに白い塊が見えた。隣の席の女性に多分南アルプスだと物知り風に言い切った。

雲海の中を降りていくと一転して陰鬱な曇天下の成田空港に着いた。早朝愛媛県の実家を出た時の寒さと比べ、天気予報通りの成田の暖かさが不思議だった。

今まで何度もLCCを利用したが今回初めて時刻表通りに離陸し到着した。かつてLCCの航空便が時刻表通りに飛ばず、田舎の交通機関に乗り遅れ難儀をしたことがある。航空会社も色々と工夫してオンタイムで飛ぶよう改善を試みたと思われる。今日のフライトでは従来からの後方の座席からの搭乗ではなく、窓際の座席を優先搭乗させた。加えて、LCCを利用するお客も飛行機の旅に慣れ手際よく搭乗するようになったのではないかと思う。機長が興奮気味に定刻で離陸とアナウンスした。

東京行きのリムジンバスの座席の横に座ったのは、偶然にも松山から武蔵野の親戚を訪ねるという中年女性で田舎の話題で話が尽きなかった。中でも松山のドライバイーはマナーがなってないという点で盛り上がった。彼女がいうには松山のドライバーは身勝手で譲り合わず、信号が赤に変わっても強引に通過する。他県から来た人の多くが指摘するという。私は今まで黙っていたが、ずっとそう思っていたと相づちを打った。

バスを降りて東京駅から中央線に乗るまで一緒のコースだったので助かったと感謝され、お土産の愛媛県の名産「姫マドンナ」のおすそ分けを頂いた。新宿で分かれて京王線に乗ると、明大前から三人組の中年女性が目の前に立った。圧力を感じて席を立つと、彼女達は老人に譲られたと思って躊躇して座らないので「同い年でしょう」と冗談ぽく失礼なことを言うと、笑って座ってくれた。こういうのが私は好きだ、旅は道連れ!■
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実感的・農業の衰退

2017-11-26 16:37:17 | 社会・経済
百姓の息子ながら農業の「の」の字も分かってない私が、ちょっと真面目に農業を考えてみました。

先週初めに農業委員会で畑の売却を認可されなかった後、市街地を抜けて実家に歩いて戻った。今はすっかり商店街になってしまった国道沿いの表通りから、車を避けて路地裏の道を通ると田畑が飛び飛びに駐車場に転用されていた。農業委員会が許可しなかった根拠が、買主が農振地に許可なく駐車場に転地したことだった。だが、現実は農業委員会の目指す目標を遥かに飛び越えている実態を実感した。

更に歩いて行くと野菜畑から収穫が終わった田んぼに風景が変わった。昔と変わったのは商店街の裏側から山の裾野に広がる区画整理された長方形の田畑だったが、この1,2年で奇妙な変化が起こった。昔なら一斉に稲刈りされたはずなのに時期外れに刈り取りされたり、取り残されたままの田んぼが目立つようになった。補助金目当ての飼料用米だ。素人の私には分かりにくいが、飼料用米田は手入れされた様子が一切ない。

飼料用米に転作した農家は知る限り高齢化で稲作出来なくなった農家の人達だ。かといって私の様に農地バンク経由で貸すこともしてない様子だ。全然刈り取りされないのはどういうことか、農地の持ち主は老婆で誰に依頼すればいいか分からないのか、或いはそれすら面倒で放置しているのではないだろうかと思う。もしかしたら認知症の疑いもある。転作された飼料用米の田んぼを見るたびに、背景を想像して少し胸が痛む。

申し訳ないけど皮肉っぽく言えば、この地の農業委員会の人達は多分実情は承知しているが、無力感を胸に秘め自分の職を守る為に忠実に法を守って仕事をしている。だが、いくつか抜け道がある。今日の午後、例の不動産屋さんから認可されなかった不動産売買を「仮登記」することによって前に進められると連絡があった。農振地指定が変わるまで待ち、最悪でも20年間買主の実質所有が続けば法的に所有主が変わることを前提にするのだという。20年も経てば私も買主も不動産屋も先ず死んでいる。私には危険な臭いがした。

今まで母の気持ちを考えて渋ったが、畑の一部を売却したのは買い手がいたからだとも言える。不動産屋さんによると一般的に農地を買い手はいないという。売れたのは幸運だったとも考えられる。5年前に売却した畑と課税標準価格はほぼ同じなのだが、取引価格の実態は半分以下だという。その畑も買主が亡くなり今その息子は遊ばせている。毎日その畑の横を通って散歩する時、かすかに胸がチクッとする。■
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田舎暮らし雑感2017(9)

2017-11-23 20:54:19 | 日記
来週初めに帰京する予定だ。ギリギリになってもいつまでもやることが湧き出てくる。

このところ天気予報が12月、1月の気温と報じるのを聞き、気分的にも寒さが身に沁みて来る。2週間前くらいから石油ストーブを引っ張り出した。昨年の残りの灯油を使って部屋を暖めている。温風石油ストーブの方がエアコンより速攻で暖かい。だが、すぐに灯油が無くなってきた。蔵に入り灯油タンクを取出すと、ここにも昨年の残りがあり早速ストーブに給油した。東京に戻るまで持たせる積りだ。

先週台所のガスレンジに水がこぼれているのを見つけた。不注意で鍋やヤカンの蓋のしずくが落ちたのだろうと思った。だが、レンジ上の水たまりが大きくなってきた。ヤカンの底を覗いてみたが穴があるようには見えなかった。半信半疑でレンジを徹底的に清掃したが、ヤカンを使った時のみ水たまりができた。目視では見えない小さな穴があるようだった。近所のニトリで一番安い平底の2Lケトルを買って使ってみると問題解決した。母が何十年も使っていたヤカンも遂に寿命が来た。

いなくなったと思った鴨の大群は川の上流や下流に移動していただけで、距離を伸ばして川べりの道を散歩すると鴨の大群を見つけた。15日から狩猟解禁されるというが、どこからも発砲音が聞こえてこない。渡り鳥の習性を教えて貰ってなるほどと思ったが、解禁日が過ぎ1週間経ったが言われた通りにはならない。今日は久し振りに川岸に一匹の灰色のサギ(アオサギというらしい)も見かけた。こちらは真正のはぐれ鳥か。

散歩中に普段見かけないものを見て何だろうと思うと、悪い癖で誰彼かまわず問いかける。渡り鳥の次に気になったのは河川敷を重機で掘り返してプールのようなものを作っていることだ。多摩川の河川敷でも同じような工事を見かけたことがある。工事の看板には護岸の補強と表示があった。ある時、作業員とは違う色の作業着姿の中年男性を見かけ聞くと、堤防の間を蛇行する水流で削られた(洗堀というらしい)堤防を補修しているという。プールの様に見えるのは一時的に流れを変えて洗堀された部分を修理するのが目的だという。なるほど~。

隣の家の灯が時々消えているのを見て90半ばのオバサンに何かあったのではと心配になる。今年初めに脳梗塞になりリハビリを終えて一人暮らしと聞いている。ある時私と同年代の娘さんがオバサンを車に乗せているのを見かけた。聞くと彼女は心配して夜になると一人暮らしの母親を連れて近くの嫁ぎ先に泊めているのだという。頻繁にそうするものだから、家の灯が消えているのを見かけることになったようだ。理由が分かって安心した。■
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