ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

楽器フェスティバルでみつけた、ケロミンとは、どんな楽器か。

2008年10月30日 21時07分23秒 | Photo&エッセイ
先週の楽器フェスティバルだが、我が家で非常にブレイクしたのが、ケロミンという楽器であった。
というのも、この家ではパペットが流行っていて(家にあるわけではないのだが)、パペットと楽器という合体が、非常にツボにはまったといえるだろう。

この演奏法はとてもユニークで、カエルの口を開く大きさで音程が変わる。つまりキーボードの役割を口の開きでやるわけだ。テルミンとは違って、電子音源のものフォニックシンセ(PCM方式の)のようなので、テルミン、あるいはマトリョーシカのようにプリミティブでピュアな電子楽器を弾く楽しみ、というわけではないのだが
口をチョットずつ開けて歌うカエルというのは、たとえようもなく、かわいいものだ。

妻のブログにYoutubeで歌うケロミンのリンクがあるので、ぜひごらんあれ。

響けブログ
ケロミン
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/e/60d79906ab8c00d3f924c339daffcca3

映画「おくりびと」は個人的には今年の邦画ナンバー1(暫定)です。

2008年10月30日 09時09分37秒 | 映画レビュー
おくりびと

[監]滝田洋二郎 
[総]間瀬泰宏 
[脚]小山薫堂 
[撮]浜田毅 
[音]久石譲 
[編]川島章正 
[出]本木雅弘  広末涼子  山崎努  余貴美子  吉行和子  笹野高史 
[制作データ] 2008松竹
[上映時間] 130分

いや、いい映画だった。
邦画では今年暫定一位さしあげます。
<★★★★☆>

テーマは死。
これを納棺師という職業を通じて、死を見つめる映画だが、映画というエンターテイメントの枠で十全に楽しませながら、その先にあるものまで伝えているところが脱帽であって、このあたり、脚本の小山薫堂の力ではないかと思う。小山薫堂の本を読んだら、お寺の息子と書いてあったので、死についての洞察が深いのはそのせいかもしれないな。

出てくる役者さんも、これまた全員素晴らしい。本木もっくん。美しいねぇ。ホモじゃないけど、惚れ惚れする、現代日本人男性の最も美しいアーキタイプかもしれん。演技もなかなかよかったし、なんといっても納棺の複雑な儀式を流れるように美しくやっていて(エンドロールでも流れる)、素晴らしいとしか言いようがない。山崎勤。緒方拳亡きあと、この人が日本の映画界をしょっていくのではないか。重厚さもあり、軽妙さもあり、洒脱でもあり、シリアスでもある。この映画の中の役がじつに、これらの味をすべて出せるいいものだった。広末。奥さんが広末ですよ。あんなきれいでかわいい、物わかりのいい奥さんはいないよねー。いや、もっくんにはありえるか。日本のブラピ&アンジェリーナみたいなものか。映画の大画面でみる広末は、なかなか、ほんとうにいいです。

笹野高史、吉行和子というベテランが醸す味も、いぶし銀で深みがあり素晴らしいものだ。笹野が言う「死は門みたいなもの。ここを通って新しいところにいく」というセリフが心にしみた。いってらっしゃい、あっちでまた逢おうの。というセリフには本当に泣けたよ。

弟を亡くした時、湯灌という儀式があって、それは死者を近親者がお湯で清めるものだった。これは浜松近辺だけのしきたりなのかもしれないが。それは本当に、現世の汚れを清め、次の世界へ送り出すという気持ちがした。もちろん死は分かれであって、別れは辛いものだが、死は終わりではないというのは、本当に、そうかもしれない。



●公式な解説は以下
遺体を棺に納める納棺師となった男が、多くの別れと対峙する、本木雅弘主演の人間ドラマ。一見地味だが、人生の最期に必要な職業を通して、家族や夫婦愛のすばらしさを描く。ストーリー。リストラを機に帰郷した、チェロ奏者の大悟。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、その内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも大悟は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに。


考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)
小山 薫堂
幻冬舎

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随筆 一食入魂
小山 薫堂
ぴあ

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恋する日本語
小山 薫堂
幻冬舎

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RH Singles &・・・
広末涼子,広瀬香美,シーナ・リンゴ,相田毅,久保田洋司,竹内まりや,岡本真夜,原由子,藤井丈司,斎藤有太,山本拓夫
ダブリューイーエー・ジャパン

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マルサの女

ジェネオン エンタテインメント

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俺もこんなに偉くなるとは思わなかったよ

2008年10月29日 00時04分28秒 | 心にしみる妻のひとこと
さて、

ひとしきり説教が終わったら、
また心にしみる妻の一言があったのでご報告します。


私のおかげでね、
「俺もこんなに偉くなるとは思わなかったよ。」

ってことになるから。


といって、にやり。
そしてまたウイスキーを呑んでいる。

っこ、こわい。


ミザリー
スティーヴン キング
文藝春秋

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夢十夜 他二篇 (岩波文庫)
夏目 漱石
岩波書店

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最悪のはじまり 世にも不幸なできごと〈1〉
レモニー スニケット
草思社

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今日の妻のひとこととは。。。。。

2008年10月28日 23時41分10秒 | 心にしみる妻のひとこと
今日も、いつものように説教の夜。
たまに早く帰ると、こういう事態になる。
あなたにとって自分の人生のミッションとは何か、
夜な夜な迫られる。
トレーンのソロのように複雑で、終わりのないような長さである。

で、
今日の妻のひとことはこれ。

「あんたとちがってね、
私は誰かの答えをもってきたわけじゃないのよ。」


といって、ウイスキーを呑んでいる。

ライヴ・アット・バードランド
ジョン・コルトレーン,マッコイ・タイナー,ジミー・ギャリソン,エルヴィン・ジョーンズ
ユニバーサル ミュージック クラシック

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もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社

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満を持してMacbookを買った週に、大幅モデルチェンジのMacbookが出た、という人生だ

2008年10月28日 14時02分20秒 | Photo&エッセイ
満を持してMacbookを買った週に、大幅モデルチェンジのMacbookが出た、とい人生だ。いつだってな。PowerBookG4を買ったときもその週のうちにIntel Macが出たっけ。



Apple MacBook 2.0GHz Core 2 Duo/13.3

アップル

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IN-MAC13BK MacBookプロテクトスーツ ブラック

サンワサプライ

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SeeThru for MacBook オーシャンブルー

Speck Products

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池袋サンシャインで行われている楽器フェスティバルへ行った。

2008年10月26日 04時49分26秒 | Photo&エッセイ
楽しいですよ、池袋サンシャインで開催されている楽器フェスティバル。ぜひ楽器好きの人にお勧めします。

吹ける、弾ける、叩けるのが特徴で、試奏し放題。
僕なんていつも楽器屋では試奏させてくれないハーモニカを試奏しましたよ。
ハーモニカは「吸う」という他の楽器にはない奏法上の特性があって、楽器屋では人間ではなくフイゴに吹いてもらうのを聴くしかない。
でも、ココでは試奏できました。
それも、密かに世の中でいちばん難しい楽器ではないかと思えるクロマティックハーモニカ。

目立つところで、SUZUKIのカッコイイものを試奏をお願いしたら、どうぞ、と快く。で手にすると、これがすでにズシっと重い。家のHORNERのものとは全く別世界の重厚感で、これが手に心地いい。

で吹くと音は実にまろやかで滑らか。レバーの動きも最高に滑らかで官能的だ。

これはいいなーと思ってその場でカタログを見せてもらったら、
約19万円でした……。驚いたなー。いいけどな、たしかに。でもハーモニカでこの値段というのは、本当にスゴイです。
ファビュラス16穴クロマチックハーモニカF-64C

高い気密性が生み出す、至極の吹奏感。
<税込価格> 189,000 (本体 180,000 + 税 9,000)
http://www.suzuki-music.co.jp/search/B_001872.html

たぶん二度と体験できないでしょうなあ。

フィール・ザ・ファイア~バラード・コレクション
スティーヴィー・ワンダー,レイ・チャールズ,ヘンリー・コスビー,ステファニー・アンドリュース,シリータ・ライト,カーマイン・コッポラ,シルビア・モイ
ポリドール

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ワン・モア・フォー・ザ・ロード
トゥーツ・シールマンス
ユニバーサル ミュージック クラシック

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バスの注意が日本語とポルトガル語のバイリンガル表示になっている

2008年10月25日 20時31分57秒 | Photo&エッセイ
浜松のやらまいかミュージックフェスティバルに出てきたわけなんだが、その時バスに乗ったらこんな注意書きのポスターが貼ってあった。浜松は日本でも有数のブラジル人人口の高い街だそうで、確かに町を歩いているとめちゃくちゃプロポーションのいいブラジルのおねいさんが歩いていたりする。
なんだか近い日本の将来を見ているような気がするが、ぼくは割と好きだよ。多様性があって、いろんな人がいて、いろんな考えがある、という感じがする。均質で閉じている印象の田舎社会よりはずっと抜けがいいね。
ただし、阿吽の呼吸とか「ぶぶずけいかがどすか」というのは、もう通用しない。
前のポストにも書いたが、コミュニケーションのスキル、ダイアローグ・対話、お互いに個として別であるのindividualである、個と個が独立してるという前提でのやり取りが必要だ。

それはグローバルという視点では当然のことなんだがね。

ニッポンには対話がない―学びとコミュニケーションの再生
北川 達夫,平田 オリザ
三省堂

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イパネマの娘~ベスト・オブ・アストラッド・ジルベルト

ポリドール

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ニッポンには対話がない―学びとコミュニケーションの再生を読んだ

2008年10月24日 09時36分15秒 | レバレッジリーディング
ニッポンには対話がない―学びとコミュニケーションの再生
北川 達夫,平田 オリザ
三省堂

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フィンランド式って言葉が気になっていたんだが。この北川 達夫さんという人が紹介しているんだな。初めて知りました。マインドマップに似たフィンランド・メソッドの紹介も北川さんだった。これはちょっと勉強しておきたいところ。
フィンランドは世界の子供の教育水準ですごく上位にいるようで学力世界一ともいわれてます。
関連はこちらhttp://allabout.co.jp/children/hsexam/closeup/CU20070912A/

その教育の秘訣が対話、コミュニケーション(カンバセーションではなく)だったり、エンパシー(シンパシーの誤植ではありません)だったりする、ということがわかります。

もう一点、このコミュニケーションは、相手がどこのだれであろうと自分が考えていることを効率的に伝えるということに主眼が置かれており、これは今後日本の教育に必要なこととも言っています。

これは何を意味するかというと、移民を前提とした考え方です。外務省では移民の問題は外に向けてはあまり話さないが今後の日本は移民をたくさん受け入れる、それでこそ成り立つ、というのが当然の前提になっているそうです。この本からは離れますが少子化というのは実は経済問題・労働人口の問題であって、これが縮小するのを避けるためには、集約労働化とともに、移民による労働人口の増加も必須というのが、基本的な流れのようです。個人的にはこれは賛同する話で、日本の閉塞的な構造、精神的な状況を打開するのは、移民によるグローバル化が一番いいと思うからです、もちろん副作用、反作用、反対も多いでしょうがね。
で、その時に必要とされるのが、この対話能力なのですよね。
ただし、今だってこの対話能力は必要で、より確実に効率的にコミュニケーションを重ねるには対話にかかわる基本的なリタラシーは必須と言えるのでしょうね。



フィンランド国語教科書小学5年生 日本語翻訳版―フィンランド・メソッド5つの基本が学べる
メルヴィ・バレ
経済界

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親子で書こう!100さつ読書日記―フィンランド・メソッドで本がすきになる
北川 達夫
経済界

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新宿で「あるでん亭」のアマトリッチャーナを食すなり

2008年10月23日 21時02分38秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
子どものドラム教室のこともあり、ほぼ毎週新宿に通っている。ちょうど昼過ぎなので早く出かけて新宿で昼食を摂ることも多いんだが、前から好きなのがセンタービルにあるパスタ屋の「あるでん亭」で、ここのアマトリチャーナが大好きだ。
が、不思議なことに、パスタも作り手によって随分と味が違うものだ。ここしばらくあるでん亭にいっていなかったのは、どうも味がいまいちだったからだ。

が、久々に出かけたら、また美味しくなっていた。厨房の人が変わったようだった。パスタのゆで具合は多分同じだがソースのニュアンスが違うんだな、ぼくの好みに合っているのかもしれないが。

下の写真は妻が頼んだ魚介のパスタ。ボンゴレロッソ。こちらも美味であった、らしい。くれなかったので。
一番下はパスタが出るまで食べるグリーンピースのサラダだが、これがまた全品であって、これでワインを飲んだらさぞうまかろう、ま、土曜日とはいえ昼から飲むのは気が引けるのでね、いつもこれだけもモムモムと食べているんだがな。
一人一皿は食べてしまう。





イタリア食文化の起源と流れ―シエナ・イタリア料理学院レシピ集付
西村 暢夫
文流

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パスタマシンで麺道楽―うどん、中華麺、韓国風冷麺、もちろんパスタ!
大森 大和
文化出版局

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イタリア料理の展開力―イル ギオットーネの傑作レシピ
笹島 保弘
柴田書店

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浜松のうな炭亭で食した「鰻の白焼き」とは。そしてどうして食べたかったのかを考察すると。

2008年10月21日 20時42分57秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
夏休みにも行ったんだが、先日の浜松のやらまいかミュージックフェスティバルINハママツに出場したときも、浜松に着いた途端にいったのが、ウナギが美味しい浜松駅ソバの「うな炭亭」である。
夏に食べた話はこちらhttp://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/b6d24c2030fc321fe3eaf6f68ae82b2e
うな竹とか間違ってます、あとでなおします。


今回、無性に白焼きが食べたかったのは、直前に緒方拳さんが亡くなっていて、その記事の中で、もうそろそろ死期が近いというあたりで親友の津川雅彦氏が見舞ったところ「元気になったら、鰻を食いに行こう、白焼きな」と緒方拳さんのほうから言った、という話がとても強く印象に残っていたからだと思う。頼んで食べるときに、急にどうして食べたかったのかが分かった。

うな炭亭は、鰻を焼く炭にこだわっているようで、たしかに焼きが素晴らしい。白焼きは特に、タレがないぶんだけ、鰻本来の味が勝負になるが、実に美味しい。山葵醤油にパッと油が広がる最初の瞬間が心楽しい。ああ、食べたくなってきたです。

うな炭亭はこちらです。
http://www.japan-net.ne.jp/~unasumi/




緒方拳には三国連太郎やマーロン・ブランドのように老境での円熟しきった演技を期待していた。まだまだこれからだったろうに、本当に残念だ。
アサヒコムに乗っていたので、リンクを張ります。緒方拳さんの書が観られます。

絵手紙に息づく緒方拳らしさasahi.com
http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000810090002




地球徒歩トボ―「プラネットアース」で見た絶景
緒形 拳
学習研究社

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復讐するは我にあり

松竹ホームビデオ

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楢山節考

東映ビデオ

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「人は見た目が9割」だそうです。

2008年10月21日 07時01分34秒 | レバレッジリーディング
人は見た目が9割 (新潮新書)
竹内 一郎
新潮社

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以前からノンバーバルコミュニケーションに興味がある。
非言語コミュニケーション。または、ボディラングエージ。
デズモンド・モリスの「裸の猿」は風呂で繰り返し読む本の一つ。

この本は、マンガ原作者で劇作家でもある著者の、わかりやすいノンバーバルコミュニケーションの本だ。新規の内容があるわけではないが、マンガや芝居の話を例に引いたわかりやすさがある。

それにしても、

顔の表情55%
声の質(音程、大きさ、テンポ)38%
話すことばの内容7%


には改めて驚かされる。人は内容は大して気にしていない。一割以下であって、その人の表情や声の質を聞いているのだ。
つまり動物と同じであって、我々が意味のあること我を獲得したのはつい最近、ということなんだな。
こういうことって、知っておいた方がいいと思う。ビジネスの面だけでなく、友人や家族との会話の中でも。人に好かれる人ってのは、そういうところがいいんだな。それに英語の歌やジャズボーカルは、実際にはわかんないもんな。人の会話も音楽として理解すると、かえってわかりやすいのかもしれない。

公衆距離
360cm

社会距離
120cm~360cm

個体距離
45cm~120cm

密接距離
0cm~45cm
これは腕の長さに関連があって、片方が手を出せたさわれるのが個体距離
社会距離は両方。公衆距離は両方が手を出しても相手に触れない。


裸のサル―動物学的人間像 (角川文庫)
デズモンド モリス,Desmond Morris,日高 敏隆
角川書店

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松井 秀喜の「不動心」という本を読んだ。

2008年10月20日 16時00分14秒 | レバレッジリーディング
不動心 (新潮新書 201)
松井 秀喜
新潮社

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やっぱり面白い、スポーツ選手の本は。トップアスリートはセルフコントロールの達人で、やはり彼らの話は抜群だ。


この本はヤンキーズ松井の本。先日の長谷川の本も面白かったが(あちはらスポーツというよりセルフマネージメントに徹していた)こっちはスポーツの王道を行く。

面白かったのは以前テレビでも言っていたが、まず状況から自分でコントロールできることと、できないことを分けてしまう。そしてできないことはとりあえず意識から外す、ということだ。

これはとても有意義で、ようするに考えても変わらないことはいったんははずし、自分が考えれば変わることに集中してベストを目指すということ。これはスポーツだけではないよ。ほんとうに。

それから、悔しいこと、嫌なことを口にしないというのも、共通した考えで、吐き出したことで形になり、耳に入り、自分を規定してしまう。だからネガティブなことを感じてもそれを口にしないという。これも勉強になる話だ。

彼ははじめて試合を休むようなケガをし(左手首の骨折、それまでは連続出場記録を更新していた)、はじめていろいろなことを考えた、ということで、それは長谷川と同じだ。

長島とのエピソードや本当は阪神に憧れていた(知らなかった)など、なかなか面白い内容もありです。

音楽が暮らしとともにある、そんな町。やらまいかミュージックフェスティバル。

2008年10月19日 20時50分36秒 | BAND
その街は、いたって普通の地方都市である。
いくつか世界的なメーカーの本社はあるが、温暖で平穏で、平凡な町だ。

いま、駅を出てきたビジネスマンは、実はテナーサックスを吹かせるとコルトレーンばりのフリージャズを吹く。軽快な足取りで歩く彼の横を、学生たちが通り過ぎた。彼らは放課後はパンクバンドをやっている。今日は週末のストリートライブの下見に来ているが、おなかがすいたのでハンバーガーショップに向かっているのだ。ハンバーガーショップで彼らの注文を受けたかわいい女の子は、今晩仕事が終わったらジャズクラブでスタンダードを歌う予定になっている。ピアノトリオがバックだ。学生たちと入れ替わりにハンバーガーショップを出てきたのは、工務店を経営している男性だ。彼が作る住宅は質が高いと評判だが、彼のたたき出すエイトビートのタイトさも比類がない。彼は営業車に乗ろうとして、選挙のポスターに目をやる。選挙が近いのか、最近は議員のポスターが多い。この街の選出議員は、話題の多い女性議員だが、彼女の第一公設秘書は、スケジュールの合間を縫ってスカバンドのライブでとびきりのハイノートをヒットするトランペッターである。

音楽を聴くことと同じぐらい、自然に音楽を演奏するということ。
誰もが普通にステージで自分を表現できるということ。
そういう音楽の在り方を僕は実現できないかと考えている。
そういう世の中になればいいなと思って、ぼくは仕事も仕事以外のこともしている。

やらまいかミュージックフェスティバルINハママツが示したのは、それに浜松がその理想に近い街だ、ということなのかもしれない。
とても素晴らしいと思った。

ところで冒頭の写真は東京ハウリングレコードというバンド。このバンドは東京からの遠征組だった。浅草近辺でライブを頻繁にしているスカバンドだが、なかなかカッコよかったし、演奏もタイトでちょっとしびれたよ。
特にアップライトベースの女性が素晴らしかった。長い髪を振り乱してスカビートにあわせてアップライトベースを弾く、というのは、相当にかっこいい。苗字が森本だったのだボノボbonobosの森本朝子さんかと思ったけど違った。でも相当うまいしかっこよくてびっくり、今度東京でもライブを見たいと思った。

みんな、本当にかっこよかったぜ。


ビッキーズで出演した「やらまいかミュージックフェスティバル」はいいフェスでした

2008年10月18日 21時50分48秒 | BAND
やらまいかミュージックフェスティバルIN ハママツから一週間、いや、早い一週間だった。お世話になった方々にお礼のメールをさす暇もなく、申し訳ありませんでした。その間、ビッキーズの写真を送っていただいたりして、主催者の方々や出演者の方々と仲良くなれたりしてとても楽しい思い出だ。

反省点は個人的にはいろいろあるんだが(歌詞がボロボロだった、当日ステージに上がってから気づいたが譜面台がなかったのだ、歌詞は暗記していなかった、さらにフリューゲルホルンのソロがあることを忘れ、本番でソロになってはじめてケースから出していないことに気づいた。頭が欠けたよ、当然ながら)、練習ではわかんなかったこのバンドの良さも見えた。なんていっても響はうけたなー。俺はイターとメインボーカルで、フロントマンだったわけだが、お客さんの視線はおれのすぐ横をかすめてドラムの響に大集中。誰も俺なんか見ていないのが痛し痒しだが、プロデューサーの俺としてはシメシメというところ。特に響の歌がウケたのがうれしかった。歌はやる気がでるんだが、響はやる気満々だったわけで、そういうのはステージからみてすぐわかる、そしてそういう姿勢は感動を呼ぶものなのだよ。

詳しくは妻のブログ「響けブログ」をご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/


さて、今回のやらまいかミュージックフェスティバルは、本当に市民の手作りのイベントで、打ち合わせにも参加したんだが、本当に本当に手作りで、手作りだった。サゴー前のステージに出んたんだが、そこの舞台監督の方やMCの方も本当にやる気溢れる、音楽への思いがあふれる方々で本当にお世話になったし、うれしかったです。

スタッフも、そして出演バンドもみんなよかったんだが、それにしても浜松のアマチュア音楽シーンのレベルってのは、どうしてこんなに高いのか、本当におそるべしである。特別テクニックをひけらかすような方向の人は少ないけど、どのバンドも基本を押さえているし。音楽の作法としてのツボをよく心得ている。太田の800トンの草の根フリージャズや、ハープがやたらと上手なブルースバンドもいい演奏だった。


さて、私の高校の後輩がたくさんいるバイオレットブラスというバンドが、このやらまいかミュージックフェスティバルのトリを飾ったわけだが、何度か見ているにもかかわらず毎回感動してしまうぐらい素晴らしいよ。後輩諸君。ラッパもサックスもばりばりで、聞かせてくれる曲も楽しいし、客のあおり方が尋常でない。ステージングも最高。いつか一緒に吹いてみたいものだと思いますが、ちょっと自分の演奏レベルを上げてからでないと言い出せない、いいだしかねて。

最後は実行委員会のクロージングセレモニーだが、ホストバンドはそのままバイオレットブラス。スタッフの皆さんはずいぶん前から当日まで、そしてこの当日後の片付けや、財務的な処理まで大変だと思いますが、おかげで楽しく演奏をさせてもらいました。

僕は「人生にもっと音楽があるような人を増やす」もしくは、人々の暮らしなの中での音楽成分を高める、できればみんながステージで音楽表現ができるように、というのが、仕事もプライベートも含めたライフタイムミッションなんですが、やらまいかミュージックフェスティバルが見せてくれたのは、その一つの完成形かもしれない。市民が企画し、市民が出演し、誰もかれもがステージを見てステージに上る。本当に素敵でした。音楽のある町、楽器の町に生まれ、音楽を続けていくことができて、幸福です。

やらまいかミュージックフェスティバルのスタッフのみなさん、そして出演したバンド諸氏、そしてベースを手伝ってくれた佐藤、キーボードでお世話をかけた坂口、本当にありがとうございました。また来年も出たいと思います。


「そうじ力で自分磨き」を読んだ。

2008年10月17日 06時18分45秒 | レバレッジリーディング
仕事で輝く 人生が変わる 「そうじ力」で自分磨き!!
舛田 光洋
日本実業出版社

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「そうじ力で自分磨き」を読んだ。

恥ずかしいことに、僕は部屋も仕事場が乱雑だ。
これがなかなか克服できない。
先日はあまりの自室の乱雑具合に、ノーベル賞もとろうかという世界的な物理学者である義妹が見かねて部屋の整理をしてくれた。非常にフラットで理路整然とした方法で、そうだな、ゴミ袋で10個以上のもの(服が多かったが)を捨てることができた、これには本当に感謝している。部屋が整理され、床を綺麗にしたことで、本当に精神的にクリアで落ち着くことができた、いままでいかに精神的に混沌としていたかがよくわかる。

さて、この本は素晴らしい本だった。
そうじの力がよく書かれている。そうじ力とはそうじの力と心の力が合わさったモノで、自分を磨き、自分自身のビジョンと心の在り方をクリアにするモノだ、と説いているが本当にそうだと思う。

そうじ力は3つのステップからなっていて「捨てる」「磨き込み」「整理整頓」である。

「捨てる」のは「現在ただ今を生きる」ことのメタファーであり、そのものでもある。オレもまずここがダメだった。キーは「これから成長するのに必要なのか」という視点であって、ただもったいないからもっている、いつか使うかもしれないからもっている、不要なバックアップはどんどん捨てていくべきだ。モノだけではなく、ムダな時間、仕事そのもの(非効率でとりあえずやっているだけの仕事)、そして成功そのもの。

「磨き込み」はたぶんにメンタルな要素だが、これは心を平静にし、問題解決能力を高めるモノだという。
磨き込みと直接の関係はないが、ここに書いてあった「仕事の忙しさ」を逃れる方法として、仕事の前に机を磨き、それからタスクリストを書く、そしてそのタスクをやり終えるまでのイメージをする、というのは、凄いと思った。仕事をやり終わってしまうまでのプロセスを先にシミュレーションしてしまう、イメージしてしまうと言う。これはいいね。やってみよう。

そして「整理整頓」は明確化だ。これはかなりシャープな視点だが「捨てる」のプロセスの後で残ったモノをシートにリスト化し、それぞれにもっている理由を書く。つまり持っているものは全て理由がある状態にし、もっとも使いやすいように整理しておくと言うことだ。理由がかけなければ「捨てる」に戻る。服、カバンの中、仕事場、部屋、すべて。これはすぐにはできそうにないが、やろうと思う。これをすると未来が見えるようになると言う。そうかもしれないな。

三日坊主でも構わない、何回も三日坊主をすればいいのだ。オレもやってみよう。


人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」
舛田 光洋
総合法令出版

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「そうじ力」であなたが輝く!
舛田 光洋
総合法令出版

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そうじ力でどんどん幸せになる魔法のダイアリー [宝島社文庫] (宝島社文庫 F ま 2-1)
舛田光洋
宝島社

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成功を加速する「そうじ力」
舛田 光洋
ソフトバンククリエイティブ

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面白いほど仕事がうまくいく!「そうじ力」成功マップ
舛田 光洋
青春出版社

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「そうじ力」で子育てはうまくいく!―0~3才代に、強運家族は作られる
舛田 光洋
主婦の友社

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