ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

『博士の愛した数式』は、とても面白く気持ちのいい余韻のある、いい小説でした

2007年07月29日 23時41分09秒 | レバレッジリーディング
博士の愛した数式
小川 洋子
新潮社

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博士の愛した数式
小川 洋子 (著)

何となく読んでみたけど、面白かった。ざっと2時間か3時間程度で読める本なんだが、だからといって軽い本ではなく、読みやすい本と言っていいだろう。読後感もよく、心地いい余韻が残る、素敵な物語であった。映画化されたのは知っていたのだが、映画も見ていなかった。深津絵里と寺尾 聰だったように記憶している。淡々とした中に優しさと仄かな愛情もあり、深い子どもへの愛もある。大人なストーリーだ。さぞかし深津絵里はピッタリだったことだろう。数学教授の義理の姉が誰が演じたかが気になるところ。

淡々とした優しいストーリーの中で、ところどころに出てくる数学のエピソードがストーリーを引き締めている。記憶が90分しか持たない元数学教授は、数学に身を捧げた人間で、そういうひとは数学の世界にはたくさん実在しているようだ。僕は放浪の数学者エルデッシュという人の本を読んだことがあるが、エルデッシュは鞄1つで数学者仲間の家にふらっと表れては、泊まりつつ数学の話を徹底的にし、相手が参った頃にまた別のところへといく、という人生だったようだ、しかも数学の論文の数は他を圧する量だったという。

素数。友愛数。実に美しい言葉だ。素数に魅入られた数学者は数知れないい。そこには、神秘に包まれた真理があるのかもしれない、とギリシャ哲学をちょっとだけ囓り、ピュタゴラス教団(ピュタゴラスの定理を見つけた秘密結社である)についてちょっとだけ調べたことのあるオレであるが故。三角数というのは面白かった。それは1から順に数字を足していく。その和を考える。1から10であれば、1+2+3+4+5+6+7+8+9+10である。
これをどう計算するか。まず。ボーリングのピンのように並べて考える。それから、それを片側に寄せてみる。

●●
●●●
●●●●
●●●●●
●●●●●●
●●●●●●●
●●●●●●●●
●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●
となる。

それを長方形で考える。
すると

●○○○○○○○○○
●●○○○○○○○○
●●●○○○○○○○
●●●●○○○○○○
●●●●●○○○○○
●●●●●●○○○○
●●●●●●●○○○
●●●●●●●●○○
●●●●●●●●●○
●●●●●●●●●●

これは10の2乗からシロの部分を抜くわけだから

10×10 ÷2 + 10/2

Nを2乗する÷2 +N/2であります。

これなら1000でも5000でもできますな。

数学の世界ではこういうのを神の手帳にかいてあるものを盗み見る、というそうです。
人間が生まれようと生まれてこようとこの定理はあったわけですからね。
考えついたのではなく、見つけただけなんですよ、

ああ、学生時代もっと数学をやっておけば良かったなぁ。本当に一生愉しめそうだぞ。

放浪の天才数学者エルデシュ
ポール ホフマン,Paul Hoffman,平石 律子
草思社

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My Brain is Open―20世紀数学界の異才ポール・エルデシュ放浪記
ブルース シェクター,Bruce Schechter,グラベルロード
共立出版

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ジャズトランペッター原朋直は言った。「ジャズのアドリブを滑らかに吹く。その秘密は、空間にあります」

2007年07月28日 13時32分57秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
原朋直語録
ジャズトランペッター原朋直は言った。「ジャズのアドリブを滑らかに吹く。その秘密は、空間にあります」

現在月一回でジャズトランペットのレッスンに通っています。講師はジャズトランペットの原朋直先生です。
その時の講義録を不定期で書いています。

現在の練習曲はマイルス・デイヴィスの「Tune Up」という曲です。この曲の練習の時に、アドリブについて原朋直さんから非常に示唆深い発言がありました。恐ろしくスムーズで高速で飛行機のように滑らかにインプロバイズする。たとえばマイルス、ビル・エバンス、そしてジム・ホール。「秘密は、空間にあります」。



みなさん、もう吹けてますから、テンポを160にして、楽譜を見ないで吹けるように練習してきてください。で、見ないでっていうのは、「覚えたから見ない」というよりも「見ないと決めて吹く」ほうが早い。分からなくなったらそこで見て思い出す。次で終わりますから。次は「ステラ・バイ・スターライト」。ただ、誤魔化さないようにしてください。面白い音にトライするのはぜひやってほしいですが、なんだか分からなくなってごまかさないように。そういうときは、止める。音を出さない。

で、空間(休符)というのはものすごく大事ですから。空間にも音楽って流れてますから。空間を活かしてストーリー性を持ってくると、ソロはつながってきます。生きてきます。わざわざバー(小節線)を跨いでとか、コードを跨がなくても、空間がちゃんと活かせるようになってきたら、ちゃんとした音楽になる。空間は凄く大事ですから。

マイルス・デイビスとか凄く上手いですね。ビル・エバンスとか、美しいです。ジム・ホールとか、空間にちゃんと音楽が存在しているから。聴いている人は超高速な乗り物にのっているみたいな感じ。飛行機みたいなかんじ、恐ろしくスムーズで何もデコボコを感じない。見ないでやるといろんなことが見えてきますから。

フレーズですからストーリーがあるのは当たり前で。音が小さいときに、リズムからタイトな部分が小さくなってしまいます、スケールから全て。音が小さいときでも、音だけが小さくなる方がいいです。タイトさがなくなるとかリズムが甘くなるとかはないように気をつけましょう。つまりごまかしてしまうんです、音が小さくなると。まぁいいか。音がしていない、音が小さいときでも、ずーっとタイトに音楽が流れているように。そういうのを上手く吹けるようにしたければ、遅い練習をした方がいい。スタンダードとか、ブルースとか。このくらい(実演、ブルース)。凄い遅く。やってみると凄い難しいです。

ようするに勢いで吹いてしまう。勢いで吹くクセがあると、こういうふうにスローで勢いがないと、どこに音楽のよりどころを持ってくるかわかんなくなってしまう。でも休もうが小さい音で吹こうが、ずーっと音楽の流れっていうのは存在していますから。それを感じることができると、いくら小さくても、いくらフレーズがすくなくて空間がものすごく空いていようが、ずーっと音楽の流れがタイトに存在しています。

これちょっと深いですけどね。でもみなさんフレーズが吹ければいいやというレベルではなくなってきているので、ちょっと空間を大事をしてみてください。空間に秘密があります。

でもフレディー・ハバードだって、クリフォード・ブラウンだったり、フレディー・ハバードだって、ちゃんと空間に音楽が流れています。だから音楽が美しいんですね。だから空間が少ないとか、じゃなくて、いいミュージシャンはどんな表現を使っていても、ちゃんと空間に音楽流れています。だから感じるということですね。自分の音の大きさに全て一緒に大きくなったり小さくなったりしないということですね。

ということで、ひとつよろしくがんばってください。


クッキン
マイルス・デイヴィス,ジョン・コルトレーン,レッド・ガーランド,ポール・チェンバース,フィリー・ジョー・ジョーンズ
ユニバーサルクラシック

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リラクシン
ザ・マイルス・デイヴィス・クインテット
ユニバーサルクラシック

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Nefertiti
Miles Davis
Sony Jazz

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Get Up with It
Miles Davis
Tristar

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パンゲア
マイルス・デイヴィス,ソニー・フォーチュン,マイケル・ヘンダーソン,ピート・コージー,レジー・ルーカス,アル・フォスター,ムトゥーメ
ソニーミュージックエンタテインメント

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Waltz for Debby
Bill Evans
Original Jazz Classics

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Sunday At The Village Vanguard
Bill Evans Trio
Riverside/OJC

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Affinity
Bill Evans
Warner Bros.

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The Paris Concert, Edition Two
Bill Evans
Blue Note

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The Paris Concert, Edition One
Bill Evans
Warner.Esp

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Bill Evans at Town Hall
Bill Evans
Verve

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ジョニ・ミッチェルの『トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル』

2007年07月25日 23時59分46秒 | CD&コンサートレビュー
A Tribute to Joni Mitchell
Various Artists
Nonesuch

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『トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル』
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-12662

ジョニ・ミッチェルというシンガーソングライターをご存じでしょうか。
たぶん初期の作品「青春の光と影」などは、タイトルをご存じなくても
メロディと独特の声は聞き覚えがあるのではないでしょうか。

彼女は1968年にデビューして以来、フォークシンガーという枠を超えて
様々な素晴らしい音楽を生み出してきました。
たとえば僕がとてもインパクトを受けたのは
『ミンガス』('79)というアルバムで、これはジャズベースの巨匠、
チャーリー・ミンガスに捧げられたアルバムでした。
ジョニはこのアルバムでは、あのジャズベースの革命児ジャコ・パストリアスを
起用していますが、そのベースはあっけにとられるぐらい凄かったし、
そのジャコを軽々と自分の歌のバックで使いこなせるジョニは、
もっと凄いかもしれない、と思ったものです。
翌年にはそのライブ盤ともいうべき『シャドウズ・アンド・ライト』という
アルバムがリリースされましたが、これは、もっと凄かった。
そこにはジャコに加えて、ギターにはパット・メセニー、
サックスには先日亡くなったマイケル・ブレッカーが参加しており、
まさに史上最強のジャズ・フュージョンバンドと呼ぶにふさわしいものでした。
このとんでもないバンドを従えて、フロントで歌うジョニは実に楽しそうでした
(当時ジャズ喫茶にあったレーザーディスクで何度も見たものです)。

その後もジョニはコンピューターを先進的に使った作品なども発表していて、
新鮮なクリエイティビティを失わないアーティストだったのですが、
2002年になぜか「音楽界には失望した」というコメントを残して
引退宣言をしてしまいました。
その後新しいアルバムは作られていません。とても残念です。

さて、このアルバムはそのジョニ・ミッチェルの素晴らしい作品の数々を
これまた素晴らしいアーティスト達がカバーしたとても面白いアルバムです。
まるでみんながジョニに
「あなたの音楽は素晴らしい、ぜひまた音楽をやって下さい」
と熱くメッセージを送っているようにも思えます。
以下に収録曲と参加アーティストを記しておきますが、ちょっと驚きますよ。

01.パリの自由人/スフィアン・スティーヴンス
02.ボーホー・ダンス/ビョーク
03.夢の国/カエターノ・ヴェローゾ
04.悲しみはともだち/ブラッド・メルドー
05.バラにおくる/カサンドラ・ウィルソン
06.ア・ケイス・オブ・ユー/プリンス
07.ブルー/サラ・マクラクラン
08.レディズ・オブ・ザ・キャニオン/アニー・レノックス
09.マグダレーン・ランドリーズ/エミルー・ハリス
10.イーディスと親玉/エルヴィス・コステロ
11.ヘルプ・ミー/k.d.ラング
12.リヴァー/ジェイムス・テイラー

どれも素晴らしいですが、ビョークの歌声の心への食い込み方はさすが。
ジャズピアノの新生、ブラッド・メルドーはピアノソロで
ジョニの独特のメロディラインを美しく紡いでいます。
他にもコステロやアニー・レノックス(元ユーリズミックスですね)の作品も、
ジョニへのリスペクトを感じさせる素晴らしいカバーです。
意外にもジョニの大ファンだというプリンスは、
やはり天才としかいいようがなく、
ジョニとほぼ同世代、男性フォークシンガーの巨星ジェイムス・テイラーは、
実に優しい声と素晴らしいギターで、ジョニの曲を慈しむように歌っています。
彼らの音楽を聴いて、ぜひジョニ・ミッチェルに「やっぱり音楽はいい」と
思ってもらいたいですね。カム・バックのニュースを待ちたいと思います。

ヤマハが提供している音楽配信サービス「マイサウンド」では、
今回ご紹介した『トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル』の
試聴とダウンロードが行えます。ぜひアクセスしてみてください。
(難点は、カバーしているアーティスト名が記されていない点です。
ぜひこのメールの曲目リストをご覧になりつつ試聴してみてください)


文中ご紹介したジョニ・ミッチェルの『シャドウズ・アンド・ライト』は、
現在[完全版]としてDVDが出ています。
そちらもぜひご覧いただきたいと思います。
私もこれを機に購入しようと思っていま
す。


「おとなを、休む日」の「おとなの、こだわりCD」のコーナーでは
中島みゆきをはじめ、ポプコン出身の数々の女性シンガーソングライターの曲を
集めた「ポプコン・ガールズ・コンピレーション」などをご紹介しています。
そちらもぜひご覧ください。


ストンビのトランペットのマウスピースはなんと3つに分解できるんですよ

2007年07月24日 13時47分39秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
原朋直ジャズトランペット教室のクラスメイトにして、トランペット博士といってもいいのではと思うほど博学な友人Mさんと、先日銀座ヤマハの管楽器売り場でトランペットの試奏をしまくったことがあった。僕は近年フリューゲルホーンしか吹いておらず、まともなトランペットのマウスピースを持っていない、が、マウスピースを持ってこないと試奏させてくれないことが多いようなので、家に転がっていたYAMAHAの11という、ま、なんとうかラッパを買うとついてくるオマケのようなマウスピースを持って行ったのだ(モノが悪いというわけではありません、ただ、誰にでも合う・逆に言うと超平均的で誰にも合わないのかも)。

で、バックやら、バックのちょっと軽いのやら、ヤマハのカスタムやら、いろいろ試奏して、意外と中古のヤマハのカスタムも良かったのだが、原朋直モデルも、田とは比べられないほど個性があって、それは深くて太くて、吹き応えがある、抵抗が強いという意味なんですが。一時間以上ラッパの試奏を堪能して、ま、また次回ということになりました。

その時に見せてもらったのが、もう僕はとてもビックリしたんですが、3つに分解できるマウスピースです。ストンビというメーカーのものらしいです。
何でこんな事が必要なのか、には理由があるのですが、やや専門的なので省きます。でもあるんです。
が、これが出来るという技術的なところ、いや技術も別段特別難しくないとしても、これをやってしまうところが凄いよな。

いや、マウスピースは進化してますね。僕は30年前にラッパを吹き始めてそれ以来、まったく機材面での進化は知らなかったので、とっても驚きましたよ。





朝練 トランペット 毎日の基礎練習30分 藤井完/著
藤井 完
全音楽譜出版社

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トランペットレパートリー ジャズスタンダード名曲選(3) 模範演奏&カラオケCD付き
大森 明,伊勢 秀一郎
ヤマハミュージックメディア

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永久保存版カラオケCD&スコア トランペット名曲集<J-POP名曲選>
北 勝彦
シンコーミュージック

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秋田透のトランペットが吹ける本 参考演奏+カラオケCD付 トランペット初心者のためのとてもやさしい教則本
秋田 透
ヤマハミュージックメディア

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インプロヴィゼイションスキルが向上する50の方法 アメイジングフレイジング トランペット

エー・ティ・エヌ

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「格差の頂上」六本木ヒルズの高層階で竹中平蔵元内閣府特命担当大臣と語り合う

2007年07月21日 05時03分42秒 | Photo&エッセイ
先日、ある機会に恵まれて六本木ヒルズの「アカデミーヒルズ」で元内閣府特命担当大臣である竹中平蔵氏の講演を聴いてきました。ごめんなさい、語りあってはいません。あたりまえですが。

竹中氏の話を直に聞いたのは初めてでしたが、パワポも使わず、講演用の台本も使わず、手ぶらで出てきて一時間程度、非常に明瞭で内容の濃い、分かりやすい話をしてくれて、これは凄いものだと驚いた。話がうまいだけではない。説得力があるのだ。しかも数字もなにもかも淀みなく正確に出てくる。感服しました。

内容を大ざっぱに言えば、

1. 日本には1500兆円もの民間資産がある。(その2割は郵便局に預けられている 50%は銀行である)
2. ほとんどが安全資産として運用されており現在利回りはゼロである。
3. 利回りを1%上げる努力をみんなでしましょう。1%上がれば11兆円の消費税増税と同じプラスになる。
4. 失われた10年、日本はゼロ成長。80年代のGDP成長率は4.5%だったが、90年代には1%になった。
5. 90年代には追加経済政策が行われ130兆円がつぎ込まれた。これは東京都横浜の全ての建物を建て替えられるという膨大な額の投入。
6. しかしすでに不良債権でバランスシートが痛んでいた。
7. 2002年、小泉政権、金融再生プログラムが開始された。
→8.4%の不良債権を2年で半分にする
→むちゃくちゃ叩かれました、このときは。
8. 今は不良債権は1%台になり、GDP成長は2%になった。
9. 現在の日本の状態は、大手術をして退院したばかりの人のようだ。その間世界は劇的に成長している。
10. これからの日本経済にはチャンスがある。GDP成長率を2%から3.5%、あるいは4%に持って行ける可能性がある。
11. 1980年代のアメリカに酷似した状況がある。ニューエコノミー。
12. 1980年代のアメリカの成功の理由は二つ、「平和の配当」と「IT革命」であった。
13. 日本には「改革の配当」「IT革命」がある。
14. 「改革の配当」とはたとえば郵政民営化。たとえば東京駅前の中央郵便局が不動産化できるようになること。
15. 「IT革命」。森内閣の時に始動。世界で最も安く広くブロードバンドが普及した。地デジもはじまる。世界で最もデジタル化が進んでいる。
16. 2%成長を3%成長にするということ、これは16兆円の自然増収となる。これは消費税を8%にする増税と同じ。
17. 安部内閣には教育改革→人的資源の育成、カントリーアイデンティティの育成に期待する。
18. 人的資源、たとえば東大を世界の大学ランキングで19位だが5位以内にするようにするとか、慶応は100位だが、それを上げるなど具体的目標が必要。
19. カントリーアイデンティティについてはゲートウェイ国家を目指すべき。金融都市ランキングで東京は下の方だ。一位ロンドン、二位NY,三位シンガポール。そしてハブ空港としての成田。
20. 参議院選は阿部内閣には厳しいだろう。

という話だった。いや、お見事、話しぶりにも感服した。



さて、本日の記事のもうひとつのテーマが、「格差の頂点、六本木ヒルズ」なんだが、ほぼ最上階で上記の話を聞いたわけだが、このアカデミーヒルズという場所がすごいね、低層階のショッピングモールとはうって変わって、非常に静かでお金がかかった内装。少ない客。書店とは思えない、私的な蔵書のような本屋さん。iDを提示しないと入ることができない会員制のカフェ。そこにはLANがひかれており、思い思いの場所でノートパソコンで仕事をしたり、同僚や友人と談笑したり、女を口説いていたり……。

うーん、これは気持ちがいい。差別感というのか、自分が下界の人間より高級、という気がしてくる。六本木ヒルズの高みから、東京タワーまで見下ろし、東京を、日本を睥睨しているかのような感覚。ヒルズに事務所を構えたい、という若いエグゼクティブ達の気持ちもよく分かるよ。

ちなみに、アカデミーヒルズの上には、最上階であるクラブがあるが、これはまさに会員だけのレストランであって、以前よく堀江元ライブドア社長が飯を食っていたと、まだライブドアに堀江さんの社長日記があることに書かれていた。もちろん一般人にその門戸は開かれていない。












構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌
竹中 平蔵
日本経済新聞社

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竹中平蔵の戦争 金融再生に挑んだ730日
小野 展克
PHP研究所

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経済ってそういうことだったのか会議
佐藤 雅彦,竹中 平蔵
日本経済新聞社

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竹中平蔵の特別授業―きょうからあなたは「経済担当補佐官」
竹中 平蔵
インターナショナル

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郵政民営化―「小さな政府」への試金石
竹中 平蔵
PHP研究所

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チョートク×六本木ヒルズ
田中 長徳
東京キララ社

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六本木ヒルズ×篠山紀信
篠山 紀信
幻冬舎

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虚構―堀江と私とライブドア
宮内 亮治
講談社

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南阿佐ヶ谷のつけ麺「大勝軒 杉並」は、酷い、酷すぎる

2007年07月20日 08時32分39秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
あのチャーリー・パーカーは、決して共演者をけなすことはなかったという。相当思い上がった若造が、信じがたい酷い演奏をしても、その感想は「インクレディブル!(信じられないよ)」。つまり本人には褒め言葉にきこえる言い方をしたそうだ。(from 「さよならバードランド/ビル・クロウ著 村上春樹訳」。

が、私はつけ麺に関しては、あえて苦言を呈そうと思う。地下鉄丸ノ内線の南阿佐ヶ谷、通りでいえば、青梅街道が中杉通りと交わるあたりにある大勝軒 杉並」で出すつけ麺は、酷い、酷すぎる

写真は敢えて載せない。
あの大勝軒の名前が泣くよ。
僕だけの感想ではない。先に食べて出て行くカップルが、店を出る前に「マズイね」と言っていた。

スープの味が、おかしい。味が薄いわけではなく、濃いのに、味があまりしない感じ、つまりまとまっていない。いや、高尚なレベルでも何でもないよ。ほんとうに味がしなく感じる。僕は酢を入れてみた。ダメだった。麺は酷いというほどではないが、たいして旨くはない。でもスープが酷いし、最後にスープを足しても同じ感想だ。半分も食べずに出た。

これではいま盛り上がっているつけ麺から人が離れてしまう。早く潰れた方がいい店だと思う。


山岸大将、これでいいの? 食べてみてやって下さいよ

東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味
山岸 一雄
あさ出版

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コンビニグルメなのか、牛丼おにぎり、カツ丼おにぎり

2007年07月19日 08時56分02秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
コンビニグルメなのか、牛丼おにぎり、カツ丼おにぎり。これはジャンクだ……。

忙しいのはいかんねぇ、こんなものばかり食べるようになる。食事の時間が惜しいというのと、でも仕事から逃げ出したい、というので、どうしてもよるコンビニに行ってしまう。そしてこういう物を買ってしまうのです。もちろん、食べて美味しいと思ったことはないんだが……。


新 毎日の食事のカロリーガイドブック―外食編 ファストフード・コンビニ編 市販食品編 家庭のおかず編
香川 芳子
女子栄養大学出版部

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新 外食・テイクアウトのカロリーガイドブック―外食の「メニュー選択術」編/外食・テイクアウト編/コンビニ・市販食品編
香川 芳子
女子栄養大学出版部

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コンビニでも摂れる勝つための栄養食BOOK
川端 理香
ベースボールマガジン社

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コンビニの仕事が見える図鑑
竹内 稔
日本実業出版社

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最新 危ないコンビニ食 (FOR BEGINNERS SCIENCE)
山田 博士,熊谷 さとし
現代書館

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『帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。』ハナレグミ

2007年07月17日 23時00分50秒 | CD&コンサートレビュー
『帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。』ハナレグミ
EMIミュージック・ジャパン
TOCT-25579

帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。
ハナレグミ
EMIミュージック・ジャパン

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私事ですが、先週、久々に友だちと組んでいるバンドでライブをやりました。
いやー、やっぱりバンドのライブは人生で一番楽しいですね。
クラシックの方はライブとはいわず「アンサンブル」でしょうし、
ジャズの方々の場合は「ジャム・セッション」でしょうが、
とにかく、仲間と一緒に演奏して、それを音楽好きなお客さんに見てもらう。
これに勝る楽しみは、そうそうないでしょう。

さて、今回ご紹介するのは、ハナレグミというユニットのアルバムです。
ハナレグミとはスーパーバタードックというバンドのボーカル・永積タカシの
ソロユニットだそうです。僕はむしろ後者の方を知りませんでした……。
ま、由来はどうあれハナレグミの魅力は素朴な声と、シンプルな曲、
オーガニックなサウンド、という感じでしょうか。30代後半や40代の方なら、
この音を聞くと、70年代頃のフォークやニューミュージックの初期の音を
思い出すのではないでしょうか。たとえば、
大瀧詠一のファーストソロアルバムや、細野晴臣の「HOSONO HOUSE」あたり。

ハナレグミは永積タカシの歌声や曲が素晴らしいのももちろんですが、
このアルバムをご紹介する理由の一つが、「自宅録音」という手法で
制作されている、という点にあります。
先ほど述べたようにライブが音楽における祝祭的楽しさ、
あるいはスポーツ的な楽しさだとすれば、自宅録音の楽しさというのは、
絵や彫刻の趣味に似た、じっくりと手がけられる
手作りの楽しさかもしれません。

それにしてもこのアルバムの「自宅録音」ぶりは徹底していて、
通常のスタジオ録音ではありえないような音がたくさん入っています。
雨の音、クルマが通過する音、クルマのドアを閉める音、虫の声、
ソロの出だしを間違えて先走ってしまった音など。
では、これらが音楽の質を損なうかというと、全く損なっていません。
それどころか、まるで、目の前でミュージシャンたちが、
実にリラックスした感じで遊びながら演奏しているかのような
雰囲気を作り出しています。
通常の綺麗な録音のCDよりもずっと、音楽を作る楽しさと、
演奏者たちの息づかいや温もりが感じられるのです。
特に音のいいヘッドフォンでじっくり聴くと、
聞き手自身が音楽の現場にいるように思えるほど。
そのリアリティには驚かされます。

このCDを聴いていると、ライブもいいけど、自宅録音もいいな、
と思う今日この頃。近年は自作曲をMP3で録音すれば、
そのままメールで友人にも飛ばせますから、
自慢の曲を気軽に聴いてもらうこともできます。
僕も、一度試してみようと思っています。

ヤマハが提供している音楽配信サイト「マイサウンド」で
『帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。』
の試聴とダウンロードが行えますので、ぜひアクセスしてみてください。


「おとなを、休む日」の「演奏を、楽しむ日」のコーナーでは
「Songs and Places」でおなじみのイラストレーター・佐々木悟郎さんに
デモテープ録音をトライしてもらいました。
スタジオ録音編では自作曲の試聴も行えますので、ご一読&ご一聴ください。
・デモテープ編

・スタジオ録音編

どっちかでいいと思うの「うな牛」

2007年07月15日 21時42分20秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
実はここ一年ぐらい、ネギ玉牛丼というのに凝っている。吉野家でも松屋でもなく「すき家」である。牛丼の山盛りのネギ。さらにタマゴをセパレーターで黄身だけにして載せる。いや、ジャンクなことは分かってるのだが、妙に旨くて月に一度ぐらいは思いだしたように食べている。が、そこで店内にかかっていたポスターの「うな牛」はどうだろうか。キャッチコピーは「両方食べたい」だが、そして商品コピーとしてはそれしかないというコピーではあるが、敢えて声を大にして言いたいのである。「とりあえず、どっちかにしておけ」。




ところで、牛丼というと、なんとなくサンボマスターを思い出さないだろうか。
仮にとか、もしも、とか、もうやめじょうじゃありませんか。

サンボマスターは君に語りかける (期間限定価格盤)
サンボマスター
ソニーミュージックエンタテインメント

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新しき日本語ロックの道と光
サンボマスター, 山口隆
ソニーミュージックエンタテインメント

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言いたいことも言えずに(DVD付)
塚地武雅・堤下 敦・梶原雄太, M.KONDO, SHIKAMON
アール・アンド・シー

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全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ
サンボマスター, 山口隆, 阿久悠
ソニーミュージックエンタテインメント

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ダスコ・ゴイコビッチは、「JAZZは何をやるかでなくて、どうやるか how do、だ」と言った

2007年07月14日 23時12分25秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
原朋直語録
ダスコ・ゴイコビッチは、「JAZZは何をやるかでなくて、どうやるか how do、だ。曲なんか何でもいい。」と言った。

現在月一回でジャズトランペットのレッスンに通っています。講師はジャズトランペットの原朋直先生です。
その時の講義録を不定期で書いています。
現在レッスン内容は2-5motionを全てのキーでできるようなメソッドで指に叩き込んでいるところですが、なかなか身体に入りません……。
ところで、レッスンの合間に、原朋直さんはジャズや音楽、インプロビゼイションのありかたについて非常に示唆深い話をしてくださいます。今回は「アンサンブル」についてと、原朋直さんとこの夏共演をするダスコ・ゴイコビッチというトランペッターについてのお話をお裾分けします。



■ロイ・ヘインズとキース・ジャレット・トリオは世界遺産
アンサンルを聴くなら、ロイ・ヘインズとキース・ジャレット・トリオを聴いた方がいいです。絶対に聴いた方がいい。キース・ジャレット・トリオなんて3人がお互いによくお互いの演奏を聴きながら歌いあっている。曲の最初と終わりではテンポが全然違いますが「それがどうかしたの?」って感じです。それがアンサンブル。ま、アンサンブルの世界遺産ですね。ロイ・ヘインズはなんでもできますからね。サラ・ボーンのときからやっていて、ずっと現役ですからね。あの人、いまの若い人たちとやってますから。素晴らしいです。

■ダスコ・ゴイコビッチは「ジャズは何をやるかでなくて、どうやるか how do、だ」と言った
プレイヤーにとってはビーバップやらコンテンポラリーやら、ないですから。本当はね。そう考えると、なんでも演奏できる。ダスコ・ゴイコビッチさんという75歳のヨーロッパのトランペッターがいます。メイナードファーガソン、スタン・ケントンとか、ウディ・ハーマンのオーケストラで活躍して。いまドイツにいるんですが。おじいちゃんでね、インターナショナルビックバンドでいっしょにやらせてもらったり、大変お世話になっている方です。その人と夏にダブルトランペットで。ピットインとかとやるので良かったら見に来てください。渋いっすよ。チェット・ベイカーとかみんな友だちでね。

そのダスコ・ゴイコビッチというおじいちゃんが、ジャズは何をやるかでなくて、どうやるか how do、だ。曲なんか何でもよくて、スタイルもどうでもよくて、その日にどうやってやるか、が大事だ、という話を前してました。素晴らしいですね。「どうやるか」がない人はコンセプトがないから、ダメだ。そこからは何もきこえてこない。そんなもんはやってはいけない。音楽の神様に失礼だと。

■聴くべきアーティストとアルバムについて
ケニー・ウィラーのヌーハイ「Gnu High」。キース・ジャレットのトリオをゲストに、演奏しています。クラシック・ジャズを絶対聴いた方がいい。
トム・ハレルのリーダー作品 ?フィル・ウッズの盤でサイドマンとして入っているのがいい。トム・ハレルのライブに、ブライアン・リンチと言ったです、NYで。凄い調子は悪かったですが。ピアノみたいでとても綺麗でした。アッパー・ストラクチャーで。オルタードはオルタードっていうふうに吹いていて。ピアニスティックなんですよ。多分ピアノが弾けるからだと思います。アッパーストラクチャーでルイ・アームストロングのように吹くんです。トム・ハレルは革新的です、ま、聴くとただのビー・バップじゃん、て思うかもしれない。
ビー・バップはやっぱりディジー・ガレスピーです。だからちゃんと体系立てて聴くと、いいと思います。どう進化してきたか分かるので。

■ポール・チェンバースは凄い。
バンドの屋台骨を全体の流れをずっと支えながら音楽を進めています。ポール・チェンバースの凄いところ。上物に合わせて演奏がかわってくる。ポール・チェンバースだけを聴くとよく間違えるんですよ、サビまちがえたり、音まちがえたり。でもそれはどーでもよかったんですね、マイルスにとって。そういうのが分かりますね。そして、本物の時代に。これからは相当変わると思いますけどね。j-popもずいぶんかわりましたけどね、まだまだですけどね、偽物クサイですけどね。あれは単に勉強不足ですね。技術が低い。もっと練習すればいいんですよ、ちゃんとボイストレーニングして。




ザ・ゴールデン・エイト(紙ジャケット仕様)
ケニー・クラーク, ダスコ・ゴイコビッチ, デレク・ハンブル, カール・ドレヴォ, フランシー・ボラーン, ジミー・ウッド
EMIミュージック・ジャパン

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ビーバップ・シティ(紙ジャケット仕様)
ダスコ・ゴイコヴィッチ
インディペンデントレーベル

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アフター・アワーズ(紙ジャケット仕様)
ダスコ・ゴイコヴィッチ, ロブ・ランゲレイス, テテ・モントリュー, ジョー・ナイ, ダスコ・ゴイコビッチ
コロムビアミュージックエンタテインメント

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TOKYO ’96
キース・ジャレット・トリオ, キース・ジャレット, ゲイリー・ピーコック, ジャック・ディジョネット
ユニバーサルクラシック

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Keith Jarrett at the Blue Note: The Complete Recordings
Keith Jarrett / Jack DeJohnette / Gary Peacock
ECM

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Gnu High
Kenny Wheeler
Ecm Records

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ラウンド・ミッドナイト
ディジー・ガレスピー・ミーツ・フィル・ウッズ, ディジー・ガレスピー, フィル・ウッズ, スティーブ・ギルモア, ハル・ギャルパー, トム・ハレル, ビル・グッドウィン
アブソードミュージックジャパン

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ジョイフル・ノイズ~トリビュート・トゥ・デューク・エリントン
ドン・セベスキー, ジョン・ピザレリ, ロン・カーター, トム・ハレル, ボブ・ブルックマイヤー, フィル・ウッズ
BMG JAPAN

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ベース・オン・トップ
ポール・チェンバース, ケニー・バレル, ハンク・ジョーンズ, アート・テイラー
EMIミュージック・ジャパン

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ザ・コンプリート・クール・ストラッティン・セッション
ソニー・クラーク, アート・ファーマー, ジャッキー・マクリーン, ポール・チェンバース, フィリー・ジョー・ジョーンズ
EMIミュージック・ジャパン

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ライヴ・アット・ブラック・ホ-ク 1
マイルス・デイヴィス, ポール・チェンバース, ウィントン・ケリー, ハンク・モブレー, ジミー・コブ
ソニーミュージックエンタテインメント

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ソウルトレーン (紙ジャケット仕様)
ジョン・コルトレーン, レッド・ガーランド, ポール・チェンバース, アート・テイラー
ビクターエンタテインメント

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マンションのベランダで炭焼きは合法なのだろうか、モラルとしてもどうなのか?

2007年07月12日 23時14分15秒 | Photo&エッセイ
西麻布の炭焼きとワインのお店「レ・ビノム」というところに縁あってお仕事で出かけてきました。妻も仕事としてライターで参加していたわけですが、それ以来、家でもアウトドア用の七輪を買い、時折炭焼きをやっています。妻が。

でもね、マンションの5階のベランダで炭焼きをやるとかなり煙が出ます。火事と思われないか、消防車の音がしないか不安だし、隣や上の階の方々が窓を開けていたら(開けているでしょう、暑いし)煙くってしょうがないし。

かなりドキドキ、ビクビクしながら火の番をさせられるわけですが、喰うことに懸けては労を惜しまない稀代の食いしん坊の妻は、全く意に介すことなく常人の一食分を数倍超える鶏肉やら魚やらをどんどん焼く。旨いですよ、もちろん。(ただし炭焼きはシンプルなだけに手はかかります)でもさ。

みなさん!マンションのベランダで炭焼きは合法なのだろうか、モラルとしてもどうなのか? いかがでしょうか?






ジビエ料理大全―野鳥獣の特性と調理の秘訣が一冊で学べる

旭屋出版

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シェフと素顔と、おいしい時間

松竹

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夏風邪が厳しいー

2007年07月10日 09時07分32秒 | Photo&エッセイ
久々に夏風邪、蒸し暑いのに寝ているのがつらいし、蒸し暑いのに熱があるから寒かったりする。
写真はフリーダ・カーロの自画像、先日言ったブラジル料理の店に飾ってあった。身体の中に矯正のための鋼が入っている。やはり戦慄的。身体が痛いというのは、ほんとうに厳しいことだ。

フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像

中央公論新社

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CDレビュー『シップビルディング』/冨田ラボ

2007年07月09日 12時29分14秒 | CD&コンサートレビュー
シップビルディング
冨田ラボ, 松任谷由実, ハナレグミ, 畠山美由紀, キリンジ
フェイスレコーズ

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CDレビュー『シップビルディング』/冨田ラボ
EMIミュージックジャパン
BFCA-84002

冨田恵一。勉強不足で僕は知らなかったのですが、キリンジ、MISIA、松任谷由実など錚々たる面々のプロデュースをしている人で日本のポップスを支えている仕事人のような人らしいです。一説によると日本のバート・バカラックとも称されているとか。僕がこのアルバムが気になったのは、曲ごとにいろんなボーカリストを贅沢に起用しているところで、これは何だ? と思ったわけです。松任谷由実、ハナレグミ、キリンジ、birdですからね。これは、ただごとではないなと。

で、アルバムを聴いてみたわけですが、これがまた素晴らしい。とても聞きやすく、しかも音楽的にもクオリティの高いポップスで、細かいところまで神経が行き届いた演奏でした。スティーリー・ダンのようでもあり、また日本のポップスの黎明期に活躍した細野晴臣率いるキャラメル・ママのようでもある。アレンジや音のセンスの良さは抜群です。ライナーノーツを見ると、どうやらギター、ベース、キーボードは自分自身で演奏しているようで、演奏も相当に上手いですね。

このアルバムは作詞と歌を曲ごとにボーカリストにお願いしているようですが、曲とアレンジは冨田恵一が作っているので、ボーカリストが変わってもアルバムに通底する統一感があります。1曲目の松任谷由実は、さすが。堂々たる貫禄がある。2曲目のハナレグミはオーガニックで温かで気持ちがいい。ちょっと後に出てくるキリンジの歌の曲も甘美で、少しひねくれていていい感じです。が、特に気に入ったのが「耐え難くも甘い季節」という曲。これまた知らなかったのですが畠山美由紀という方のボーカルと歌詞。まずタイトルがいいじゃないですか。メロディも歌もちょっと気怠い感じのポップスで、これから夏に向かう、今の季節にピッタリです(歌詞を読むと秋のことかもしれないですが)。ここのところ、家で最もヘビーローテーションしている曲です。

ただ一つ苦言を呈するなら、8曲目あたりで、ジャズベースの天才児ジャコ・パストリアスそっくりのベースが入っていて、これは確かに凄まじく上手で見事ではあるのですが、これだけそっくりなベースを入れてしまうところが、底の浅さを感じさせます。いや、志の問題か?実はこの曲だけでなく、全体にも言えるのですが、このアルバムには現在のJ-POPの良いところと悪いところが非常に象徴的に表出していると思うのです。それは一言で言えば「上質と剽窃」。現在のJ-POPの大部分は、音楽的に非常に質が高い。それは間違いないのですが、本当のオリジナリティという意味ではちょっと弱く、いろんな音楽の美味しいところをいろいろ集めてきてアッセンブルしている、組みあわせている、という印象が拭えません。もちろん消費財としての音楽でしたら、質が高ければそれで何の問題もないのですが、表現者としてのアーティストが魂を削って命を懸けて表現している「何か」がそこにあるか、と問うならば、答えはどうでしょうか……。ちょっと、そんな複雑な思いも感じつつ、「耐え難くも甘い季節」に突入していきたい、そんな頑固な中年音楽ファンであります。

でも、このアルバムは本当にいいですよ。
ちなみに、こんな感じで曲が入っています。
1.Welcome
2.God bless you!/松任谷由実
3.眠りの森/ハナレグミ
4.耐え難くも甘い季節/畠山美由紀
5.Shipbuilding
6.香りと影/キリンジ
7.Shipyard(edition 1)
8.太陽の顔/saigenji
9.道/bird
10.mizzenmast(edition 1)
11.海を渡る橋/冨田恵一

『シップビルディング』は
ヤマハが提供している音楽配信サイト「マイサウンド」で
試聴とダウンロードが行えますので、ぜひアクセスしてみてください。


「おとなを、休む日」の「おとなのこだわりCD」のコーナーでは
「転調が多い、ユニークな作品たち」というタイトルで、
面白いCDを集めてご紹介しています。今回の『シップビルディング』でも
一曲参加しているキリンジのアルバムもご紹介していますので、
そちらもぜひご覧ください。



Shiplaunching
冨田ラボ, 冨田恵一, 高橋幸宏, 大貫妙子, 堀込高樹, SOULHEAD, 吉田美奈子, 田中拡邦, CHEMISTRY, 糸井重里
ソニーミュージックエンタテインメント

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眠りの森feat.ハナレグミ
冨田ラボ, ハナレグミ, 松本隆, 冨田恵一
フェイスレコーズ

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Like A Queen feat.SOULHEAD
冨田ラボ, 冨田ラボ feat.SOULHEAD, 吉田美奈子, 冨田恵一
ソニーミュージックエンタテインメント

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JR阿佐ヶ谷のそばの蕎麦屋「すが原」は旨かったです。

2007年07月09日 09時41分42秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
江戸ソバリエ四百人が通っている、至福の蕎麦屋

ブックマン社

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ソバリエという言葉が面白いので、上記の本を読んでいたら、内の近所、JR阿佐ヶ谷駅のそばにひっそりと旨いそば屋があることを知った。何十回と通っている場所なのに気づかなかったな。というわけでよく晴れた暑い日、自転車で出かけてきました。

こちらです。
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13000662/

隣に派手なステーキ屋があり、「すが原」はちょっと間口が狭く上品で、そば屋らしくない入り口。なるほど、これではなかなか気づかない。中に入ってみるとモダンなカフェのような感じ。しかし嫌みな感じではない。出てきた蕎麦は、これは良くできている、丁寧に作られた美味しい蕎麦でした。絶品です。

そういえば以前豊島区南長崎に在住の頃、もう十年以上も前ですが、家の近くに「休み屋」という美味しいそば屋があった。伝説のそば屋「翁」の流れをくむ名店とか言われていた。その店にも何度か行ったのだが、それは旨い蕎麦だった。しかし旨い蕎麦を追求するあまり自分にも客にも厳しいそば屋で、まるで私語もなければ蕎麦二枚という上限もあり、まるで蕎麦の道場のような佇まいだった、いまでもあるのだろうか。

いっぽう、すが原は、もっと気さくで入りやすいし、なにしろ夜もやっている(休み屋は2:00で終わりだった)ので、旨い日本酒を飲みつつ、蕎麦のたねでいっぱい、仕上げに蕎麦をたぐるなっていう飲み方もいける。暑い夏の日の夕暮れ、少し涼しい風が出てきた頃に出かけてみたいなと思うわけです。


下はちょっとお腹が空いたお昼にぴったりの「ぶっかけ蕎麦」です。

 


江戸ソバリエ―蕎麦を極めるソバのソムリエオフィシャル・ハンドブック

マキノ出版

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そば通―江戸ソバリエが選ぶ旨い蕎麦88

まどか出版

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松本人志の映画『大日本人』は大傑作なのか問題作なのか失敗作なのかよーわからんで

2007年07月03日 20時20分11秒 | 映画レビュー
大日本人
[監][企][脚][出]松本人志 
[脚]高須光聖 
[出]竹内力  UA  神木隆之介  板尾創路 

[制作データ] 2007松竹
[上映時間] 113分

僭越ながらいつも自信を持ってリコメンドしているこのコーナーですが今回はちょっと、弱気でして。果たして大傑作なのか、駄作なのか、大問題作なのか、再失敗作なのか、未だに判断がつかない不思議な映画です。ただ、見終わった後もいつまでもずっと気になる、ひょっとして、とんでもない禁忌をテーマにしていたのかも、などと背筋が凍ってしまったり。もちろん、妙におかしい喜劇としてみるのが最も素直なのでしょうが、ついいろいろ考えてしまう。やっぱり何かあるんだろうな、この映画には。

監督・主演の松本人志は、もちろんみなさんご存じのことと思います。私、あまりテレビを見ないのですが、それでも「天才」と称されていて、とても人気があることは知っていましたし、雑誌で映画評を連載しているのも時折読んでいました。でも、映画監督となると、テレビ的な「天才」ぶりがどの程度通じるのか疑問だったのですが、前述したように「何かある」事だけは間違いないし、いままで見たことがない映画だな、というのは事実でした。うーん、やっぱりこの人、天才なのかも。

映画のストーリーはこれからご覧になる方のためにまたまた、ちょっと書けませんが、予告編レベルとしてザックリと言えば、某新聞夕刊の4コママンガ、「地球防衛家のヒトビト」みたいなもの。ただ、絶対にあり得ない、という虚構の上であえてインタビュー形式を使って虚と実が入り交じるあたりは相当面白いです。映画中に素人のキャスティングも多く、不思議なリアリティを出しています。キャストといえば、歌手のUAが役者として出ていますがいつも関西弁しかしやべらないUAが標準語を流暢に話していて、やたらとセクシーでカッコよかった。UAは、歌も素晴らしいけど、ぜひまた映画に出てほしいです。

さて、本当に正直な感想を言えば、早く次の監督作品を見てみたい。そうでないと、どうもこの映画がいいのか、悪いのかよく分からないんですよ。この映画をすでにご覧になった方へ。どうですか、面白かったですか?

『大日本人』の公式ホームページは以下です。予告編もこちらでご覧いただけます。
http://www.dainipponjin.com/


「おとなを、休む日」では、お笑い芸人で同時に映画監督、という意味では大先輩にあたる世界でも評価の高い北野武の映画「座頭市」を紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/cinema/017/index.html

ヤマハが提供している音楽配信・ダウンロードサービス「マイサウンド」でUAの楽曲がダウンロードできます。試聴も行えますのでぜひアクセスしてみてください。以前このメルマガでもリコメンドしましたがサックス奏者菊地成孔との競作「cure jazz」は本当に素晴らしいのでぜひお聴きください。一年聴いても飽きません。
http://mysound.jp/artist/detail/aL5S/


ちなみに菊地成孔さんは「おとなを、休む日」のインタビューコンテンツ「あの人の、休日」に登場しています。とても面白い内容なので、お時間ある時に、そちらもぜひご覧ください。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/interview/041/index.html


アメトラ

ビクターエンタテインメント

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11
UA
ビクターエンタテインメント

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スカートの砂
UA, 田村玄一, 佐々木育真, 朝本浩文, 今剛, 大石幸司, 田鹿健太, 土生“TICO”剛, BIG BIRD, こだま和文
ビクターエンタテインメント

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松本人志のシネマ坊主

日経BP出版センター

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松本坊主

ロッキングオン

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松本裁判

ロッキング・オン

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