ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

原宿のメキシコ料理屋「Fonda de la Madrugada」で送別会を開いてもらいました

2007年05月30日 23時11分28秒 | Photo&エッセイ
原宿のメキシコ料理店で、会社の皆さんが私の送別会をしてくれました。送別会をやってくれるとは予想しておらず、とても嬉しかったです。花までもらってしまって。ありがとう。マリアッチ付で、ベッサメ・ムーチョで送ってもらいました。
マリアッチ付の送別会だったわけです。

なかなかいい店でした。肉喰うならいいぞ。
お店のホームページはこちら。

http://www.fonda-m.com/index.html





メキシコといえば、ライ・クーダーのライブの名盤、ショータイム。
ここで聴けるフラーコ・ヒメネスのアコーディオンは、まさにメキシコ。

ショー・タイム(ライヴ)
ライ・クーダー
ワーナーミュージック・ジャパン

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ヒュー・グラントが歌いまくる映画『ラブソングができるまで』はなかなかいいぞ<★★★☆☆>

2007年05月30日 13時39分22秒 | 映画レビュー
ラブソングができるまで
サントラ, ヒュー・グラント, ヘイリー・ベネット, ヒュー・グラント&ドリュー・バリモア, ザ・サウンズ
ワーナーミュージック・ジャパン

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『ラブソングができるまで』
監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、ブラッド・ギャレット、
クリステン・ジョンストン、キャンベル・スコット

ここのところご紹介している映画が、『バベル』や『不都合な真実』など、ちょっと真面目な作品が多かったので、今回は初夏の爽やかな陽気にふさわしい肩の凝らない、気楽な映画をとりあげてみました。この作品は、すっかり落ち目になって自嘲気味な80年代のロックスターと、辛い恋の思い出が忘れられない元ライターのラブロマンスです。

この映画の見どころは、人気も実力もある演技派のヒュー・グラントとドリュー・バリモアという二人のピッタリ息のあったアンサンブルでしょう。特にヒュー・グラントのホントに情けない落ち目のスターぶりが最高。情けない男を演らせたら、右に出るものはいないでしょうね。多分ワム!とか、デュラン・デュランのような80'Sのロックスターのイメージだと思うのですが、いまでは落ちぶれて同窓会や遊園地のショーで昔のヒット曲をカラオケで歌う日々。ま、それでもいいか、と思っている明るい感じが、これまた情けなくていいです。ドリュー・バリモアもほどよく力が抜けた演技でとてもいい感じです。(個人的にはどこが可愛いのか今ひとつわかんないのですが……)

さて、この映画のもうひとつの見どころ(聴きどころ)は、80年代の音楽がたくさん流れるところ。台詞にもフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの歌詞が引用されていたりして、当時青春時代を過ごした30歳代後半あたりから40歳代の人は、かなり楽しめるはずです。80年代の音楽もちょうどいい寝かせ頃になってますからそろそろリバイバルヒットもあるかもしれません。

ストーリーは例によってこれから映画を見る方のためにご紹介できないのですが、ひとつだけいいシーンをご紹介しましょう。ヒュー・グラント扮する元ロックスターが作曲を、ドリュー・バリモア扮する元ライターが作詞をするシーン。歌詞ができてこないのでヒュー・グラントが「歌詞なんて、メロディほどみんな聞いていないんだから適当でいいんだよ」と言うと、ドリュー・バリモアは「メロディは最初のデートみたいなもの。歌詞は、その人そのものなの」と言います。面白い台詞ですね。確かに本当に好きな曲は歌詞をよく覚えているもの。なるほど、うまく言い当てているな、と感心しました。最後にヒュー・グラントが歌う曲も、なかなか良かった。公式ホームページによれば、本当に自分で歌っているそうです。いやー、芸達者だな。お見事です。

映画『ラブソングができるまで』のホームページはこちらです。予告編ではヒュー・グラントが80年代にやっていたことになっているバンドのPVが見られますが、かなり笑えます。このバンド、見た目はデュラン・デュラン、曲はヒューマン・リーグに似てるな。みなさん、どう思いますか。


「おとなを、休む日」のCD紹介コーナー「おとなのこだわりCD」では、Brilliant 80'sと題して80年代のCDをご紹介しています。ユーリズミックス、バングルス、トンプソン・ツインズ。ほーら、ついつい青春時代が甦ってきた方、ぜひご覧ください。


ヤマハが提供している音楽配信サイト「マイサウンド」でデュラン・デュランを探してみました。いや、懐かしいですな。同じ感想をお持ちの方、試聴も行えますのでぜひアクセスしてみてください。


母の実家の畑でイチゴをとって食べたが、美味しさがグっと凝縮していてとても美味しかったよ

2007年05月27日 07時30分40秒 | Photo&エッセイ
母親の実家は浜松の北部(それでもいまは中区なので、中央部なのか)にあって、いまでも細々と畑はやっている。僕の祖母(子どもの曾祖母)も96歳で健在。先日子どもを連れて遊びにいった。畑には子どもの好物のイチゴがあり、ちょうど食べ頃ということもあって、畑でイチゴを獲った。青空の下、子どもは大喜びだ。

そのイチゴは自家用なので農薬も使っていない、不揃いなものだったが、とても美味しかった。最近のイチゴは粒が大きいが、水っぽいと思う。これは味と甘味が芯に向かってギュっと凝縮している感じがする。少し野趣もあって、土の香りもするし。だいたい一時間前までは地面で日光をさんさんと浴びていたわけだから、美味しくないわけがないね。

こんどは夏、スイカを食べに行こう。カブトムシもいっぱいいるかもしれないな。







たとえばこんな一日にぴったりな、オーガニックな香りがする音楽をご紹介します。

コリーヌ・ベイリー・レイ リミテッド・エディション
コリーヌ・ベイリー・レイ
東芝EMI

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COME AWAY WITH ME
ノラ・ジョーンズ, ジェシー・ハリス, リー・アレクサンダー, ハンク・ウィリアムス
東芝EMI

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浜松の自家焙煎のコーヒー屋さん「ノンクランテ」のコーヒーは美味しいので、ぜひお勧めします

2007年05月25日 22時55分07秒 | Photo&エッセイ
仕事でお付き合いのあった方が、一年ちょっと前に脱サラなさって、開店したのが浜松・和合町にある喫茶店「ノンクランテ」です。ひょんなきっかけでコーヒー中毒の妻がホームページ(ノンクランテホームページ)を作らせてもらって、今でも時折自家焙煎したコーヒー豆を送ってくださったりして、おつきあいが続いています。先日GWで実家に帰ったときに久しぶりにお店に遊びにいったのですが、とても気持ちのいい感じのお店になっていてました。マスターも奥様もお元気そうで、充実している感じ。脱サラの先輩としてお手本にしたいと思いました。

さて、ここのコーヒーですが、カルモシモサカといういい豆を自家焙煎しているのですが、これがスッキリと都会的な美味しいコーヒーです。アイスクリームにエスプレッソをかけたものや自家製のトロトロプリンも美味しかった。お近くの人はぜひ、お店でコーヒーを味わってみてください。

お近くでない方、ノンクランテではコーヒー豆の通信販売もしていますが、コーヒー好きの方ならぜひ一度お試しいただきたい豆です。ノンクランテではコーヒー豆を自家焙煎し、できてすぐ鮮度の高い状態で送られてきますので、薫り高いコーヒーがお頼みいただけます、なんか仕事で書いているコピーのようになってしまいましたが、別にギャラを頂いて書いているんではないですよ、本当に美味しいのでお勧めしているだけなので。信憑性の高い情報だと思って、ま、頼んでみてください。

ノンクランテのホームページはこちら。地図やコーヒー豆の通販の情報も載っていますのでぜひご覧ください

それから、これは営業ですが、このようなホームページの製作も承っておりますので、ご興味ある方ぜひご一報ください。よろしくお願いします。



東京喫茶店案内―ぼくの伯父さんのガイドブック

ギャップ出版

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プロが教えるこだわりの珈琲

日本放送出版協会

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ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え

ダイヤモンド社

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五月晴れの土曜日には、美人カメラマンと鎌倉でランデブー

2007年05月25日 09時18分23秒 | Photo&エッセイ
とある爽やかに晴れた週末、密やかに鎌倉へ向かう。美人カメラマンとのランデブー。ゆったりと食事をし、お寺を見て、鎌倉の市場で素晴らしい野菜などをみつつ……。不倫? 不倫はこんなに明るく爽やかじゃないよね、きっと。

ま、実際は仕事(しかもインタビュー、さらにカメラマンを撮影するという厳しい仕事)だったのですが、とても楽しい時間でしたよ。こんな仕事ばかりならいいけどねぇ。

そのうち、このコンテンツが私が担当していますホームページ「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/に上がったらお知らせします。






鎌倉のランデブーにはこちらがお勧めです。

牡牛座ラプソディー
キリンジ, 堀込高樹, 堀込泰行, 冨田恵一
ワーナーミュージック・ジャパン

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Keith Jarrett at the Blue Note: The Complete Recordings
Keith Jarrett / Jack DeJohnette / Gary Peacock
ECM

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子どもが自転車に乗っているとき、俺は公園でラッパの練習をしていた

2007年05月22日 11時33分21秒 | Photo&エッセイ
昨日書きましたが、子どもが公園で自転車の練習をしているとき、同じく真っ青に澄んだ五月晴れの空の下、俺はラッパの練習をしていた。オープンエアーでラッパを吹く気持ちの良さは、何物にも代え難い。それが一年に何度もないような気持ちのいい爽やかな晴れた日なら、さらなり。
もちろん騒音対策にサイレントミュートをしていたので、周りの迷惑にはなっていないはずだ。調子に乗って、子どもとランチに行った鷺宮駅近くのモスバーガーでもラッパを吹いていた。意外と文句は言われないものね。(危ないジャズオヤジの奇行と思われたに違いないが)

さて、最近は原朋直レッスンではチャーリー・パーカーのオーニソロジーという曲を練習していた。これは転調の嵐のような曲であって、なかなかに難物であったが、約半年吹いていたので、だいたい感じはつかめたかな。次からは別の曲になる。月一回のレッスンだが、曲が変わるときはちょっとだけ宿題が少なくなる。

それにしても、全てのキーのダイアトニックコードのアルペジオは、なかなか覚えられない。全てのキーのブルースに至っては、練習の仕方すら確立できない有様だ。

ただ、以前書いたトランペットのハイトーンについては、後日詳しく書くつもりだが、かなりラクに出るようになってきたと思う。ハイベー(Hi-B♭)までなら音はか細くなるが興奮することなく音が出せるようになってきた。
今度ゆっくり書きます。



The Genius of Charlie Parker
Charlie Parker
Savoy Jazz

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Bird`s Best Bop on Verve
Charlie Parker
Polygram

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The Essential Charlie Parker
Charlie Parker
Polygram

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初めて自転車に乗れた日を、思いだした五月晴れの日曜日

2007年05月21日 14時55分26秒 | Photo&エッセイ
小学校に入ったうちのガキが、ついに自転車の補助輪を外した。実はかなり前から(もう補助輪なくても乗れてるじゃん)と思っていたのだが、ウチのガキはやけに慎重なタチのようで、なかなか外すとは言わなかった。半ば騙すように自転車屋に行き、ついでに外してもらおう、という軽いニュアンスで外させた。そしたらどっこい、ほいほい乗れるではないか。補助輪という重い軛から外された青い自転車は、まるでそのまま、真っ青に澄み切った5月の空の向こうまで飛んでいきそうに、軽やかに公園の周回た。とても気持ちのいい、幸福な光景だったよ。


ああ、これで自転車に乗れたんだな、この子は。

そういえば俺も自転車に乗れた瞬間てのがあった、あまり覚えてはいないけど、その印象は覚えている。とても自由になれた気がした。
いまでもバイクにのったり自転車によく乗ったりするのは、その嬉しさを引きずっているからかも知れないな。

自転車に乗れた瞬間ってのは、誰にとっても一生に一度しかない。この嬉しさと自由さを、よーく慈しむがいい。子どもよ。補助輪とかさ、ああいうものは、一度外すと、もう一生付ける気にはならないんだよ。外したらもう捨ててしまうものなんだ。それがたとえ嬉しいことでも、もしかしたら悲しいことでも。そういうものは人生でいっぱいある。

五月の青く深い空に向かって、真っ直ぐに進んでいけ。もう、俺のことは気にしなくていいぞ。

映画「神童」を見た<★★★☆☆>

2007年05月20日 04時25分27秒 | 映画レビュー
神童
[監]萩生田宏治 [原]さそうあきら [脚]向井康介 [音]ハトリ・ミホ [歌]原田郁子 [出]成海璃子  松山ケンイチ  手塚理美  甲本雅裕  西島秀俊  貫地谷しほり  吉田日出子  柄本明 
[制作データ] 2006ビターズ・エンド
[上映時間] 120分



神童

派手ではないですが。なかなかいい映画だったと思うよ。
クラシックの演奏家を目指すってのは正直言ってどういうメンタリティなのか、僕にはわかんないのですが、やっぱり神童ってのはいるんだろうな。

ストーリーの解説は省きますが、音楽の最先端での継承は何十年かに一人、世界のどこかで生まれる「神童→天才→マエストロ」と出世魚のように名前が変わる、ある神に愛された人物のみが、音楽を本当に進化させているのではないだろうか。

女優の女の子、成海璃子ちゃん、とても良かったですね。不思議な魅力と神童性をうまく表現していたと思います。「大丈夫、私は音楽だから」というセリフは、まさに神童のみが発することができる言葉だろうな。凡人音楽家(アマデウスならサリエリ)役をうまく演じている松山ケンイチという男の子もよかった。
八百屋のオヤジの柄本明とか、歌の先生の吉田日出子とか脇を固める役者の巧さと絶妙なアンサンブルには舌を巻く。さすがだ。

さて、以下余談です。
神童ねー。不思議な現象だと思います。本当にあるんだよな。実家で先日テレビを見ていたら、書道の神童とか、ドラムの神童とか、紙切りの神童とかが紹介されていた。ほとんどの神童は親が仕込んだような形跡があり、子どもが本当に楽しんでいるかどうか微妙。成長過程で変なトラウマが残らなければいいな、と思ったりしたが、書道の神童は、すべてを圧していたな。幼少の頃から(といっても現在まだ小学校低学年か、せいぜい4年生ぐらいに見えた)字が好きで、意味は分からないが勝手に書き始めていたようだ。師匠なんて全然いないし、親も放置状態。その子があんまり漢字の意味を聞くので、面倒になって電子辞書を買い与えたそうだ。その後その子は勝手に電子辞書で好きな字を探して字を書くようになったらしい。で、そのこが目の前で漢字を書いたのだが、「感」という字だった。本当にいい字で、本人が、「あーこれが、目でさー、ここが手ねー」って感じで解説をするんだが、本当に楽しそうで、彼は書を絵のようなつもりで書いて居るんだな、これが。本当に神に選ばれた神童という気がした。

考えてみればかのヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを筆頭に、スティービー・ワンダー(幼名はリトル・スティービー)とか、ヴァイオリンで14歳でバーンスタインと共演し(バイオリンのE弦を3回切っても演奏を完遂しバーンスタインをして傅かせた)五嶋みどりとか、14歳でプロデビューし渡邉貞夫グループなどで演奏したジャズドラマーの富樫允彦とか、神童ってのは音楽の世界でもいるわけで、この軌跡としか言いようがない凄みは決して説明はできない、神に使わされたとしか思えないですね。

以下、Webでの紹介を引用します。


さそうあきらの同名漫画を映画化。テレビドラマを中心に活躍している若手女優の成海璃子と、「デスノート」前・後編で話題を集めた松山ケンイチが共演した青春ドラマ。飛びぬけたピアノの才能を持ち、神童と呼ばれた少女・うた。彼女は中学に入ってから、立場の窮屈さが影響してレッスンもさぼっていた。そんなある日、音大を目指す浪人生ワオと出会い、彼にピアノを教えはじめる。

神童 (1)

双葉社

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音楽の神童たち 上

音楽之友社

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母と神童―五嶋節物語

小学館

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Song Review: A Greatest Hits Collection
Stevie Wonder
Motown

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ステップ・トゥ・ネクスト
富樫雅彦, 井野信義, 佐藤允彦, 峰厚介
ユニバーサルクラシック

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ザ・バラード
富樫雅彦, 高水健司, 佐藤允彦
ピーエスシー

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浜松のトランペット吹きが上手いのは、祭りのラッパの子どもが多いからなんだな、きっと。

2007年05月17日 16時13分57秒 | Photo&エッセイ
今年は久しぶりにGW(ゴールデンウィーク)に家族を連れて一家に帰りました。ちょうど母も抗ガン剤投与の狭間なので健康状態も悪くなかったし。

それにしても、ラッパを吹いて練りまくる、という「浜松祭」は最高だ。僕の場合長男だったので、1月に生まれて3ヶ月後の5月には初練にぶち込まれ、その後は毎年古山か出場していたよ、二十歳過ぎまでは。ほんとに楽しかった。

市街地では浜松祭の屋台引き回しが行われていたが、その前哨戦でマーチングチームのパレードがあった。ヤマハ吹奏楽団や、地元の消防の吹奏楽団、そのほか浜松商業高校やいろんな中学校などのマーチングが頑張っていたけど、おどろいたのはみんなラッパ(トランペット)が上手いこと、巧いこと。異様にレベルが高いなと思っていたのだが、数分後その謎が解けました。浜松祭りのラッパに参加している子どもの数が各町内尋常ではない。ま、40人から50人ぐらいいる。小学生ぐらいかな。ま、こうなると、ラッパを吹くには特別な事じゃないので、ラッパ人口が以上に多いということになる。そのなかで適性があって音楽が好きという子がブラ版にはいるわけだから、考えれ見ればレベルは高くなって当然というわけ。ブラジルのサッカー、浜松のラッパ、大阪のタコ焼き、そんな感じ? 



浜松祭り (1981年)

ミスター・ポンド・カンパニー

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スターダスト
ウイントン・マルサリス, ブランフォード・マルサリス, ケニー・カークランド, ジェフ・ワッツ, ロン・カーター, ケント・ジョーダン
ソニーミュージックエンタテインメント

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Live at Blues Alley
Wynton Marsalis Quartet
Sony Jazz

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日野元彦は「おまえらはアンサンブルできてないんだから。勉強しなきゃいけない」と言った

2007年05月16日 03時42分39秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
ジャズトランペッター原朋直さんのジャズトランペットのレッスンに通っています。
時折ですが、原朋直さんのレッスンの講義録を自分のメモのために書いています。
もしどなたかの参考になれば幸甚です。
以下の話は、先月のレッスンの余談として話された内容です。
レッスンではPCの伴奏に合わせてソロのシミュレーションをするのですが、
本当は他のミュージシャンとアンサンブルしてこそのジャズであって、そちらの方がずっと大切だ、ということを何度も角度を変えておっしゃってます。ま、ジャズのバンドをやっていないのでなかなかその体験ができなくて残念なのですが。で、以下はジャズドラムの大御所、早世した天才ドラマー日野元彦さんにお説教されたエピソードです。
以下、レッスンのテープ起こしです。


原先生の教え
レッスン講義録 2007 04

僕は二十代の頃、日野元彦さんという方によくアドバイスをもらいました。あの人は本当に素晴らしい方で私たち若手を捕まえて年がら年中説教していたんですよ。でね、今考えると素晴らしい、的を得たものでした。それはアンサンブルについてでした。
「おまえらはアンサンブルできてないんだから。勉強しなきゃいけないし、根本的に分かってないからもっとよくまわりを聴け」、ってすごいおっかない感じでいわれたんです。

でもだいたい僕らは反発していましたね。僕らは「ジャイアントステップス」が吹けるし、12キーでブルース吹けるけど何言ってるんだ、みたいに言ってたんです。だから、わかんないですよね。若い頃は。

今覚えてるのは「君のフレーズはメカニカルだっていわれて、メカニカルだから伴奏する気がしないからできないっていわれて。でも同じメカニカルなフレーズをマイケル・ブレッカーが僕の目の前で吹いたら、僕は100%フォローする気持ちになる」っていわれて。

意味が全くわかんないんですよ。僕が吹いて、マイケル・ブレッカーが吹いて。なんでできないのって。ネームバリューかって? でも、答えは凄く簡単で、マイケル・ブレッカーは、バンドのみんなと話し合いをしながら(アンサンブルをしながら)音楽を作っていて、僕は一生懸命練習したフレーズを吹くために、みんなを伴奏に従えて、自分の言いたいことだけを言っていた、ただそれだけの事なんです。
で、マイケル・ブレッカーみたいに僕がやろうとしたら、僕の技術ではみんなと話し合いながら同じフレーズは吹けないんですよ。能力がないから。そうするとボソッボソッってなってしまう。だから、本当はそこからスタートしなきゃダメだったんですよね。

アメリカではちゃんとそういうシステムがあって、巨匠がそうやって教えてくれるんです。「おまえ吹きすぎだ」、とか。そうジミー・コブに言われたら、この黒いのはシロっていわれたら。99%はシロじゃないですか。そういう風にして育ててくれるんです。そうすると、みんなは反抗心なんてないですから。ジミー・コブと演奏できるだけで有り難いですから。半径1m以内にビリー・ヒギンズがいるだけで、それだけで生きていて良かった、てことになるわけですから。どんなにハンク・ジョーンズの伴奏がよれようが、何があってもスゲー、スゲー、これがジャズだって思いながらやりますから。その時におまえはダメだ、って言われたら。どうしたらいいんだろう、どうやったらハンク・ジョーンズにいいって言われるんだろうって、考えますから。日本は違いますから、それは僕らが変えなくちゃ行けないんです。やってるんです。

そこをやるために、僕は音楽をやるべきだと思います。我々がやっているシミュレーションだなんだってのは、50%のものなんですね。つまりみんなで話し合いをするときに思ったことを言うためのトレーニングなんですね。でもアンサンブルは、思ったことを言うのことではなく、何を話そうかっていうことですから。

いまだったらわかるんですけどね、トコさん死んじゃったしな。生きていたらだったら謝りに行きたいぐらいです。分かっていませんでしたって。勘違いしてましたって。

ま、日本はそういう人が本当に少ないですね。日野元彦さんがはっきりいって一人で頑張っていました。日本ではできる人が少ないんですね。言えるレベルにいってなかったっていうのと。モノマネでしかなかった。日野さんはモノマネじゃなかったですから。そういう人いますけどね、松本英彦さんとか。

ほんとうは、アメリカのポップスと日本のポップスのレベルがあんなに違うのも、やっぱり同じフレーズとか同じコード進行、同じ音楽理論を使っても、音の奥行きとか、ダイナミックスとか、メロディの感じ、歌い方が違うのもアンサンブルですよね。もちろんテクニックはありますけど、すべての面で。アンサンブルしようとしているかどうかで、どんなに頑張ってもスティービー・ワンダーにはなれないと思いますよ。スティービー・ワンダーはちゃんとみんなと話し合いをして。ジャスもクラシックもみんな同じですが。

こういう話はスゴイ重要だだから、みんなに教えないといけないですね。レコード会社のプロデューサーとかディレクターとか。それでその人が分かりますから。ま、でもモノマネだから。なかなか難しいです。

多重録音? 確かにポップスは多重録音で作られてますよね。でもアメリカでは「アンサンブル」がよくわかっているプロデューサーが多重録音をやったりしてますから。そこがもう全然違いますね。音楽ってパッションとか、スゴイ衝撃的なことで人を感動を与えることがあります。日本はそこでやってますからね。向こうはマライヤ・キャリーとかのゆったりした曲、ジャズみたいなコード進行のものとか、日本の人は歌えないですよね。だからもっとへんなことやって、ラテンが入っていたりとか、笑わせたりとか、ていうクソ真面目なことをいっても、聞く耳たてない、聴いてくれないですけどね。阿呆の遠吠えみたくなってしまって。

でも、これから変わっていくと思うけど。だんだんインターネットとかで向こうの音楽がリアルタイムで聴けるようになって、裸の王様みたいに、気が付く人が出てくると思いますから。肌の色の違いのせいじゃないってのが。コンセプトが違うんだってことが。それができるようになるためには勉強しないといけない。ええ。苦労して勉強しないと、そこに到達できない。深く考えて、しゃべるときに全部伝わるようにするためには相当トレーニングしないと。悠長にはしゃべれないですからね。両方ともすごいハイレベルにいかないと。だからいまのJポップはだめですね。

一ヶ月ぐらい練習したら俺の方が巧いなっていうひと、いっぱいいますからね。いるじゃないですか。ドラムでもギターでも。そんなことないですか。違うところで。

でもそういう人居ますけどね。白川静さんとか。漢字も。河合隼雄さんとかね。

友人で白川さんのファンが居て、よく遊びにいっていたのですが、ある日白川さんに来るなと言われた。僕は学者で目が悪くなったから午前中しかしごとができない。一日のプログラムのなかで、世の中の人と話す時間がもうない。お願いだから来ないでくれって。かっこいい。ジャズとかも極めようとするとそういうのに近くなってしまって。でもジャズとかお客さんあってのものなので。気をつけましょう。

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シミュレーションの練習はできるだけ無伴奏でやってください。もし可能だったらメトロノームも使わないでください。やっているうちにいつもばらーどになってしまうのでなければ。自分でグルーブをキープできるようにしてください。

あのね、クセを矯正するのにメトロノームはいいです。走ったり遅れるのを矯正するのには。ただメトロノームを頼りにしたり、ずれないように気にすると音楽が死んでしまうんです。グルーブってぐにゃぐにゃしてますから。なるだけ、自分でキープできるように、なるだけ音も立てないで。ずーっとグルーブが続く。で音楽がちゃんと聞こえるようにですね。一人で吹くと凄く貧相になったり、よっこらしょみたいならないように。数えなくても、ずーっと自然にグルーブになるように。そこにぜひ言ってください。

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(北欧の若手ジャズミュージシャンが、なかなかいいという話にになって)
北欧にいいジャズの学校があるらしいです、オランダにスゴイいい学校があるんです。オランダのセクステットが来たけどスゴイ巧かったです。強烈でした。あとカート・ローゼン・ウィンケル。良かったら聴いてみてください。いまNYのいいアーティストに誰とやりたいって聴くと、たいていカート・ローゼン・ウィンケルとやりたいっていいます。性格が凄いエキセントリックなので、いろんなレーベルからでていますけどね。ブライアン・ブレードっていうフェローシップていう自分のユニットがあって、そこでカート弾いてます。僕の事務所がよく呼ぶんですが、それはもう強力でした。

Takt JAZZ First Album
日野元彦
コロムビアミュージックエンタテインメント

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IT’S THERE
日野元彦, デイブ・リーブマン, スティーブ・スワロウ, カレン・マントラー, 日野皓正
ファンハウス

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スピーク・トゥ・ロンリネス=日野皓正ライヴ・イン・コンサート
日野皓正, 板橋文夫, 岡田勉, 岡沢章, 杉本喜代志, 向井滋春, 宮田英夫, 渡辺貞夫, 日野元彦, 富樫雅彦
ユニバーサルクラシック

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フラッシュ
日野元彦, 井野信義, 佐藤允彦
アブソードミュージックジャパン

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授業参観の帰り道に「家族サービス」っていう言葉について考えた。

2007年05月13日 11時17分03秒 | 家族と子どものはなし
昨日の土曜日は子どもの小学校の授業参観だった。子どもはこの4月から一年生で、はじめての授業参観だった。いやー、いろいろ楽しかったですよ。少子化についての深い感想もあるんだが、それは後日としよう。

とにかく小学校ってのは楽しいねぇ。

でその帰り道、ある友人に言われた「イケヤさんは家族サービスもちゃんとやっていてえらい」という言葉を思いだした。

家族サービスってなんだろう、家族にサービスする。ホテルのコンシェルジュだったり? サービス残業ってことばもあるな。なんだかグリコのオマケとか、付加的な何か、もしくはサービス残業の語幹からは媚びてやるもので、本当は楽しくないもののようにきこえる。ではサービスでなく、本分は何か? 仕事? 会社? となると仕事で一生懸命働くのが本分で、休日に家族と過ごすのはサービスなんだろうか?

家族と過ごすのは楽しい、だからそこに時間を大切にするし、苦労してその時間を最大化する、濃い密度で過ごす。それが僕にとっては本当のところで、それ(もちろん家族だけのためではなく、自分の好きなことも含めて)を維持するために仕事やら何やらがあるし、仕事は自分にとってやりがいのある好きなことでありたい。さらに加えれば仕事が世の中に資するモノであればさらによい。

そんなことを考えていたら、ちょうどイトイ新聞のダーリンコラムにも「家族サービス」について書いてあった。うーん、シンクロニシティかな。

イトイ新聞はこちらです。

ほぼ日刊イトイ新聞の本

講談社

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オトナ語の謎。

新潮社

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言いまつがい

新潮社

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智慧の実のことば~ほぼ日刊イトイ新聞語録~

ぴあ

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Say Hello! あのこによろしく。

東京糸井重里事務所

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三位一体モデル TRINITY

東京糸井重里事務所

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『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』<★★★☆☆>

2007年05月11日 08時55分13秒 | 映画レビュー
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
スタッフ・キャスト 監督 松岡錠司
原作 リリー・フランキー
脚本 松尾スズキ
出演 オダギリジョー
樹木希林
内田也哉子
松たか子
小林薫

映画データ 公開日 2007年4月14日 製作国/製作年 日本/2007年
配給会社 松竹

オフィシャルサイト http://www.tokyotower-movie.jp/
Copyright (C)2007「東京タワー~o.b.t.o.」製作委員会

1960 年代。3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れられ、小倉から筑豊のオカンの実家に戻ってきた。オカンは女手ひとつでボクを育てた。オカンの作る美味しいご飯を食べて、ボクは成長した。15歳になって、ボクはこの町を出て行きたくなった。大分の美術高校に入学し、東京の美大をなんとか卒業するが、仕事もせずに、仕送りしてもらい、更に借金を重ねていた。そんな中、オカンが癌に侵されていることが分かった。

ベストセラー小説でTVドラマにもなった「東京タワー」が映画に。原作は、リリー・フランキーの自叙伝的な作品だが、映画では主人公<ボク>を、リリー・フランキーなんだろうなぁと思わせてはいるが、そうと設定せず、あなたの物語としている。<オカン>に、苦労かけていると分かってはいても、ダメな自分を変えられない<ボク>に<オトン>。それは、誰もが若い頃の自分に思い当たることではないだろうか。ドラマチックなようでありながら、ありふれた物語が詩情あふれるナレーションを挟みながら展開される。オダギリジョーのいい意味で力の抜けた絶妙な存在感がいい。樹木希林演じる、強くて愛情深いオカンは、生涯記憶に残るだろう。

街で見かけた、ちょっと古いいい感じのビアンキのブルホーン。非常に分かってるーって感じ。

2007年05月09日 22時00分28秒 | 自転車のはなし
昨日に引き続き、いま自分的には一番ホットなブルホーンのお話。最近巷で時折見かけるのが、このタイプのハンドルで、牛の角ににているので世にこれを『ブルホーン』と称すなり。元来ストレートな道でスピードを出すとき(タイムトライアルや、トライアスロンのコースなど)に使われるハンドルではないか、と思うのだが、今の使われ方はドロップハンドルに慣れた玄人が、街乗り用に使っている、というちょっとツウな感じのポジションかな。

ホントにここ数ヶ月で驚くほど固定ギア(ピスト)でブルホーン、クロモリという自転車が増えている。ファッションはちょいストリートっぽくキメていて、通常はベースボールキャップかニットキャップ、耳にはヘッドフォン(あぶないって!)ヘルメットをかぶっているのはほんとのメッセンジャーだけ、って感じ。

さて、そんな今時のチャラチャラしたブルホーンが街を闊歩している中、さりげなくかっこいいビアンキのブルホーンの自転車を見つけた。見つけたのは渋い場所、東京は中野区の鷺宮体育館の駐輪場だ。いや、最近朝の時間に泳ぐようにしているのでね、そこで見かけた。

それにしても、ロゴが消えそうなぐらいに乗り込んだチェレステカラー(ビアンキのシンボルカラー、この黄緑ブルー色です)に、サクっとブルホーンハンドルが取り付けられている! しかもバーテープも黒で、ややいい加減に巻かれているところが、これまた渋い。べつに固定ギアでなくて普通のカンパニョーロの変速機がついているし。小振りなペダルも、これまたいい味出してる、大人な感じのいい感じの自転車だな、力みもないし。あのくらいシャレタ「おとなを、休む日」の自転車乗りになりたいと思う今日この頃でございました。



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『不都合な真実』のアル・ゴアはさすがだ! アメリカのトップエリートはやっぱり凄い!<★★★★☆>

2007年05月07日 08時39分12秒 | 映画レビュー


『不都合な真実』
[監][総]デイビス・グッゲンハイム 
[総]ジェフ・スコル ダイアン・ワイアーマン リッキー・ストラウスほか
[出]アル・ゴア
[制作データ] 2006米

イケヤの採点は5点満点の4点です。
<★★★★☆>

つい最近も『ダーウィンの悪夢』というドキュメンタリー映画をこのコーナーで取り上げましたが、素晴らしいドキュメンタリー映画は、読書やテレビよりも凄い密度で見識を広げてくれます。この作品は、元米国副大統領のアル・ゴア氏が世界各地で行っている地球温暖化に関するスライド講演会を記録したドキュメンタリー映画です。ゴア氏は学生時代から環境問題に深い関心を寄せていたようで、特に大統領選挙でブッシュ氏に非常に僅差で敗れてからはこのスライド講演会を非常に精力的に行っています。この映画の大部分はそのスライド講演会の様子が記録されており、所々にゴア氏の講演会のオフショットやこの活動を始めた動機について語るシーンなどがインサートされています。

ゴア氏の講演は、非常に良くできたスライドと共に進行しますが、その説得力と聴く人を惹きつける力には、本当に感服します。難しいテーマについてユーモアを交えつつ語り、かなりの長いスピーチなのに聴くものを決して飽きさせない。しかも落ち着いた語り口の中にも、環境問題への熱意と真剣さを感じさせる。ニューオリンズを襲ったハリケーンカトリーナやヨーロッパやインドで発生し多くの死者をもたらした熱波などの大規模な自然災害も、地球温暖化によるものだそうです。

ゴア氏の講演はとてもロジカルに構築されており、まず温暖化とは何か、そして温暖化の実例をわかりやすく具体的に示します。さらに反対派からの主な反論の1つ1つについて詳細な事例を示しつつその反論の誤りを明らかにします。そして最後に最も投げやりな「もういまさら何をやっても間に合わないのでは?」という反論には、「絶望してはならない、我々にはまだできることがあり、それらを続けることで、地球温暖化は止めることができる」と非常に建設的に語ります。このあたりの陽性なプラグマティズム(実践主義)は、さすがにアメリカの政治家。

以下がこの映画でゴア氏が掲げた「Ten things to do/私にできる10の事」です。本当に小さな事からですが、今日から僕もはじめようと思っています。読者の皆さんも参考にしてください。それからこの映画もぜひご覧いただきたいと思います。

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Ten things to do
(私にできる10の事)

1. Change a light
省エネルギー型の電化製品や電球に交換しましょう。

2. Turn off engine
停車中は、エンジンを切り、エコ・ドライブをしましょう。

3. Recycle more
リサイクル製品を積極的に、利用しましょう。

4. Check your tires
タイヤの空気圧をチェックしましょう。車の燃費を良くすれば、無駄なエネルギー消費を防げます。

5. Use less water
こまめに蛇口をしめましょう。水道の送水に使用されるエネルギーを削減することが出来ます。

6. Avoid products with a lot of packaging
過剰包装、レジ袋を断りましょう。買い物は、リサイクル・エコ・バッグを使いましょう。

7. Adjust your thermostat
エアコンの設定温度を変えて、冷暖房のエネルギー削減をしましょう。

8. Plant a tree
たくさんの木を植えましょう。1本の木は、その生育中に1t以上の二酸化炭素を吸収することが出来ます。

9. Be a part of the solution
環境危機について、もっと学びましょう。そして、学んだ知識を行動に移しましょう。子供たちは、地球をこわさないで、と両親に言いましょう。

10. Encourage your friends to see An Inconvenient Truth
映画『不都合な真実』を観て地球の危機について知り、友に勧めましょう。



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映画『不都合な真実』な真実の公式ホームページは以下です。冒頭から予告編がご覧いただけます。かなり迫力があります。上映中の劇場の情報も掲載されていますので、お近くの映画館でぜひごらんください。
(これは私にできることの№10の実践です!)
http://www.futsugou.jp/


『不都合な真実』は書籍版も出版されています。以下がホームページです。
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/futsugo/

「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/では近年の音楽ドキュメンタリーの名作「永遠のモータウン」をご紹介しています。これも個人的には猛烈にオススメ。ぜひご覧いただきたい逸品です。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/cinema/025/index.html




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新宿西口駅のそばのヨドバシカメラの裏手に、意外と美味しいそば屋があるのをご存じか?

2007年05月04日 07時52分28秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
最近は毎週土曜日に新宿に出かけている、というのも、ガキがドラムの教室に通っているからです。そのあたりの話は、褄が書いている「響けブログ」をごらんください。ちょうど昼過ぎに新宿にいるので、ガキと食べ物を探すんですが、先日親子共々麺好きなのでいいそば屋さんを見つけました。

お店の名前は「渡邉」といいますが、店内に麺を打つガラス張りのコーナーがあり、そこでよく麺を打っています。蕎麦はコシがあって、汁は甘すぎず。ヨドバシなどで歩き回ってパソコンやデジカメなどを買った帰りにホッっとできるスペースです。

お勧めします。

江戸ソバリエ四百人が通っている、至福の蕎麦屋

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