ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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仕事の記録 Koji Note 私のとっておきの大分 第5回【前編】学業も、バイオリンも、欲張りたい!バイオリニスト廣津留 すみれ

2022年07月21日 08時39分03秒 | 広告・コピー論・批評
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仕事の記録 Koji Note 私のとっておきの大分 第5回【前編】学業も、バイオリンも、欲張りたい!バイオリニスト廣津留 すみれ

池谷恵司
 

https://www.sanwa-shurui.co.jp/kojinote/with-people/interview/vol05/

 

ひとりで颯爽とインタビュー会場にいらっしゃった廣津留すみれさんは、若くて美しく、可憐なお嬢様でしたが、その場に並み居るおっさんたちの誰よりも成熟していて、人生のミッションをしっかりと意識した、素敵な大人だったと思います。

廣津留すみれさんは大分の公立高校から名門ハーバードに入学された人です。
時々思うのですが、音楽家って音楽だけできればいいわけで、音大に行く人が多いとは言え(廣津留すみれさんもハーバードの後はジュリアード、つまり音大なので、音楽家としてはある意味あたりまえかもしれない)、ミュージシャンに高学歴の人って結構多い気がする。世の中で東大出身の人ってあまり出会いませんが、私見だとジャズ業界は東大ジャズ研出身者って結構多い。京都大学とかも多い。げんに僕がやっているジャズクインテットもピアニストは東大ジャズ研出身で、大学教授だ(海外の大学に赴任につき現在は脱退中)。
音楽家が必ずしも(というはほぼ100%)収入が恵まれているとは思えないし、音楽じゃない仕事のほうが、格段に収入も、一般的な意味での社会的地位も高くなるはずだと思うんですが。それをなげうってでもやる価値、意味、面白さ、やりがいがあるのだろうか、あるんだろうな。
これって、どうしてだろうか、後日よく考えてみたいと思います。


「言葉と、生きていく」

2017年10月29日 11時32分06秒 | 広告・コピー論・批評

 

 

「言葉と、生きていく」

 

「言葉と、生きていく」。

これの聖教新聞のコピーが、心に染みました。

 

聖教新聞、創価学会、公明党ついては私は関わりはありませんし、

コメントしませんが、広告コピーとしてこのコピーはいいし、

その示唆する物は深遠だと思います。

ただし、直接特定の製品やサービスの購買を促す物ではないですけど。

 

まだ広告の仕事を始めたばかりのころだったけど、

知り合いの女性が当時のセゾン生命のコピー

「生きるが勝ちだよ、だいじょうぶ」 を見て、

自殺するのを思いとどまったの、と言った。

コピーは製品やサービスを売ったり、

広告主の印象を良くするだけではなく、

読む人を勇気づける力があると思った。

 

そしてコピーを書く仕事をはじめてよかった、と思ったのだった。

 

 

 

 

 

「生きるが勝ちだよ、だいじょうぶ」

心の師、中畑貴志さんのコピーです。

 

http://www.tcc.gr.jp/copira/show/id/8452


 

 

 

 

 


バカにされたい大学

2016年09月24日 09時05分39秒 | 広告・コピー論・批評

バカにされたい大学

デジタルハリウッド大学は 2005年に改行しました。
以来およそ 11年間、私は、そしてデジタルハリウッド大学は、
たくさんの場面でバカにされ続けてきました。

でも、そうした様子を見ると、
私は心から安心するんです。


なぜか。


それは、圧倒的n新しいものは
理解されないことがあたりまえだからです。
バカにされることがあたりまえだからです。

世界を変えた人物を一人、思い浮かべてください。
天才的な科学者。
超常的なアスリート。
常識に抗う革命家、
イノベーティブな起業家。


彼、あるいは彼女は、ただひとつの例外なく、
理解されず、孤独で、バカにされるフェーズを経ています。
世が世なら志半ばで処刑されることすらありました。
(私は幸運にも生きています。産まれた時代がよかった)

私は、世界を変えたいのです。
今、教室の隅で理解されない想いを抱えている若者と。
同調圧力の中で居心地の悪さを感じている若者と。
バカにされても、それでいいやと想える若者と。

そして私は、そして、デジタルハリウッド大学は、
バカにされ続けたい。バカにされるようなことを続けていきたい。

それ以外に、世界を変える手段はないはずだから。


デジタルハリウッド大学 学長
杉山知之

バカにされよう。
世界を変えよう。

 

(2016/09/23 朝日新聞 新聞広告 写経)


「人生は野菜スープ」片岡義男

2015年11月14日 00時08分36秒 | 広告・コピー論・批評

最近思うところあり、ミニマリストを目指して

半世紀にわたる荷物と人生の断捨離を行う所存なのだが、

捨てようと思って手にした、片岡義男のこの本は懐かしいことこの上ない。

学生時代、古本屋街に下宿していた。

100円で文庫本がいくらでも買えたので、

暇にまかせてよく読んでいたが

私は片岡義男が好きだった。

特に初期の物が好きで、

「人生は野菜スープ」が特別好きだったという記憶はないが、

読んでみれば完全に覚えてたのだった。

 

特に冒頭のいわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」の部分が好きで、

分けもなく歌舞伎町の映画館に平日昼間行ってみたと思ってみたものだった、実行はしなかったが。

 

さらに思いのほか影響を受けていると思ったのが、

女性のためにウドンを作るシーンと、逃避行のラスト。

女性のために何か作ってあげるのが好きだし、

駆け落ちには、深い憧れがあるが、

その素は「人生は野菜スープ」にあるんだなと気がついた。

 

ちなみにコピーライターの大御所であり、私が最も尊敬するコピーライターでもある秋山晶は、

片岡義男の文体に影響を受けたと言っている。

ロンサム・カウボーイあたりでは、実際ナレーションで片岡義男を起用していたのではなかったか。

いずれにしても片岡義男のタイトルは秀逸で

「人生は野菜スープ」なんて、キューピーマヨネーズの広告のキャッチコピー、そのものだよな。

 

秋山晶

http://www.advertimes.com/20150807/article200154/

 

 




文章を作るAI(人工知能)ができてる。記者、ライター、コピーライターは10年後にはなくなる商売かも。

2015年04月29日 00時55分47秒 | 広告・コピー論・批評

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015061558SA000/

文章を作るAI(人工知能)
正直言って商売あがったりだが、
かなり有り得ると思う。
現状は企業業績などのようだが、
データを解析し、テンプレートの文章に流し込む。
実際今までも、ひな形があるような文章だからな。

たぶん株価、天気予報、ニュース速報などは
早々AIに取って代わられるだろう。
それに学習機能もあるので、どんどん文章はうまくなるに違いない。
いずれ、かなり文学的なものも書けるようになるはず。
古今東西のテキストを学習すればいいのだから。
(ただし新しいモノを作るのは苦手かもしれない)
なによりスピードが凄いだろう。
もの凄くたくさんの財務情報、
過去の業績、未来の予測などをもとに
1企業分の記事を1秒とかの処理スピードで書くようだ。

さらに凄いのはスポーツの記事。
ワードスミスというAIは
Aチーム寄り、Bチーム寄りに書き分けることができる。
これを突き詰めると、パーソナライズができるようになる。
記事のタッチ、言及する深度、もっと言えば取り上げる記事を
その人ごとにカスタマイズできる。
そして多言語にも対応できる。
これはもう人間では処理できない労力だ。

10年後になくなる商売として
ライター、コピーライター、記者ってのも
充分ありえるな、これは。

 

 


「ハッピーバースデーにハッピーバースシー」は苦しいわ……。

2015年04月22日 13時07分22秒 | 広告・コピー論・批評

ポストに入っていた、銀のさらのチラシ。

 

「ハッピーバースデーにハッピーバースシー」は苦しいわ……。

よくみると

「ハッピーアニバースシー」
これにいたってはもう、何も引っかかってないと思うのだった。

でもこれを通す、銀のさらという会社見どころあるかも。

http://www.ginsara.jp/

しらべたら資本金9億だった。
でも正社員は303人。少なくないか?

 

 


キミと、投票する選挙、っていうコピーは「きみに読む物語」という映画の質の悪い本歌取り?

2013年06月24日 00時26分22秒 | 広告・コピー論・批評

 

 

キミと、投票する選挙

ってコピーはどうだろうか。

特に感心できないなぁ。

参政することへのメッセージにもなってないし。

フォントも妙に今風なところが……。

 

「きみに読む物語」という映画のタイトルの

質の悪い本歌取り、にしか思えない。

 

https://www.youtube.com/watch?v=TNOAYjwwUI0

 

映画は、凄く素敵でいい映画だったよ。

ああいう夫婦は、一つの理想だよな。

 

きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]
ニコラス・スパークス,ジェレミー・レヴェン,ジャン・サルディ
ハピネット
きみに読む物語 プレミアム・エディション [DVD]
ニコラス・スパークス,ジェレミー・レヴェン,ジャン・サルディ
ハピネット・ピクチャーズ
きみに読む物語
Nicholas Sparks,雨沢 泰
アーティストハウスパブリッシャーズ

 


「取材拒否のあの名店」という看板はどうなのだろうか。

2013年05月02日 09時34分26秒 | 広告・コピー論・批評

 

雑誌やテレビが記事にするときに、こう書くのは分かる。

しかし、自分が店の前でドーンとこうやるのはどうなんだろうか。

「取材拒否のあの名店」

 

めだちたいのか、めだちたくないのか。

ハッキリして欲しいが、まぁ、目立ちたいのね。

 

というわけでこの店には入りませんでした。

寺門ジモンの「取材拒否の店」
寺門 ジモン
扶桑社
寺門ジモンの続・取材拒否の店
寺門 ジモン
扶桑社
取材拒否の激うまラーメン店
はんつ遠藤
廣済堂出版

ポメラの割り切れた広告がすごい。「これでいい」

2013年03月30日 00時53分50秒 | 広告・コピー論・批評

とにかく、パソコンがまだるっこしくてしかたないのだろうか。

メモするなら「これでいい。」

テキスト入力専用機。潔い。

「これがいい」といわないところが、また泣かせる。

 

ちなみに私もポメラを持っておりますが、

なんつーか、ワープロ思い出すんですよ。

私の場合は富士通の親指シフトでオアシスシリーズでした。

モノクロでバックライトがなくて、起動すればさっき書いていた文書が立ち上がる。

これの便利さも確かにあります。

パソコンだとアプリから立ち上げるし、

ものによってはどのアプリにしようか迷うし、

そんなことしているうちにwebブラウザー立ち上げて

facebookとかに半時間ぐらい取られたりするし。

 

というわけで「これでいい」というコピーはなかなかに、これでいいコピーなのです。

 

KING JIM デジタルメモ「ポメラ」 シャア・アズナブルモデル DM11Gアカ
キングジム
キングジム
KING JIM デジタルメモ「ポメラ」 ジオン軍モデル DM11Gミト
キングジム
キングジム

 

KINGJIM 「ポメラ」専用ソフトケース DMC2クロ ブラック
キングジム
キングジム
KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM20 プレミアムシルバー DM20シル
キングジム
キングジム

 

 

KING JIM デジタルメモ「ポメラ」 DM100クロ ブラック
キングジム
キングジム

幕張メッセで開催された国際放送機器展(INTERBEE)に行ってきました

2012年11月19日 23時52分07秒 | 広告・コピー論・批評

この10年以上、幕張メッセで開催される国際放送機器展(INTERBEE)にでかけるのが、
毎年恒例となっているのだった。
というのもPA業界では日本国内で最大のイベントであり、新商品がたくさん出るわけで、
PAのカタログを作っている頃は、毎年INTERBEEの前の1ヶ月は連日の徹夜であって、
家に帰ったら朝刊があるのが普通、という感じだった。
が、ここ2年ぐらい、巡り合わせが悪いのかPAのカタログのコピーを
書かせてもらえず、とても残念ですが、やはりどんな製品が出てきたのか、
楽しみなので、でかけてみました。
またすぐにPAのカタログを書く機会があるかもしれないから、
製品は見ておいた方がいいしね。何より見たかったというのが本当のところ。
というわけで幕張に行って参りました。

 


やっぱり出ました! nuageであります。
いや、これは驚いた。こういう方向で出てくるとは思いませんでした。

http://jp.yamaha.com/news_release/2012/12111401.html

そして、少し前に発表されているCLもなかなか、すごいミキサーだ。

http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/mixers/cl/

いやー、素晴らしいです。


というわけで、イベント会場を出たところで、
ゴーストタウンのような幕張の海沿いでラッパ練習したわけでした。


西友のポスター「The Last Sale」が最高! もう、終わりよ。夏の恋ってことね。

2012年08月05日 22時51分21秒 | 広告・コピー論・批評

西友のポスター「The Last Sale」が最高!

 

もう、終わりよ。夏の恋ってことね。

 

かなり怒っています。

 

よくみると男性はビンタ張られています。

 

コピー年鑑 2011
東京コピーライターズクラブ,nakaban Martin Moerck
宣伝会議
コピー年鑑 2010
東京コピーライターズクラブ
宣伝会議
コピー年鑑〈2009〉
東京コピーライターズクラブ
宣伝会議

「金鳥の夏」から「金麦の夏」へ。道路ビルボード編。

2011年07月28日 22時50分50秒 | 広告・コピー論・批評

 

去年見た時には「金鳥の夏」をパロった面白い広告だと思ったけど、

今年あたりはもうオーソドックスな夏の広告に見えてきた。

もう「金鳥の夏」から「金麦の夏」へ、なんだな。

元のヤツはもうかすんでしまっている。

小柳ルミ子とか、やってなかったっけ?

ああ、記憶がおぼろ、そぼろそば。

KINCHO‐STYLE キンチョウスタイル―素晴らしき金鳥CMの世界
CM発掘調査隊
幻冬舎コミックス
金鳥の渦巻S 小巻 20巻
大日本除虫菊
大日本除虫菊

チラシの規制上「絶対儲かる」と言えないのが残念です。

2010年11月12日 02時21分06秒 | 広告・コピー論・批評

チラシの規制上「絶対儲かる」と言えないのが残念です。というコピー。

これはコピー表現として巧いのか?

 

言ってしまっているので、実はもし規制があるならアウト?

たぶん規制はないだろう。薬事法とかならダメだろうけど。

「絶対治る風邪薬」とかはダメ。

第三のビールとか、発泡酒とか、ビールといえないアルコール飲料に対し、

「私には、ビールです」とつけるコピーに近い手法か。

そういう意味で「絶対儲かる」と言えないのが残念、というコピーには

確信犯的な巧さがある。

 

さて。それはさておき。

 

みなさん、気をつけましょうね。こういう投資話。

見破るのはシンプルで、絶対儲かるなら、

なぜ私に話すのか。あなたがやらないか。そう考えることです。

 

絶対儲かるなら広告を出して不特定多数に誘う必要はなく、

自分でその投資をするに決まっています。

いや、絶対儲かるのなら、お金を借りて(レバレッジをかけて)

投資をすればいいのです。絶対儲かるんですから、

お金を借りれば借りるほど儲かります。

 

そんな話を、自分は諦めて、

見ず知らずの私に(あなたに)する人がいるでしょうか。

 

ヘンですよね。

 

もちろん投資用マンションだけではありません。

こういう話は色々形を変えてやってきます。

でも見分け方は同じです。

「どうしてあなたがやらないのですか?」

そう聞いてみましょう。

 

多分本当に投資に値する物件や商品は

世の中にあるはずですが、

それは額に汗して探しまくり、

あるいは勉強をしたり調べたりして、

時間と労力と資料代のコストを支払い、

なおかつある程度のリスクを負って

(時には損しながら)

投資するモノだと思われます。


そんな話が、チラシでポストにはいるわけないですよね。

気をつけましょう。

 

 

 

 

「投資バカ」につける薬 (講談社BIZ)
山崎 元
講談社

 


「金麦の夏」は、あたらしい「金鳥の夏」であります。檀れいは、新しい由美かおるなのだよ。

2010年06月19日 22時47分36秒 | 広告・コピー論・批評
「金麦の夏」

これは、コピーライターとしてはしてやったりだろうな。

あの夏の永遠の広告といえる「金鳥の夏」への
トリビュートでもあり、
パロディでもあり、
そして精神的継承でもあるんだろう。

そうか、檀れいって、
新しい由美かおるなのか。

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