ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

原由子さんの実家は天ぷら屋

2005年12月31日 01時04分36秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
今年は仕事でいろんな方とあったぞ。特に12月に入ってからは凄かった。
大脳を研究する「海馬」で有名な池谷裕二さん(弟と同じ名前だ)、
なごり雪のイルカさん、デジタルハリウッドの学長、杉山さん、
そして極めつけは「加山雄三」である。
杉山さんは校長日記というブログを書かれているが、
ここでは取材したことも書かれてます。
ブログのDecember 26, 2005をぜひご覧ください。
杉山さんの校長日記はこちら

いやー、僕はコピーライターなので本来はインタビューをするような仕事ではないんですが、
ここのところ、本業よりもインタビューのほうがおおいぐらいかも、あ、そんなことはないか。
でも加山さんとかね、とても面白かった。

ところで、サザンの原由子さんのご実家が
横浜の関内の天ぷらやであることをご存じでしょうか。
サザンの古くからのファンなら「あなた愛しや、天ぷらや」という歌詞をご存じかも。
来年の初めにはその天ぷらやを継いでらっしゃるお兄さまに取材予定。
で、打合せに行ったときにランチでかき揚丼を食べてみたわけですが、
これが「ふたが閉まらない……」というほどのビックワンで、ビックリ。
横浜らしい天ぷらでした。

トレーニング発、わかばのたい焼き行

2005年12月30日 05時27分27秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
自転車レースに初参戦することとなり、付け焼き刃のトレーニングとして、皇居を周回してみた。
皇居までは13km程度、皇居は一週ちょうど5kmである。

自転車で一周してみると、意外と短い。
皇居のメリットは、一周5kmとはっきりしているので
トレーニングの目安になりやすい。
しかし皇居はデメリットとして
1)ジョギングのメッカだけあって、ジョガーが多く走りにくい。(歩道)
2)車道はクルマぶっとばしで自転車では怖い。
3)高低差が激しい。半蔵門が一番高い。下りは漕がずに皇居1/3ぐらいいけてしまうのでトレーニングとしての効率は悪い?
と、いっぱいデメリットあり。

ウメダ師匠によれば、皇居は車道を走んないと意味がないという。
だからいちばんいいのは朝の5:00ぐらいかな、と。
それも厳しい。しかも朝五時なら普通の道でトレーニングできる。

さて、わかばのたい焼きだが、皇居から会社に向かう途中、四谷で購入。
取引先と社内の女性に配って一気にお株を上げようと言う思惑だ。
勿論自分でも喰ったがうまかったなー。皮がとても薄くて餡が抜群に美味。
できたてのアツアツはほんとに旨いぞー。

……カロリー的には皇居4周は、軽く台無し。




無謀な決断、自転車のレースに出場を決意

2005年12月28日 19時37分01秒 | 自転車のはなし
自転車のウメダ師匠から、11月の末に「正月4日に茂木ツインリンクの100kmエンデューロに出ませんか」というお誘いのメールが来た。イヤー無理でしょ、真冬でしょ、走ったことのない長丁場の100kmでしょ、そりゃ無理だ。と言っていたんだが、なにせ、師匠は100%ついていく主義であり、しかもレースなんて、師匠から誘われなければ一生出ないところ。

というわけで締め切りギリギリまで迷いつつ、師匠に出場する旨を連絡。すると師匠はそのことを忘れていた様子。とはいえ、連れて行ってくれることになった、申し込み締め切り日の日付変更線のあたりでちょっと面白い攻防があったわけですが、それは師匠のブログでお読みください。
アドレス以下。

ウメダ師匠のブログはこちら

それにしても初めてレースに出る、しかも走ったことのない長距離=100kmというのは無謀で、まず完走は無理でしょうが、レースに参加するだけでも意義があり、まずは出てみようと。なんつーかー、こういうのって、合コンのネタになるかなと。
(合コンなんて大学以来行ってないですよって)


鉄道模型の虎の穴

2005年12月26日 23時51分13秒 | Photo&エッセイ
先日下落合のなじみのバイク屋にバイクのオイルを換えに行ったわけだが、そこで「子供が電車好き」といったら、すぐ近くに鉄道模型の会社のショールームがある、と教えてもらった。場所は正確に教えてくれなかったんだが、会社の駐車場に本物の電車があるからすぐわかる、という。夜遅めだったが、帰路、このあたりかなと思いながら帰ったら一発で解った。ほんとうに電車が駐車場に停まっていた。KATOという鉄道模型の会社のショールームだった。

後日子供を連れて自転車で出かけた。中野の哲学堂のウラあたり。一回は普通のオフィスのようだったが二階はまさに鉄道模型マニアの虎の穴。正直言ってガキの来る場所ではなかったが、ガキはガキで驚喜。親的には鉄道模型のモノホンの高さに驚愕。下手に列車を数台かわれたら一万円は軽く超えるという代物。子供には必死で「これは買えない物」と言い聞かす。

ところが3階がミュージアムショップになっていて、これは危険。行けばすぐに買わされることが自明なので、3階はない、と言い張った。いやー、まいったな。




神様、サンタさんはほんとうにいるのでしょうか。

2005年12月24日 08時24分21秒 | Photo&エッセイ
クリスマスイブですな。荻窪の環八沿いに住む日本で唯一のグリーンランド公認サンタクロースさんに聞いたお話。
日本では、あるクリスマスの日に「サンタさんは、じつはパパであって、実際するサンタはいない」ということが子供に知れる、すると子供は「いままで騙されていた」と思う。

海外では、子供にばれた日、子供は「よくいままでサンタさんがいるかのように振る舞ってくれた、ありがとう、自分が父親になったら、もっとうまく、もっと年上になるまでサンタがいるかのように、やってあげよう」と思うらしい。

これはクリスマスのありかたそのものに、違いがあるんだろうが、なるほどね、と思わされた話だ。


Macを愛するものではあるが…

2005年12月23日 22時15分24秒 | Photo&エッセイ
愛用のiBookが壊れて戻ってこない。

修理完了予定日は21日だったが、その日になって少しでも早く取りに行きたいので修理に出したアップルストア渋谷の名刺の番号に電話をした。

人間が出てこずに、人工音声で番号を押すようにガイダンスされた。

おそらく、これだろう、と思われる番号を選んでいくと、少しお待ちください、というアナウンスでずいぶん(5分ほど)待たされ、出てきた人は渋谷の人ではなく、本社の修理窓口だった。

本日修理あがり待ちですが、時間がないので急いでいる、渋谷の店に何時に行けばいいか、と聞くと、ここは渋谷の店ではないので分からない、という。では渋谷の店に回線をまわしてくれ、と言うと、それはできないので再度かけ直せと言う。

面倒だがかけ直す、かかったところで、こんどは渋谷店直通になる番号を押すと、これが延々と待ち。「こちらはアップルストア渋谷です、ただいま電話が混み合っております。このままお待ちいただくか…」というアナウンスを延々聞きながら、オンフックのママ仕事をする、20分ぐらい。(その間電話代はチャージされている)そして、やっと人が出たところで何時に上がるかきくと、まだわからないが、できあがり次第携帯に電話する、という。

そしてしばらくすると携帯に電話がかかってきた。なんと、修理完了は24日の夕方あがりになる。なぜかというとここにiBookは戻ってきたが何らかの理由で実際には修理はされておらず、再度修理に出す必要があるから、という。

うーん。

これには参った。怒った。
Macは好きだが、このサポートや修理の状況では、そしてそれ以前にこれだけ頻繁に壊れるのでは、ちょっとMacはもうたくさん、という気持ちにもなるもんだ。

(ちなみに今回もリコール対象の修理なので修理代はなし、同じ故障がマザーボードを交換したにもかかわらず3回も起きている)

あした、ちゃんと直ってくるのか、アップルよ。ちなみに、それはクリスマスプレゼントなのか?

バイク(HONDA GB500TT)のチェーンを換えた

2005年12月15日 14時59分19秒 | Photo&エッセイ
最近すっかり自転車の話ばかりしてますが、実はバイクも乗ってます。あまりほっとくと調子悪くなっちゃうのよね、焼き餅焼きだから。
ひさびさに、彼の実家ともいえる下落合の関東ホンダというバイク屋に行く。
実はこのバイクはもとはこのバイク屋の兄ちゃんが乗っていたものであった。

このバイクは20年ものの、ホンダGB500TTという国産ビンテージといっていいようなバイクですが、手荒くガンガン乗っているのであまり外見は綺麗ではありません。でも、単気筒ならではのいいバイブレーションで乗り味は最高にいい。しかも同じモデルの400も一時期乗っていたけど、全然体感馬力は違っていて、非常に充実した走り。

今回のお手入れは、まずオイル交換(最近オイルが漏れて燃えているらしく、かなり喰われてしまう)とチェーンの交換。バイクのチェーンは常に強いトルクで引っ張られるので時間が経つと伸びてしまう。少しずつ後輪をずらして調節するが、それも限界になるとチェーンを交換することになる。

やっぱ、バイクは機械なんだけど、オイルという血肉のある乗り物なので、生き物のように反応する。チェーンとオイルを買えたGBは、まるで歓喜の声を上げるようにエンジン音を響かせて、目白通りを北へと疾走したのだった。ああ、バイクも好きだな、やっぱりオレ。


↑買えたばかりに新品のチェーンは完璧にグリスアップされているわけです。


これがGB500の心臓部。500CCの単気筒なので、音も、走りも、とてもいい味を出している。

偶然の音楽/ポール・オースター

2005年12月13日 00時28分06秒 | レバレッジリーディング
「偶然の音楽」という本を読んだ。英語で言えばチャンス・ミュージックである。つまり、ピアノを屋上から落としたりするヤツだ。
作者はポール・オースターというアメリカ作家で、以前僕が新婚旅行でニューヨークにいく際、会社の先輩が「ポール・オースターを読んでおくとニューヨークの感じがよくわかるよ」と教えてくれて、それから何冊か読んでいた。最初に読んだのはたぶん「幽霊たち」というものだったと思う。
この本は、抽象的な乾いた孤独というか、乾いた狂気を描いている。安易に言えば現代人の苦悩、となるのだろうか。莫大な遺産により、安定した日常が崩れ、ただ焦燥に駆られて走り続ける。でも実際には停めてほしいし、止まったところでは抽象的な苦役が待っているし、その苦役は本人にとっては嬉しい物である。何のことかわかんないでしょうが、ストーリーを書いてしまうとたぶん面白くないので、ぜひ、ご一読を。でも実際には、文体の精緻さ、抽象度の高いストーリーにたいするリアリティの加え方の巧みさ、そして、救いがたい孤独感の描き方が抜群である。なんというか、アメリカの村上春樹かもね。意表をつく終幕が、救いがたく悲しいです。そして、アメリカ的です、イージーライダーの、末裔の感じかな。

ガラス割実験

2005年12月12日 07時11分22秒 | Photo&エッセイ
休日、家族でぶらりと吉祥寺に出かけた。駅の北口を出たところで、いきなり防犯ガラスのプロモーションと思われるガラス割実験というのをやっていたので、ヘラヘラ見ていたら、ステージ上から指名されてしまった。
たしか、 (1)普通のガラス、 (2)ワイヤーの入ったガラス、(3)強化ガラス、(4)防犯ガラスの4種類を金槌でたたき割った。
(1)普通のガラスは、金槌を振り下ろすと軽く「パリーン」という感じで割れてしまう。割れたガラスは非常に鋭利で危ない。解説によると、地震などのときの被害で意外と多いのが、割れたガラスの上を踏んでしまったり、転んでしまったりすることのようだ。
(2)は意外と割れにくい。中に金属のアミが入っているからだ。割れたガラスも網に残る傾向がある。でも強く叩けば割れてしまう。
(3)強化ガラスは、思った以上に割れない。でも割ろうと思えば割れる。そんな感じ。最大の特徴は、割れたガラスが丸いガラスの球のような割れ方をするため、普通のガラスのような鋭利な破片にならない点だろう。交通事故の時のクルマのガラスの割れ方もそれだ。たぶん強化ガラスなんだな。
そして(4)の防犯ガラス。これはガラスの両面に透明のビニールシートのようなものが貼られている構造だそうだ。実は割れる。いままでのなかで一番力が必要ではあるが。しかし、両面がシートに挟まれているせいで、割れても板状を保ち、つまり穴が空かない。だからガラスは割れても破れないのだ。だから防犯なのね。これはかなり効力があると実感した。

ガラスメーカーの人(たぶん旭硝子)がこのイベントを開催していたようだが、ガラスの専門家と思える司会の方によれば「割れないガラスはありません」。なるほど。問題はどう割れるのか、なのだなと。

大停電の夜に<★★★★☆>

2005年12月10日 14時13分02秒 | 映画レビュー
大停電の夜に
●上映中
[監][原]源孝志 
[出]豊川悦司  田口トモロヲ  原田知世  吉川晃司  寺島しのぶ  井川遥  阿部力 本郷奏多 香椎由宇 田畑智子  淡島千景  宇津井健 
[制作データ] 2005アスミック・エース
[上映時間] 132分
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正直いって、全く期待していなかった映画だったけど、意外な佳作。クリスマス向けのオトナのフェアリーテイルといった風情の作品で、邦画としてはかなりしゃれた、いままでにないタイプの映画かもしれない。
ちょっと前のイギリスの映画、ラブ・アクチュアリーに似てるかな。かなり意識はしているだろうな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001851BO/249-7467265-9952307
芸達者たちによって演じられる、複数のストーリーが絡む群像劇。クリスマスの夜、東京に大停電が起きる、そのときに起きる複数のドラマがタペストリーのように編まれる。映画を貫く曲が、ビル・エバンスの「マイ・ロマンス」というところは、ちょっとユルい。メジャー過ぎだな。もう少し渋い曲にしなくちゃ。Someone is watchin over meとか。
この手の映画はキャストが命だけど、なかなかよかった。
ヤマハ提供のテレビ番組「音遊人」でおなじみの、いま売り出し中の美人、香椎由宇ちゃん、可愛い。音遊人の収録でもお会いしたことがるんですが、ほんとに可愛くて一発でファンになりました。井川遥もいい。あの顔はまさに愛人顔で、幸せになれない感じがいい。ヒロインは原田知世は、いまいち。この映画のヒロインにしては役不足だな。薬師丸ひろこが良い役者になったのと対照的。

で、一番良かったのが、なんと淡島千景である。(さいきん、老優ばかり褒めるが)。子供を棄てたことを40年胸に秘めたまま生きてきた品のいいお婆さんの役を実にじっくり、押さえた演技の中で表現する。本当に素晴らしい演技。そのオット役の宇津井健も、老いながらも若々しいという人物を颯爽と演ずる。さすがである。

ところで、吉川晃司系の人って、中年以降はお笑いもしくはちんぴらになってしまうのが不思議だ。トヨエツは、ベース弾けてないな。

<★★★★☆>4点です。

以下、公式の解説です。
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「東京タワー」の源孝志監督が、停電に見舞われた東京を舞台にした群像劇。さまざまな事情を抱えた男女12人の一夜を、ロマンチックな名シーンとともに語り明かす。停電に見舞われたクリスマスイブの東京。昔の恋人を想うBARの店主、自分の出生の秘密を知ったサラリーマン、死を決意した少女。その事件は、さまざまな人々の心に微妙な変化をもたらしていく。
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アートが発生する瞬間とは

2005年12月08日 19時26分36秒 | Photo&エッセイ
写真は緊縛されたジャングルジムである。ジャングルジムを黄色のテープで緊縛するだけで、ほのぼのとした日常的な風景が、緊張感溢れるアートに変身してしまう。たぶんあまりにありふれた物が、とつぜん異化されるんだろう。

面白いなー。アートとは日常の切れ目、キャンバスを鋭利なナイフで切り抜いたようなものかも。凱旋門をすっぽり布で覆ってしまったクリストを思い出す。そういえば日本のプロジェクトの時には西部美術館で展覧会があったな。面白かった。

さて、この写真の種明かしをすれば、これはちょっと前に保育園に通う子供の運動会の準備を手伝ったんだけど、子供が勝手に遊具で遊ぶのは危険なので「ジャングルジムで遊ばないで」というためにやった、合理的な行為。
それが、気がつくとアートを発生している。トマソンを思い出させるけど、うーん、ちょっと違うな。いろんなところで行為者の無意識のうちにアートは発生し、誰も見ることのない野の花のように、姿を消しているのだろう。それを堪能できるのは、気づいたものだけなのかもしれない。

ひょっとして、モダンアートがこの世の中のそこかしこにあるのかもね。


ばんえい(代々木)のつけ麺<★★★☆☆>

2005年12月05日 22時47分20秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
寒い中、自転車通勤を敢行中である。その通勤路の途上にあるのがJR代々木駅から埼京線の踏切へ向かう小道沿いに店を構える「ばんえい」である。ひとえに私の努力のたまものと密かな誇りを持っている近年の「つけ麺ブーム」でもそれなりに有名な店のようだ。

ある昼休み、自転車で出かけてみた。帰路ともいえるので、そのまま帰りたくなったがとりあえず耐えた。

で麺であるが、最近はやりのぴちぴちとした歯ごたえの良い麺である。これは初めて食べたときは旨いと思えるのだが、どこも同じ技術なのだろう、何回かで食べ飽きる食感である。

汁は、まあ健闘しているといえるが魚系の出汁が、個人的にはつけ麺にはあまり合わないように思えてならない。平たく言えば、好みではない。

総じて全体的に悪くはない、という評価で、近来のつけ麺ブームのなかでもおそらくスタンダードで平均的な、比較的良心的なものとはいえる。

ゆえに★は5点満点の3点である。

しかし魂のふるさとである「丸長」や「大勝軒」のように以前から存在している、マーケティングや標準化をあざわらうかのような個性豊かなつけ麺たちの存在感には足元にも及ばない(それが旨いかどうかは別にして)。つけ麺は、まるで場外乱闘のような掟無しのところがラーメンと違って面白いと思うのだが、ちかごろはやりのナウなつけ麺やは、どうもフード関係の専門家の企画書が透けて見えてしまう。







小泉今日子主演「空中庭園」を見た。<★★☆☆☆>

2005年12月04日 08時51分23秒 | 映画レビュー
空中庭園
●上映中
[監][脚]豊田利晃
[原]角田光代
[プ]菊地美世志
[歌]UA
[出]小泉今日子  板尾創路  鈴木杏  広田雅裕 大楠道代  ソニン 永作博美  國村隼  瑛太  勝地涼
[制作データ] 2005アスミック・エース
[上映時間] 114分


小泉今日子、風花以来の主演作。
なんだか監督が公開前に覚醒剤で捕まったようで、
非常に小さな規模での公開となっているようだ。
それにしても小泉今日子、40歳か。
可愛いという風情は残しつつも、年輪と貫禄を感じさせる、
良い女優さんになっているんではないか。ちょっと気持ちは複雑だが。

というのも、今回の役柄は非常に複雑な役で、
あまり彼女のキャラクターには似合っているとは言い難い。
相米慎二監督の遺作となった前作「風花」は良かったな。
読んでいないのだが、角田光代の原作そのものが、
たぶんあまり僕にとっては面白くないのだろう。
だから小泉今日子が凄く良かったとは言い難い。
映画そのものも同様に自分にとっては評価が難しい。
あえてすれば
<★★☆☆☆> 2点 かな。

ソニンが、愛人兼エッチな家庭教師を好演。大楠道代との殴り合いは
気合いが入っていて面白かったぞ。
最高にかっこよかったのは、大楠道代。
たしかツゴイネルワイゼン?
いまは艶やかなおばあさんだが、この役がキレていて、
大楠道代にピッタリである。サングラス和服バーさん。
とっても良かった。

それにしても、老優の名優は凄いね。
前回レビューの「イン・ー・シューズ」の
シャーリー・マクレーンといい、
書き忘れたがalways三丁目の夕日の
宇津井健と淡島千景(名演!)といい。
歌と演技は年を取っても衰えずに円熟する、というけど
本当にその通りである。
「海馬」池谷裕二さんの<脳は疲れない>ではないが、
歌と演技は年々、磨けば磨くほど光るのだ。
たぶん演奏もそうだね、楽器好きの諸氏!

以下、webの公式な解説です。



直木賞作家・角田光代の同名小説を小泉今日子主演で映画化。ある平凡な一家の空虚な肖像と、それぞれが抱える心の闇をシニカルに見つめた現代的な家族劇だ。
秘密をもたないことをルールにしている京橋家の人々。だが、夫は浮気中、娘は見知らぬ男と関係をもち、息子は学校をサボっていた。そして、最もルールに固執する母親の絵里子にもある秘密があった。
解説: 『青い春』の豊田利晃監督が、角田光代の第3回婦人公論文芸賞受賞作「空中庭園」を映画化したヒューマンドラマ。主演は『風花』以来4年ぶりの主演映画への復帰となる小泉今日子。1つの家族を取り巻く人間模様を通し、「家族愛」という普遍的なテーマを描いた作品。大楠道代とソニンのガチンコ勝負もさることながら、小泉今日子の絶叫シーンは必見。
ストーリー: 京橋家の娘・マナ(鈴木杏)は学校をさぼり気味で、弟・コウ(広田雅裕)も学校に行ってない様子。そして父・貴史(板尾創路)は浮気に忙しく、妻・絵里子(小泉今日子)は、母・さと子(大楠道代)との関係に悩んでいた。

「イン・ハー・シューズ」を見た

2005年12月01日 11時17分12秒 | 映画レビュー
イン・ハー・シューズ
●上映中
[監][製]カーティス・ハンソン 
[原]ジェニファー・ウェイナー 
[製]リドリー・スコットほか 
[出]キャメロン・ディアス  トニ・コレット  シャーリー・マクレーン 
[制作データ] 2005米/FOX
[上映時間] 131分

キャメロン・ディアスが見たかった

なんつーか、キャメロン・ディアスが見たかったんだよ。
決してそれだけの映画ではないが、それに近いかなー。
特に深い意味なく水着シーンなどがちりばめられているしね。

基本的には自分発見と姉妹愛、家族のお話なんだが、
まあストーリーはそれほど面白みや意外性はないかな。

ちょっとキャメロン・ディアスも老けたかなー、と思った。
メグ・ライアンみたいにちょっと年をとっても
いい味出している人も多いけど、
キャメロンはちょっと厳しいかもね。
ちなみにジェニファー・コネリーも厳しいなぁ。

そういう意味で圧巻だったのは、キャメロン・ディアスのおばあさん役の
シャーリー・マクレーンは凄い存在感だったな。
老俳優の真価は『老骨に残りし花』であり、それこそが
『真の花』である、と観阿弥は書いているが、
まさに、生き様がそのまま演技として現れているのかもしれない。
ミュージシャンも同じだけどね。
そういう意味では「女優」を見に来る映画でしょう。

以下、オフィシャルなご紹介


「8Mile」のカーティス・ハンソン監督がキャメロン・ディアスと組んだ感動作。30歳を目前に空虚な日々を送る女性が、祖母が暮らす田舎で再出発を図る姿を温く見つめる。仕事にも就かず怠惰な生活を送るマギーは身勝手な性格から姉ローズに見放され、家を出るはめに。行く当てに困ったマギーは、それまで存在さえ知らなかった、フロリダに住む祖母エラのもとへ向かう。