ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

あけましておめでとうございます。

2006年12月31日 23時29分41秒 | Photo&エッセイ
みなさま

あけましておめでとうございます。
2007も、よろしくお願いします。

2007年が、みなさまにとって幸多き1年でありますように。
僕は今年、何か新しいことをはじめたいと思います。


昨年末に出版されました妻と妹が著した本「ようこそ量子」も、ぜひよろしくお願いします。

http://www.ryosi.com/
上記に内容とアマゾンへのリンクがあります。


週刊自転車ツーキニスト めでたいのかめでたくないのかよく分からない284号

2006年12月31日 22時10分59秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏。
自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。
自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。
法案に対するパブリックコメントを書くことです。
転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

電子メールkoutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず御記入ください
〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先
警察庁交通局交通企画課法令係
パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず御記入ください
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)


  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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     めでたいのかめでたくないのかよく分からない284号

■メルマガオブザイヤー2006

 本メルマガが、"メルマガオブザイヤー2006"をとってしまいました。それも「総合大賞」。

http://melma.com/contents/moy2006/

 ふーむ、皆々様、ありがとうございます、感謝しています。ぱちぱちぱち……、なんだけど、何だかさほど嬉しくない。この大賞はあたかも警察庁から贈られたかのようだからだ。
 おまけに、あらら「受賞者の喜びのコメント」欄がないのだ。投票者のコメントのみ。
 2005年のと較べてみれば一目瞭然であります。

http://melma.com/contents/moy2005/result.html

 このトップページで「今回の大賞は警察庁からいただいたようなものなんですよ、なぜならば……」と一席ぶとうと思っていたのに、ふーむ、そのスペースがない。
 "melma!"からは、これから「受賞コメントをお願いします」と連絡があるのかなぁ。不思議だ……。

 そして、もう一つの大切な「不思議」がある。
 いうまでもなく「道路交通法改正試案」のことだ。

■ついに「試案」が出た

 ついに例の提言は「試案」へと名前を変えた。
 警察庁のサイトに全文が掲載されているので、ご覧あれ。

http://www.npa.go.jp/comment/

 後述するが、パブリックコメントも募集しているので、その効果のほどは別にしても、是非、意見を送ってみることをオススメする。
 さて、その内容だ。
 一読してみるとすぐに分かるが、この改正試案は、飲酒運転の厳罰化、取締の強化に力点が置かれていて、自転車の話はものすごく少ない。問題となるのは「3 自転車利用者対策の推進」という部分だけだ。そこの部分を精読してみる。
 短いのですぐに読める。
 ふむふむ……。あれ? 何これ。

 一読、ものすごくこちら側(自転車側)の動きを意識した書き方になっているなぁ、と思われないだろうか。提言、そして、その概要、要旨(つまり11月30日発表分)と比較すると、あたかも「車道通行を推進する」かのような書き方すらなされている。

 不思議なのだ。
 警察庁はポリシーを変えたのか? それとも、よくできたカモフラージュなのか?
 何しろ該当箇所が短すぎて、ほとんど判別不可能なのだが(下記に全文をあげてみたので読んでみて下さい)、もし仮に前者ならば、何か大きな力が働いた結果、という見方はできる。前号の「局長の話」も奇妙な形で符合する。
 まあ、めでたしめでたし、の結末だ。

 だが、ホントにそうなのだろうか。
 問題なのは、後者、つまり巧妙なカモフラージュである場合だ。
 その推測も十分成り立つのだよ。
 注目すべきは、*印で書かれた、以下の部分だ。

* 3(1)~(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うものであり、警察では、同提言を受けて、利用目的・利用主体に応じた通行空間の確保、自転車と歩行者・自動車の適切な共存を図るための自転車の走行環境と実効性のあるルールの整備、自転車利用者に対する交通ルール・マナーの遵守の徹底等自転車の安全利用促進のための総合的対策を推進していくこととしています。

 これによると、改正試案はあくまであの「提言」を踏まえたもの、ということが大前提ということになる。
 ということは、例の<第4-2-4>つまり「自転車の車道通行禁止措置」についても「踏まえられてしまう」のだ。
 つまり、この改正試案は、前回の「提言の概要」と同じで(詳しくは当メルマガ「【さらなる続報】なんと姑息な272号」をお読み下さい)、肝心なことは、あくまで「提言全文でどうぞ」であって、美しい理想ばかりを短く書き連ねたもの、であるに過ぎなくなってしまう。
 そして、この試案がいよいよ「法案」になったとき、その条項に<第4-2-4「自転車の車道通行禁止措置」>は初めて姿をあらわす、という寸法だ。

 ふーむ。どう思われますか?
 残念なことだが、やはり私は後者の可能性の方が、格段に高いと思うな。あの人々がそんなに簡単に諦めるとは、私には到底思えないのだ。

 また、この試案のもう一つイヤな匂いがするところは「原則の維持」という言葉が、非常に強調されている点だ。だいたい「原則車道」は現行法上でもそうだろう。その原則が破られまくっているのが、現状ではないのか。
 それなのに「車道通行の原則を維持しつつ」とくる。
 維持? 何を維持?
 たとえば、今後、白チャリは、どの原則を「維持」するのだろうか。白チャリが堂々と歩道走行するのが当たり前の今、今後は、車道に下りるというのだろうか。そりゃ大変慶賀すべき話だが、少なくとも「維持」ではないぞ。

■さて、そうは言っても「パブリックコメント」だ

 送ろう。パブリックコメント。
 試案は出た。ならば、我々は今回の話をポジティブに展開するべきだと思う。
 書くべき内容は、当然ながら、まず次の項目だ。

●提言の中の<第4、2(4)「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、法案の中からは絶対に削除すべきこと。

 これは最低限の話であるが、同時に、この削除が実行されたなら、我々の目的の大半は成就されたことになる。だが、せっかくのパブコメ、ポジティブに活かそうではないか。
 続いて書くべきは、法案に盛り込むべき施策であると思う。

●自転車に対してのみならず、ドライバーへの「自転車教育」の徹底
 私としては、これは免許更新時に必ず行うべきだと思う。

●車道側の自転車レーン建設の推進
 これは次の項目とリンクする。

●将来的な歩道のあり方を明確にすること
 最終的には、歩道は歩行者に返すべきものであり、交通弱者の聖域にならなくてはならない。よって、現行法の63条4項に「時限」をつけるべきだと、主張するわけだ。

 ザッと考えたところ、以上の通り。
 もう少し良いアイディアが出たら、またこのメルマガで紹介します。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

「道路交通法改正試案」当該部分を全文引用する。

3 自転車利用者対策の推進

(1) 通行区分の明確化

 現在、自転車は、車道通行が原則とされ、例外的に道路標識等で通行することが認められている場合に歩道を通行することができることとされていますが、必ずしもこれによらず、自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況が見られます。
 そこで、自転車の通行区分について、車道通行の原則を維持しつつ、道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制がなされている場合のほか、児童(6歳以上13歳未満の者・幼児(6歳未満の者)が普通自転車を運転する場合、車道を通行する)ことが危険である場合等と、普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定めることとします。
 一方、歩道通行が認められる場合であっても、歩道における歩行者の安全を確保するため必要があると警察官等が判断した場合には、当該普通自転車の運転者に対して当該歩道を引き続き進行してはならない旨を指示することができる(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)こととします。

【参考】

* 平成17年中の自転車乗用中死者数は846人(前年比1.5%減)で年々減少していまが、自転車乗用中死傷者数については約185,000人であり、7年中(約138,000人)に比べ約1.3倍に増加しています。

* 自転車道や車道における自転車の通行スペースが十分でない中で、自転車が多様な利用者層に多様な用途・目的で利用されている現状においては、道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制が行われていない場合であっても、児童・幼児が普通自転車を運転する場合や車道を通行することが危険である場合など、歩道通行をせざるを得ない場合があると考えられ、こうした歩道通行できる場合を法律で明らかにしようとするものです。
 その上で、警察では、自転車の通行に関する無秩序な状態を改めるため、歩道通行要件を満たしていない場合や自転車本来の走行性能を発揮した走行を行う場合には原則どおり車道を通行するよう、交通安全教育や街頭指導を強化していくこととしています。

* 3(1)~(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うものであり、警察では、同提言を受けて、利用目的・利用主体に応じた通行空間の確保、自転車と歩行者・自動車の適切な共存を図るための自転車の走行環境と実効性のあるルールの整備、自転車利用者に対する交通ルール・マナーの遵守の徹底等自転車の安全利用促進のための総合的対策を推進していくこととしています。

(2) 児童・幼児のヘルメット着用の促進

 自転車乗車中の事故における被害軽減を図るため、児童・幼児の保護者は、児童・幼児を自転車に乗車させる場合(児童・幼児に自転車を運転させる場合又は幼児を補助いすに同乗させる場合)には、児童・幼児にヘルメットを着用させるように努めなければならないこととします。

【参考】

* 自転車乗用中の交通事故について損傷部位別死者数を見ると、頭部の損傷が原因で死亡した者の数は577人(全体の約68%)に達しており、交通事故被害軽減のためには、頭部の保護が極めて重要となっています。

(3) 街頭活動の活性化

 地域交通安全活動推進委員の活動内容に、自転車の適正な通行の方法について住民の理解を深めるための運動の推進を加えることとし、自転車に関する街頭活動に積極的に当たっていただくこととします。
【参考】

* 地域交通安全活動推進委員とは、公安委員会の委嘱を受けて交通安全教育等の地域における交通の安全と円滑に資するための活動に従事する方々です。自転車の適正な通行を確保するため、地域交通安全活動推進委員に警察と連携して自転車に係る街頭活動を行っていただくこととするものです。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

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以下は次の号です。
こちらもぜひご覧ください。
http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf


週刊自転車ツーキニスト【例の法案】試案のからくりが見えてきた、の285号

2006年12月31日 22時08分19秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏。
自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

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自転車はいうまでもなくエコロジカルな乗り物で、のっていてとても楽しいし、健康的で、私もしばしばロードバイクで通勤を楽しんでいます。自転車は安全面からも、運用面からも車道を通るべきで、歩道の走行は歩行者の接触等を考えると非常に危険であり、走る爽快さを損なうものであります。

ヨーロッパをはじめ先進諸国では移動手段を自動車から自転車へ転換すべく国家単位で施策を行っており、自転車専用道の整備などが進んでいます。一部車の乗り入れを制限すると都市すらあるほどです。今回の法案はそんな世界の趨勢を逆行するもので、自転車を愛する全ての方にとって、マイナスとなる法案です。


疋田さんのメールマガジンを以下に転載します。ぜひご一読ください。



 
 
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    【例の法案】試案のからくりが見えてきた、の285号

■もう大晦日

 激動の2006年も今日までだ。みなさま、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、葛飾・新小岩の親の実家に来ています。
 最近はどこでもここでもケーブルをつなげば、即、ネットに接続できる。いやまあ便利だね。
 てなことで、2006年、最後の最後までこの法案(現在は「試案」)にコダワッてみるわけだ。
 というのか、なんだか見えてきたよ。
 この「試案」とやらの方向性、いや「からくり」が……。

■「試案」のからくり

 甘かったな、オレも。
 友人の某官僚氏(残念なことに、この彼は警察庁に非ず)に指摘されて、ようやく気づいた。
 彼の言い方はこうだ。

「いやー、ヒキタ、甘いね。大甘だ。ヒキタに何だかんだ説明されたから、オレもまあ、今回の道交法改正試案には、ちょっと注意していたんだが、例のPDFファイルを見た瞬間に思ったよ。
 こりゃあ、いわば『官僚の常套手段』の典型ってヤツだよ。
 本当に通したいものは、目立たないように、隠しておくものさ。
 それにしても、なりふり構わず、というか、けっこう無茶苦茶だな、この『試案』(笑)。ここまで荒っぽいのは、ちょっとオレも見たことがない(笑)」

 どういうことだろうか。
 いっちょ検証してみよう。

 この官僚氏の指摘に、私の推論を混ぜるならば、我々はこの「試案」に、まんまと騙されていることになる。
 以下、お読みいただきたい。
 読者諸氏はどうお考えになるだろうか。

 試案「3 自転車利用者対策の推進」から、今回の歩道通行の話に直接関係はないと思われる
(2) 児童・幼児のヘルメット着用の促進、と、
(3) 街頭活動の活性化の
 二つを除くと、残りはわずかに1,081字。

 だが、このわずか1,081字は、非常に奇妙な1,081字なのである。

■「試案」の言いたいところ

 この「試案」、ザッと一読すると(前号に全文引用してあります。読んでみて下さい)、現在の日本人全般にとって、第一印象は「ああ、この試案は『自転車の車道通行を促進する』案なのね」というものであるはずだ。
 現在の日本は、実質的に、自転車を歩道に上げてしまっているからして、そう見えてもなんら不思議はない。
「原則、車道通行の維持」の強調や、「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」などの部分。これらは、一般の人にとっては「歩道通行が厳しくなる」と受け取れるはず。

 だが、ここが巧妙な部分の一つで、現行法での「現状」の方が既に間違っている、ということを一般市民は知らない。
 要は「原則、車道通行」や「処罰」は、何も法改正で初めてできるのではなく、今だって十分できるのだ。だが、みんなそれを知らない。
 ここが言ってみれば、つけ込む隙になっている。

「一見、この試案は『歩道を走る自転車に厳しいものになっている』ように見える」というのは、この「現状の誤り」の上に導き出された「錯覚」というわけだ。

 日経新聞の記者が騙されるんだから(12/21付東京版夕刊)、ましてや一般の目から見破るのは不可能だろう。

 だが、それは正しいことなのだろうか?

 考えてみれば、現状でもそのまま対応できる話を、ただ単に「しなかっただけ」だ。
 誰が? 一義的には「自転車運転者が」だが、二義的には「それを取り締まるべき警察官たちが」だろう。

 原則車道通行の徹底、自転車への赤切符、など、いわば「やってなかった」だけで、現行法上でも全部可能。今までのメルマガでも再三述べてきたように、それらの話は、現状となんら変わらないのである。
 つまり、キツイことを言わせていただくと、これまで「自転車対策に関して、警察が怠慢だった」だけなのだ。

 では、今回の「試案」に表れる「今までと変わった部分」とは何か?
 ひとえに次の部分だ。

「児童・幼児の運転の場合、そして、普通自転車が、例外的に歩道を通行することができる場合の要件を、法律で明確に定めることとします(適宜略)」。

 要するに、この試案は「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」こそが、その骨子となっている。
 決して「原則車道の徹底」などではない。
 これは大前提であって、憶えておいていただきたい。
 繰り返そう。今回の試案は

「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 が、一番の骨子となっている。

■その奥に仕組まれたからくり

 さて、ここまでは、まあ、当たり前なのだ。警察庁の方々も誰もが認めるとおりだろう。問題なのはここからで、いわば「からくり」はこの後にある。

 では「その要件を法律で定めること」の内容が何であるか、だ。

 試案の中にはこうある。

「(前略)車道を通行することが危険である場合など、歩道通行をせざるを得ない場合があると考えられ、こうした歩道通行できる場合を法律で明らかにしようとするものです。」

 さて、この「法律で明らかに」された「車道を通行することが危険である場合」なのだが、そういう場合の「車道」は、果たして自転車で通ることが可能なのだろうか?

 最大の問題点はココにある。

●法律で「歩道通行をせざるを得ない」ということを「明確に」定めるほどに
●「通行することが危険」な車道を
●果たして、警察当局は、自転車通行の許可をするのか?

 ということである。

 どうでしょうか?

 自己責任で、車道も歩道もどうぞ?
 まさか(笑)。法律で明確に「危険」と定められた車道において、自己責任でも何でも「一般市民を危険にさらす」ことができるものですか。そもそも、それでは「法律で明確化する」意味がまったくありません。

 それとも、乗る人を選ぶって?
 まさか(笑)。何を基準にそれを選ぶというのでしょう? ココの部分については、話は「幼児・児童」でなく一般運転による「普通自転車」なのです。そもそもあの「提言」には、そんな基準を決めようなんて話はどこにも記されていません。

 結局、この「法律で」「危険である」と「明らかに」された車道は、歩道通行のみが促進され、結果として自転車通行禁止になってしまう、というのが、一番、容易かつ合理的に出てくる結論なのだ。
 そのためにこそ、今回の試案の中には、きちんと次のような文言が用意されているのである。それも、合計1,081字のわずかな文章の中に、212字も費やしてだ。

「3(1)~(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた『自転車の安全利用の促進に関する提言』を踏まえ行うものであり(中略)総合的対策を推進していくこととしています。」

 ココで出てくるのだよ。<提言>は。
 ここで初めて「提言を踏まえる」という話が、圧倒的な力を持って生きてくる。
 提言の中にはもちろん例の「キモの条項」が存在する。

第4、2(4)「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」

 どうだろう。この見事な合致。見事な整合性。

 警察庁は、この「自転車通行を禁止する」を含む提言を「踏まえ」て、「総合的」な対策をするのである。
 話はもう明らかだろう。

 一見、あたかも「車道通行の促進」? のように思わせ、よくよく見れば「ただの現状の維持」。ところが、いったんそれを精読してみると、目の前に立ち現れるのが「自転車の車道通行の抑制(および禁止)」なのである。

 うまいっ。

 私は唸った。
 だが、冒頭の件の官僚はこう言う。

「いやー、ヒキタね、こういうのは官僚のお手の物の話でさ。特に財務省なんかに出す書類なんてのには、こういうのはしょっちゅうだよ。
 どうしても予算が欲しい、でも、そのままでは通らない、なんて場合には、色々考え出すもんさ。オレだって、そういう場合は……、あ、むにゃむにゃ(ラストの部分、若干、ヒキタの脚色アリ(笑))」

 そう思って、この1,081字を、再度、読んでみていただきたい。
 警察庁オリジナルの本物はココにある。

http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf

 どうお感じになるだろうか。

「提言」そして、その「概要」「要旨」に較べると、この「試案」は、驚くほど、自転車コンシャスになったかのように見える。あたかも「これからは車道をどうぞ」と言っているかのようだ。

 だが、それは甘いのだ。まったくの錯覚なのである。
 警察庁は最初から今にいたるまで、そんなことはまったく考えていない。

 私が思うに、この試案は「見るべきところもある」どころじゃない。「まったく駄目」である。「見るべきところ」は、現行法と何ら変わらない部分に過ぎないのだから。

 繰り返そう。
 提言が試案になった今も、警察庁が目論んでいることは、まったく変わっていない。

その辺りにご注意をしつつ、どうぞ、パブリックコメントを。

私の一連の文章をそっくり引用し「これは正しいのですか? もし間違いだというならば、提言第4、2(4)(またはそれに類するもの)は、法案から外していただけますね?」というのもアリなのではないかと思いますよ♪

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■昨日の朝日新聞

昨日の朝日新聞「歩行者にツケ回す法改正」には、各方面から、嬉しい反響を戴きました。この場を借りて、どうもありがとうございます。

■エコサイも頑張ってます

署名など、様々なアクションは下記のサイトでどうぞ。前号でご紹介した古倉先生の例の本が、ここなら10パーセント引きだそうですよ。

http://ecomile.jp/

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「銀輪の覇者」で有名な盛岡在住の作家、斉藤純さんが、地元「盛岡タイムズ」紙に下記のようなコラムを書かれています。ご覧下さい。

http://morioka-times.com/news/2006/0612/30/06123006.htm

 それではみなさま、よいお年を!
自転車ツーキニスト

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キムタク主演の映画『武士の一分』を見た。<★★★★☆>

2006年12月30日 19時26分17秒 | 映画レビュー
『武士の一分』
監督・脚本:山田洋次
出演:木村拓哉、檀れい、坂東三津五郎、笹野高史、小林稔侍、緒形拳、
桃井かおり、ほか

木村拓哉主演! ということで見に行く方も多いかも知れませんが、逆に「キムタクか、やめとこう」と、思ってしまう方もいるかもしれません。でも、この映画はそういう先入観なしで見た方がいい映画です。演技もストーリーも抑制の効いた、大人向けの、渋みのあるいい映画でした。

ま、考えてみればそれもそのはずで、この映画は山田洋次監督作品。「男はつらいよ」の山田洋次監督による、アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされた『たそがれ清兵衛』、そして『隠し剣 鬼の爪』に続く、藤沢周平原作・時代劇三部作の最後を飾る作品だそうです。
ストーリーはこれから見る方のためにあまり書けないのですが、江戸時代の武士の世界を借りた、夫婦の美しいラブストーリー。しかも、舞台が現代ではウソになってしまうほどの純度。ある意味で、大人のファンタジーといっていいのかもしれませんね。

正直言ってぼくは初めて映画館のスクリーンで木村拓哉を見たのですが、非常にいい演技をしてました。さすがに並のアイドルではありません。
ヒロインの檀れいさんは、非常に可憐で清純。
現代劇だったら、「そんな人はいないよ」と突っ込みたくなるところですが、
江戸時代ですからね。「~でがんす」とか「~であらましね」
という山形の方言の語尾が妙に可愛かったな。

キャスティングで言えば、脇を固める名優たちもよかったです。
悪役の坂東三津五郎。憎いね、これはどうも。
観客全員がそう思ったことでしょう。
この悪役の憎々しさは俗に墜ちるスレスレの上品さを保っており、
まさに演技力のたまもの。もう一つの見所といっていいと思います。
ほかにもお節介でやや毒のある桃井かおり、朴訥な下僕役の笹野高史など、
まるで熟練のジャズマンたちによる“歌伴”のような、
素晴らしい演技のアンサンブルでした。

さて、今年もいよいよ、大詰めですね。
「おとなを、休む日」の更新も今年はこれで終了です。
みなさんにとって、どんな年だったでしょうか。
2007年がみなさまにとって、より良い年でありますように。
来年も、「おとなを、休む日」(http://www.holiday.yamaha.co.jp/)を
よろしくお願いします。

『武士の一分』公式ホームページはこちらです。

ただ、ストーリーが克明に紹介されていますので
映画を見る予定の方は「物語」というコーナーだけは
映画の後でご覧になった方がいいかもしれません。

採点ですが、5点満点で4点さしあげます。
<★★★★☆>

いや、ほんと、意外にいい映画でしたよ。

「おとなを、休む日」の「映画を、楽しむ日」では、
トム・クルーズ主演、渡辺謙がアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた、
武士道を描いた作品『ラストサムライ』をご紹介しています。
そちらもぜひご覧ください
http://mmag.yamaha.co.jp/link/trace_mail.j?key=163381-1-4


↓檀れいさんってのは、こんな方。可愛かったですよ。


達人のドラムスティックはチップに秘訣があった

2006年12月29日 00時28分13秒 | Photo&エッセイ
ちかごろ、ジャズのユニットや某イラストレーターとのバンドでご一緒させていただいているドラマーのN氏は、サラリーマンとはいえほとんどプロの腕前であって、本来なら一緒に演奏させてもらえるような方ではない。ご厚意と幸運が重なってそんな方といっしょにベースが弾けたりラッパが吹けるのはほんとうにあり得ない幸せです。


ドラムはもちろんリズムに合わせて手足が速く動くというだけが巧いことではなく、ロックでもジャズでもほとんどがリズムというかビートで勝負がついてしまうので、その音楽の理解力がとても重要だ。ジャズなんて極論すれば、ほとんどドラムを聴いているようなものだろう。そして人柄にも由来するといえるリズムの味。グルーブといいかえてもいいだろう。そのあたり、まさにありがたくも勉強になるのが、N氏だ。まるで話すように、歌うようにドラムを鳴らす。

N氏は通常クラッシュシンバルと呼ばれるシンバルでも、時折4ビートのレガートをするが、これが軽やかで非常に美しい。これはロックでやる人を見たことがない。やればいいのにね。

先日ライブの前にちょっとそのあたりの話を聞いたら、実は軽やかで美しいシンバルレガートには秘訣があって、それはスティックにあった。なんとレガートをする右のスティックは先にあるチップを少し削って玉を小振りにしているそうです。先が小さくすることで、アタリの瞬間の音量を下げるのでしょう。

さっそく見せてもらったのが冒頭のPhoto。アーミーナイフでちょっと小ぶりに削ることで、シンバルのアタックを弱く繊細にする。ちなみにスネアを叩く左スティックは通常の大きさ。これはやはりスネアのバシっという強い音を出すときにはフルサイズのチップが必要だそうだ。なるほど。

ミュージシャンだけでなく、野球選手をはじめどのジャンルの人でもそうだが、達人の域の人は必ず道具にも自分なりの工夫が施されているようで、実際のところ演奏技術を突き詰めつつある人は、同時に技術以外の部分でも徹底して自分の理想の音やプレイをするために、いろんな工夫をトライ&エラーをしつつ試みている。その向上心が、まず、さすがだと感心するべきでしょう。凄いです。

私がベースで、N氏がドラムを叩いた演奏が、下記のサイトで試聴できます。
オリジナルです。ぜひ御一聴ください。
「おとなを、休む日」演奏を楽しむ日、MTR AW1600でデモテープをレコーディングするの巻

ドラムの達人が推薦するのは、マイルスのネフェルティティ。
ネフェルティティ
マイルス・デイヴィス, ロン・カーター, ハービー・ハンコック, ウェイン・ショーター, トニー・ウイリアムス
ソニーミュージックエンタテインメント

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よく言えば無難、悪く言えば凡庸な麻布ラーメンのつけ麺<★★★☆☆>

2006年12月26日 01時33分58秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
職場からクライアントの事務所へ行く道すがら気になっていたのが「屋台の味、麻布ラーメン」と書かれていた看板。西麻布交差点をちょっとだけ麻布方面に行くあたり。ラーメンはいらんが、つけ麺があれば食べようと思って入ってみたのが、まあ打ち合わせを終えた午後3時頃、昼飯も食えずに腹ぺこだったとおもいねえ。

食券を買って待ってると、ちょっと嫌な感じ。カウンターの内側で親分がバイト君を仕込んでいる様子なのだが、なんか陰険な怒り方をしている。

で出てきたのが写真のこれですが、ま、今流行のつけ麺の味ではないので良かったんですが、よく言えば無難、悪く言えば凡庸なつけ麺で、ひっかかりもないし。そこそこ。やっぱりラーメンがメインみたいで、みんなもラーメンを食べてたし。
ラーメンがメインの店のつけ麺は、ま、このくらいが限界かも知れませんが。

<★★★☆☆>ちょっと甘めでね。

この店は刻み海苔を載せる、ざるそばタイプの盛り方だった。




つけ麺マップ東京・埼玉・神奈川 1 (1)
井上 勝也
幹書房

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東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味
山岸 一雄
あさ出版

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有名店の職人直伝!自分でつくるプロのラーメン―材料の準備から仕込みまでポイントを徹底解説!

成美堂出版

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新宿くいしんぼブック―新宿~吉祥寺各駅停車の99店 with荻窪ラーメン地図

けやき出版

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クリスマスの夜に、聖歌を歌いました。

2006年12月25日 05時46分06秒 | Photo&エッセイ
いま住んでいるところは中野区の端っこの古いマンションなんだが、でかいはでかい。なんでももと武蔵野神学校の跡地だそうで、道理で古い大きい木なんかがたくさんある。クリスマスには一番大きい木にクリスマスツリーの飾り付けがされていてなかなか見物である。
そしてクリスマスイブの夜9時過ぎになると、直ぐ近くの教会(もとは神学校の中にあった教会が移設されたらしい)から聖歌を歌いに牧師さんと聖歌隊がやってきてクリスマスキャロルが行われる。商業主義から遠く離れた本当のクリスマスが感じられるひとときで、ほのぼのと、ここに住んで良かったと思える。
ロウソクを持ち、牧師さんの短いお話を聞き、もろびとこぞりて、ああベツレヘムよ、などを歌う。キリスト教徒ではないが、なかなかいいものです。






<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ikeyashinbun-22&o=9&p=13&l=ur1&category=music&banner=0E4MEXDHKA20CQQX1RR2&f=ifr" width="468" height="60" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0">

ジェイムス・テイラーがクリスマスの歌で、今宵まったりとしてみませんか。

2006年12月24日 20時16分19秒 | CD&コンサートレビュー
オクトーバー・ロード
ジェイムス・テイラー
ソニーミュージックエンタテインメント

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今回はシンプルで渋い大人向きのクリスマスソングが収録された
ジェイムス・テイラーのCD『オクトーバー・ロード』を
編集長の池谷がリコメンドします。
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『オクトーバー・ロード』
ジェイムス・テイラー
ソニー・ミュージックエンタテインメント
SICP-215

今年もいつのまにか残りわずか。もうクリスマスの季節となりました。
ツリーを出したり、ご馳走の用意をしたり、プレゼントを買いに出かけたり、
小さなお子さまがいらっしゃるご家庭ではパパがサンタに変身したりして
忙しい週末を過ごされるかと思います。
今回のリコメンドはジェイムス・テイラーが歌う
「Have Yourself A Merry Little Christmas」。
クリスマスの夜、ケーキを食べ終わって
大騒ぎも終わり、夜も更けてきた頃に
大人だけで静かに過ごすときにお奨めしたい一曲です。

ジェイムス・テイラーの柔らかで素朴な声は
「Have Yourself A Merry Little Christmas」という
静かで控えめなクリスマスソングにとてもマッチしていて、心に染みます。
アレンジも落ち着いていて、しかし深みがあって、
まさに「おとなのための、クリスマスソング」といった趣き。
メインのメロディが出てくるまでは、ゆったりとした
ギターの弾き語りなんですがこれがまた滋味溢れています。さすがです。

エンディングで非常に静かな渋いテナーサックスが聞こえますが、
これはおそらくマイケル・ブレッカーでしょう。うーん見事。
この曲は『オクトーバー・ロード』というアルバムに収録されていますが、
もちろんほかの曲も、素晴らしいのでぜひ聴いていただきたいと思います。
ライ・クーダーのスライドギターがフィーチャーされている
タイトルチューンと、「セプテンバー・グラス」という曲が特にお奨めです。

余談ですが、日本でただ一人、しかも世界で最年少の
グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロースである
パラダイス山元さんにインタビューしていて、非常に感動した話があります。
いいサンタクロースというのは、ある時子どもがサンタクロースは
実在しないと悟る(必ずいつかやってくる)その瞬間に、
「いままでありがとう、僕が親になった時はもっと上手にサンタをやるよ」
と思ってもらえるような存在だ、とおっしゃっていました。

今年のクリスマスは、まだ僕がサンタを信じていた頃、
サンタはどうやって煙突のない我が家に来れたのか悩んだことを思い出しながら、
ジェイムス・テイラーの「Have Yourself A Merry Little Christmas」を
聴きたいと思います。


それでは、みなさま、メリークリスマス。


「Have Yourself A Merry Little Christmas」は
「おとなを、休む日」のコンテンツ「Songs&Places」でとりあげています。
佐々木悟郎さんの素敵なイラストと、音楽をぜひお楽しみください。
クリスマスにぴったりの壁紙ダウンロードもご用意しています。


『オクトーバー・ロード』は
以下のサイトで試聴できます。


「おとなを、休む日」のインタビューコンテンツ、
「あの人の、休日」に掲載されている
パラダイス山元さんのインタビューもぜひお楽しみください。


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週刊 自転車ツーキニスト 【例の法案】色々連絡事項の281号

2006年12月20日 17時58分16秒 | 自転車のはなし
[ 自転車のはなし ] / 2006年12月18日 12時27分36秒
自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。
私はそれに強く共感する者です。

自転車はいうまでもなくエコロジカルな乗り物で、のっていてとても楽しいし、健康的で、私もしばしばロードバイクで通勤を楽しんでいます。自転車は安全面からも、運用面からも車道を通るべきで、歩道の走行は歩行者の接触等を考えると非常に危険であり、走る爽快さを損なうものであります。

ヨーロッパをはじめ先進諸国では移動手段を自動車から自転車へ転換すべく国家単位で施策を行っており、自転車専用道の整備などが進んでいます。一部車の乗り入れを制限すると都市すらあるほどです。今回の法案はそんな世界の趨勢を逆行するもので、自転車を愛する全ての方にとって、マイナスとなる法案です。

この問題について自分でもアクションを起こしたいのですが、まずは問題を提起するために小さな行動ですが、すでに何回過去のブログで転載しておりますが、さらにこんかいも疋田さんのメルマガを転載し、より多くの方に読んでいただきたいと思います。

ぜひご一読ください。



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        【例の法案】色々連絡事項の281号

■警察庁の法案に反対するビラ

 自転車活用推進研究会サイトのトップページに、反対ビラの完成版がアップされています。ご利用下さい。

http://www.cyclists.jp/

■高千穂遙も来たる!

「ダーティペア」「クラッシャージョウ」などで有名な、カリスマSF作家、あの高千穂遙氏が、22日の日比谷ミーティングにいらっしゃいます。
 彼の「自転車で痩せ」た肉体も見どころです。ただ単に高千穂さんに会いたい方も是非ご参加を。
 ちなみに高千穂氏のブログはこちら。彼も今回の法案を廃案とするために、色々活動をなさっています。心強い限りです。

【TAKACHIHO NOTES】
http://www.takachiho-haruka.com/

■日比谷ミーティング告知再び

▽ 12月22日(金)18時30分から20時30分まで

▽ 日比谷グリーンサロン(日比谷公園内)
NPO自活研&エコサイクル・マイレージ忘年会同時開催

▽ 参加費(資料代含む):1,000円(ただし、ドリンクは個別購入)

▽12月20日までに参加表明してください。自転車でお越しの場合はアルコールは厳禁です。

▽参加申し込みは、エコサイhttp://www.ecomile.jp/(登録必要)の議論の広場「オフ会告知板」あるいは臨時事務局 E-mail:info@ecomile.jp (小林/庭野)まで。
(*これは大まかな人数を設定するために必要だそうです。基本的に誰でも参加可能です)

■自転車活用推進研究会アンケート

 自転車活用推進研究会が、警察庁の恣意的アンケートに対抗してか(?)車道歩道に関するアンケートをとっています。これまたご協力下されば幸いです。

http://cyclists.jp/question2006/

■それから「自転車マップ」サイト

 それから、前々からご紹介しようと思っていたんですが、「自転車大好きマップ全国版」がバージョンアップされ、写真が貼りつけられるようになったそうです。
 ご利用下さい。

http://www.bicyclemap.net/




自転車ツーキニスト

知恵の森

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大人の自転車ライフ

光文社

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サドルの上で考えた―自転車的なる精神の欠片

東京書籍

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裏コード、またはサブコードというものと、その活用法について

2006年12月20日 10時36分05秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
不定期掲載ですが、ここのところ通い始めたヤマハ銀座アネックスのジャズトランペットコースの原朋直ジャズトランペットレッスンの講義録です。すでに先月で通い始めて1年ですが、1年の間にずいぶん目から鱗が落ちましたし、高校時代より吹く時間は少ないとはいえ、ずいぶん真剣にやっている気がします。練習はなかなか出来ないですが、気構えだけは。ギターはずいぶん適当にやってるなーとちょっと反省しつつ。

今までの原朋直ジャズトランペットレッスンの講義録はこんな感じでまとめています。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94




さて、今回のテーマは裏コード/またはサブコードとは何か、そしてその活用です。

今まで習ってきたことは、
・ダイアトニックスケールとダイアトニックコード。

そしてダイアトニックコード以外のコードを活用するための

・セカンダリ・ドミナント。

さらにドミナント、あるいはセカンダリドミナントのV7thの時に使う
・テンションノート、テンションコード、そしてオルタードテンション
あるいは
・コンビネーション・オフ・ディミニッシュスケールの使い方
です。

モーダル・インターチェンジも少し囓りましたが、これはまだ正直言って理解の域には達していません……。

さて、今日の裏コードとは、前述のオルタードテンションに近い話です。
ドミナント7thの時に、増4度上の7thコードが使える!それが裏コードです。英語で言うとサブコードになります。

これはなぜかというと、下の汚い手書きの譜面をご覧ください。
コードの3度と7度はそのコードの特長を最も赤裸々に表現するので、リードトーンと呼ばれます。
ドミナント7thコードの3度と7度、つまりG7においては、ソがルート(根音)、レが5度の音程。 シとファがリードノートとなります。
なんとこのリードノートは、増4度上のC#7thも和音の構成音として持っています。
しかもルートであるC#はG7における#11thであり、5度であるG#は G7における♭9thとなる、つまり両方ともオルタードテンションになっている。
故にオルタードしたものとして、差し替えることが出来る。



裏コードの7thを使用する場合、2-5そのものを裏コード化してつかう、つまり2mも5も増4度上げて吹くことが出来る。
これをブルースで使用すると、本日のブログの冒頭のようになります。赤字が裏コードにコンバートした部分です。
このコードトーンを吹くと、非常にクールでちょっとエキセントリックなフレージングが出来ます。
かなり浮遊感あるフレーズとなりますが、トニックに落ちたときに非常に安定感を感じ気持ちのいいものです。

ただ、このコードはギターやピアノがそのまま和音でガーンと弾くべきものではないようです。
このあたりはまだ僕の理解がとどいておりません。オルタード系のコードを弾くべきだそうです。
原先生は上記のあたりで、アンサンブルについて非常に貴重なアドバイスをしてくれたのですが、
本日はここまでとし、次回そのあたりの話を掲載しようと思います。

それでは、諸氏、練習あるのみです。

箴言。
ニューヨークでホロヴィッツに道を聞いた人がいました。
「すいませーん、カーネギーホールはどうやっていけばいいのでしょうか」
「きみ、それは練習、練習、また練習じゃよ」

しっかりした説明が、このサイトにありました。ご参考にどうぞ。
http://www.j-guitar.com/ha/sok/sok_01b.html


エビデンス・フォー・マイ・ミュージック
原朋直(tp), 緑川英徳(as), 吉田桂一(p), 上村信(b), 井川晃(ds)
キングレコード

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憂鬱と官能を教えた学校

河出書房新社

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改訂版 ポピュラー音楽に役立つ知識

シンコーミュージック

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ジャズスタディ 渡辺貞夫

エー・ティ・エヌ

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子どもの頃から、iPodがあるという時代はいったい?

2006年12月19日 00時34分16秒 | Photo&エッセイ
旧型のiPodシャッフルを愛用しているが、店頭で見た新しいiPod Shuffleには驚いた。小さいの何のって、これは確実に紛失する予感がする。いまの大きさだって結構危ないのに。無くさないがとても心配だ。でもこの大きさなら4つ位持っていて気分でかえるのもいいかも。

ところで高校時代の修学旅行の時のバスの中、祖母から借りた詩吟用の小型テレコでバンドとジミヘンを聴いていたのを皮切りに、カセットのウォークマン(いったい何個かったのだろうか)CDのディスクマン、そしてMDウォークマンと20年以上に亘ってモバイルプレイヤーで音楽を聴いてきたが、さすがにiPodがその進化の最終形かもしれないな。これ以上小さいとすればヘッドフォンそのものにメモリーを内蔵するしかないが、それもやればできるだろう。
そういえばサングラスにmp3プレイヤーを仕込んだものもあったな。

ウチの子あたりだと、生まれていきなりこの最終形になるわけだが、それも進化の過程が分からずにちょっとつまんないかもしれない。あんまりドキドキできないよね。

Apple iPod shuffle 1GB ブルー MA949J/A

アップルコンピュータ

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iPodで楽しむ組み立て真空管アンプ

ソフトバンククリエイティブ

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持ち家か、借家か、という論争、友人Sに捧げる

2006年12月18日 14時39分42秒 | ファイナンス論
年末ですが、年度末を前にして、引っ越しなんて話も多い。子どもの保育園の友人の家も、小学校入学を機に転居するそうだが、郊外の新築マンションを買ったそうだ。

親しい友人もマンションを買うつもりで探しているという。

持ち家か、借家か、という論争は(すでに決着済みではあるが)自分の中にもあるし、悩んでいる人も多いだろう。また、はじめから借家は過渡的なもので持ち家を持つのが当たり前、という考え方があることも十分にわかる。理解できる。
家とは、その人にとって特別なもので、価値観の問題だからだ。

なので、まずはいきなりだが、答えその1は、
持ち家か、借家か、は価値観の問題。


この件、山崎元氏のブログに詳しい。非常に示唆深いものである。
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/

週刊 自転車ツーキニスト【例の法案】出番だ!民主党!の279号

2006年12月18日 12時27分36秒 | 自転車のはなし
自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。
私はそれに強く共感する者です。

自転車はいうまでもなくエコロジカルな乗り物で、のっていてとても楽しいし、健康的で、私もしばしばロードバイクで通勤を楽しんでいます。自転車は安全面からも、運用面からも車道を通るべきで、歩道の走行は歩行者の接触等を考えると非常に危険であり、走る爽快さを損なうものであります。

ヨーロッパをはじめ先進諸国では移動手段を自動車から自転車へ転換すべく国家単位で施策を行っており、自転車専用道の整備などが進んでいます。一部車の乗り入れを制限すると都市すらあるほどです。今回の法案はそんな世界の趨勢を逆行するもので、自転車を愛する全ての方にとって、マイナスとなる法案です。

この問題について自分でもアクションを起こしたいのですが、まずは問題を提起するために小さな行動ですが、すでに何回過去のブログで転載しておりますが、さらにこんかいも疋田さんのメルマガを転載し、より多くの方に読んでいただきたいと思います。

ぜひご一読ください。

以下です。




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       【例の法案】出番だ!民主党!の279号

■出番だ!民主党!

 さて、懲りもせず、例の法案の話なんだが、ここは一つ、民主党、頑張ってくれないだろうか。こりゃ、国会で追及し、争点にするにはピッタリだぞ。
 この法案ほど、アナだらけで、矛盾だらけのものは、かつてないほどに珍しいからだ。

 だいたいが「自転車対歩行者の事故が急増している」ことの解決策が「自転車歩道解禁」というのが、誰からも分かる矛盾だし、結果として見えてくるのが「弱者への危険しわ寄せ」そのものであることが、追及点として秀逸だ。
 今よりも危険な歩道にして、障害者はどうする、高齢化はどうする、子供にとって安全な街作りはどうなる、環境は、事故率は、と、突っ込みどころは満載だ。

「こんな些末なところ(私は些末とは思わんが)にも、自民党安倍政権の"弱者切り捨て"の姿勢が見える!」

 とでもやったら、総理は反論不可能だろう。
 だって、ホントに文字通りの"弱者切り捨て"なんだから。
 障害者団体だって、間違いなく味方につく。車椅子だって、盲導犬だってどうなるんだ。そして、こういうのは、テレビや新聞にアピールしやすい。自民党の支持率を落とすには「格好の事案」であろう。

 そもそも、今なおクルマ社会を助長しようというのが、根本的に間違っているのだ。

■閣議了解なら倒閣だ

 私は別段、安倍さんのことを、好きでも嫌いでもないが、もしもこんなバカ法案を閣議了解で通すならば、そんな内閣は即刻、潰れてくれ、と思う。
 なぜなら、その内閣は"弱者優先"を踏みにじるのみならず、"未来へのビジョン"がまったく描けない内閣であるからだ。
 車椅子と白い杖とお年寄りと子供たちと自転車とが、狭い歩道に押し込められている国なんて、まったく「美しい国」じゃないよ。

 民主党よ、よく聞いていただきたい。
 御党にとって、この話の実にいいところは「強硬な反対派」はいるものの、「強硬な賛成派」がほぼ皆無なことだ。

 ボンヤリした賛成派、つまり「別にいいんじゃない? 歩道でも」ということを言う人たちは、そのまま「別に今のままでもいいんじゃない?」という人と重なる。
 ということは、法案が通ろうが通るまいがそういう人たちの投票行動は変わらない。

 ところが、反対派にとっては、この法案に賛成する輩は、文字通り「最低」だ。
 コアな自転車人のパーセンテージなどは、0コンマ数%の世界かもしれないが、普通の自転車乗りだって分かってる人は分かってる(だいたいこんな私の個人メルマガにだって1万1000人の読者がいるのだ)。その上に、障害者、そしてその家族、団体、介護老人を持つ家庭、エコ派の人々、その他その他が、雪崩を打って(ちょっと大袈裟な形容だが)御党に投票するだろう。
 もちろん御党が反対してくれて、という前提の上だが。

 現在も支持率暴落中の安倍政権にとって「こんなところでも弱者切り捨て」は絶対に効く。それも、目で見える、こんなに分かりやすい形での「弱者切り捨て」だ。
 この法案の国会提出が2月。参院選が7月。
 楽しみなことになるぞ。

■太っ腹を見せてくれ

 弱者保護、というだけじゃない。ちょっと勉強すれば分かるとおり、環境、健康、世界の潮流、ほか、すべてに反してる。
 小沢さんあたりに「交通社会・道路利用のあり方のみならず、環境問題などについても、まったく未来のビジョンが見えません。グローバルな視点を欠いて、どうやって"美しい国"なんて作るんですかな」なんて言っていただきたいものだ。
 これが、某党のF女史なんかが「弱い者イジメの政府自民党がぁ」なんつっても説得力ゼロだが、小沢党首なら大丈夫。イメージだって上がるぞ。「コワモテでありながら、弱い者を守る」。こりゃ理想的な小沢さん像ではないですか。

 長年お読みの方はご存じの通り、このメルマガには、一度、民主党から猛抗議が来たようなこともあって(「選挙戦術の失敗」みたいなことを書いたのよ。反論済み)、民主党は私のことが嫌いかもしれない。が、そんなことは水に流せ。
 そんなことは、太っ腹で笑い飛ばし、是々非々で仲間を取り込む、というようなことじゃないと、政権なんてとれないぞ。

 どうだ。
 是非に、ご検討を。

 と、まあ、エラそうに書きましたが、真面目に期待しています。
 是非、私にご連絡を。
 いくらでも情報提供をいたします。戦術だって提案させていただきます。彼らはたぶん「歩道内を分離して安全に」「日本だけの特殊事情」なんて屁理屈を言い出すでしょうが、全部、完膚なきまでに論破できます。"想定Q&A"にして伝授いたします。

 もちろん私でなくてもかまいません。論客は他にもいます。
 どうかひとつご検討を。

■"メルマガオブザイヤー2006"

 さて、今年も"メルマガオブザイヤー"がやって参りました。
 一年が経つのは、ホント早いすね。
 前回は、皆々様のご愛顧のおかげで、"2005カテゴリー賞"を受賞することができたわけですが、今年も、いや、今年限り、いや、こーとーしー、だけっ、は、もう一度ご投票をお願いしたいと思うわけです。
 大賞でも取ろうモノなら、"melma!"のトップページで「法案はおかしい!」というのを堂々アピールできます。是非よろしく下記にご投票のことを。
 来年はもう言いません。今年だけ、今年限りであります。何卒よろしくお頼み申します。

"メルマガオブザイヤー2006"投票フォーム
http://melma.com/contents/moy2006/

 私の正式なマガジン名は「疋田智の週刊自転車ツーキニスト」。または、マガジンID「m00016703」であります。

■日比谷公園

 あ、そうそう、それから例の日比谷公園の集会の話。
 前回の呼びかけに「○○の会員に限る」みたいなことが書いてあって、あれま、あれま、という人も多かったそうで、次のように、呼びかけの範囲を拡大しました。
 是非ともお誘い合わせの上、メール送信の上、ご参加を♪

▽呼び掛け範囲を、NPO自活研、エコサイ、DO!、オブザーバーだけでなく、疋田さんのメルマガの読者をはじめ、賛同者すべてに拡大します。

【安心して歩ける歩道/安全な自転車道/渋滞のない車道を実現する全国連絡会(略称:全歩連)】キックオフミーティング

▽ 12月22日(金)18時30分から20時30分まで

▽ 日比谷グリーンサロン(日比谷公園内)
NPO自活研&エコサイクル・マイレージ忘年会同時開催

▽ 参加費(資料代含む):1,000円(ただし、ドリンクは個別購入)

▽12月20日までに参加表明してください。自転車でお越しの場合はアルコールは厳禁です。

▽参加申し込みは、エコサイhttp://www.ecomile.jp/(登録必要)の議論の広場「オフ会告知板」あるいは臨時事務局 E-mail:info@ecomile.jp (小林/庭野)まで。
(*これは大まかな人数を設定するために必要だそうです)



 
 
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   【例の法案】「悪の大魔王」が画策してきたこと、の280号

■パリの路面電車

 昨日(12/17)パリで路面電車が70年ぶりに復活したそうな。
 もちろん「環境に優しい都市」を作るためだ。パリ市は、ある種、東京よりも道が狭く、坂も急であり、ヨーロッパ各国の中では、エコ化、自転車化が遅れがちだった街なのだが、それでも昨今、動きが急だ。

 自転車レーンは「バスと共有レーン」として、急ピッチで拡大しているし、クルマの都市内制限速度も、以前書いた「テンポ30」に概ね準拠している。
 面倒なことや我慢を嫌うパリっ子たちも、こうして、ちゃんと環境に貢献しようとしている。

 それにつけても我が日本。
 この愛する国は、誰が、どこに連れていってしまおうとしているのだろうか。

■警察庁の「強固な意志」

 それにしても警察庁だ。ある意味スゴいとは思うよ。
 誰の話にも耳を貸さず、どんなに非難されても、彼らはただひたすらに「自転車の車道締めだし」の実現に向けて動き続けてきた。

 思い起こせば、私が最初に「車道締めだし」の情報をキャッチしたのが、昨年のまだ肌寒い、桜が咲く前の頃だった。
 私は当時、メルマガ193号で「自転車の歩道押し込め」について次のように書いたものだ。

http://www.melma.com/backnumber_16703_708018/

 この"メルマガ193号(「funride」誌のコラムを含む)"、および、その後の「BiCYCLE CLUB」誌連載の「道路は誰のものですか?」(05年6月号-10月号)を読み返してみれば分かる。

 警察庁が法案提出を予定していたのは、当時の「今通常国会への提出は見送ったものの、早ければ来年、そうでなくとも再来年に提出」だった。

 いわば「07年の通常国会提出」が、庁内の〆切だったワケだ。
 今回の件、そのものなのである。
 つまり、今回の話は、警察庁内部では単なる「規定事項」に過ぎず、私らの「ファイティングポーズ」など、屁の突っ張りにもならなかったことになる。
 ……。
 ある意味スゴいよ。
 周囲の「雑音」などモノともせず、環境問題も京都議定書も関係なし。世界の潮流などどこ吹く風で、弱者保護など馬の耳に念仏。ただひたすらに「自転車の車道締めだし」を画策してきたのが、我が国の警察庁なのだ。

 かくも強固な意志。まるで「悪の大魔王」ではないか。

■もう遅いのかもしれない(ちょっと鬱)

 大丈夫だって、ヒキタちょっと騒ぎすぎだよ、警察だって考えてるって、何とかなるって、と思ってる方々。

 何ともなりません。
 少なくとも、このままでは本当に何ともなりません。
 あの美しい言葉がちりばめられた<提言>。それを元にした法案が通り次第、警察庁は、粛々と強固な意志の元に「車道締めだし」を始める予定です。

 まずは「特に危険な道路(ほぼすべての幹線道路のこと)」の歩道に「ペイントレーン」を作るそうです。
 歩道上にペンキで描かれ、頭上に「歩行者優先です」と掲げられている、例のアレですね。
 ペイントレーンの敷設(描いただけだけど)を完了すると、順次、その道路の車道は「自転車通行不可」に指定されていきます。
 いっぺんにはやらないそうです。
 早くて3年後に予定されている「制限速度見直し」に向けて、あくまで、じわじわと、という話です。
 ある日、青山通りが潰れ、2ヶ月後に桜田通り、さらに3ヶ月後に甲州街道、というような感じなのでしょうか。
 その際に、車道左端に作られる「パーキングメーター」が、大きな利権になっていくとも聞きましたが、そんなのは「穿った見方」に過ぎるのでしょう。

 誰もがご承知の通り、すでに警察官の"白チャリ"は、全員が全員、歩道を走っています。
 真面目な話、今「日本の自転車」は、本当に危機的な状況に置かれています。

 日比谷公園の集会は、いかほどの力になるでしょうか。
 私にもよく分かりませんが、やらないよりはマシなのでしょう。多数集まれば何とかなるような気もちょっとします。
 もう一度「参加者募集」を掲載しておきましょう。

■日比谷ミーティング

▽呼び掛け範囲を、NPO自活研、エコサイ、DO!、オブザーバーだけでなく、疋田さんのメルマガの読者をはじめ、賛同者すべてに拡大します。

【安心して歩ける歩道/安全な自転車道/渋滞のない車道を実現する全国連絡会(略称:全歩連)】キックオフミーティング

▽ 12月22日(金)18時30分から20時30分まで

▽ 日比谷グリーンサロン(日比谷公園内)
NPO自活研&エコサイクル・マイレージ忘年会同時開催

▽ 参加費(資料代含む):1,000円(ただし、ドリンクは個別購入)

▽12月20日までに参加表明してください。自転車でお越しの場合はアルコールは厳禁です。

▽参加申し込みは、エコサイhttp://www.ecomile.jp/(登録必要)の議論の広場「オフ会告知板」あるいは臨時事務局 E-mail:info@ecomile.jp (小林/庭野)まで。
(*これは大まかな人数を設定するために必要だそうです)

■"メルマガオブザイヤー2006"

 これも再掲。よろしくお願いします。

"メルマガオブザイヤー2006"投票フォーム
http://melma.com/contents/moy2006/

 私の正式なマガジン名は「疋田智の週刊自転車ツーキニスト」。または、マガジンID「m00016703」であります。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

 今回もまたお休みです(早くこの欄が書けるようになりたいよ)。

 あと、前号の話ですが、誤解してもらっちゃ困るんだけど、私は別に「民主党とだけやっていく」ということではないですからね。
 ちゃんと与党ともやる。
 なにしろ「与党議員だと効果抜群ぢゃ」なんだから。
 そもそも前号は、むしろ与党の議員に見ていただいて「こりゃヤバイ」と思わせることが主眼でありまして、で、結果として「法案提出見送り」となってくれれば、それが一番いいんであります。

 あ、それから、朝日新聞の「私の視点(旧「論壇」)」と、毎日新聞の「発言席」に、いずれも1,300字-1,400字程度の原稿を書きました。掲載日はまだ分かりませんが、今月中か年明けに掲載される予定です。
 読売さんも日経さんも産経さんも東京さんもよろしくね♪
「週刊文春」の〆切も、今週木曜日。これは来週号に載るのでしょう。お楽しみに。
 一般紙誌も、少しずつではありますが、動き始めています。

 このところあんまり寝てません。だからというべきか、本日のメルマガはなんだか"鬱"な感じなんですが、そうは言っても、私はできる限りは斗うつもりなのです(あえて左翼用語で書いてみた(笑))。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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【自転車通勤で行こう】
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バックナンバーはこちら。
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パラダイス山元さんの『餃子のススメ』出版イベントに出かけてきました、旨かった!

2006年12月17日 06時25分38秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
パラダイス山元さんといえば、今大忙しのグリーンランド公認サンタクロースであり、もちろん、パーカショニストであり、マン盆栽家元であり、入浴剤ソムリエでもあるわけですが、餃子王でもあり、我が心の師匠でもあらせられます。

そのパラダイス山元さんが、自らの餃子作りのノウハウをあからさまなまでに公開した餃子本「餃子のスゝメ」(マガジンハウス)を出版なさいました。これは行蔵王の数々のレシピから、名店の紹介、そして冷凍餃子の評価まで、世にあるあまねく餃子へ溢れんばかりの愛を注いだ餃子イーターにとっての聖書、バイブルのような存在である、といって私は憚りません。すぐ買うように。素晴らしいです。

ご購入の方は,別に私はアフリエイトしておりませんが、
こちらへどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4838716834/ref=pd_rvi_gw_1/250-0697768-6657002


さて、その聖書の発売記念が新宿紀伊国屋であったので家族で出かけてきました。なぜかといえば、それは出版業界初の快挙である、できたての餃子が食べられるイベントだったからですよ。もちろんパラダイスさん手作りの。美味しかったなー。ちなみにパラダイスさんの餃子は会員制餃子店「蔓餃苑」でしか食べられませんが、年に数回しか飽きません。しかも毎回10名程度の限定です。それが本を買うだけで食べられるということで、これは素晴らしいイベントでした。ああ、愛に溢れてる!

以下にパラダイス山元さんの『餃子のススメ』出版イベントに様子の動画があります。1分11秒あたりで、赤い帽子をかぶった僕と子どもが映ってます。ぜひごらんください。

http://www.watchme.tv/v/?mid=cfa3a0bc94975cb9c346a585ccb3ad9e
<object width="339" height="300"><param name="movie" value="http://www.watchme.tv/p/video_output.swf?mid=cfa3a0bc94975cb9c346a585ccb3ad9e"></param><embed src="http://www.watchme.tv/p/video_output.swf?mid=cfa3a0bc94975cb9c346a585ccb3ad9e" type="application/x-shockwave-flash" width="339" height="300"></object>


楽しかった「自由演奏会2006横浜会場」の100人コメントをぜひご覧ください

2006年12月15日 01時50分11秒 | 広告・コピー論・批評
先日仕事(半分は自分の趣味?)で行ってきた自由演奏会2007横浜会場。とても楽しかったんですが、その楽しさを追体験していただけるコンテンツが、僕が編集長をしているヤマハホームページ「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/で、本日から公開になりましたのでぜひご覧ください。

なんと、一曲丸ごと動画で見られますし、そこではたぶん参加者全員が映っているはずです。

それから、100名もの人に、ショートコメントをもらってそれもパート別に編集してみられるようになってます。こっちはみんな楽しい一言が入ってます。

実際に参加した方はもちろん(ご自分を探してくださいね)ブラスが好きな方ならまた吹きたくなること間違いなし、そうでないかたも思わずラッパを習いに行こうかしらと思えるビデオ、ぜひご覧ください。

以下のアドレスです。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/performance/036/index.html