ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

サラ・ガザレク YOURS、それは爽やかな女性ジャズボーカルだ

2006年05月30日 23時41分27秒 | CD&コンサートレビュー
サラ・ガザレク(Sara Gazarek)という女性ボーカルのCDを買った。きっかけはアメリカのポッドキャスティングの番組を聴いていいと思ったから。ああ、こうやってメディアはどんどん国境を越えるんだな。素晴らしい。

さて、サラ・ガザレクだが、非常に爽やかでサラリとしている。いい意味でもアクがないんだが、ちょっとカレン・カーペンターを思わせる清涼な声で、なかなかいいです。バックも王道のジャストリオで、実に落ち着いたいい演奏で素晴らしい。

どうやらこれがデビューアルバムのようなので、今後に期待したいところだ。それにしてもジャズボーカルは落ち着くなー。

やっぱ40過ぎたら、ジャズボーカルですっ。

ジロ・デ・イタリアの最終日だ

2006年05月28日 22時46分18秒 | 自転車のはなし
浜松の実家に来ていますが、ここにはケーブルテレビがあるので、いろんな番組が見れて、今日はなんと世界3大自転車レースの一つ、ジロ・デ・イタリアの最終日の中継が見られてます。

ついてる!

自転車レースといえばツール・ド・フランスが世界でいちばん有名だけど、その次あたりに有名なのが、イタリア全土で3週間もレースを続ける長丁場のレース、その最終日です。ゴールはミラノらしいぞ。楽しいなー。

ジロは生まれて始めてみてるし、まだ見始めたばかりなので誰が優勝しそうなのかわかんないんですが、ランス・アームストロングをして「ツールの未来だ」と言わしめたイアン・バッソがいいみたいです。ああ、マリア・ローザだそうです。つまりトップのものだけが着られるピンク色のジャージ。ツール・ド・フランスでいえば、マイヨ・ジョーヌ。

ベッティーニが第二位? ベッティーニが誰だかはよくわかんないのですが。

現状、誰かがたった一人で逃げているようです。



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生の和田アキ子を見た!ドラムはポンタさんで

2006年05月28日 00時22分47秒 | CD&コンサートレビュー
六本木のスイート・ベイジルで、なんと生の和田アキ子を見ました。しかも「あの鐘を鳴らすのはあなた」を生で聴きました。これは映画「陽気なギャングが地球を回す」のプロモーションイベントで、なんと、あるメルマガの懸賞で幸運なことに当たって、行くことができたわけだが、いいもの見せてもらいました。

前半はポンタがドラムを叩いているバンドで、映画のサントラの曲を演奏してくれた。ジャズっぽい曲でなかなかよかったな。何人かゲストボーカルが入ったわけだけど、広田玲於奈の妹が歌手として出てきて、彼女は歌もよく、とてもかわいかった。ポンタのドラムは本当に素晴らしい。特にもろジャズを叩いているときの音とスペース感はすばらしいもんがある。

後半は、Scoop on somebodyというバンドがアンプラグドで何曲か歌った。若者の人気グループってのはあまり日頃は聴かないんだけど、このバンドは生で見たらなかなかよかった。コーラスが上手でね、あのくらいコーラスがきまるといいあんと思いました。

さらに、その後でてきたのが、かの和田アキ子であって、バックはポンタを含む最初のバンドにコンバート。和田さん、とにかく歌う前からトークで客を摑む、ツカむ。もう客は自由自在にいじられて、ポンタさんまでいじられる。「ポンタは吾買う風船でデビューしたんだよね」「すいません、赤い鳥です」みたいな。

で、あの鐘を鳴らすのはあなた、と映画「陽気なギャングが地球を回す」のエンディング曲を歌ったわけだが、まー楽しかったこと。和田アキ子は、ほんとうに音楽を愛していて、歌うことが好き、ということが伝わってきて良かった。芸能人の場合、出自はなんであれ、最終的には存在そのもので芸をしてしまうわけで、そのプロセスで何が好きだったか、何になりたかったなんてものは抜け落ちてしまう人が多いんだが、和田アキ子はほんとに歌が好きでいつまでも歌っていたいようで、それはいいなーと思った。彼女の夢は90歳ぐらいになっても真っ赤な口紅をしてブルースを歌うことだそうだ。いいね(怖いけど)。

アルマーニのマーマレードは、マイウーだ!

2006年05月26日 15時15分37秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
諸氏、アルマーニがかっちょいい服をつくっているだけではないということをご存じか。あー、僕は知りませんでした。先日ミラノ帰りのさる美しいご婦人からいただいたわけなんだが、ミラノってのはアルマーニ王国らしいです。
アルマーニは、ファッションブランドであるだけでなく、ホテルなどの大きな建物の建築から、さまざまな製品、中にはソニーとのコラボもあり、さらに、レストラン(これはNobuとのコラボ)、ドルチェ(お菓子か)、お花まであるという。

そのドルチェ部門かな、アルマーニのマーマレード(オレンジ)をそのご婦人からいただいたんだけど、予想をはるかに超えた旨さだったな。オレンジそのものが美味いし、触感も果実だなーと思わせる。ヨーグルトに入れて食べるのが、マーマレードの旨さをいちばん堪能できる感じがします。

みなさん、どこかで見かけたらせひ、手に入れてみてね。




立川の陳健一麻婆豆腐店へゴー!

2006年05月25日 10時43分38秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
麻婆豆腐といえば、陳健一。陳健一といえば赤坂飯店だが、そこまで行かなくても、リーズナブルで美味しい麻婆豆腐を食べることができる。立川のアトレの立川中華街だ。立川中華街といっても、駅ビルのレストランフロアなので気楽に行けるし、JRの駅から外に出る必要すらない。

ここはメニューは麻婆豆腐の定食のみで、オプションとして杏仁豆腐を食後に頼むことができる。非常にシンプルなメニューで、しかもカウンターと数卓のテーブル席だけなので、混んではいるがスイスイ進んで意外とすぐ食べられる。

そして、なんといっても旨い! 辛い。 辛いのは苦手なオレだが、旨い。たぶん数ヶ月に一度は来ているけど、ほんとに美味しいね。一度オープンキッチンの厨房に陳健一氏がいて鍋を振っていたことがあったが、そのときはいつもよりさらに辛くて美味しかった!

ちなみに子連れでいくと、特別に子供用の辛くない豆腐料理が供されるが、実はこれがバカウマであって、横から親がガンガン食べてしまう。ちなみに大人だけで行っても出してくれないので、どうしても食べたい人はお腹がすいていない小食の子どもをどこかから借りてくる必要があります。

あ、杏仁豆腐もとても美味しいよ。

お勧めです。

以下が子供用の豆腐です。

MacintoshでWindowsXPが動く時代か

2006年05月24日 18時48分11秒 | Photo&エッセイ
土曜日、子供のドラム教室のついでに新宿ビックカメラへ行った。Macintoshのコーナーにいったら、Windowsが起動しているiBookが展示されていた。

なんつーか、長いことAppleを使っているものとしては複雑な気持ちだ。何を隠そう、私はパソコンを使うようになってから、PowerBookしか買ったことがないという、変わり者であって、なんとWindowsは好き、とか嫌い以前に、使ったことがないのだ。だから正直言ってわかんない。

ただ、ビジネス上の問題でWindowsが使えないのは不便だなーと思っていた。Windowsでしか使えないソフトについて書く必要があったりするからな。Virtual Windowsはレジに持ってく寸前まではしたんだが、どうしても買う気になれなかった。
だからMacintoshでWindowsが使えるのは嬉しいんだが、嬉しいんだが、嬉しいんだが、なぜ、という気持ちもある。だって、MacintoshはOSが素晴らしいしハードウェアとソフトを同じ会社が作るからこそあの洗練された操作性が(繰り返すけど、Windowsとは比較できないだけどね)実現できたはずなのに。

まあ、virtual windowsがネイティブモードで使えてシステム標準になった、ぐらいに軽く考えておけばいいのかもね。

しかし、逆に考えれば、Windowsマシンで走るMacintoshOSだって絶対できるよなー。だってintelマシンというハードウェアは同じだからなー。そうなるとどうなるんだろうか。

ま、新しいG4PowerBookを導入したばかりなので、とりあえず数年は静観します。
でも下の写真の黒いiBookはちょっと素敵です。買ってしまうかもしれません……。




ヤマハのアコギ、FGカスタムはいい音だった

2006年05月23日 20時27分06秒 | Photo&エッセイ
とある事情で、我が家にヤマハのアコギ、歴史的名器といえるFGシリーズのカスタムがやってきた。もうすぐ去るんですが。
佐野史郎さんを取材したときに、撮影用に借りたものだ。
ちょっと自分でも弾いてみたが、いい音だったな。マーティン、ギブソン、最近ではタコマとか、いろんな高級アコギがあるんだが、日本製でオリジナリティが出せているアコギは手工ものや少量生産のものをのぞけば、やっぱりヤマハぐらいかな。

高校時代からマーティンは25万とか30万なわけで、いまもその額だから相対的には安くなったと思っていいんだけど、そして僕もD35とか、古い5-18とかもっているんだけど、やっぱりマーティンはマーティンであって、それ以外ではない。
それなのに、国産メーカーは基本的にはマーティンを追いかけていているのだろうか、あまり個性のある音はない。

その点、ヤマハはマーティンと同価格帯、もしくはそれより高いギターをつくっているので、マーティンと同じ方向の音ではどうしようもないわけです。

そのあたりを身にしみているのだろうか、やはりこのギターにも個性があって、非常に歯切れがいい。ザクザク弾きたくなる気分だ。

思えばポール・サイモンやジョン・レノンが愛用したというアコースティックギターって、日本製にあるのだろうか。

あ、お世辞はオベンチャラハイウェイではありませんよ。

ちなみに新しく家に来た「箱状」のものには必ず入ってみるのがウチのネコのミューです。その後綺麗にしておきましたので怒らないでください。


ノラ・ジョーンズもいるThe Little Willies(ザ・リトル・ウイリーズ)のギターはゴイス

2006年05月22日 17時49分38秒 | CD&コンサートレビュー
グラミー賞を獲ってブレイクしたノラ・ジョーンズ。彼女はなんとラヴィ・シャンカールの娘だということは、知られているようであまり知られてないようです。やっぱ天才の血はジャンルなんて軽く超越して争えないということか。

ところで、ノラ・ジョーンズだが、デビュー作(グラミー賞)そしてセカンドアルバムまで出したところで静かだな、と思ったら、貴のけない仲間たちとバンドをやっていたのね。これ、典型的なあまり自分から売れる気のない人とパターンだな。椎名林檎とかもそうだよね。

このバンド、ラジオで聴いていてなかなかいいと思っていたんだが、CDを聴いてみて驚いた。もちろんノラの歌がいいのは当然だが(ほとんどの人はそれで買うんだろうが)、ギターの人(僕は知らない人だったんだが)が、凄いね、これは。カントリー系のギターなんだけど、こんなに巧い人(バカテクという意味ではないよ、ギターをよく鳴らすという意味で)がきっとアメリカにはごろごろしてるんだろう。

一聴してわかるのは、このギターは「テレキャス使い」だということ。弾いている人なら音で一発で分かるだろう、テレキャスらしい実に伸びやかないい音で、ロイ・ブキャナンやダニー・ガットンを思い出させるし、人によってはエイモス・ギャレットを思い出すだろう。たぶんシールド一発でノーエフェクト(曲よってはトレモロを使ってるけど、アンプのトレモロじゃないかな)。リバーブだって別にいらないよ、って感じ。コロッコロッとよくローリングするドライビングなギターで、結構トリッキーな技も使っている、しかし歌を決してじゃませずに、よーくささえている。うーん、これは達人の技だ。しかも大切な点は、非常にリラックスして演奏しているところかな。このバンドは全体にそうなんだが、まるで誰かの居間に集まって演奏しているみたいな、とても親密で気楽で、楽しい雰囲気に満ちている。

こういうギターには、ほんとに憧れるな。

とても幸福な、音楽です。残業地獄に、ぜひどーぞ。



築地のカレーうどん虎杖(いたどり)を食す

2006年05月19日 11時05分53秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
(昨日の続き)

さて、今回の築地ツアーのテーマは、魚とカレーうどんであって、魚がおおかた終わったところでそろそろ昼となり、築地在住原さんのリコメンドである虎杖(いたどり)へ御一行計八人は向かった。
オープンは11:00だったか11:30だったか、ちょっと忘れたが、約5分程度の遅れで行ったがもう満席でやや行列だ。ちょっと待ってカウンターへ。

メニューはカレーうどんだけではなく、普通のうどんから、いわゆるぶっかけ系のウドンもあった。僕は海老入りのカレーうどんを食す。ほどなく出てきたウドンは、クリーミーなカレーの中に太めで透明感のあるむっちりしたウドンがはいっていて、上にフリッター的に揚げられた海老が4尾載る。クリームがかけられている。美しい逸品だ。

さて。食すと、これが噂に違わずなかなかに美味で、クリーミーでマイルドながら、意外と辛味のあるスープが、いわゆるクセになる味である。ウドンはコシがしっかりしていて食感はモチモチである。分量も比較的多いが、ついついスープまで飲み干してしまう、美味しいものでした。

ああ、楽しかりし、食のパラダイス銀河、築地。また行こう。









築地にいった

2006年05月17日 22時39分41秒 | Photo&エッセイ
GW中の話ですが、築地在住のイケヤ新聞の読者、原さんのアテンドで久々に築地に出かけてきた。築地市場は東京都の施設だというのは懸命なる読者の方ならご存じであろう。どうやら都の施設は3日続けて休んではいけないらしい。ということで5月の5日、連休のど真ん中で築地はやっていたわけだ。

今回のテーマは築地での買い物と、築地のカレーうどん虎杖(いたどり)でのうどんだったわけだが、まずは前半の築地のお話を。

GWらしくまったりと、市場に行くには比較的遅めの9:30に集合し、まずは場内に潜入し茹タコ専門の「大政」さんで、タコの話を伺う。このお店は茹でに定評があるタコ専門店で、明石のタコ、アフリカ(モーリタリア)を一口ずつ食べさせてくれたが、これは感動的に美味しい。多めの塩で茹でるのがコツで、うま味をギュッとなかに閉じこめるのだそうだ。


 

その後場内をゆっくりと回りつつ、めいめいほしいものを買いながら、ターレット(場内の不思議な乗り物)を避けながら進む。でっかい美味そうなイカとか、ヒラマサの頭だけとか、いろんなものを売っている。基本的にキロ単価のプロ向けの肴が多いが、トーシロ用にパックに入った刺身なども売っていて、やっぱりスーパーのものよりずっと美味そうで、相対的には安いのではないだろうか。ただし場内にはプロの掟があるので、アマはなるべくじゃまにならないように買わせていただくのがポイントだろう。

 

場内にははかりやさんや包丁屋さん、そして吉野家の一号店などがあって、なかなかに面白い。あとは寿司屋などが立ち並んでいるが、その日は連休の真ん中だけあって、遠出しなかったファミリーがこぞって場内の寿司屋に並んでいた。我々はカレーうどんを目的としていたので並ばなかったけど、凄い列でした。偶然寿司屋の列で知り合いの方にあったんだけど、一時間並んでいたそうでした。ちょっと並び過ぎでは?

場内を出るときに、原さんが買ってくれた500円のマグロをみんなでいただいたが、美味しかったな。ウチの子供はマグロに目がないのでバクバク食っていた。その後場外で卵焼きや海苔、乾物などを一同が物色した。昼食のカレーうどんについては後日。

さて、その日の市場での戦利品は、我が家はマグロのカマとM上さんの奥様からゆずっていたただいたアタマの肉を持って帰ったが、マグロのアタマの肉は美味しかったー。脂がのって、こってりしていて、プリプリしていて。カマもこそげて食べたが美味しかった。やっぱり場内で買うと、美味くて安いなー。やたらと高級な海苔も買ったが、高いけど、これも抜群に美味い。また行きたいな。さて築地は虎杖(いたどり)のカレーうどんにむせび泣くのは、明日の心だー。(小沢昭一的こころ風だー)

 

映画プロデューサーズ<★★★★☆>を観た

2006年05月16日 09時57分42秒 | 映画レビュー

映画プロデューサーズ<★★★★☆>を観た

プロデューサーズ THE PRODUCERS
監督: スーザン・ストローマン
出演: ネイサン・レイン 、マシュー・ブロデリック 、ユマ・サーマン 、ウィル・フェレル 、ロジャー・バート

前掲の「クラッシュ」とは大違いだけど、やっぱりこれはこれで面白い、ハチャメチャでハッピーなミュージカル映画だ。

この映画、まあ細かい筋立てはどうでもいいのであって(とはいえよく練られてはいるのだが)、とにかく登場人物のキャラを楽しむべきだ。最初に出てくる二人はプロデューサーズとなる二人組なんだが、すでにここでこの二人は相当にヘン。婆さん相手のジゴロを気取る、ブロードウェイで外しまくるプロデューサーに、子供の頃からの青い毛布の切れ端を精神安定剤代わりに持ち歩く会計士。この二人だけのシーンだけでも抱腹絶倒なのに、最低の脚本家、最低の演出家、最低の役者たちと、どんどん前の登場人物を越えて変な奴らが登場するわけで、その変さ加減が、もうとうてい半端なものではない。特にゲイの演出家とそのアシスタントには笑ったなー。ロナルド・レーガンそっくりの顔で、思い切り派手なドレス来てるからなー。そしてこの世のものとは思えないおぞましくも最低なミュージカルはなぜか、最高のコメディとして大ヒットしてしまうわけ。これは実はゲイの演出家のお陰でもあるんだけど。

劇中さまざまな歌が歌われるわけだが、これはどれも素晴らしいもの。登場人物も「巧い」という歌ではないが、どれもこれもとてもいい歌で、ミュージカルというものの伝統をまざまざと感じさせる。タランティーノの「キルビル」で凄惨な美女殺人マシンを演じたユマ・サーマンが歌い踊るのも、新しい魅力だった。

次々とあたらしい才能を吸収してしまうブロードウェイってのは、ほんとうにアメリカ人の心の故郷かもしれないな。

以下webでの公式解説です
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一晩で大コケするミュージカルを作り、その製作費を持ち逃げしようと企むプロデューサー。そのために「最低の脚本」「最低の演出家」「最低の出演者」を集め、ブロードウェイで最高に儲かるチャンスを得るハズだったが……。トニー賞12部門、史上最多受賞のブロードウェイ・ミュージカルが完全映画化!

印象派の絵のような一日

2006年05月12日 18時47分15秒 | Photo&エッセイ
GWの一日は、成城の祖師谷公園のすぐそばに住む友人夫婦のところに子連れで遊びに行った。もちろん子連れ自転車である。K2というミキストのクロスバイクに子供運搬用のイスをリアに設置。そして1年に何度もない、と思えるほど爽やかな五月の風と太陽を感じながら、自転車で阿佐ヶ谷の中杉通りを下り、そのまま抜け道を南下。和田堀公園を越え、京王線の永福町の駅を越えて甲州街道、そして環8から祖師谷というルートだ。実に気持ちの良いサイクリングだった。子供もウルフルズを歌ってご機嫌だ。

昼ごろ友人宅に到着、そうしたらピクニックの準備をしてくれていて、隣の祖師谷公園へ、スキップで。5月の太陽に輝く美しい芝生の上に、えんじ色の柔らかな敷物を敷いて、美味しいパスタとアボカドと生ハムとワインを飲み、子供二人は芝生の上で遊ぶという、スーラの印象派の絵のような風景に相成ったわけである。ああ、この世のものとは思えない、恍惚としてしまうほどの美しさだった。

その後、部屋へ戻ってイタリア帰りの奥様のお土産のパルメザンチーズをいただくわけだが、これが美味。子ども達は今度は部屋の中をかけずり回る。夕方にはまたまた夕食をごちそうになり、子供は風呂に入れてもらって、自転車で阿佐ヶ谷へのんびりと帰った。

あー、なんて気持ちの良い休日だったことだろう。ありがとうY夫妻。また遊びに行きます。

















映画「クラッシュ」を観た<★★★★★>

2006年05月11日 21時25分08秒 | 映画レビュー

映画「クラッシュ」を観た<★★★★★>

クラッシュ

[監][案][製][脚]ポール・ハギス
[製][脚]ボビー・モレスコ
[製][出]ドン・チードル
[音]マーク・アイシャム
[出]サンドラ・ブロック  マット・ディロン  ブレンダン・フレイザー

[制作データ] 2005米/ムービーアイ
[上映時間] 112分・PG-12


どれだけぶりだろう、映画レビューで5点満点をつけたのは。たぶん「チャーリーとチョコレート工場」以来かな。

ロス・アンゼルスのリアルライフを、僕が数えただけでも9つものストーリーをタペストリーのように紡ぎながら描いている。いわゆるグランドホテル形式の映画だ。いやER的な群像劇、といったほうがいいかな。

実際のLAの生活は知らないが、きっとこういう毎日が繰り返されているのだろうと思わせる。いわゆる映画的な甘さはほとんどなく、スターが出ているにもかかわらず、非常に辛口で大人の映画だ。どのストーリーにも正邪が入り交じっていて、根っからの悪人も善人もいない。

リアルライフ、で痛感させられるのは、この映画のテーマでもあるいわゆる人種差別、黒人差別で、これはもうアメリカ社会の根幹に抜きがたくあるのだろう。そして、犯罪。殺人。これが道の石ころのように、日常にあるんだなー。本当に。

さてこの映画の、どこが5点満点にあたるのか、と言われると苦しいのだが、まずはその「甘くない」リアルライフの描き方が一つ。これは脚本の勝利だろう。そしてもう一つは役者陣の演技の素晴らしさで、もう、どの役者も素晴らしい演技を見せている。サンドラ・ブロック、マッド・ディロン、そして申し訳ないんだが名前を知らないけど黒人の役者の方々、とにかく圧倒的な演技力だ。

そして、5点を差し上げた最大の理由は、ぼくがあるシーンで大変感動したからだ。これから映画を観る人のために、詳細は語れないが、そのシーンでは最初、あまりの悲劇ぶりに、僕は目を覆って叫んでしまった。「やめてくれ!」と。そしてその直後、僕はあっけにとられた、そしてキリスト教的な奇跡、宗教的な救済を感じた。さらにその後で、周到なシナリオと、それでもそこには救済と許しがあることを感じた。いままで観た映画の中でも有数の素晴らしいシーンだった。そのシーンがあるだけで、あとはどんなに駄作だとしてもぼくはこの映画を満点としただろう。

みなさん、ぜひ。できれば劇場で! まだやってます。

以下、Webからの公式解説です。
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LAのハイウェイで起きた1件の自動車事故をきっかけに、様々な人々の運命が交錯してゆく群像劇。「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を浴びたポール・ハギスの初監督作。
クリスマス間近のLAのハイウェイで交通事故に巻き込まれた刑事のグラハムは、偶然、事故現場脇で若い黒人男性の死体を発見。その前日、自動車強盗と若いカップルが、白人警官と黒人夫婦がトラブルを巻き起こしていた。


このシーンで僕は、本当に悲鳴を上げ、その後、宗教的ともいえる救いを感じた。




額縁に入れておきたいほど、美しい一日

2006年05月10日 00時47分20秒 | Photo&エッセイ

今年のゴールデンウイークは、河口湖の「森と湖の楽園」以外、遠くには出かけなかったが、家の近くでとても楽しく遊んだ。

写真は5/3、家から自転車で30分程度で光が丘公園へ家族で出かけたときのもの。
たぶん1年でいちばん気持ちが良いのでは、という清涼でよく晴れた美しい日だった。

もとは米軍の将校の住宅地だったという、信じられないほど広い公園では、芝生の上で野球をやる人、サッカーをする人、サックスの練習をする人、寝そべっているひと、犬の散歩をする人など、いろんなコトをやっている人がいて、ジャグリングの練習をしている人までいる。ジャグリングのオジサンは初心者のようで、滅多に成功しないジャグリングをゆっくりと何度も練習している。



このユルーい感じが、これまた気持ちの良い、いい感じー。5月の太陽と風と、新緑が本当に美しかった。

なんてことのない、ゆったりとした、豊かな休日。これは意外と難しいんだよなー。1年にそれこそ何度も味わえない、holidayでした。







おけいずしのいなり寿司

2006年05月09日 12時23分58秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
さて、連休も終わって仕事、仕事。あいかわらずなのだが、昼は弁当になることも多い。おけいずしのお持ち帰りの寿司には、以前紹介した、づけマグロ、アボカドいくら丼、だけでなく、いなり寿司もあるのだった。これが大きくて、美味しい。油揚げを裏返しにして包む流儀。甘さはほどほどで、ボリュームがあり、これは鯔背な江戸のいなりだなと思いつつ、パソコンを打ちながら頬張る午後一時過ぎである。

おけいずしのづけまぐろといくら丼のPhotoは、こちらに載せています。