2007年6月25日の朝日新聞の天声人語を読んでいた。内容にはたいして感銘を受けなかったが、一言、引用されている文言が強く心を打ったので個々の記しておきます。米沢富美子さんの著作で、米沢さんは物理学者だそうです。
「愛する人たちとの死別に比べれば、他のことはいずれも、人生で取るに足らない。」
(二人で紡いだ物語/米沢富美子著 朝日文庫)
あー、ずっと気持ちの中で上手く言えずに引っかかっていた言葉がこれだ。
弟を脳腫瘍でなくしたとき、痛感した。仕事やら何やらで、死別するまで本当に弟と一緒にいる時間を持てたのか、といわれると、否であって、仕事の都合に合わせて弟に会いに行ったというのが真実だ。
しかし、永遠に失われてしまった「時間」はもう取り戻すことができない。仕事なんて、人生では取るに足らないことなのだ。
僕が先日、会社を辞めた根本は、多分そこにある。
会社にいればいるだけ、その会社の組織の論理がどうしても憑依してしまう。仕事は大事だ、もちろん。やりがいもある。しかし、生き死にとか、家族や肉親への愛や彼らと過ごす時間に比べれば、取るに足らない。
人生のプライオリティを再認識し、それを日々意識しながら生きる。
「愛する人たちとの死別に比べれば、他のことはいずれも、人生で取るに足らない。」
(二人で紡いだ物語/米沢富美子著 朝日文庫)
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あー、ずっと気持ちの中で上手く言えずに引っかかっていた言葉がこれだ。
弟を脳腫瘍でなくしたとき、痛感した。仕事やら何やらで、死別するまで本当に弟と一緒にいる時間を持てたのか、といわれると、否であって、仕事の都合に合わせて弟に会いに行ったというのが真実だ。
しかし、永遠に失われてしまった「時間」はもう取り戻すことができない。仕事なんて、人生では取るに足らないことなのだ。
僕が先日、会社を辞めた根本は、多分そこにある。
会社にいればいるだけ、その会社の組織の論理がどうしても憑依してしまう。仕事は大事だ、もちろん。やりがいもある。しかし、生き死にとか、家族や肉親への愛や彼らと過ごす時間に比べれば、取るに足らない。
人生のプライオリティを再認識し、それを日々意識しながら生きる。
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