ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

『インビクタス/負けざる者たち』を見ました。

2010年03月31日 20時12分39秒 | 映画レビュー
『インビクタス/負けざる者たち』を見ました。<★★★☆☆>

ちょっと前ですが、実家に泊まっていたときに夜中、見に行ってきました。
ネルソン・マンデラが大統領になった頃の、南アフリカのラグビーチームの実話。
ネルソン・マンデラの投獄27年というのがどれだけ苛酷だったか、とか
物凄く大変な事実上の再度の建国の時代に、
ラグビーがどのくらい役に立ったのか、
そして奇跡的に勝てたのかという話。
いわば国家の「ロッキー」みたいな感じ。

ネルソン・マンデラを演じるモーガン・フリーマンも素晴らしい。
抑え気味に淡々と映画を勧めるクイント・イーストウッドもいいねぇ。

ただ難を言えば、事実だから文句は付けようがないんだが
あまりに「小説より奇なり」であって、
これがフィクションならできすぎ、というところだろうし、
ストーリー的にも起伏があまりなかったように思えた。

とはいえ、ネルソン・マンデラという人間が
どんなすごいのか、ということはよく分かった。

できればドキュメンタリーとして実際の映像で見たかった気もする。




Special AKAのNelson Mandela - Special AKA
これは今聴いてもシビれますー。
http://www.youtube.com/watch?v=o3NJwyzFlTE

インビクタス~負けざる者たち
ジョン カーリン
日本放送出版協会

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自由への長い道―ネルソン・マンデラ自伝〈下〉
ネルソン マンデラ
日本放送出版協会

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マドンナのマイケル・ジャクソンへの追悼のスピーチが、 あまりに素晴らしくて感動した。

2010年03月31日 18時13分16秒 | Short Stories
マドンナのマイケル・ジャクソンへの追悼のスピーチが、
あまりに素晴らしくて感動した。

マイケルの悲痛さを理解できるのは、同じくスターでないと本当のことは分からないだろうが、それを明瞭に話せる彼女は凄い、と思った。アメリカのショービズの業火に耐えた人間だけが、その真実を知っているに違いない。
偶然なのか? 同じ年の同じ付きに生まれた二人だそうです。

物凄い高潔で、正義感のある、そして魅力的な人間性を持ってるな、
マドンナは。たぶんあのクラスの人はみんなそうなんだと思う。

こういうスピーチができる日本のアーティストがどのくらいいるだろうか。

MTV VIDEO MUSIC AWARDS 2009[日本語字幕付]madonna
http://www.youtube.com/watch?v=5OFFb3gGsVM





Sticky & Sweet Tour [Blu-ray] [Import]

Warner Bros / Wea

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セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト(2枚組)

ワーナーミュージック・ジャパン

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Confessions on a Dance Floor

Warner Bros.

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マドンナ コンフェッションズ・ツアー・ライヴ

ワーナーミュージック・ジャパン

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『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』を読んだ

2010年03月31日 17時19分31秒 | レバレッジリーディング
ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン
寄藤文平
美術出版社

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『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』を読んだのは
最近メモを取るときに絵も一緒に描くようにしているからだ。
これは言語だけではなく無意識層も含めて
全脳を使いたいからなんだが、
絵を描き始めると、あまりの下手さに自分で驚くのであった。
もともとあまりメモに絵やグラフィックを入れる傾向が少なかったので
そういうスキルがあまりに低い。

というわけで先日ブックファーストで
一目惚れで買ったのがこの本。
JTのタバコのマナーの広告などで有名なイラストレーターの方で
上手いのかヘタが微妙なんですが
そこがラクガキらしくていいと。

この本は時が少なくて絵が多いんですg
それで意外に本質的だったり
線の書き方、発想の仕方、省略の仕方なども書いてあって
いや、実にいい本だと驚きました。

今後はメモを書くときも、
ちょっとした絵を入れていきたいと思います。

その前にこの本にあるように
一日10分、線を引いたり、円を描いたりする
トレーニングをしてみようかなと。
きっと絵も上手くなる気がします。

良書(失礼ながら意外なことに! )
ぜひ、おすすめします。


初ジャズコンボ練習をしたのだった

2010年03月30日 23時36分37秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
ジャズトランペットを習い始めて五年目になる、ということを
先日レッスンメイトのMさんに聞いて驚いたのだった。
もう5年もレッスンしてるのか。

それにしてはあんまり……。

という疑念を振り払いつつ、
先日嬉しいことに、
初ジャズコンボ練習に行ってきたのだった。

いままでは
1)飛び入りあるいはセッションでの一発勝負
2)歌物バックの10人編成バンド

の二種類しかやったことがなかった。

1)は泣いても笑っても一発であって、これはもう度胸で勝負するしかないが完成度とかに詰めるということは、僕のレベルでは無理

2)は基本的にアレンジされている譜面を吹き、決められた長さのソロスペースをもらってソロを吹く

とこうなっていたわけだ。

だが、コンボとなると、もう丸ごとアドリブであって、
しかもベースもアコベだったりして、これはもう
すっかり「ジャズな練習」であった。

ジャズな練習とロックの練習の違いは割とハッキリしていて
ジャズな練習は、個々人の持ち分については個々人が責任を持ち、
互いの演奏を良く聴きながらレスポンスし、
アンサンブルについてちゃんと煮詰めていく、というスタイルで進行する。


ロックはその点もう少し中学生の野球部みたいな物で
個々人を完成品であると前提しないので
みんなで同じフレーズを練習したり
ソロはそうじゃないだろ、みたいなことを言ったりして
基本的には全員が仲間で客席に向かって編隊を組んでいく。

そんな違いがあって面白い。
だいたいジャズは固定メンバーでやらなくてもいいしね。
曲だってスタンダードが基本で、
どの流派の演奏スタイルで行くかを決めるだけ。
そういう意味でも、書くプレイヤーは完成品であり
それを尊重するので、ダメなら「ダメ」とは言われずに
次からさっぱり呼ばれなくなるだけという、
非常におとなな練習でありました。

ちなみに、一応次回も呼ばれていまして
5月にはライブをやる予定です。

練習しないとねぇ。




銀座は天國のランチ天丼ですよ。

2010年03月29日 23時36分05秒 | Photo&エッセイ
銀座でオシゴトしたときに、お昼時誘われていったのが、
天國のランチ天丼でありました。

壮年のサラリーマンの男性陣と交じって、ちょっと並んで。

オーダーすると待たせずに、早めのいい頃合いで、トンと机の上に出てきて。

甘すぎず、フカフカで、余計な飾りがない感じの質実剛健で、
海老とイカのかき揚げ。
これは実に美味であります。

海老の尻尾は切ってあるので、
食べ終わった後に、残りません。
しかもリーズナブルなお値段。銀座でね。

なんだか、銀座か新橋あたりにつとめる
立派なビジネスマンになったような気がする。

もちろん気がするだけなんですけどね。

銀座でてんぷらはいいねぇ。

おっと、今日は食べ物2連発でありました。


とっておきの銀座 (文春文庫)
嵐山 光三郎
文藝春秋

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文人暴食 (新潮文庫)
嵐山 光三郎
新潮社

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素人庖丁記 (ランダムハウス講談社文庫)
嵐山光三郎
ランダムハウス講談社

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寿司問答 江戸前の真髄
嵐山 光三郎
筑摩書房

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荻窪のラーメンの名店、春木屋がまたつけ麺をはじめました。

2010年03月29日 15時40分40秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
荻窪のラーメンの名店、春木屋がまたつけ麺をはじめました。
季節限定メニューで味噌ラーメンと入れ替わりです。
このつけ麺が、なんというか、戦国時代といえるつけ麺で
良識と格式を感じさせる逸品で、
今年もほぼ去年と同じと拝察するが、
やっぱりさすが、と唸らされるのであります。

いや、バランスといい、ポジショニングといい、まさにお見事。

ぜひ皆さまも一度ご賞味ください。

青梅街道沿い、駅からやや新宿方向に戻る形の商店街の端っこにあります。

近くの住宅街に入ったところに
別の春木屋本店というのもあって、これはこれで不思議であります。

春木屋本店
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/24259/map/

プロのためのラーメンの本 (柴田書店MOOK)

フード・ビジネス

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たちまち繁盛店!1日300人が行列する人気ラーメン店のつくり方 (DO BOOKS)
木村 康宏
同文舘出版

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プロのためのラーメンの本 2 (柴田書店MOOK)

柴田書店

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『ヤマハ吹奏楽団創立50周年記念 アンサンブルと室内楽の夕べ』に行ってきました

2010年03月28日 23時46分41秒 | 映画レビュー
『ヤマハ吹奏楽団創立50周年記念 アンサンブルと室内楽の夕べ』に行ってきました。
http://www.yamaha.co.jp/yamahaginza/hall/eventdetail_2888.html

木管アンサンブルやサックスアンサンブルの
現代的な曲を、それを見事に演奏する技術の高さ、
そして何より楽器の音のホールの響きの素晴らしさに
実に感銘を受けました。

ヤマハホールの響きは、木管楽器とは特に相性がいいように思います。

金管もいいのですが、8重奏ぐらいに大勢になると、
ちょっと音が大きすぎてダマになるような気がします。

後半のゲストステージでは、NHK交響楽団の首席ホルン奏者松崎 裕さんのホルンコンチェルトがものすごかった。

あんな明瞭に、まるでラッパのようにバンバンと吹いていくホルンは初めて聞いたし、音は美しく、滑舌が素晴らしく、重々しさがない点。

ものすごいホルンであって、あの音と技術は間違いなく、現在の日本一だろうな、
と思うわけです。いや、すごかった!

コルヌコピア
松崎裕
マイスター・ミュージック

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アダージョとアレグロ
松崎裕
マイスター・ミュージック

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無言歌 ~ホルン作品集~
松崎裕
マイスター・ミュージック

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農作業は、いやでおじゃる

2010年03月28日 21時43分44秒 | Photo&エッセイ
妻が申し込んで、区の農園を借りた。

説明会があって、どの場所の農園かがわかったが、
硬くなった畑の雑草を抜いて、いきなり耕してみた。
そうだな、三畳分ぐらいかな。

鍬でそのぐらいを耕した。
一時間ぐらいかかっただろうか。
体がぼろぼろになって、
翌日の今日は背中が亀の甲のようにバリバリにかたくなってしまった。

いま、食べ物の自作が一番ヒップってのは
高城剛氏が言うとおりだとは頭では理解できるが、
都会育ち(東京という意味ではなく、周りに田畑のない地域育ち)の
俺にとってはただひとこと。
「農作業は、いやでおじゃる」
であります。
オーガニック革命 (集英社新書 526B)
高城 剛
集英社

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儲かる農業 -「ど素人集団」の農業革命-
嶋崎 秀樹
竹書房

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吉祥寺の伊勢丹サラバ

2010年03月28日 00時17分42秒 | Photo&エッセイ
吉祥寺の伊勢丹サラバ。
もうしまっていました。ただ社員通用口には人が出入りしていたので
今月いっぱいぐらいかけて片づけしているのでしょう。
吉祥寺も変わるなと。

駅ビルもかわるようでした。
あのいかにも吉祥寺な感じのロンロンが
アトレになるそうです。


うーん、吉祥寺もかわる。

あなたはどうですか?




和声を学ぶ前にインストールすること、その1キーボードで和声を弾くスキル

2010年03月27日 23時00分02秒 | ジャズ理論を学ぶ(バークリーメソッド)
今、バークリーメソッドを習っているんですが
なかなかそのことを書いてきませんでした。


というのは、メソッドを習う前に
ツールをインストールするという作業をずっとしていて
なかなかメソッドにたどりつかなかったからです。

でもいよいよ、メソッドに入ってきたので
忘れないうちにメモをとっておこうと思います。


まず、いままでどんなツールをインストールしてきたのかですが、
バークリーメソッドは和声のメソッドなので
和声が出せる楽器、しかも視覚化が容易にできるという意味で、
鍵盤楽器に習熟する必要がありました。

では何ができなければいけないか。

メジャースケールが弾ける。
すべての12のキーでメジャースケールが弾ける
すべての12のキーでメジャートライアドが弾ける
(トライアドとは三和音のことです。
ドミソを全部のキーで弾くということです)

マイナースケールが弾ける
すべての12のキーでマイナースケールが弾ける
すべての12のキーでマイナートライアドが弾ける

さらに四声になります。
クラシックは三声ですが、
バークリーでは四声を基本単位として考える。
それはセブンスです。
セブンスには短七度のセブンスと、長七度のメジャーセブンスがあります。

ということで、
すべてのキーのメジャー、マイナーコードについて
セブンス、メジャーセブンスが弾けるようにする。

さらに変化形として
5度が半音たかいオーギュメント、
さらにハーフディミニッシュ、ディミニシュがあります。
これもすべてのキーにあります。

これらをパンパンと弾けるようにする。
それがまずはキーボードに関する
インストールでありました。


ペリーさんからパワポによる開国のご提案です。

2010年03月26日 23時57分33秒 | Short Stories
いやー、笑った笑った。

これは面白いですよ。

友人のミクシの日記で知ったんですけどね。

特に、俺みたいに、今企画書で頭かかえているような方へ。

「ペリーがパワポで企画書を持ってきたら」

というページですが。

ペリーのパワポによる開国のご提案です。
http://portal.nifty.com/2010/02/21/b/


コメントも最高。
シャレになっているようで、じつはシャレになっていないという、絶妙さ!

いや、仕事、このくらい楽しくやりたいよなー。




NLPに興味が出てきました。「言葉を変えると、人生が変わる-NLPの言葉の使い方」をさらりと読んだ

2010年03月25日 22時20分13秒 | レバレッジリーディング
クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる-NLPの言葉の使い方」
クリスティーナ・ホール
ヴォイス

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NLPに興味が出てきました。
相当深そうで、まだなんにもわかんないですが。
NLPとは神経言語プログラミングのことです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0


この本は対談形式の講演の記録のようで
始めて読むには難しいのですが
とりあえずサラリとフォトリーディングよろしく
飛ばし飛ばし読んでみました。
かなり面白そうなので、
ちゃんと基本的な物から読んでいこうと思っています。

言葉がいかに神経、自意識(自意識すら言葉で思考している)に
影響されるか、ちょっとした言葉の使い方で意識が変えられるか
なんかニューエイジサイエンスとか、
うさんくさげにも見えるけど、相当面白そうだと考えています。

読んでみてもうちょっと分かるようになったら
またご説明します。

リフレーミング―心理的枠組の変換をもたらすもの
リチャード バンドラー,ジョン グリンダー
ヒューマン・グロウス・センター

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神経言語プログラミング―頭脳(あたま)をつかえば自分も変わる
リチャード バンドラー
東京図書

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手にとるようにNLPがわかる本
加藤 聖龍
かんき出版

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実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)
山崎 啓支
日本能率協会マネジメントセンター

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苦手意識は捨てられる NLP脳トレーニング
梅本 和比己
中経出版

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名付けて『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』第一回をお送りします!

2010年03月25日 15時08分07秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
東京では冷たい雨が降り続く中、
桜は着実に、花を咲かせはじめています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

めずらしく、こう書き始めたのには理由があります。
おかげさまでこのブログは一日約600IP、PVで2200PV、
月間にすると66000PVと、非常に多くの方に見ていただけるようになり
望外の喜びであります。

とかしこまって書いてますが、別にブログを止めてしまうわけでありません。

そうではなく新機軸!の導入です。
知人の方の投稿を入れるというスタイルで新しいコーナーを作ろうと思います。

というのも、もともと「ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版」というタイトルからも
想像できるかも知れませんが、このブログは当時僕が配信していた
「ほぼ週刊イケヤ新聞」というメールマガジンをブログにしたもので、
そのブログには多くの友人知人、私が誇る
素晴らしい方々が、自分の得意分野の楽しい話を
たくさん投稿してくれていて
コラムマガジンのような内容でした。
非常に面白かったです。

その後、忙しさにかまけてメルマガは自然消滅してしまい
メルマガの僕の原稿だけがブログにのるようになったのでした。

が、ここのところ素晴らしい内容のメルマガを
ある知人からいただくようになり、
この内容を、もっと多くの方と共有したいと思うようになりました。
ということで、ご本人の了承も得ましたので、
今後ご紹介していきたいと思います。

名付けて『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
とにかく私もビックリするぐらい、
コンサート、映画、芝居、本、その他もろもろのことを
見たり聞いたりしていて、いつもその感想を寄せてくださっています。

僕も映画選び、本選びでいつも参考にさせてもらっています。

というわけで今回は第一回の『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』
をお送りしましょう。ちなみにほぼ一週間でこの内容ですからね!

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持って転送しますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。



【コンサート】
■「Bob Dylan and his band」(Zepp Tokyo 10/03/21 ★★★☆)今年5月、69歳になるボブ・ディランがライブ・ハウスで行うコンサートです。彼の場合セット(演奏)リストが日替わりで変更され、東京初日は「Don'tThink Twice」や「Mr.Tambourine Man」がただ懐かしく、「Highway 61」がこの日の個人的ベスト。 アンコールで演奏した「Like a Rolling Stone」はほとんど原型をとどめず“別の曲”みたいで、「The Watchtower」も伴奏でかろうじて原曲が分かるアレンジ。ディランはいつものダミ声でオルガンを弾きながら歌いギターは数曲弾くのみ、1時間50分はアッという間でした。
SetList : http://www.bobdylan.com/#/tour/2010-03-21-zepp-tokyo


【演劇】
■アル☆カンパニー 「罪」(SPACE雑遊、10/03/20 ★★★★)平田満・井上加奈子夫妻による企画で、蓬莱竜太(モダンスイマーズ)が作・演出。八角形の舞台は温泉旅館の一室という設定。久しぶりの家族旅行を楽しもうとする父(平田)、城のパズルを始める母(井上)、携帯を放さない娘、そして知的障害の息子。 その息子を取り巻く3人が負った「罪の意識」がだんだんと明らかになります。緊迫感とスリリングな演出。
ご参考URL ⇒ http://www.aru-c.com/info/

【映画】

■NINE ナイン <原題 NINE>(★★★★☆)フェリーニ(「8 1/2」)とイタリア映画へのオマージュ。「カサノバ」や「道」を思い起こさせるエピソードが挿入され、とにかく豪華な7人の女優たち。ペネロペ・クルスの歌と踊りと演技が素晴らしく、ニコール・キッドマンもキレイですが、ソフィア・ローレンはもう存在感100%(笑) 9本目の映画製作を前に、アイデアも脚本も全く浮かばない映画監督の苦悩を描いていますが、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化は魅惑的で迫力充分。
ご参考(音声注意) ⇒ http://nine-9.jp

■マイレージ、マイライフ <原題 UP IN THE AIR> (★★★☆)会社に代わって社員にリストラを宣告する請負人(G.クルーニー)のお話。アメリカ国内年間322日の出張で、空港における搭乗の際のチェックイン、通関などノウハウは笑えるものの、唯一の目標が【1000万マイル達成】というのはノー天気です。彼の背後で、次から次へとリストラされる社員たちにも家族がいて生活があるという現実。新入社員の女性が即辞職したのは賢明な行動で、主人公はいつリストラ宣告されるんでしょうか?
ご参考(音声注意) ⇒ http://www.mile-life.jp

【Book】

■横尾忠則 「ポルト・リガトの館」(文藝春秋、10/03/10 ★★★★)スペイン、ブラジル、インドを舞台にした幻想的な中篇集。ダリが住む家を訪問する日本人画家、パンタナル自然保護区を訪れるツアーに参加したアート・ディレクター、カシミールをカメラマンと旅行する彫刻家、その三人に起きる不思議な体験を描いた内容で、どれも“シュルレアリスム”(超現実)の絵画を見ているようで「千夜一夜物語」の現代昔話みたい。ボルヘスやマルケスなどラテン・アメリカの作家たちからの影響も少々。
URL ⇒ http://www.tadanoriyokoo.com/shop/g2/yb032.html

■加藤和彦 「優雅の条件」(ワニブックス新書、10/02/08 ★★★☆)徹底的な「ダンディズム」に貫かれ、「生活を楽しむというのは・・・仕事も遊びも食事もすべて自分の意志で楽しむこと」と断言しています。およそ20年前(1991)に刊行された本の文庫化で、安井かずみが亡くなる前、彼の人生で一番華やかで輝いていた時代のエッセイです。 「お互いにセンスを競い合っていた」とあとがきを書く“金子國義”は、5枚の最後のソロアルバム(1981~1991)のジャケット画を描いた画家ですね。合掌
https://shop.wani.co.jp/index.php?goods=978-4-8470-6013-7&c=12&sc=0&j=

■文藝別冊 「追悼加藤和彦」(河出書房新社、10/02/25 ★★★★)きたやまおさむ、松山猛といった京都時代の旧友、高橋幸宏、小原礼、細野晴臣、小田和正など同時代を併走したミュージシャン、その他自身のロングインタビュー(2004)など、音楽雑誌とは違った編集アプローチ。
URL ⇒ http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309977317

【オマケ、今週の気になった言葉】

■たとえばいまキャスティングしてるのは、2012年と13年の舞台ですから、そんなに間に合わないってことにはならないですね。
(by 北村明子、ほぼ日「キャスティングのよろこびを」より)⇒
http://www.1101.com/casting/2010-03-18.html

ほぼ日で、先週まで映画と演劇の「キャスティング(配役)」をテーマにした対談がありました(計8回)。映画界は、もともと「歌舞伎」のやり方を踏襲している点(役者優先、「付き人」等)、時間的には「舞台>映画>テレビ」の順で配役が決まり、舞台は“3年先のスケジュール押さえ”と、「そんな前から」という意味で意外でした。演劇のチラシでよく「1年以上先の公演告知」がありますが、お客さんにとって「そんな先の舞台観に行くかどうか不明?」で、たとえ脚本ができていなくても「俳優と劇場を確保する」ことが、演劇などの興行を企画・制作・運営する上で“第一歩”なんでしょうね(笑)

では。