ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

朝起きたら、そこは米子だった。

2005年10月30日 12時01分39秒 | Photo&エッセイ
朝起きたら、そこは米子だった。窓を開けると日本海を見下ろすテラス。階下に降りて温泉に入って、ああ気持ちよい。抜けるような秋の空の下、穏やかな米子の海。

そういえば昨日は出張で米子に来たのだった。いやーすっばらしい楽器屋だった米子楽器。そしてついに実現したS重さんと感動の再会、みんなで美味いさかなを食べて、ビール&焼酎で大ハッピーだったのだ。

このまま楽しく米子で観光を敢行したいところではあるんだが(特に植田正治記念館で写真を見たいもの)残念ながら東京の狂乱の巷では相方のデザイナーが、徹夜の連続作業状態になってヘベレケになりつつ一部渡していない原稿を待っているわけで、私もこの抜けるような蒼く美しい米子の快晴の空をひとっ飛び、狂乱の巷東京へ早くも帰ろうと米子空港の待合室にいるわけだ。ああ、残念なり。

帰りの飛行機の中では激睡しようと心に誓うぞ。(往路は揺れて寝られなかった、オレとしては珍しく)。


小澤征爾の指揮で泣いた。

2005年10月28日 22時29分58秒 | Photo&エッセイ
小澤征爾の指揮で泣いた。

最近なんだかんどとしんどいことが多く、大変疲れているわけだが、人間真面目にやっていると、たまにはいいこことがあるものだ。
さる僥倖で昨夜、小澤征爾指揮のNHK交響楽団(バリバリ主席クラスのトップメンバー)でベートーベンの運命と、ガーシュイン(客演はマーカス・ロバーツのトリオ!)そして、日本の民謡をアレンジした曲を聴いた。しかもNHKホールの最前列から3列めの、一番真ん中。小澤征爾のすぐ後ろ、みたいな特等席だ。(こういう席がすぐに取れてしまう不思議な世界があることにも驚いたわけだが)

それにしても、ほんっとに、凄かった!いままでのクラシックのコンサートで一番感動した、といっていいだろう。いま僕が15歳だったら、昨日の夜から人生が変わって絶対に指揮者を目指したはずだ。そのくらい小澤征爾は凄かった。圧倒的だった。人生を変える力を持った、本当の感動を与えられる真の芸術家といっていいだろう。いままで人生が変わったと思えるライブは、ジャコ・パストリアス、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、キング・クリムゾン、ライ・クーダーあたりだが、自分史上、昨夜のコンサートは、それと並ぶコンサートだった。

小柄で痩身、豊かな銀髪をなびかせながら小走りにオザワはステージにやってきて、ふわりと軽々指揮台に上った。そこからはオーケストラは小澤征爾の圧倒的な支配下に置かれ、いまここに最も美しい音楽を存在せしめる、というの強い意志で最初の音を紡ぎ出す。指揮とはここまで明解でどんな演奏者よりも音楽的で、かつ精神的であったのか。
小澤征爾の指揮の凄み、オーラは、小澤征爾自身が音楽へ徹底的に献身し、音楽に奉仕し、音楽を徹底的に愛していることにあるのではなかろうか。まがりなりも音楽愛好家で指揮者を見ながら演奏をしたこともあるわけだけど(学生のブラスレベルだけど)今まで見てきた指揮は、もはや指揮ではないなと痛感した。

それにしてもオザワの指で操られているオーケストラは激しい緊張感の中で、しかし支配されていることに歓喜しているようにも見えたのが、不思議で、かつ奥深い。

それにしても、40年ぐらい音楽を聴きまくってきたし演奏もしてきたが、音楽の深さとすごさは果てしがない。音楽があるから、オレは生きていける。

マーカス・ロバーツ・トリオを迎えて演奏したガーシュインについては、また明日(明日は米子に取材にでかけるので明後日かも)。


え、あーんなことや、こーんなことって?

2005年10月26日 09時39分35秒 | 自転車のはなし
先日、買い物に光が丘団地に家族で出かけた。もはや自転車だと光が丘など近い、近い。で公園でのんびり外ランチしたり、子供は水辺で遊んだり、警察のイベントでピポー君がいたり。
そんなわけで、牧歌的でいい休日の昼下がりだったんだが、実は光が丘の公園ってインラインスケートやBMX系自転車のメッカのようで、すごい。そこでみたのがこんな光景。雑誌なんかではみたことあったんだけど、すごいね、あーんなになったり、こーんなになったりって、よくできると思うぞ。っていうか自転車でああいう遊びを発明する方がすごい。
カタやツール・ド・フランスみたいに平均時速50kmでぶっ飛ばす、羽のように軽い自転車もあれば、野山を駆けめぐるダウンヒルみたいな自転車の世界もあれば、こんなサーカスみたいな自転車の世界もあり、さらに駅まで乗って放置されるママチャリの世界も巨大にあるという、不思議な世界。




ジャズトランペットを習おうと思う

2005年10月25日 14時45分49秒 | Photo&エッセイ
つい最近、ホームページの仕事でレッスン見学をした。ジャズトランペッター、原朋直氏のレッスンだった。これがかなり厳しいが刺激的なレッスンで、大人のための優しいレッスン、音楽ってステキでしょ、というものではなく、オイッス、という道場チックなもの。オレは逆に、おおーやったろうじゃねーの、と燃えてしまい、入ることにした。月に一回のレッスンなので、スケジュールもなんとかなる、と踏んだからだ。
ラッパを真剣に吹くのは高校三年のブラスの演奏会以来なので、たぶん25年ぐらい前ではないだろうか。でもラッパそのものが吹けない気は全くしない。むしろ熟成したかな、と思うぐらいのテングですが、なんといってもジャズの理論が楽しみ。いままで勘だけで弾いていたギターにもフィードバックがあるかも。
2-5くらいは判ってたけど、セカンダリ・ドミナントとか、モーダル・インタージェンジとか、コンビネーション・オブ・ディミニシュとか。見学してるときだけでもガンガン出てきていたので、勉強になりそうだな。とりあえず、来月の終わり頃からのスタートとなるので、またお知らせしまーす。それまではひっそりと個人で練習しとこう。時間は全然ないんだけどね。

幸せの、とれとれの、ブイヤベース

2005年10月22日 15時31分54秒 | Photo&エッセイ
たまーにある美味しい仕事。英虞湾での定置網で捕れた魚をすぐにブイヤベースにして喰ってしまう、というすっばらしい観光コースのご紹介のために、それを体験することになった。昼前に漁船で英虞湾にでる。実に静かでおっとりした内海。そこにしかけてある定置網を引っ張り上げると、いるわるわ。ハマチ、クロダイ、カサゴ、イシモチ。中には赤ちゃんのサメまでいた。これは喰えん、といいつつ、ほらサメハダ、と漁師が触らせてくれたが、かわいかったな。
漁船のいけすに入れてハーバーに戻り、そこでいきなり料理人がさばいてくれる。ハマチはもったいないので刺身に、あとはブイヤベースとして煮込むわけだが、一部さばかせてもらった。もう、頭を落とした状態でも逃げる逃げる、まさにとれとれ。
で、刺身はバカうま、ブイヤベースは超贅沢なべ、となったわけです。美味!
あ、こんな美味しい仕事は僕の場合は何年かに一度だけでござる。誤解なされるよう。

さめのあかちゃんが網にかかっていた。
ガオーっt吼えるところがかわいい。
定置網にかかった魚たち、黒鯛など高級魚がわんさか。
陸に上がっていきなりさばいてもらう

ハマチは刺身。ぷりぷりっていうか、まだ動いてるかも、という鮮度。さっきまで泳いでましたからー。
そしてとれとれの素材でブイヤベースだ。

弟のことを思い出した

2005年10月20日 22時41分43秒 | Photo&エッセイ
今日は今年の2月に脳腫瘍で亡くなった僕の弟に渡したMDを聞きながら仕事をした。オフィスがざわざわニギヤカで仕事に集中できないときにヘッドフォンをしながら仕事をするんだが、ここんとこ忙しかったのでやたらとMDを聴いていて、手持ちのMDを聞き飽きてしまったので、ふいに引き出しから出てきたそのMDを聴いたわけだ。
聴きながらいろんなことを思いだした。弟は脳腫瘍の手術を終えた後、家で療養した。一時的には外見的には手術前よりかなりよくなったように見えた。外科手術後、化学治療、放射線治療を行いながら、弟は自宅にある自分の身の回りのモノを徹底的に整理していた。執拗なほどだ。そのとき、僕はリハビリの一環とおもってやってるんだな、と思った。でも今日、このMDを聴きながら思ったのは、彼は死ぬことを予期してその支度をしていたんだということだ。そうでなくては僕が録音して病院で弟に渡したこのMDが簡単に出てくるはずはないのだ。
40歳に満たなかった弟の人生の中で、何を考えながら片づけをしていたんだろう、そう考えると胸に迫るものがある。

脳腫瘍はその発生の原因がいまもって現在の科学ではわからない。だからなぜ弟が脳腫瘍になったのかは、わからない。ちょっとした神の采配の違いがあれば、それは僕だったのかもしれないのだ。その時僕に何が出来たか。それを思うと、今、自分が一番何をすべきなのか、どう生きるべきかということを、真剣に考えなければ、と思う。それが今の僕に弟が伝えてくれて続けているメッセージなのだろう。

小学校の頃聴いて僕が好きだった曲がある。
NHKの番組の後テーマで、毎回違う歌手のゲストがその歌を歌って番組がクロージングとなるモノだった。小学校の子供の分際だったが、この歌はとてもいいと思っていた。
今、この歌を口ずさもうとすると、どうしても、涙が出そうになる。

こんな歌詞だったはずだ。

生きるものの歌

あなたが この世に生まれ
あなたが この世を去る
私が   この世に生まれ
私が   この世を去る

その時  愛はあるか
その時  夢はあるか
そこに   幸せな別れが
あるだろうか あるだろうか


その時  未来はある
その時  涙がある
そこに   生きる者の
歌がある  歌がある

今日の写真は、英虞湾の静かな、たとえようもなく美しい、エメラルド色の水面である。


英虞湾を散歩する

2005年10月19日 02時36分32秒 | Photo&エッセイ
現在ただいま、仙台に出張中。深夜だが駅前には何もないなぁ。で、前回の出張は英虞湾というか合歓だったわけで、そのお話し。英虞湾はミキモトの真珠と魚の宝庫である。実に穏やかで優しい、静寂でいい海だった。音楽メインのオレにしては珍しく文字通り美味しい仕事で、料理の取材であった。まういーである。シェフが簡単そうにやっている料理だが、これが絶妙のバランスで実に美味しいものであった。温泉にも入り、満腹で快適なお仕事。仕事も辛いばかりではないのだなー。たまにはオイシイ仕事もあるのです。




新宿歌舞伎町「王ろじ」のカツカレー

2005年10月18日 02時11分46秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
つけ麺ではないんだが、美味しいのでみなさんに情報をおすそ分けいたそう。
この「王ろじ」は、紀伊国屋の裏手、旧ピットインのあたりをやや伊勢丹に向かった、カメラ量販店の裏側にひっそりとした佇まいである豚カツ屋である。

ここの豚カツはちょっと不思議な形で筒型であるが、味は実に王道であり、豚カツを食したという充実感が得られるが、そこはかとない上品さが、またこの店の身上である。
豚カツ定食をチョイスするのはもちろんこれまた正道ではあるが、メニューには「とん丼」と記されるカツカレーが実は美味である。それは余技のカレーではない。自店のカツをいかに引き立てるかを研究し尽くしたカレーでは無かろうか。適度に油がありつつカラリと揚がって斜め切りされたカツが逆さに立てられ、香ばしくも爽やかな辛みを持つカレーが出会う。それはまさに純日本風の洋食であり、これを喧噪の巷歌舞伎町の、ちょっと忘れられた風情のしずかな店ではむはむと食すのは、ちょっとした小旅行に匹敵する楽しい体験である。ちなみに「とんサンドイッチ」もこれまた美味である。

電脳の歓楽地で買い物に疲れたら、ぜひ。


容疑者 室井慎次<★☆☆☆☆>

2005年10月17日 06時21分23秒 | 映画レビュー
容疑者 室井慎次を見た。ダメだった。

「容疑者 室井慎次」

[監][脚]君塚良一 
[製]亀山千広 
[プ]金井卓也 臼井裕詞ほか 
[撮]林淳一郎ほか 
[音]松本晃彦 
[出]柳葉敏郎  田中麗奈  哀川翔  八嶋智
筧利夫  真矢みき  吹越満  佐野史郎  柄本明 
[制作データ] 2005東宝
[上映時間] 117分

映画の日に「シン・シティ」に続いてはしごしてみた映画のもうひとつがこれ。いや、酷かったなー、全部は観れずに途中で退散した。その日二本目の映画ということもあったけど、これ以上見てもつまんないだろって。

「踊る走査線シリーズ」は特に興味がないのにもかかわらず、最初に出張先の小樽で見て以来なぜか見続けているんだが、これは正直言って「日本の人気映画はどこまで面白いか」という興味に尽きていて、深みはないんだが幅広い層に訴えるポピュラリティー、という意味ではなかなかよくできているし、派生シリーズ「交渉人 真下正義」もストーリーは酷く破綻しつつも、キャスティングと主演の面白さでもっていたように思う。でも「容疑者 室井~」はダメだなー。つまんなかった。

以降、ネタバレですので、映画・ビデオを見る予定の方は、これ以降お読みにならないほうがいいと思います。

まずストーリーが極端に稚拙。ありえないような話の連続。そして決定的なのがキャスティングの悪さ。いままでの「踊る~」シリーズは正直言ってキャスティングだけでもっていたような感があったが、今回はその救いすらなかった。田中麗奈の駆け出し女性弁護士もかなり厳しいが、まあヒロインなのでいいとしよう。しかし佐野史郎の検事役、柄本明の弁護士もステレオタイプで面白くないし、八嶋智の弁護士役は酷かった。主演の柳葉だけの魅力でも? これも厳しいね。重苦しい演技だが、深みも渋みもない。全体的にいって最後まで見るのはかなり厳しい映画。たぶん「交渉人 真下正義」とほぼ同時進行で撮影が行われていたはずだから、いいスタッフを全部「交渉人~」に取られてしまったのか?

というわけで<★☆☆☆☆>1点。ゼロ点でもいいのだが、田中麗奈のぶんだけ1点あげる。

以下は公式な映画の紹介

「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフ第2弾は、室井警視正が主人公のサスペンス。捜査の責任を取らされ逮捕された彼の奔走と、警察庁と警視庁との確執を描く。2005 年2月。ある殺人事件の捜査の責任を取らされ、逮捕された警視庁の室井管理官。若き女弁護士・小原は彼を救うために奔走するが、室井は警察の不正を暴こうとする敏腕弁護士・灰島に追い詰められる。

シンシティ<★★★★☆>

2005年10月15日 15時44分56秒 | 映画レビュー
先日、シンシティを見た。映画の日、10/1にはしごしたうちの一つ。もう一本は酷かったんで、いずれネタのないときにご紹介しよう。シンシティはよかったぞ。星4つである。

シンシティ
[監][製][脚][撮][音][編]ロバート・ロドリゲス 
[監][原][製][脚]フランク・ミラー 
[出]ブルース・ウィリス  ジェシカ・アルバ  ミッキー・ローク  クライブ・オーウェン 
[制作データ] 2005米/ギャガ
[上映時間] 124分・R-15

ブルース・ウイリスが出てる映画なんで、見るのやめよかな、と思っていたんだが、アメリカンコミックをどこまで映画化できるか、に挑んだ作品で面白そうという理由と、当世切ってのアメリカン・アイドル、ジェシカ・アルバちゃんを見たいという理由で見たわけだが。面白かった。

アメリカンコミックを映画化する、というために彼らがとった手法はコントラストの非常に強いモノクローム。さらにそこに一色だけ鮮烈な色を入れるという、まるでペーパーバックの質の悪いざら紙にいんさつされたような質感を巧く出していて、色味の冒険がとても面白い。極端な省略と強調である。
ストーリーは、まさにアメリカンコミックでイイヤツっては特に出てこない。まあ筋は置くとして、プロットはよくできている。キルビルに似てるなと思ったが、タランティーノが協力しているようで、いい意味でのタランティーノらしさがそこはかとなくある。

さて、ビックリしたのは二つ。ミッキー・ローク。どこにいたの?いったい。映画を見終わっても全然判らずあとでオフィシャルサイトをみてビックリ、別人二十八号とはこのことで、みっき・ロークは整形で失敗したとか聞いていたが、これはもうSFXだろう。
そしてもうひとつは、ジェシカ・アルバちゃんの可愛いこと、美しいこと。うーん、これはニューヒロインの登場としかいえないだろう。なんか超能力ユニット4とかいうクソみたいな映画をやっていて歯牙にもかけていなかったのだが、ジェシカ・アルバちゃんが出ているようで、そうとなると話は別である。つまんないだろーが、みとこうかなー。絶対なにがなんでもつまんないだろうが。その意味でこの映画はアルバちゃんも出ていて、映画と面白いという一粒で二度オイシイ映画である。ぜひ劇場でどーぞ。



これが美しきジェシカ・アルバちゃん。




以下はオフィシャルなあらすじのご紹介


米国の鬼才フランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映画化。暴力が渦巻く“罪の街”で愛のために闘う男たちの3つの物語が、パートカラーの斬新な映像で展開。愛する高級娼婦を殺された前科者マーヴ。悪徳警官の死体を始末しようとするドワイト。かつて自分が救った少女と再会する刑事ハーティガン。シン・シティを生きる彼らそれぞれの壮絶な運命を描く。

不思議なスタンドを取り付けた

2005年10月14日 16時07分14秒 | 自転車のはなし
ガキ運搬用に買ったクロスバイクK2に両立ちのスタンドに変えた。もともとついていたのは片方出しだったんだが、自転車が傾いているとガキを荷台、いや子供用シートに乗せにくいし、乗せた瞬間自転車が転けそうになるからだ。
このスタンドは面白いことに自転車のど真ん中、ペダルのあたりについていて、しまうと片方出しのスタンドのようになる。(下の写真参照)これを足で前に出すと、すっと広がって両立ちのスタンドになるのだ。なんだか寄席でのマジックみたいだ。「何かご質問はございませんか」って。あああのマジシャンは伊藤なんとか、といったな。いい味だしていたんだが、もう亡くなったのではなかったか。そうそう、写真で判るようにペダルはトウ・クリップ付きのペダルに換えている。ママチャリのルックスなのにマジ走り系のペダルがついているアンバランス感がクールでナードだろっ。
さて、それから最近必須となっている走行中の水分補給のためにボトルケージを取り付けた。これは本体の色がビアンキのチェレステカラーに似ているので、いきつけの自転車屋が気を利かせてくれ、ビアンキのボトルケージをつけてくれた。色がマッチしていてこれまたお気に入りである。
先日は子供を乗せたまま、阿佐ヶ谷から新宿を抜けて千駄ヶ谷の会社まで往復したが、意外に楽勝だった。やはり良い自転車だとガキ搭載でもそこそこ楽しく走れて、この自転車を買ったことが正解だった、と思えるね。トゥクリップのおかげもあると思うけど。
ああ、自転車は楽し。あなたもいい自転車に買い換えて、バイクライフをはじめてみませんか! いまが自転車で最高の季節ですよ。その風に吹かれて。そよ風の誘惑。オリビア・ニュートンジョン。





ロードバイクメンテナンス (エイムック―Bicycle club how to series (861))
藤原 富美男
〓出版社

このアイテムの詳細を見る


ロードバイクトラブルシューティング―自転車メンテナンスのプロ直伝 (サイクルメンテナンスシリーズ (1))
飯倉 清
圭文社

このアイテムの詳細を見る


新版 MTBメンテナンス
永井 隆正
エイ出版社

このアイテムの詳細を見る

素晴らしい天気

2005年10月13日 10時20分38秒 | Photo&エッセイ
東京は雨がちで、ずっと自転車に乗れなかったが、おととい、昨日と自転車通勤。風は冷涼で日差しは美しく、自転車にもバイクにも最高の季節だね。こんな季節に自転車に乗ってると自然と顔が微笑んでいることに気づく。近頃は自転車通勤の人が多く、なかなかみんないい感じで乗っているけど、辛そうな顔をしている人は少ないね。みんな楽しそうだ。
今日はバイク通勤だけど、自転車の人を見るとちょっと羨ましいぞ。仕事はしんどいけどその前後にちょっとしたお楽しみがあるってのは、救われます。これが地獄の通勤電車なら、発狂してしまうかも。写真は秋の交通安全運動週間の時に光が丘で目撃したピポーくん。

自転車は、美しくなければ

2005年10月12日 16時05分19秒 | 自転車のはなし
会社のトラフィックを、バイク便メインから自転車便メインに変えてもらった。実はバイク便より安い。一刻を争う場合はバイク便が早いが、2~3時間以内でいいのであれば、自転車便がいい。
CO2も経費も節減できるし、自転車野郎たちを結果的に支援できることも、オレにとっては大きなポイントだった。ということで、最近会社の前によく自転車便がくるんだが、なかにはとてつもなくかっこいい、美しい自転車もある。
写真の自転車は細身のクロモリという素材(クロームモリブデン鋼ですな)の、固定ギア(変速機のないもの)のピストというタイプの自転車だが、シンプルにして優美な、まさに機能美そのもので、革のシートがこれまた渋い。ハンドルバーにバーテープを巻いてないところがこれまたいい、ヒヤリとした金属の光が鈍くも美しい。ステキ。
と思ったら、乗っていたメッセンジャーも細身の美しい女性で、これまたステキ、と思っていたら疾風のように消えて行ってしまった。

笑えるスパム、もちろん許せないのだが。

2005年10月10日 19時41分20秒 | Photo&エッセイ
休日出勤で地味仕事をシコシコ。メールベースで仕事の依頼や修正が来ることが多いのでメールには神経を使っている。そんなオレにとって迷惑メール、つまりスパムメールは許せないのだ。ホント腹立つ。ところがさっき来たスパムには笑ったなー。こんな以下のモノですが、ニコレットとかニコチンパッチ(知り合いの某氏も成功したという)にしたほうがいい、と勧めたくなりました。
ちなみに写真はスパムメールの語源となったとされる、ハムの缶詰の「SPAM」でーす。沖縄で撮影したものですが、本文とはほぼ関係ありません。

>Date: Mon, 10 Oct 2005 18:58:34 +0900
>Subject: 禁煙フェラに協力してください!
>From: ペロン <kyuu_den_rock@yahoo.co.jp>
>
>全く知らない初めましての方ですよね?
>突然のメール失礼致します。仮名でペロンって呼んで下さい!
>人生一回きりの運だめしがしてみたくてメールしました!
>誰に流れ着くのか分からないメールを書くところで送ってみたのですが届いてますか?
>ペロン、今度結婚するんですが・・。一つだけ解消しなくてはいけないことがあって・・・。
>旦那さんがタバコをやめないと結婚してくれないって言うんです!
>もう禁煙2週間目になるのですがお口が淋しくって・・・。
>それでなんかフェラが異様にしたくなってしまって、その相手になってくれないかな?という無理なお願いです!
>できればすぐ逢ってみたいのですが、来週の週末あたりはどうですか?
>完全にひまぷーなのでどこでも逢いにいっちゃいます!
>しかもフェラが上達したら旦那さんも喜んでもらえるだろうに!!一石二鳥なのです。
>と・・言っても実はペロンは経験はあまりないほうなので、、いっぱい指令して調教してくれるとうれしいな♪
>でもおもちゃをあむあむしてたら・・『ベロだるま』っていう必殺技をあみだしたので試してみたくてしょうがありません!
>まだまだお話してみないとですが、まずは逢ってからと考えてます。
>逢ってくれることを想定の範囲内として、年齢と、逢える場所を教えてくださいね!
>お返事…ずっと待ってます♪
>お返事きたらペロンの写真とか、プロフを送ってみたいな☆

中田の「で?」が素晴らしかったのだ!

2005年10月08日 21時41分02秒 | Photo&エッセイ
たったいま見終わったサッカー日本代表とラトビアとの試合の後の記者会見で、感動したこと。中田の「で?」が素晴らしかったのだ!

サッカーの勝ち負けは、まずおく。端的に言えば2対2のドロー。2対0の日本が優勢な状況から、終盤ギリギリにラトビアに追いつかれたので、負けに近いドローといえるだろう。アウェイだではあるが。で、その直後に記者会見があり、中田が呼ばれた。二、三質問されていたが、どれも質問としてのクオリティが低く、中田は明らかに苛立っていた。

特に「前半は非常にいい形だったと思うのですが……」という質問の時、中田は質問者に向かって「で?」と言った。もう、溜飲が下がるというのはこのことだ。これは実際には質問になっていない。でも日本ではこの手の「質問になっていない質問」が多すぎる。だからこの質問に対する中田の苛立ちは、僕の中に日々沈殿している苛立ちと共振する。

「あいまいな日本の私」というスピーチを行ったのはノーベル賞作家大江健三郎だが、ことにスピードと効率が要求されるシーンでのあいまいなコミュニケーションは非常に神経を疲弊させるものだ。もちろんそれは粋でないし、洗練されていないのかもしれない。しかし、前述の「質問になっていない質問」に象徴される日本的なるモノの何かに、そしてその根底では「決定力不足」とか「小泉圧勝」とか「年金問題」とか「靖国参拝」とか「沖縄戦問題」とかとリンクしている何かに、中田は苛立っているのだろうし、それはまったく僕も同感だ。ほんと、あの一言には溜飲が下がったぜ。中田、ありがとう。きみは本当に日本のヒーローを超えたユニバーサルなヒーローだと思うぞ。これはイチローもそうです。

ああ、この週末にはメルマガ「ほぼ週刊イケヤ新聞」の通巻200号を配信しようと思っている今日この頃です。