ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ステムを換えたら、ポジションが激変した

2005年06月30日 22時56分53秒 | 自転車のはなし
雨が降ると憂鬱な朝。自転車に乗れないから。いけずな梅雨やわ。憎いお人。

さて、ロードバイクのロッシンは、快調ではあるのだが、やはりドロップハンドルのハードルは高いと、痛感もしていた。ハンドルが遠い、ブレーキはもっと遠い。だから、前傾が激しい、肩が凝る、決して乗りやすいとは言えなかった。かなり気合いを入れないと乗れないという、そこがまた戦闘的でいいかなと思っていた。

しかし、ウメダ師匠と近所の自転車屋のアドバイスがあり、ステムを換えてみた。ステムとはこの写真だとハンドルを支え、前に突き出させているものである。
僕が入手した時点では110mmのステムだった。これを自転車屋のアドバイスに従って、60mmに換えてみた。つまりハンドルが約5センチ自分に近づいたわけだ。
この5センチが、自転車のポジションとしてこんなに大きいとは!。いままでほんと辛かった、遠かった。いまはこんなに幸せでいいの、お母さん。ちょっと怖い。そのぐらいポジションが楽になったのだ。ひょとして楽すぎて、ロードバイク的にはちょっとよろしくないのかもしれん。70mmとか80mmのほうがポジションとしてはいいのかもしれないが、まずは半年ぐらいは、この楽なポジションで走ってみようと思います。

それにしても、自転車というのは自分の肉体にいかにフィットさせるかが、本当に大事だということは、この一件だけでも痛感した。まったく姿勢が変わり、漕ぐときの力の入り方も変わった。この劇的な変化は、まさに夢のようだった。うーん、自転車、楽しいぞやっぱり。

ちなみにハンドルの上に乗っているのが、今までのステム(110mm)、ハンドルについているのが現在のステム(60mm)です。

ブルホーン

2005年06月29日 08時13分47秒 | 自転車のはなし
ね、眠い。
そんなときは、また自転車の話で失礼。ジーンズに凝ったときもそうだが(いまでも凝っているが)自転車に凝ると、街ゆく自転車が気になる。ジーンズと自転車が似ているのは、世の中にあふれかえるほど存在するが、それは「安いもの」として存在していて、そこに「こだわり」と「お金」と「労力」をかけている人が少ないことだ。だから街ゆく人の中に、いいジーンズをはいていたり、趣味のいい自転車に乗っている人をも見かけると非常に親近感を覚える。
で、停めてある自転車や街ゆく自転車をウォッチングしているわけであるが、最近趣味がいいなと思うのが、このちょっと変わったハンドル。これは牛の角に似ているからブルホーンという。なるほどね。ドロップハンドルを上だけにして、さらにちょっと先端を上向きにしている。なんかみるからに乗っていて気持ちの良さそうなハンドルだ。
ドロップハンドルのロッシンは実に気に入っていて可能であれば毎日通勤で使っているが、ちょっとスーパーに買い物に行くには重い。スタンドもないし。なので実はもう1台気楽なバイクを物色中なのだが、これがまたいろいろ考えるのが楽しい今日この頃。候補はTOKYOバイク、小径車、ピスト(InterMaxの)を軟派に改造、クロモリのクロスバイク(JAMIS)など。でも楽しいので考える時間を長くしようかと思ってます。それでは今日は浜松に撮影の仕事に行って来ます。

あ、これもブルホーン。いろんな形があるね。

着ル エアバッグ

2005年06月28日 16時39分41秒 | Photo&エッセイ
新宿東急ハンズ、自転車&バイクコーナーで発見したもの。これはバイク用のエアバッグである。特殊なベストで、ひもをバイクにつけておく。転んだときに自然とそのひもを引っ張ることになり、その瞬間空気がベストに急速充填されてクビ、背中、お腹を保護する、という仕組みらしい。どうやらバイクのレーサーたちもつけているようだ。
知らなかったなぁ、そんなものができているとは。バイクの高速道路の二人乗りも許可されたし、いいことだとは思うが、いつの間にやら自転車にはまっていて、バイクのことは全然知らなくなっている自分が悲しい。そーだ。バイクのオイルも交換しておかないと。そろそろ。
イケヤが乗っているバイクはホンダの単気筒で500CCのGB、愛称はクラブマン。いいバイクではあるんですが、いまはロードバイク(自転車)のほうがずっとセクシーに思える。もしこのバイクに興味あれば、お譲りしてもいいですよ。そしたら250のスクーターでも買います。

↓ 安全ベストの実物はこんな感じ

ざるラーメン、キングスイート@並木橋

2005年06月27日 22時59分54秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
社外に打合せに出かけ、昼過ぎの帰りがけ、バイクだったりすると、どこかで飯を食べよう、と思うのがたいてい明治通をエビス近辺にいることが多い、と読点が多い文章だ。そんなとき、周期的に、そうだな、3ヶ月に一回ぐらいは、ふらりの明治通沿い、並木橋近辺の「きんぐすいーと」にいって、ぶっきらぼな兄ちゃんにザルラーメンを頼んで食す。
なんつーか、とくべつうまいわけじゃないけど、似た味はあまりない。はなからつけ麺とはいってなくて、ざるラーメン。ざるに載っている。つゆは辛めでラーメンのつゆを濃くしてゴマを大量に投入した感じ。麺はシコシコの中華麺でかん水は多め。麺はわりと凡庸かな。つゆも、ま。それほどではないが。でもなんかクセになる味ではあり。
友人の安斉(現メルボルン在住)によれば、味噌ラーメンに尽きるそうだが、いつもここにくると結局はざるラーメンである。たいして好きでない、といいながら定期的に通ってしまう、性悪な腐れ縁の愛人、といった風情か。どういう風情だ?


私には盲点がある、比喩でなく。

2005年06月26日 02時16分30秒 | レバレッジリーディング
進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線/池谷 裕二 (著)
という本を読んでます。なんと同じ姓で、弟と同じ名前(漢字は違うけど)、しかも弟が亡くなった原因である脳腫瘍ととても近いジャンルの本、ということでつい読んでしまいました。(ちなみに静岡県出身の方のようで、それも吃驚)まだ未読了ですが、盲点というものを実感し、非常に感銘を受けたので、レビューではないですが書いてみます。

比喩ではなく、誰にでも盲点はあるそうです。まあ、あるらしいということは知ってましたが、この本の簡単な実験で盲点の存在を実感しました。実に簡単な実験で、右側の黒字に白い○を注視して本訴のものを少し動かしてみる。すると、左側の黒い点が、これまた実に見事に消えるのです。そのポイントが盲点です。ほんとに、フワっと消えました。

これで思ったのは、オレにも盲点がある、ということ。第一にこれだけでもかなり驚いたのですが、その後、片方の点が見事に消失したということに、もっと根元的な恐ろしさを感じたわけです。それは、「見えるものは、存在するもの/見えないものは、存在しないもの」という基本的な、実に根本的な、疑う余地のないと思われたものが、もろくも崩れたからです。目の前にあるものでも、確実に存在しているのに、見えないものがある。(網膜上の場所によっては)。これは衝撃的でした。ハッキリと「ない」と確認できるぐらい、見えないのに、実際には「ある」。
自分が、いかに視覚に依存しているか、視覚に縛られているのか、視覚から逃れられないのか、を実感。TO SEE IS TOO BELIVEが必ずしも真でないことが、こんな簡単に証明されてしまうわけです。存在の深淵を見たように、ちょっと怖い。マロニエの根を見たサルトルのように。こんなことを書いているから、哲学科卒は、世間で「使えない」と言われるのだろうか……。





<進化しすぎた脳 池谷>←Click! アマゾンでの紹介が見られます。



サウンドホールに、ピックを落とす

2005年06月25日 20時13分44秒 | Photo&エッセイ
ギタープレイヤーに載っている、この連載はほんとに面白い。アコギを中高生時代に弾いていた人なら必ずに身に覚えがあるはず。ダラダラした姿勢でギターを弾く指からポロリと落ちたピックは、かならずアコギのサウンドホールに入り、この絵の姿勢でピックを出そうとすると、中からまん丸のホコリがいくつも出てくる。なんでだろ。しかもこの姿勢ときたら、最高に間抜けである。

あのねのね、再結成コンサートに行った

2005年06月24日 22時47分32秒 | Photo&エッセイ
実はあのねのねは、解散していない。と清水國明氏が言っていた。でも再結成と、いってる。まあ、それはどちらでもいい。実は小学校の時からファンだった。自分で行きたい、といって始めていったコンサートもあのねのね、だった。だから仕事で清水國明氏と会えたときは嬉しかった。
こんなインタビューが出来たのは、幸福だった。小学生の時からの憧れの人だからね。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/interview/014/index.html_「おとなを、休む日」清水國明インタビュー

で、上記の縁などがあって、今回30年ぶりぐらいにあのねのねを見ることが出来た。良かったなぁ。フォークはやっぱり、語りだよね。もうステージ1000回ぐらいやってる二人なので、もう練れまくり。それから、歌、再発見。原田伸郎さんの声は、強く、芯があり、到達力があり、ほんとに素晴らしかった。残念なのは、お笑い系でないまじめな代表曲がないこと。僕はコアなファンなので「雪が降っています」とか「流転の歌」とか、いろいろまじめな曲を知っているのだが、そのあたりは、やってもらえなかった。
清水さん、ギターの音よかった。原田さんのギブソンのエレアコもいいが、やっぱり生ギターはマイク録りがいちばん、ヤマハのThe FGである。いい感じでの力の抜け方、このあたり、見習いたい境地である。ソロコーナーでの原田さんの、河島英五へ捧げた曲が、泣けた。「自分より若い人間が死ぬのはつらい、というか悔しい」と。河島英五は、僕が小学校の時に見たときも前座をやっていた。彼はあのねのねの大学の後輩で、ずっと一緒に旅回りをしていたという。そうなるともう兄弟よりも深い関係といってもいいだろう。さぞ悔しかっただろう。僕も、弟のことを思いだして泣いてしまった……。ありがとう、あのねのね。


Bicycle for sale(コール・ポーターの節回しで)

2005年06月23日 01時58分29秒 | 自転車のはなし
高校時代の友人の宮野が、これまたすっかり自転車にはまり、買ったばかりのビアンキを、乗り換えたいので誰かに譲りたい、とまあ、こういうお話しなわけです。
池谷は現物に乗っていますが、街乗りのバイクとしてとてもいい感じ。
サスペンションがついているので段差にも強いです。26インチなので女性にもピッタリ。

というわけで、売り主宮野の口上をどうぞ。

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宮野です。イケヤのブログ等を読んているうちに、自転車というものにとりつかれてしまったようです。5月14日にビアンキのattivoというクロスバイクを購入しました。
まだ、1か月しか経っていないのに、もうグレードアップを考えてしまっています。
素人の僕が言うのもなんですが、よくまとまっているモデルだと思います。
メーカーのホームページ

http://www.cycleurope.co.jp/2005/bikes.htm
MTBシリーズの下の方にあります。

ビアンキ attivo size:17" color:white price:61950 走行距離50km以内。新品同様。
37000円位でどうでしょうか?(応相談)あと、当該機種の画像をイケヤ編集長がUPしてくれていると思います。パール系ホワイトでビアンキカラーのロゴが映えます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

購入希望の方、コメントをお願いします。

名古屋で、ミルク金時の追憶、それは夏の予告編

2005年06月22日 14時00分17秒 | Photo&エッセイ
憂鬱な雨~♪ という歌いだしは大滝詠一の「五月雨」。こちらはハッピバースデー梅雨。自転車はおろか、バイクにも乗ることが出来ず、たいへんつまらない。そんなときは阿佐ヶ谷駅までのバスの中でこのブログを書いてしまおう。最寄りバス停が始発のバスもあり、それだと座れるわけで、バスは嫌いではない。電車が嫌いなのだ。

さて、梅雨に突然なって思い出しましたが、風薫る5月、いや、まだ4月末のゴールデンウィーク直前に、仕事で名古屋は栄の音楽教室の取材に出かけて、地下街で、なぜか今年初物のかき氷を食べました。快晴で暑く、梅雨前の、夏の予告編のようなひとときだった。美味しかったな。ちなみにこの名古屋の教室には再来週再度行くことになってます。また食べたい、梅雨のミルク金時。正面はカメラマンの石川さん。またよろしくです。

ピカソギターで、パットメセニーが描くもの

2005年06月21日 16時54分42秒 | Photo&エッセイ
ね、眠い……・

ギターマガジンをよんでいたら、先日レビューしたパット・メセニーの機材紹介が載っていた。そこにあったのが、このピカソギターである。パットがカナダのギター製作家(ルシアーという)のリサ・マンダーに「できるだけたくさんの弦を張ったギターがほしい。できれば100本以上の」というリクエストにお応えして作ったギターだ。驚きでしょ。しかもパットはこのギターで延々とソロをとる。いったいどういう弾き方をしているのだろうか。天才恐るべし。すでにパットはギターでピカソの域にいる。

インタープリター

2005年06月20日 11時47分38秒 | 映画レビュー
ザ・インタープリター
原題:THE INTERPRETER
監督: シドニー・ポラック
出演: ショーン・ペン、ニコール・キッドマン、キャスリーン・ターナー


実は封切りしてすぐ見たので、かなり前の感想。だが、キャスリーン・ターナーが、出ていたのだろうか?

当代切っての女優、ニコル・キッドマンと、これまた当代切っての俳優、ショーン・ペンという組み合わせの映画。ま、ニコル・キッドマンの眼鏡姿が見たかったわけだけどさ。ちなみに眼鏡をかけている女性には、なぜかグッときます。ほんとメガネっ娘には弱いぞ。アイズ・ワイド・ショットのニコルにはノックダウンさせられて、DVDを買ってしまった。

ところで、本作のように大物同士の組み合わせの映画は、たいていつまらない。たぶんキャスティングでスタッフ陣のエネルギーの大半が消費されてしまうからだろう。(ちなみにジャズの場合はコルトレーン&デュークエリントンのように、素晴らしい結果になることが多いが。ビル・エバンスとトニー・ベネットとかね。)それに映画の中でもどちらかが突出してしまってはメンツにかかわるのか、たいてい映画の中でのかっこよさ、目立ち方がイーブンな比率になるので、ストーリーが追いにくくなる。この映画もその典型か。どちらもけっこう美味しい役で、背景も複雑なのだが、それがニコル・キッドマンとショーン・ペンもの両方に、しかもまったく別にあるのでとにかくわかりにくい。こういうケースではストーリーを追うより、脂ののった役者二人の演技と笑顔をとにかく楽しめばいいのだろう。そういう意味で、今回のニコルキットマンは、キレイだ。ショーン・ペンも意味もなく渋い。刑事コロンボか?

実はこの映画を見ようと思ったのはいつも楽しみに読んでいる村上龍のメルマガJMMの執筆者の一人、イケヤ新聞でも何回か引用したことがある春具さんの記事で、「国連はほとんどの映画ロケを拒否するが、めずらしくロケを許可した」とあったからで、この映画に出てくる国連の建物はモノホンらしい、それだけでも価値があるかなと。

というわけで、いいところ、わるいところ入り交じってますが、
<★★★☆☆>今回の採点は5点満点の3点。ニコル、いじめてごめんな。

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以下WEBからのあらすじ

愛する家族を失った女性通訳、妻を亡くしたシークレットサービス。国連本部内で起こった大統領暗殺予告が全ての始まりだった―。巨大な陰謀に翻弄されながらも真実を追い求めるふたり。見えない恐怖、隠された過去、真実は訳されるのか?


高円寺美華のつけ麺

2005年06月19日 02時02分32秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
き、厳しい。
先週の週末も、今週の週末も仕事……。
山のような資料があるので、家では、できん。
誰もいない、会社、いまはもう秋、誰もいない海。
つらくても、つらくても。

高円寺、北口の中華屋、「美華」。
偶然入ったのだが、これがうまい。
チャーハンも、焼きそばも、しっかりと美味しい。
麻婆豆腐は今日食ったが、これまた想像以上に旨かった。
こんなしっかりした中華屋に、つけ麺がある。
飯ものをやってるラーメン屋というだけで、
不味いだろう、という偏見があったが、
ここのつけ麺には驚かされた。

見識があるつけ麺とでもいうのだろうか。
ラーメン屋という狭い了見ではなく、
美味なる中華料理という広い視野で考え抜かれたつけ麺なのだろうか。
とても美味しく、しかもはやりにつけ麺とは似ても似つかない。
何にも似ていないのだ。いや、おそれいりましたの鬼子母神である。お見事。

翌朝、いきなりドロップハンドルで通勤デビュー

2005年06月16日 03時27分14秒 | 自転車のはなし
朝が、待ちきれない。そんな感じで翌朝、すぐに入手したロードバイクRossinを外へ出す。太陽の光の下でみると、これまたいい感じ。ペールブルーが爽やかである。で、いきなりこれで会社に行くという無謀な挙に出る。ロードバイクで歩道は走れんな……。
いつもと変わらないぐらいの時間で、阿佐ヶ谷→千駄ヶ谷を無事走破するが、やはりはじめてのポジションはなかなかキツイ。ドロップハンドルでのライディングは想像以上に前傾で、速く走るには適しているのだろうが、リラックスして自転車に乗る、という状況とはほど遠い。体重が手にかかる。翌日は原因不明の筋肉痛だった。というか原因はハッキリしている。お尻が痛い、手が痛い、肩が凝る、背中全体が凝る。腰が痛い。まるで背中が板になったようだった。

でも速い。早い。これを体感したくてロードバイクを買ったのだ。体感速度だが30kmぐらいはキツイとはいえ、比較的簡単に出せる。まだ持続的に出せるとは言えないが。それに車重がとにかく軽いので坂の登り上がすごい。電気アシスト自転車もかくや、と思うぐらいホイホイ簡単に坂をあがっていく。車重を軽くすることが、こんなにも威力あることだとは。

それにしても自転車は奥が深い。

まずドロップハンドルに慣れること。これが第一条件だろう。


ついにロード車を購入、その名はRossin(ロッシン)

2005年06月15日 01時58分38秒 | 自転車のはなし
我が自転車の師匠ウメダ氏は、昨年末に自転車への導きを、そして今回ロード車への導きをしてくれただけでなく、自転車そのものも密かに探してくれていた。昨日書いた購入候補の自転車リストもすべて師匠の推薦だったり、師匠にチェックをしてもらったりしている。で、ウメダ師匠から「いい出物がある、朝霞に。」という話をもらって、贅沢にも師匠の送迎で朝霞へ。師匠の見立てなので自転車そのものには心配していなかったが、イチバンの心配は自分のカラダとのマッチングだった。師匠によれば、自転車は「なにはなくてもまずサイズ、フレーム素材やコンポーネント、デザインはその後だ」という話だった。

ウメダ師匠のご友人のスズキさん宅へ。そこで出会ったのが、Rossinというこのロードバイクだ。またがってみて、師匠にポジションを見てもらう。サイズはちょうどいい。デザインは派手目だが、ペールブルーとシルバーの組み合わせが明るくていい。そして試乗。フルアルミなのでフレームはやや堅いのだろうが、ビギナーの僕にはわからない。師匠の試乗によると「それほどガチガチではない、カネコのオヤジが柔らかく組んだのだろう」という話。そして乗せてもらう。初夏のややぬるい夜風の中、風を切って滑るように朝霞の路地を走る。バターの上を熱いナイフを滑らせるような、快楽的で官能的な走り。ペダルを踏んだ瞬間に、もう、この自転車に乗ろうと決めていた。




ロッシンの持ち主のスズキさんは、ダウンヒルのMTBが専門で、家の中にすごいごつい、オートバイのような自転車がゴロゴロしている。同じ自転車でも天と地とぐらい違うコンセプトの自転車だ。ご本人はロードに乗りたくなって買ったそうだが、結局あまり乗らなかったとか。部屋においてペダルだけ回していたそうです。




スズキさんは、ダウンヒルのバイク(6台!)だけでなく、モデルガンやエアガンのコレクションもすごい数だ。ちょっと怖いけど、少年ぽい趣味といえば層で、個人的には共感を覚える。



ウメダ師匠は、自宅までロッシンをクルマで運んでくれた。前輪後輪をはずして、である。つまり輪行。憧れの。家に着き、師匠自ら組み上げをしてもらう。ありがたいことです。
師匠、またも導き、ありがとうございます。これからバリバリ、ロードバイクに乗らせてもらいます。